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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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夏休みの宿題の自由研究に行き詰まっていたのび太。最終的にドラえもんを頼り、ひみつ道具「創世セット」を使って新たな宇宙を作り出して観察絵日記をつけ始めることにする。新しく誕生した地球に降り立ち、進化の歴史を垣間見るのび太たちだが、その星では人間以外の種族も進化しており……。

ひみつ道具で地球を作ったら、他の人類が出現してあれやこれや、というだいぶ壮大なお話。仏を拝む祖先のそっくりさんに「神だってば」と主張するのび太が子どもらしくてちょっと笑ってしまった。宗教のことは小学生にはきっと難しい。
久しぶりに環境問題等々が関わらない内容だったように思うけれど、地球を作って、その歴史を見るというのはいままでの話の総まとめみたいで興味深かったな。いままでいろんなところを見てきたよねえと感慨深くなってしまった。
ここまでだいぶ見てきたけどまだまだいっぱいあるな映画ドラえもん。リメイク版にたどり着くのが遠いわー。
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両親の再婚でできた血の繋がらない弟・透と仲が悪い湊。友人のバイトを手伝うため、渋谷で女子高生の格好をしていたところ、なんとその透と遭遇。とっさに別人だと誤魔化したものの、何故か透に好意を向けられ始める。これを機に女の癖の悪い弟を改心させようとするも、何故か本気になられてしまって……。

同い年の血の繋がらない弟が姉への想いをこじらせ、姉は姉で嘘を重ねたせいで何故か弟と付き合うことになり、とややこしいアンドややこしいが重なる話。
いやでもなんかもうちょっとこうさあ……! 冒頭から透は湊のことが好きだとはわかるんですけれど、さすがにここまでこじらせる前にもうちょっと頑張ったらよかったんじゃないのか。「野口みな」に対してやったことを湊の前でやって、告白したらそれで終わった話のような気がするんだけど!
なんてこともありながら、ただのイケメンとのどたばたラブコメにならないのは、ちょっとピリッとした展開や発言があるからかな。普通に「気持ち悪い」って言うんだ!? ヒロイン全肯定じゃないんだ!? しかしその後のホテルでの色々は普通に怖いんで心臓に悪かったわ……。
軽く見えて思ったよりそうでもなかった(それでも軽いけれど)という恋愛作品だったと思います。
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不眠症に苦しむ史織は、卒業制作のためにホラー映画を撮るという元彼の啓太と付き合っている友人の真帆の撮影に無理やり同行した。幽霊団地と有名なそこでは、しかし大勢の住民が暮らしており、撮影は迷惑だと嫌がられてしまう。だが団地では奇妙な現象が発生し……。

廃墟と噂の団地だが、大勢の住民が暮らしているという奇妙な場所に入り込んだ三人の大学生。ここで面白いのは主人公がまともじゃないこと。常に精神状態が不安定なので、超常現象や恐怖体験が発生すると、さらに怖くなる。登場人物から距離を取らないと不安になる作品だと思います。
「ミッドサマー」に影響を受けたんじゃないかなあと思われる色彩の統一や、人々の服装、奇妙なダンスや食事が、見ていて本当に薄気味悪くて、ホラー映画の画として良い。話としてはめちゃくちゃなのも、見ているこちらを不安にさせます。
結局これは入り込んで関わってしまった時点でアウトだったんだろうなあ。色々食べちゃったし、仲間入りさせられてしまったんだろうな。
「マチルダ ザ・ミュージカル」
子どもを望まない母と男の子を望む父のもとに生まれた少女マチルダ。親の自覚のない両親のもとで生まれ育ったマチルダの楽しみはフェルプスの移動図書館の本と、即興で考えた物語をフェルプスに話して聞かせること。だが学校に行っていないことが問題になり、両親が罰金を嫌がったため、ようやく学校に通えるようになるが、そこは校長と上級生に支配された監獄のようなところで……。

原作未読。『マチルダは小さな大天才』が原作。教育を奪われながらも読書好きで、想像力豊かな賢い少女が、監獄のような学校に囚われたあらゆるものを解放し、悪者をこらしめる、子どものための楽しいお話。
こういう荒唐無稽なハッピーエンドはロアルド・ダールらしくてすごく楽しい。ミュージカルとの相性もばっちりで、いろいろな人が入れ替わり立ち代わりしながら歌ったり、大勢で踊ったりしているシーンはとても綺麗で賑やかで楽しくて大好き。
しかしまさか念動力が発現するとは……。子どもが「もし私にその力があったら」と想像する代表的なものが備わるなんて、読者をきちんと想定した設定だなあと感心しました。
「バクラウ 地図から消された村」
ブラジル北東部にある小さな村、バクラウ。村の長老の葬儀に参列するために村に戻ってきたテレサだが、バクラウでは水を巡る争いが続いており、市長と対立状態にあった。やがていくつかの不穏な出来事とともにこの村に惨劇が訪れ……。

