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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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僕が使者だと打ち明けようか——。死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、亡くした娘を思う二人の母親。切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて……。心揺さぶるベストセラー、待望の続編!(裏表紙より)

死者との面会を叶える使者「ツナグ」。若くして祖母の役目を引き継いだ歩美はもう社会人。生者と死者を引き合わせる歩美だが、彼もまた迷っていた。
第1巻にあたる「ツナグ」は死者との再会を望む生者のミステリーも含んでいましたが、この続巻は人と人の繋がりの方を重視して描いている印象。「ご縁」で繋がる依頼は確かに生きている人たちに必要なものだったと実感するエピソードが多かった。
「歴史学者の心得」「母の心得」が特に好き。
「歴史学者の心得」は生きているうちはたった一度のはずの死者との面会に、直接関わりのない遥か過去の人物を指名した人物の話。未来の人物に「あなたに会って、過去のことを聞きたい」と言われたら、死んでなお自分の人生に意味があったと実感できるんだろうなと思うと、ぐっときてしまった。
「母の心得」は母と娘二組の話。それぞれ違う後悔を抱えている世代の違う母親が、ほんのひととき邂逅する瞬間がとてもよかった。
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 神話に由来する八つの家が支配する国、千和。七十年前、突如都を離れた天羽家の強い力を必要とする七家は、新王即位のたび天羽の巫女から后を迎えるようになる。だが后とは名ばかり。天羽の巫女は人質とも言える立場で、後宮に軟禁されていた。このたび新王となった一嶺鳴矢の后となった天羽淡雪には、遠くの物事を見る力がある。自由のない暮らしの中、術で鳴矢を見た淡雪は、彼の意外な様子を見て驚く。鳴矢に興味を抱き始める淡雪だったが…。
 触れることはおろか話すことも許されない王と后。禁じられた恋と八家の謎を描く和風王宮ファンタジー!(裏表紙より)

古代和風を思わせる世界を舞台にした、人と神と力をめぐるファンタジー、その序章というような第1巻。
王の鳴矢が真っ直ぐで可愛くてね! こんなピュアピュアで大丈夫? と心配になるんですが、その真っ直ぐさに強さを感じてとてもいい。何もかも諦めたような淡雪を打算なく揺さぶってくれるのがたまらない。二人がじれもだなやり取りをしているのを読んでいると本当にちゃんと夫婦になってほしい気持ちが高まっていく。
まだまだ始まったばかりという話運びですが、めちゃくちゃ続きが気になる! 続きも読もう。
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〝越境〟する少女小説精神(スピリット)! 
少女小説レーベルだけでなく、一般書やライトノベル、ミステリ、SF、青春小説、時代小説からも、話題作や知られざる傑作まで、目利きによる選りすぐりの名作を紹介!(帯より)

少女や十代の心を持つ読者に向けて書かれた作品を厳選して紹介するガイドブックの第二弾。少女小説ガイドというタイトルではありますが、刊行点数が多くて埋もれていきがちな少女小説、ライトノベルなどの良作を厳選に厳選を重ねてまとめたものと思ってよさそう。
前巻は少女小説ガイドらしさが強かったですが、今巻はもう少し幅広い作品が多かった印象なのは私が普段読まない作品が多かったからかもしれない。
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ウクライナ、イラク、アフガニスタン……
戦場カメラマン、渡部陽一は、
約30年にわたって世界の紛争地を取材し、
そこで暮らす人々の生きた声に耳を傾けてきました。

本書は、そんな渡部陽一だからこそ描ける、
いち個人の視点、生活する人々の視点から
戦争や平和について考えていく一冊。

SNSやニュースで戦争の情報を目にする機会が増えましたが、
戦争や平和は、日本で暮らしていると、遠いもののように思えることもあります。

実際に、紛争地ではどのような暮らしがあるのでしょうか。
戦争はなぜ繰り返されるのでしょうか。
私たちに、できることはあるのでしょうか。

戦争下にあるウクライナの街の様子、暮らしから
世界中の紛争地で見てきた光景、
そして、SNSが変えた現代の戦争の姿、
一方で、SNS時代だからこそ、ぼくたちができることまで、
「今だからこそ知っておきたい」戦争の「本当」の姿を描いていきます。(Amazonより)

