読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「ザ・サイレンス 闇のハンター」
事故で聴力を失った女子高生のアリーは、両親と祖母、弟と愛犬と暮らしている。音がない世界で、手話と読唇術で意思疎通をするアリーだったが、ある日世界は一変する。地中の奥深くに生息していた飛行型の肉食動物がふとした偶然で解き放たれ、あっという間に世界を覆い尽くしたのだ。音に反応して襲いかかるベスプと名付けられた怪物から逃れるため、多くの人々と同じようにアリーたち家族も脱出を目指すが……。
音に反応する怪物から逃れるホラー作品。ゾンビじゃないし、見えないものでもないのを作品が久しぶりでちょっと新鮮。
音を立ててはいけないという制約と、聴覚を失った主人公と声を使わずに意思疎通ができる家族という組み合わせが面白い。でも犬が可哀想な目に遭う(直接的な描写はないけど)ので注意です。
なので結構簡単に逃げ切れるんじゃないかと思ったんですがそう簡単にいくはずもなく。宗教関係はきつい。しかも自爆テロ的なやつを仕掛けてくるとは。ものすごく胸糞でしたが物語的にはばっちりなんだよなあ……。聴覚を失ったアリーが「適応した」ことを絡めて最後に繋げたのはわかりやすくて上手いと思いました。
事故で聴力を失った女子高生のアリーは、両親と祖母、弟と愛犬と暮らしている。音がない世界で、手話と読唇術で意思疎通をするアリーだったが、ある日世界は一変する。地中の奥深くに生息していた飛行型の肉食動物がふとした偶然で解き放たれ、あっという間に世界を覆い尽くしたのだ。音に反応して襲いかかるベスプと名付けられた怪物から逃れるため、多くの人々と同じようにアリーたち家族も脱出を目指すが……。
音に反応する怪物から逃れるホラー作品。ゾンビじゃないし、見えないものでもないのを作品が久しぶりでちょっと新鮮。
音を立ててはいけないという制約と、聴覚を失った主人公と声を使わずに意思疎通ができる家族という組み合わせが面白い。でも犬が可哀想な目に遭う(直接的な描写はないけど)ので注意です。
なので結構簡単に逃げ切れるんじゃないかと思ったんですがそう簡単にいくはずもなく。宗教関係はきつい。しかも自爆テロ的なやつを仕掛けてくるとは。ものすごく胸糞でしたが物語的にはばっちりなんだよなあ……。聴覚を失ったアリーが「適応した」ことを絡めて最後に繋げたのはわかりやすくて上手いと思いました。
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グレイス=フィールドハウス孤児院で暮らすエマ、レイ、ノーマンとたくさんの子どもたち。大好きなママ・イザベラの優しさと愛情を受け、新しい家族の迎えを待つ……けれどそんな日々はすべて偽りの作り物だった。外の世界には恐ろしい異形の者たちが跋扈し、人は家畜であり、自分たちはいつか出荷される存在。真実の一端に触れたエマたちは定められた運命から逃げ出すことを決意する。
アニメは視聴済み。
いわゆる人間牧場から脱出する子どもたちと母の物語。母のもとから旅立つ物語は普遍的ですが、こんな悲しく辛く力強い旅立ちがあるかよという気持ち。面白いんですけどね! まさかエマの選択がこうなるとはとアニメを見たときに思いましたから。
イザベラとクローネがハマり役すぎてね! 対立する二人の格の違いが見て取れるシーンがよかった。尺の問題で他の家族を巻き込むかどうかの葛藤や、ばれるかばれないかの駆け引きが省略されているのは残念でしたが、だいぶ忠実な実写作品だったと思いました。

台北に住むカイティンとジュンジョーは休日の予定について話して揉め、気を取り直して仕事に出るといういつもの一日を過ごすはずだった。しかし様子のおかしい人々が、とてもまともとは思えないことを言いながら周囲の人間を次々に残酷な手段で手にかけるという猟奇的な現場に遭遇する。この状況はこの街のみならず国中に広がっており……。
とんでもないスプラッタホラー。R18+も納得。
血も出るし色んな意味でぐちゃぐちゃにされるし、何より猟奇発言が大変気持ち悪い。見ながらうわぁ……とどんどん気持ち悪くなっていくので耐性がある人しか見ちゃだめなやつ。
やっぱりバッドエンドなんですが、最後まで見ていると「きたきたやっぱりバッドエンド!」という期待を裏切らないいい胸糞感(褒めています)。ここまで嫌な気持ちを貫いてくれると清々しくて、面白かったです。

