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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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B007LJEU9K
バカンス中に恋人と津波に見舞われ臨死体験をしたジャーナリストのマリー、薬と酒に溺れる母との暮らしをともに支えていた双子の兄を亡くしたマーカス。人に触れるとその近しい死者の声を聞くことができる力を隠して暮らすジョージ。死後の世界や死者に接近した三人は不思議な導きによってひとときの邂逅を果たす。

めっちゃくちゃよかった。運命の巡り合わせって生きることだと思いました。
死後の世界をすぐ近くに感じることで上手く現実を生きられなくなった三人。けれどそちら側に行きたいのではなくて、そこにある、そこにいるということを伝えたい、わかっていたい、知りたい気持ちがある。けれど周囲の人々はそんな三人を上手く理解できないでいる、孤独。
この作品の一番の功労者はマーカスですね。双子の兄を求めて行動する彼の物怖じのしなさが、ジョージとマリーを結びつけた。ジョージは幸せな未来が訪れることを夢見て動き出し、マリーは理解者を得られる予感に笑顔を見せる。
すごく良い作品でした。過去にオススメしてくださった方、ありがとうございました!
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B00005HNDD
南の島でバカンスを楽しんでいた乱馬たち。だが突然かすみをはじめ、女性たちが次々に謎の人物にさらわれてしまう。なんとこの島にある『桃源郷』なる集落の長、桃磨の花嫁選びの儀式のためだというのだ。乱馬たちはあかねたちを救出するため、桃源郷に乗り込むが、実はそこには男になる泉があって……。

子どもの頃に見て、やたらドレスアップらんまが可愛いな!? と思ったのを思い出します。作画気合い入りすぎじゃない? 一番綺麗ってだいぶ癖(ヘキ)だぞ……。
なびき姉ちゃんが守銭奴だけどセクシー美女だと再発見したり、九能とのカップリング匂わせかというシーンににやにやしたり、泉を壊す乱馬とあかねのシーンに落下萌えを思い出したり、久しぶりに見ると幼き日に形成された性癖を再発見して面白かったです。
B07BMQ65KT
13歳のユダヤ人の少女ファニーは親元を離れて幼い妹とともにある施設で暮らしている。時は1943年。密告者によって逃亡を余儀なくされたファニーたちは、ナチスドイツの迫害から逃れるため移動を始める。だが大人たちとはぐれ、残された子どもたちだけでスイスの国境を目指すことになってしまう。

タイトルからファンタジー作品なのかなと思ったら、思いっきり歴史物。最終的に大人とはぐれ、子どもたちだけでナチスドイツ支配下のフランスからスイスへ逃亡する、とんでもない旅の話で、実際の出来事をもとにしているというから驚きだし、そんなに距離がないようだとしても誰が味方かわからない状況で、正しく状況を理解できていない年少者を守りながら進むのはきつかったろうなあ。
画面的に暗かったり不穏な雰囲気だったりはらはらさせられるのですが、彼らを守ろうと支援する人や、お金のためとは言え運び屋的な人がいたり、軍人の問いに嘘をついて誤魔化してくれる人がいたり、普通の人たちがいたのが救いだなあと思いました。
「ウィッチャー 狼の悪夢」
ウィッチャー、それは人為的に肉体を強化した魔法剣士たちの呼び名。使用人の息子ヴェセミルは貧しい生活から抜け出そうと、ある日現れたウィッチャーに志願して大勢の仲間が変異しきれず命を落とす中で生き残り、その立場を得た。凄腕のウィッチャーとなったヴェセミルはある日もう出会うことはないと思っていたかつての幼馴染みで、王の相談役となったイリヤナと再会する。

貧しさと勇気と無謀と、大切な幼馴染を持っていた少年がウィッチャーと呼ばれる特異体質の魔物狩りに変異し、戦うファンタジー作品。大きな物語の外伝的位置付け? のアニメ映画です。
なんといっても老化速度の遅くなったヴェセミルと年老いたイリヤナのやりとりよ!!! 生き方を違えてしまった、もう二度と取り戻せないものを相手に見ている悲哀と、それでも残る思い。「もう七十よ」「俺もだ」という会話、そうなんだよ外見が違うだけで同じ時間が流れているんだよと切なさを覚えて大変よかった。
B007T6J04U
アメリカ大陸先住民族の娘ポカホンタスの土地に、ある日海から見たこともない大きな船がやってきた。それは金を求めて国を旅立ったイギリス人たちで、その中に冒険家のジョン・ラトクリフの姿があった。言語も民族も思想も何もかも違う二人はやがて惹かれ合うが、新大陸を開拓する人々と先住民族たちの争いが勃発して……。

