読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

全国10万の神社の総氏神、伊勢神宮。ここでは1300年もの長きにわたって1年に千数百もの神事・祭儀が行われてきた。毎日朝夕毎に神饌が奉られ、特別に調製された御飯、御塩や乾鰹などが供される。今も和妙(絹)・荒妙(麻)が奉職され、20年に1度の式年遷宮では、社殿その他が新造され、神宝(調度品)などもすべて新しく調進される。これら衣食住にまつわる神宮の知られざる営みと信仰を、もと神宮禰宜の著者が描き出す。(裏表紙より)
伊勢神宮の衣食住について禰宜の方が説明、解説する一冊。
すべて神様に奉じるものなので、着るもの、食べるもの、住むところすべてが、過去の人々が記したものの通りに、ときには失われたものを復活させたり、代用になるものを使ったりしてきたという歴史。
どんな関係者も「お伊勢さんのものだから」と努力したり融通したりするところに、日々の生活に神様の存在が当たり前にあることがよくわかる。信仰って、それを続けようとする、守りたいと努力する人たちのおかげなんだな……と思った。
PR
「ホンモノの気持ち」
人間そっくりのアンドロイド・シンセが普及した時代。シンセのアッシュを制作する研究所で研究員として働くゾーイは、研究者のコールに惹かれていた。しかし相性診断テストでは恋愛関係になる確率は0%と知り、あまりのショックに、ゾーイはそのことをコールに話してしまう。しかしその結果は妥当なもの、何故ならゾーイこそがシンセ、人間ではないからなのだとコールは告げるのだった……。
アンドロイドと人間の恋を描くSF作品。恋愛映画らしい画面づくりと突如挟まるSFっぽい画面にどきりとさせられるんですが、全体的にゆったりとした作品だったように思います。
要素を抽出すると本当にただの恋愛映画なんですよね。生物としては結ばれない二人がいて、別れて、それぞれ別の相手と関係を持ったりなどして自分の時間を過ごし、そんな二人を置いていくように時間は流れていくけれど、とうとうこの想いは覆せないことに気付く、という。
最後はとても美しくゾーイが「涙を流す」ことで終わるんですが、ついついアンドロイドやAIの進化で起こりうるホラーやサスペンスあるあるな事件なりなんなりを想像してしまい。お互いを愛し合う心があればきっと大丈夫だということなのかな……。
人間そっくりのアンドロイド・シンセが普及した時代。シンセのアッシュを制作する研究所で研究員として働くゾーイは、研究者のコールに惹かれていた。しかし相性診断テストでは恋愛関係になる確率は0%と知り、あまりのショックに、ゾーイはそのことをコールに話してしまう。しかしその結果は妥当なもの、何故ならゾーイこそがシンセ、人間ではないからなのだとコールは告げるのだった……。
アンドロイドと人間の恋を描くSF作品。恋愛映画らしい画面づくりと突如挟まるSFっぽい画面にどきりとさせられるんですが、全体的にゆったりとした作品だったように思います。
要素を抽出すると本当にただの恋愛映画なんですよね。生物としては結ばれない二人がいて、別れて、それぞれ別の相手と関係を持ったりなどして自分の時間を過ごし、そんな二人を置いていくように時間は流れていくけれど、とうとうこの想いは覆せないことに気付く、という。
最後はとても美しくゾーイが「涙を流す」ことで終わるんですが、ついついアンドロイドやAIの進化で起こりうるホラーやサスペンスあるあるな事件なりなんなりを想像してしまい。お互いを愛し合う心があればきっと大丈夫だということなのかな……。
「MONSTERS 一百三情飛龍侍極」
「兵の魂」を求め旅をする侍・リューマは、竜に襲われた街の唯一の生き残りである少女フレアと出会う。竜の出現に怯える人々は街を守ると宣言した一流剣士・シラノに救いを求めるが……。
「ONE PIECE」と世界観を同じくする物語。少年漫画の読み切りのお手本のようだ。
一匹狼だけど義理人情に厚い主人公。主人公を疑い、別の人間を盲目的に信じているヒロイン。ヒロインをはじめ大勢の人々に支持されているけれど実は裏の顔がある敵役。リューマを信じてくれ、みんな目を覚ませとはらはらするし、リューマがシラノたちをぶっ飛ばして街を守る展開は熱い。最後の「ONE PIECE」との繋がりを見せてくれるところも含めて、短編らしいまとまったよい作品だなあと思いました。
「兵の魂」を求め旅をする侍・リューマは、竜に襲われた街の唯一の生き残りである少女フレアと出会う。竜の出現に怯える人々は街を守ると宣言した一流剣士・シラノに救いを求めるが……。
「ONE PIECE」と世界観を同じくする物語。少年漫画の読み切りのお手本のようだ。
一匹狼だけど義理人情に厚い主人公。主人公を疑い、別の人間を盲目的に信じているヒロイン。ヒロインをはじめ大勢の人々に支持されているけれど実は裏の顔がある敵役。リューマを信じてくれ、みんな目を覚ませとはらはらするし、リューマがシラノたちをぶっ飛ばして街を守る展開は熱い。最後の「ONE PIECE」との繋がりを見せてくれるところも含めて、短編らしいまとまったよい作品だなあと思いました。

ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた宮本大は、高校の卒業と同時に上京し、同級生だった玉田俊二のアパートに転がり込む。そしてある日訪れたライブハウスで、凄腕のピアニストである沢辺雪祈と出会う。才能を持つ大、幼い頃からの積み重ねのある雪祈、初心者の玉田は、やがてJASSを結成し、日本のジャスシーンに躍り出るが……。
ジャズの世界で生きる三人の音楽作品。原作は未読。
才能を秘めた者、生まれつき音楽の世界にいた者、初めてその世界に飛び込む者、それぞれのドラマが絶妙。
特に雪祈がな……。その自惚れは仕方のないものだとしても、その後が……。だからこそライブシーンが本当に、本当によかった。めちゃくちゃ泣いた。
しかしやはり表現者の世界は最後に運があるかどうかなんだろうな。そう思うと胸が苦しくなった。

空が飛びたいと翼を自作し、ドラえもんと練習していたのび太は、飼っているカナリアを追いかけてきたしずかを手伝うことに。すると空の黒い穴から空飛ぶ乗り物が現れ、タケコプターを使っていたのび太と衝突、落下してしまう。この乗り手は鳥人の世界バードピアの少年グースケで、空を飛べないために飛行自転車を操っていたという。壊れてしまった乗り物を修理するのに協力することになったドラえもんたちだが、ジャイアンやスネ夫がグースケとともにバードピアに行ってしまったのを追いかけることに……。
2001年公開。始まりが、干ばつや、タンカー事故による原油の流出などで、鳥たちが一夜に消えるという奇妙な出来事の報道というところに、ドラえもん映画らしい子どもたちへ向けた啓蒙を感じる。この頃って確か九州沖縄サミットの時期じゃなかったかな、と思ったら2000年のことでしたか。
お馴染みの、人間に敵意を持つ者がいて、一方でのび太たちに協力してくれる人がいて、のび太たち以外の主軸となるゲストキャラの主人公枠がいて、もっと強大な敵が最後に現れて……という展開。なるほどいつものだな、と思って見ました。

とにかく、あじフライだ。この下世話さがいいんだなあ——。志ん生が愛した〈酒かけ天丼〉、紀伊から届いた衝撃のシカ肉。赤坂で本場のソルロンタンを想い、パリではキャロット・ラペをしみじみ噛みしめる。古今東西を駆け巡る、美味なるエッセイ78篇が文庫オリジナルで登場! 安西水丸画伯との最後の饗宴です。解説・戌井昭人(裏表紙より)
作ったり、食べに行ったり、誰かの食べる話を聞いたり、という食べ物にまつわるエッセイ。食べ物が好きな人の周りには食べることが好きな人が集まるのかなあと思う。
珍しいなあと思ったのが、パリに行った話があるのにそこで食べたものの話が多くないこと。現地のものがどうこうというより、自分の口に合ったものや長年食べていて舌に馴染んだものをしみじみと思い返す感じなんだろうか。食への興味ってそういうのもあるのかあと思った。
読んでいて作ってみたくなったのが塩豆腐。めちゃくちゃ美味しそう。そろそろ暑くなってきたし作ってみようかな。