ホラーかと思いきや、スプラッタでサスペンスでした。何故村が消えるのか? についてはとても現実的な理由で、そのミスリードがなかなか面白い。
つまり、ここは当たり前に戦闘を行う人々が暮らす土地であり、傭兵部隊が存在し、土地の住民と政府(権力者)との諍いが絶えないということ。それが「地図から消された」を意味しているという、ほほう? な部分が多い作品で面白かったです。しかし全裸で銃をぶっ放した後、瀕死の人間に、翻訳アプリを使いながら話しかけるのはなんか怖かったな。
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夢の中と現実の落差を嘆いたのび太。頼ったドラえもんにはもっと現実で頑張るように叱責されるも、結局ひみつ道具を出してくれ、好きな夢が見られるカセットを使った「気ままに夢見る機」を使わせてくれる。しかしそんなのび太に怪しい老人が近付き『夢幻三剣士』のカセットがあることを教えていく。それはある企みがあってのことで……。

のび太たちにとっては夢の世界ではあるけれど、その世界の住人にとっては本当の、もう一つの世界とも言える場所での冒険。いかにもRPGっぽいので騙されそうですが、だいぶ深いぞこの話。一回死んでるし。ラスボス戦でメンバーが全員揃っていないのも珍しいし、謎めいたキャラクターもいるし、色々と挑戦的な感じもしたなあ。
のび太というキャラクターの人間性を本編以外でよく描いた作品だったように思います。弱っちくて甘っちょろい、なんてことを言われがちだけれど、本当に心の優しい子なんだという。
「ボクたちはみんな大人になれなかった」
46歳。つまらない大人になってしまった。テレビ番組の制作会社で働く佐藤は、ある日Facebookに初めて付き合った彼女のアカウントが表示されていることに気付く。そこには家族と「フツー」の幸せな日々を送る姿があった。結婚を決めておきながらそうはならなかった彼女、その前の、売春をしていた外国人の彼女、そして初めての彼女……現在と過去を思いながら佐藤がたどり着いたのは。

全員が未熟で、何かが足りずにいた。そうして何も変えられないまま日々を続けていく、どうしようもなさを感じる作品だったなあ。「フツー」という言葉への、嘲りと、どうしようもない羨望。そうなりたいけれどそうなりたくないという相反する気持ち。子どもにも戻れないし大人にもなりきれないのって苦しい。仕事をし、結婚して家庭を作り、子どもを育てるという「フツー」、すなわち大人になれずにいる佐藤なので「ボクたち」で括っちゃいけないんじゃないかな、なんて思っていたので、最後の「ボクたちはみんな」で止まる一文の余韻がよかった。私ならこの文章を「ボクたちはみんな大人になりたかった」と書くだろうな。
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父親ののび助に、スキーと海水浴が同時に楽しめるホテルに予約を取ったと言われ、喜ぶのび太。友達に自慢するもそれがパパの夢だとわかり、すっかりしょげてしまうが、次の日名前の書かれた謎めいたトランクを開けると、そこは確かにどこかの島のホテルだった。禁じられた地下室には迷宮の入り口があるとは夢にも思わず……。

幼少期に見て、怖い印象がついた作品。砂嵐のテレビ画面とパパのシーン、親が明かりを消した部屋でテレビを見ているのがなんとなく怖いと感じていた記憶と結びついて印象的だったのと、敵側のナポギストラーのデザインが怖かったのと、あといとまきのうた! 久しぶりに見ていて、何故あの歌を不思議とよく覚えているのかを思い出しました。
劇場版としては、環境問題より、便利になっていく社会に警鐘を鳴らしているような内容。頼りすぎるなよ、というメッセージを感じました。便利に慣れると難しいことではあるけれど、大人になって思うのは、自分の手でやることの面白さや喜びは忘れないでいたいなということです。
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デトロイトの貧困地域に住むジミーは、ラッパーになって身を立てることを夢見ている。母親は素行の悪い自分の先輩と恋仲で、金遣いが荒く、普通の生活もままならない。人種や経済環境を分ける「8マイルロード」をジミーは超えることができるのか?

エミネムの半生を描く自伝的作品。こういう作品だと成り上がって成功する輝かしいシーンで終わりそうですが、こちらはただ創作者、表現者として道を定めた静けさがあって、いい終わり方だなあと思いました。成功よりも歌うべきものがある、と思えているのなら、それはきっと素晴らしいことだと思うよ。
しかしこういう貧困層の生活は、当たり前にどこにでもあるということが、なんだかやるせなくなってしまった。多分そういうメンタルだったんだろうけれど、なんかもう、どうしようもないなあ世界、というか。だからこそジミーがより強く格好良く見えました。
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アメストリス、イシュヴァール、そして東方のシン国。それぞれに賢者の石を求める者たちが集う「約束の日」に、ついにエドワードたちはすべてを企てたフラスコの中の小人とホムンクルスたちと対峙する。失ったものを取り戻す兄弟の旅の行方は?

ラストシーンに至る完結編の後編。
最後の最後にホーエンハイムとトリシャのシーンを保ってくるのはずるいよ!? と目を潤ませながら見終わりました。
ちょっとだけ許せなかった改変は、マスタング大佐が視力を失ったその後のこと。ドクターマルコーのエピソードが変わっていたのでマルコーが賢者の石を持ってくるシーンじゃなくなっていたのが、違う!! ホークアイ中位はマスタング大佐を支え続けるけど、それはハンディがあるからとかじゃないんだよー! とかつてこの二人にときめいていた人間としては叫んでしまうわけですよ!
やっぱり素晴らしい作品だよなあ……と思ったのでつい原作の最後の方を読み返してさらに泣いてしまった。
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Author:月子
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