2023年10月刊行の本。戦場カメラマンの渡部陽一さんがこれまで見てきた戦争の光景と、ウクライナのこと、渡部さんの信念も垣間見える一冊。
戦争の報道なのだから悲惨でショッキングなものを、ではなくて、戦争の中の日常を生きる人たちを撮ったり、失われていく命や景色を残してほしいと請われたり、というところに、これは現実なんだという冷え冷えとしたものを感じる。劇的なものじゃない。日常に、戦争はある。とても簡単に同時に存在できてしまう恐ろしさ。
渡部さんの、自分がメディアに出ることで「戦争って?」「イラクってどこ?」と会話が生まれる、知ることができるというスタンスがとてもいいと昔から思っていて。知っている、と、知らない、はすごく大きい。実感はできなくても「知っている」だけでも変わるものはあると思うから。
戦争って? と疑問を持った人のための入門のような一冊だと思いました。
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浜辺で人魚姫のニーナを助けてくれたアーネストは美形で優しい王子様。
一目惚れからの告白、ラブラブなつがいになれると思ったのに、
彼は何かを気にしているみたい。
やっぱり元人魚より人間がいいの?
落ち込んでいるとアーネストから真摯な愛の告白をされて――。
「君がいない世界に意味なんかない!」
甘くとろけるようなキス、情熱的で淫らな愛撫。
最高の幸せマリアージュ!(Amazonより)

だいぶゆるふわな人魚姫モチーフのTL作品。とにかく王子様アーネストが「これで第二王子? 騎士団長? 大丈夫?」と思わずにはいられないメロメロぶり。出会ってすぐニーナを自分の近くにほぼ監禁状態、何かと一緒にいようとして、常識が違うとはいえ思い込みのせいで暴走未遂。けれどニーナが大変気持ちのいい性格で、わからないものはわからない、自分はこう思うからこうしたいなど、積極的に話し合ったり理解しようとしたりするところがとてもよかった。
とても可愛らしいお伽話と、その裏にちょっとした影も感じるお話でした。
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「ガーン……! く、腐ってる?」
冷蔵庫を開けてくさりかけ(?)の野菜たちと出会ってしまったときはこの一冊。
「これってイケるの?」
食べられる、食べられない、のジャッジはもちろん、どーやって料理するか、のアドバイスも、もちろんきっちりございます。(Amazonより)

野菜類がちょっと傷んでいるように見えるけれど、悪いところを落としたら食べていい? どのくらいまでならセーフ? というのを写真付きで簡単に解説するムック。
写真と、この状態ならどういう調理法がおすすめかが記載されているのでわかりやすくはあるんですが、あんまり鵜呑みにしすぎるといけないなとも思います。食べ物は怖いからねえ……。
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 上位指揮官機〈無慈悲な女王〉。それは対レギオン戦争で守勢に立つ人類に与えられた“銀の弾丸”。『第86独立機動打撃群』の活躍で〈彼女〉の確保に成功した連邦・連合王国は、轡を並べる第三国「ヴァルト盟約同盟」にて、その解析と「尋問」を開始する。
 一方、大戦果を上げた者たちにも報奨が授与された。特別休暇。鉄と血にまみれた日々を、僅かひととき遥か遠くに置き、シンとレーナはじめ皆はそれぞれに羽を伸ばす。が、同時に《その二人以外のほぼ全員》はある思いを共にしていた。
 それは。
“お前らいい加減、さっさとくっつけよ”
 もう一つの戦線がついに動く(!?)Ep.7!(カバーより)