「親愛なるエヴァン・ハンセン」……社会不安障害のエヴァンはカウンセラーの勧めで自分宛の手紙を書いている。それを素行の悪いクラスメート、コナーに奪われてしまうが、次の日彼の両親に呼び出されたエヴァンはコナーが自殺したこと、二人が親友だと知らなかったと告げられる。誤解を解くことができず嘘を重ねるうち、エヴァンの行いは美談となり、どうしようもない状況へ展開していく。
社会に適応しづらい主人公が嘘を重ね、多くの人と交流を得て、最後に本当に大事なものとともに歩んでいくミュージカル作品。
ただただ嘘を塗り重ねられていく展開がきつく、劇中歌で緩和されるものの、行き着く先は破滅だよという気持ちで見てしまってだいぶしんどかった。なので不器用に生きる人たちの苦い青春物語としては満点だと思います。
エヴァン・ハンセンの歌声がよくってなあ。心の優しい、不器用で、悲しみを抱える、生きづらい若者の声をしているなあと歌に聞き入ってしまった。

スネ夫に自慢された宇宙旅行にいますぐ行きたいと、ドラえもんに力を借りようとするのび太。だが危険な宇宙に行かせられるはずもなく、道具で宇宙を体験するだけにしようとするが、この道具が何者かに持ち去られてしまう。それが飛来したUFOの仕業だと知ったのび太たちは期せずして宇宙旅行に出ることになる。
だいぶがっつり宇宙の冒険。宇宙船団だったりブラックホールだったり危険な星だったり宇宙での戦いだったり。これだけでもだいぶ盛り沢山だな……。最後にノストラダムスの大予言が絡んだのが時代を感じます。98年から99年の連載で、1999年の公開作品です。
しかし眩乱の星が普通に怖いんだよな。どうして映画ドラえもんは作品を見る子どもたちに軽いトラウマを植え付けていくのか。

明治時代後期。信州の被差別部落の出身で現在は小学校教師をしている瀬川丑松は、同じく穢多と呼ばれる出身の解放運動家の猪子に傾倒している。下宿先の士族の娘に恋をする丑松だが、思いを通わせるには生まれを明かさねばならない。絶対に出自を明かしてはならないという父の戒めで口を閉ざす丑松だが……。
島崎藤村「破戒」の実写映画化。
文学作品の実写って、台詞だったり人の雰囲気だったりがリアルっぽくない「文学」の描写になりがちで違和感を覚えることが多いのですが、この作品はだいぶ馴染んでいて見やすかった。部落差別問題は、若い世代にとってすでに遠い昔の出来事のように思えるのですが、こういうことがあったんだと知らせることができる作品だったように感じます。世界が少し変わろうとしている終わり方だったので、何故そういう差別があったのかを知るきっかけになったらいいと思います。
土屋銀之助がいい役回りでねえ。本当に普通の、何も知らずにいる言動と、それに身近な人が傷付いていると知ったときと、その後の行動の理由を想像したくなる、ごくごく普通のいい人だったんですよね。

この世ならざるものが見える臨床心理士の森田奏は、ある日兄から彼女の様子を見てほしいと頼まれる。兄たちは有名な心霊スポット犬鳴トンネルで肝試しをしていて、帰ってきてから様子がおかしくなったという。やがて次々におかしな出来事が起き始め、自らのルーツに疑問を覚えた奏は「犬鳴村」に向かう。
なんでみんなすぐ心霊スポットに行ってしまうん? 面白半分に見に行って戻ってきて事件を起こさないでほしい……。
そんな感じで、見えてしまう主人公が、彼女が不審死した後に失踪した兄と弟を探すうち、何故見えてしまうのかというルーツと、伝説の残る犬鳴村にたどり着くというホラー。いわゆる因習村の要素がある話でしょうか。
わらべうたは、ホラーの小道具として怖くていいよね……と思ってしまうくらい、かなり不安を煽ってきます。こうしてひたひたと怖い要素が迫ってくる感じなので、がっつり何かされたり抵抗したりという展開は少なめ。オチを含めて最後まで、見えないものがすごく後ろにいる、という作品でした。