幼い頃初めて見たときは、歴史的背景などがまったくわからなかったのでストーリーも歌もほとんど覚えていない話だったんですが、いま見るとめちゃくちゃ複雑な話だな! 侵略者と侵略される側の話をするのは当時では早すぎたんではないか。
なんてことを思いながら、ポカホンタスの立場の難しさや世界情勢のことを考えました。いやあこれ、やっぱり侵略や征服の話を恋愛ごとと絡めるのは安易すぎたんではないか。
B01HHZDIWC
警察官になることを夢見てきたウサギのジュディは、しかし草食動物の仕事ではないと周囲の人々からその夢に難色を示されてきた。しかし警察学校を主席で卒業し、ついに夢を叶える。だが初めてのウサギの警察官であるために、他の肉食動物警察官のように難事件ではなく、駐車違反の取り締まりに回されるなどの扱いを受ける。だがその仕事の最中にキツネの詐欺師ニックと出会ったことで、ズートピアを揺るがす大事件に遭遇する。

肉食動物と草食動物、ステレオタイプ的な考え方のせいでそれに当てはまらない考えや性格の持ち主たちが生きづらさを感じている、という世界観にさすがの設定だなあと唸らされる。これを見た子どもが大人になったときに自分のことだとかこの世界のことなんだと気付いて、少し生きやすい世界が作られることを願わずにはいられない。
公開当時やたらめったらジュディとニックがいい! という話を聞きましたが、確かにいいなあ! ジョークを言い合いながら大事なときは息ぴったりなバディ感。
個人的に故郷の友達が昔のことを謝ってくれるのにぐっときました。そういうのを謝る描写が貴重な気がして。
B01EJVK89I
宇宙飛行士になると幼い日に誓った南波兄弟。弟の日々人が一足早くその場所に立つ、その少し前のこと。人の良さと要領の悪さで何かと損をする兄の六太は、自動車会社に勤めつつも上司に熱意が伝わらず片田舎に左遷されてしまう。一方、日々人はNASAでの訓練で実力不足を感じ、さらには憧れの人を不慮の事故で失ってしまう。

アニメ映画なんてあったんかい、と思ったので見ていました。兄と弟の性格差を感じつつ、六太には六太の、日々人には日々人のよさがあるなあと再確認した一本でした。この頃から六太には周りを巻き込む力があったんだなあとしみじみ。
じんわりときたのが、南波家のあり方がこの兄弟を作ったんだとわかったところ。「ちゃんとお別れをする」としっかり教えてくれた両親がすごい。
調べてみたらそろそろクライマックスなのか。最初から最後まで見届けたい熱が高まったので作品の完結を楽しみにしています。
「スレンダーマン 奴を見たら、終わり」
スレンダーマンを見た者は、ある者は連れ去られ、ある者は残されるが生涯続く苦しみが待ち受けるという都市伝説の存在。女子高生のハリーは、同級生たちがスレンダーマンを呼び出そうとしていると友人のケイティに教えられ、巻き込まれる形で呼び出し方の動画を見る。不気味な動画を見ても何も起こらなかったが、しばらくしてケイティが行方不明になり……。

面白半分に流行り物に手を出すのではないという教訓じみたものを感じる作品。なんでみんなお気軽に試したり、友人を巻き込んだりするんや……?
スレンダーマンそのものは手を出さなければ無害っぽい。呼ばれたら静かに怪異としての役目を果たす感じ。それだけに登場人物の子どもたちの浅はかさに生温い笑みが浮かぶ……。
B09XQ3DK8D
東京の女子高生の奏音は、ある日同級生から自分とそっくりの少女が映っている心霊動画を見せられる。牛の首のマスクを被せられ廃墟に閉じ込められると姿を消した彼女に不思議と惹かれるものを感じた奏音は、動画が撮影された富山県へ向かう。するとそこには出張中の父がおり、姿を消した彼女こそ双子の姉妹であることを知る。だがこの村には忌まわしい風習があって……。

双子と因習をテーマにしたホラー。チープな部分はあるんですが、双子を忌む風習とか、土地神の存在、それを利用したある種の悲劇など、普遍的なホラー要素がいい。やっぱりそうだよな! とか、なんでそういうことするんだよ! と第三者として憤りを感じられるのがこういうホラーの面白みかなと。
しかしとにかく主役の方が美しくてね……さすがです。ホラーには美しさ、いい組み合わせだと思います。
B003RSZPZW
夏休みの自由研究でみんなで海のことを調べることになったのび太たち。だがのび太は『宝島』を読みふけり、財宝探しの海の旅に思いを馳せていた。偶然宝島を探し当てたのび太はドラえもんの助けを借りて海に漕ぎだすが、時空の異変によって17世期のカリブ海に飛ばされてしまう。海賊たちの戦いに巻き込まれてのび太はドラえもんたちとはぐれ、ドラえもんは四次元ポケットを失い絶体絶命のピンチだが……。

ポケットを失くす、無人島サバイバル、とだいぶハードな今作。けれど海賊船、言葉が通じない相手との協力作業などわくわくする要素がしっかり詰まっているのがドラえもんらしい。
これまでのゲストキャラクターっていかにもゲストという存在感で、メイン以外はがっつりスポットライトが当たっていない感じだったように思うんですが、この作品は海賊たちや敵側にもより魅力があって面白かったな。いつもとバランスが違う感じがありました。
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Author:月子
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