当代の王である鳴矢が、歴代の王たちを招いて開催する月見の宴。数々の黒い噂と死の影がつきまとう第六十五代の王・繁三実も宴に参加すると聞いて、淡雪は不安を抱く。
迎えた当日、三実は予告もなく、鳴矢の次の王とされている銀天麿を連れてやってきた。表面上は和やかに進む月見の宴。だが、その裏では恐ろしい計画が実行されようとしていて——!?
百年前に祝の長が聞いた神の声について、調べを進めていた鳴矢と淡雪。ふたりが目の当たりにすることになった恐ろしい真実とは。八家に隠された謎を描く、王宮ファンタジー第六弾!(裏表紙より)
色々、あかーん! になってきた第六巻。そういうことなんじゃないかなあとうっすら思っていたらラストで本当にそうなってしまって頭を抱えてしまった。
まず本当に香野と真照が離反するフラグがびんびん。また最後に登場した銀天麿と三実が何をしでかすか予想がつかない。怖すぎる。
淡雪が力のことを明かす展開は、きっと鳴矢が王だからだったんだろうなあと思うとほろりときました。よくも悪くもトップによって下の者の雰囲気や空気感も変わるから。鳴矢と夫婦になれて本当によかったね……。
味方になってくれそうな人たちもちらほら出てき始めたので、なんとなく、この国を救うのは八家の人間が力を合わせて何かをすることになりそうな気もする。鳴矢も淡雪も頑張ってほしい。本当に頑張ってほしい。

玩具会社で働くジェマのもとに、交通事故に遭った姉夫婦が娘を残して亡くなったという知らせが届く。ひとりになった姪のケイディを引き取ることになったジェマだが、未婚で子育ての経験もない上、会社は次のヒット作を出さなければクビだと匂わせてくる状況で、心身ともに参ってしまっていた。そこでボツになりかけていた開発中のAI人形ミーガンをケイディに与えたところ、暮らしは上手くいき、会社に二人のやりとりをプレゼンすると高い評価を得る。しかしミーガンに与えた「あらゆる出来事からケイディを守るように」という命令は、のちに惨劇をもたらすことに……。
高性能AI人形が、持ち主の少女を守るという命令をきっかけに暴走し、他の人間に危害を加え、それに気付いて自身を物として扱って蔑ろにされるとさらに怒って殺人人形と化す、という近未来の人形ホラー。
だいぶわかりやすい話で、うわ……と思う恐ろしい場面もあり、おいおいと笑ってしまうところ(踊るシーン……)もあり、あーやっぱりか! と思う続編への伏線も含めて、良きホラーだった。面白かった。

世界経済が死滅した2045年。貨幣も仮想通貨も価値を失い、AIがより高度に発展する世界は、持続可能戦争「サスティナブル・ウォー」へと突入。全世界に内戦、レイドが勃発する中、草薙素子率いる元公安9課は傭兵部隊「ゴースト」として作戦を遂行していた。一方、素子たちから離れ民間警備会社に再就職したトグサは、かつての上司である荒巻から連絡を受け「ゴースト」を呼び戻すことになる。その頃、素子たちは「ポスト ・ヒューマン」と呼ばれる特異存在と遭遇していた。
見ながら、ああ新しい世代への攻殻機動隊なんだなと思った。そしてこれ、新シーズンへのプロローグ的な話でもあるんですね。
デジタル世界の底知れなさをAIやポスト・ヒューマンとして描いているので物語の根っこは変わらない感じがするんですが、イマドキすぎる画面がこう、私が好きな攻殻らしさを消してしまっているような気がするんですよね。だいぶ好みの問題なんですけど。しかしタチコマは可愛い。
ラスト、総理の行動や発言におおっと思いました。なるほどこの方向でいくのね。

音に反応する怪物に支配され、人はこれまでもすべてを失い、音の立てない生活を強いられるようになった。アボット一家は、長女リーガンに聴覚障がいがあったために手話によるコミュニケーションが可能で、父親のリーのリーダーシップもあり、たくましく生き延びていた。しかし幼い末子が不慮の事故で亡くなり、目の前で弟を亡くしたリーガンの補聴器は不調、母親のイヴリンは出産間近で、長男のマーカスは自分は愛されていないと疎外感を覚えている状況で家族の絆は軋んでいた。そこに運悪く怪物の襲撃を受けることになり……。
うっかり先に続編を見てしまったので、遡って最初の作品を見ました。
常に脅威に晒され、なんとか家族と一緒に過ごしていて手話という手段を使えても、気持ちを伝えることが難しい状況。親も子もそれぞれ苦しみを抱えているなかで、とうとう一家に死の危険が迫るという家族ものの要素がある作品。
ホラー作品でこうやって子どもの成長を描くって面白いなあと思って見てました。しかも続編ではさらにリーガンが強くたくましくなるという。未来への希望をえがくラストがよかったです。