人とは、生きるとはを問いながら戦ってきた彼らに訪れたひとときの休暇。そして進展するシンとレーナ。ここまで読んでよかった! 続きが気になりすぎる! な第7巻です。
〈無慈悲な女王〉を尋問するシーンはありますが、基本的にお遊び巻。エイティシックスも王族も、上官も部下もあまり関係なく、温泉に浸かり、買い物に出掛け、ダンスパーティーで踊るという、読者にもご褒美シーンがいっぱい。
本当にシンとレーナにはにやにやしかしない。お互いに「好きと言わなければ」といっぱいいっぱいになっているところも、周りにそれを見守られていることも、ダンスシーンやその後の色々も、本当によかった! よかったんだけど! やっぱりそうなるかー!!! お腹抱えて笑っちゃった。
告白の行方のためにも次を楽しみに読みます。
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その街には、まるで精神が壊れたようになる謎の奇病が流行していた。同様に何も喋らず自発的に行動しなくなった母親を持つ高校生の純は、その謎を突き止めようと調査を続け、ついに街の心理療法師に罹っていたことを突き止めた。心理療法師の窪は、植物状態の妻、火傷を負った顔を隠す次女、無事だったものの外に出られなくなった長女という家族がいた。真相を突き止めようと花に近付いた純だが……。

ホラーか? と思ったら受賞経歴はファンタジー部門なんですね。謎めいた心理療法師の企みとその家族や被害者にまつわる、後味の悪さを楽しむ作品。
都会すぎず田舎すぎないちょっと息苦しそうな街でひそかに起こっている「入れ替わり」。話は中途半端で、悪人は裁かれないし、被害者は救済されず、この世に邪悪な存在は残っていて……というもの。画面がずっと薄暗いトーンで、明るい風景がじとっと貼り付く感じがよかった。
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キメラアントとの戦いに赴くゴンとキルアたち。一方、人を滅ぼすために動き出すキメラアントたちだが、暇を持て余した王は盤上遊戯を遊び、「軍儀」と呼ばれる競技の世界王者と対戦することになる。この盲目の少女コムギとの出会いが、王とキメラアント、この世界の行末を決めるのだった。

原作で読んだときにもうずっと泣いてしまっていたキメラアント編の後半、そして会長選挙戦の開始や不穏すぎる次の物語の始まりを描くシーズン6。
キメラアント編は原作を読んだときにも号泣したけど、アニメもやっぱりだめだった。王とツムギに泣き、ネテロ会長に泣き、ゴンとキルアに泣き……。その後の会長選はゴンが不在で、キルアのキリキリする展開が続き、けれどジンがいて、とこちらも息を詰めながら見守ってしまった。
原作準拠のアニメ、面白かったです。
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「ルイス・ダウエルが亡くなった」──騎士・サディアスが告げたのは、モニカの師であり王国で最も有名な魔法使いの訃報だった。恩人であり、父親のような存在でもあった師匠の死を受け入れる時間さえないまま、モニカは遺品整理に駆り出される。物であふれたルイスの部屋の片づけをサディアスも手伝ってくれるのだが、落ちていた紙に足を滑らせた彼は小瓶に入った正体不明の魔法薬を頭からかぶってしまう。こんな事態、魔法使いとして最大のミス! しかし彼の濃紺の瞳に見つめられ、不覚にもドキドキしてしまうモニカ。もしかして、そういう系の薬じゃ──そう思ったとき「なんだか無性にあなたを殺してしまいたくなる」──な、なんで……!?(Amazonより)

有名な魔法使いの末の弟子のモニカ。優秀な兄弟子たちと比べられて出来損ないと言われながら、魔法薬の扱いは他の魔法使い以上の腕前。しかしその師が亡くなり、気持ちの整理がつかないまま遺品整理を行うことに。その付き添いとして騎士ルイスと関わるようになるが、彼が謎の魔法薬をかぶってしまう……主人公とヒーローの関係性はタイトルがすべてを言い表していますね。
ヤンデレや激重感情要素は弱めで、擬似家族や擬似兄妹の描写が印象的。遺品整理のあたりのリアルさがね……残された人はとにかく動くしかないという。言葉にはしないけれどみんなモニカのことを大事に思っているし、みんな家族なんだなあと感じるところがとてもよかったです。サディアスは妹大事なおにいちゃんたちにいっぱい突かれればいいと思うよ!
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Author:月子
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