聖杯戦争、それは英霊と呼ばれる英雄たちサーヴァントとそれを使役するマスターたちの、万能の願望機をめぐる戦い。偶然的にマスターになった衛宮士郎は、学校の有名人で実は魔術師である遠坂凛や、謎めいた少女イリヤたちと関わりながら戦いに身を投じる。正義の味方になるという夢を抱く士郎だが、友人の妹、間桐桜を大事な存在と感じるようになり……。
劇場版第1作は再観賞。見たっけ? と思いながら見ていたんですが、やっぱり過去に見ていましたね。
第二作はだいぶ話が進み、ライダーのマスターの正体であったり、桜が間桐家で何をされてきたかなどの家族関係、最大の敵の出現など盛り沢山。しかしゲームでやったはずなのにこんなに露骨に桜の性的な話って出たっけな……? と首を傾げました。この年齢になって見ると、とにかく哀れで……。当時いまいちぴんときていなかった、第四次聖杯戦争参加者の間桐雁夜の必死さがいまになって理解できた気がします。
しかし他の2ルートが正統派なら、こっちはだいぶニッチだなあ。好きな部類の話なんですが、とにかく敵が怖い。弓王を喰って満ちるってやばいよな……と思うFGOマスターの私。

バスケットボールのスター選手だったマイクは、しかし恋人の妊娠をきっかけに夢を諦め、家庭を持った。だが現在妻からは離婚を切り出され、高校生の娘と息子には鬱陶しがられ、仕事をクビにもなってしまった。かつての栄光を頼りに訪れた母校で不可思議な老人に出会ったマイクはその夜、不思議な出来事によって、何故か17歳の姿に戻ってしまう。夢を諦めたあの日の続きができると、親友に父親のふりをするように頼んだマイクは、しかし自分の子どもたちの現状や、妻の本当の気持ちを知ることとなり……。
これまたハッピーは映画だな! 若返って自分の子どもたちと仲良くなるって楽しい。でもまさか娘に迫られる展開があるとはって感じだったけど笑
大人になってからわかったことを、十七歳の子たちに説くのは、おかしさもあったけれど真剣でとてもよかったな。こういうのが若返った話の美味しさだと思います。そのときわからなかったこと、本当に大事だったことを、どうか若人たちが間違えないように、不幸にならないようにという祈る気持ち。
妻スカーレットが17歳のマイクからもう一度惚れ直し、当時のきらきらした気持ちを取り戻したマイクとやり直すのは、希望が持てる終わりでした。楽しかった。

ロンドンの新聞社に勤めるアイリスは恋人が他の女性と婚約したことを知らされて傷心だった。一方アメリカで映画予告の制作会社を経営するアマンダは恋人の浮気に気付いて別れを告げた。折しも休暇となった二人は当時流行していたホーム・エクスチェンジで互いの家を交換し、バカンスを楽しむことになる。そこにはもちろん新しい出会いと恋が待っていて……。
なんてハッピーな映画! 本当にハッピーで可愛くって楽しかった。
互いに働いて自立している女性が、誠実でない恋人に振り回されて傷付き、場所も家も一時的に変えて自分も変わるというお話。アイリスはアマンダの仕事仲間と、アマンダはアイリスの兄と恋に落ちるのですが、距離を縮めつつも決定的な出来事になかなか至らないもだもだが可愛い。アマンダは身体の関係を持ったくせにちゃんと恋人になることができないのが不器用でおかしかったし、アイリスは恋愛模様の他に、アマンダ宅のご近所さんの有名脚本家のアーサーと年齢や国籍や性別を超えた友情を育むというのがすごくよかった。「出会い」が人を良い方向に変える、ということをとことんハッピーに描いた作品で、とっても楽しかったです。