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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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東京の女子高生の奏音は、ある日同級生から自分とそっくりの少女が映っている心霊動画を見せられる。牛の首のマスクを被せられ廃墟に閉じ込められると姿を消した彼女に不思議と惹かれるものを感じた奏音は、動画が撮影された富山県へ向かう。するとそこには出張中の父がおり、姿を消した彼女こそ双子の姉妹であることを知る。だがこの村には忌まわしい風習があって……。

双子と因習をテーマにしたホラー。チープな部分はあるんですが、双子を忌む風習とか、土地神の存在、それを利用したある種の悲劇など、普遍的なホラー要素がいい。やっぱりそうだよな! とか、なんでそういうことするんだよ! と第三者として憤りを感じられるのがこういうホラーの面白みかなと。
しかしとにかく主役の方が美しくてね……さすがです。ホラーには美しさ、いい組み合わせだと思います。
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夏休みの自由研究でみんなで海のことを調べることになったのび太たち。だがのび太は『宝島』を読みふけり、財宝探しの海の旅に思いを馳せていた。偶然宝島を探し当てたのび太はドラえもんの助けを借りて海に漕ぎだすが、時空の異変によって17世期のカリブ海に飛ばされてしまう。海賊たちの戦いに巻き込まれてのび太はドラえもんたちとはぐれ、ドラえもんは四次元ポケットを失い絶体絶命のピンチだが……。

ポケットを失くす、無人島サバイバル、とだいぶハードな今作。けれど海賊船、言葉が通じない相手との協力作業などわくわくする要素がしっかり詰まっているのがドラえもんらしい。
これまでのゲストキャラクターっていかにもゲストという存在感で、メイン以外はがっつりスポットライトが当たっていない感じだったように思うんですが、この作品は海賊たちや敵側にもより魅力があって面白かったな。いつもとバランスが違う感じがありました。
「アドバンテージ 母がくれたもの」
その時代、急速な発展を遂げた世界は貧富の差が激しくなり、テロ行為や少子化、自殺、未成年者の売春などの問題を抱え、誰もが生きることに喘いでいた。美容系バイオ企業でモデルだったグウェンは美しさの盛りを過ぎて職を失ったが、一人娘のジュールズは才能に溢れた優秀な娘だった。娘を能力にふさわしい学校に進学させるためにはお金がいる……困窮したグウェンは自らの身を差し出す実験体となることを決意するが……。

生きるためには有利なものがいる。才能よりも美しさよりもお金が必要とされるディストピアな未来。幼くも賢い娘のため、何もかも差し出すことにした母親の物語。
消費される若さ、美しさ、人間のちょっとした描写が息苦しい。この世界がどこかで終わる予感を感じながら、人があがいて生きる日常の延長という作品の苦しさがしんどくもあり魅力でもあると思います。
ジュールズの年齢に見合わぬ聡明さと、子どもらしい部分が、きつい……。愛という感情は、この世界では無限には存在しないものなんだろうなあ……。愛を誰もが当然に享受できない時代。愛らしい愛、無償の愛が生まれない世界を感じる。とても興味深くて好きな作品でした。
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牧場を持っていると嘘をついたのび太は、証拠を見せろとジャイアンたちに迫られ、ドラえもんに泣きつく。ドラえもんが持っていた福引のはずれ券が小惑星がもらえるものだと知ったのび太は一縷の望みをかけて牧場を作ることのできる星を探すが、どれもこれも小さなクズ星ばかり。危うく嘘がばれるところでたどり着いた星は、なんと自然豊かな場所だった。のび太たちはこの星でひみつ道具の「生命のねじ」でおもちゃたちに命を与え、「ねじ巻き都市」を作ることにするが……。

どこかの星に作ったおもちゃたちの都市。のび太たち人間と、熊虎のような悪い大人という異分子が入り込みながら、星の行末が決まる……という、製作者の思いがそこここに散りばめられているような作品だなあと思いました。映画ドラえもんシリーズは大人が子どもに伝えるもの、世相を反映させた話が多いけれど、これは教育というより思いのバトンを繋ぐ話だったな。
熊虎のコピーの一人が気弱で心優しい、っていうのがなんともいいなあ。どんな凶悪な人間でもひとかけらの良心、道を踏み外さなければ善良であっただろう欠片があるんだという願いが感じられるように思いました。
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ミステリートレインの切符を手に入れたと自慢するスネ夫に意地悪されたのび太は、しかしそれどころではなかった。ドラえもんが三日も不在にしているのだ。戻ってきたドラえもんは二十二世紀の銀河ミステリートレインの切符を手に入れており、のび太は大喜び。結局いつもの五人で銀河ミステリートレインの旅を楽しむことになるが、たどり着いた星にはある生命体がいて……。

ミステリートレインがテーマ。この頃流行っていたんだろうなあ。過疎地にテーマパークを誘致したと思わせる内容も時世を感じる。
今回で笑ってしまったのが「のび太は大長編になるとかっこいいことをいう」という台詞があるところ。藤子・F・不二雄先生、わかってやっている……笑
しかししっかりのび太は射撃の腕前を見せてくれるので、わかってるなあ。大長編だからかっこいいのび太、とてもいいですね。大事なところでちゃんとやってくれる感じ。
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人付き合いが苦手で常にヘッドホンを装備する男子高校生のチェリーは、上手く話せないことからその思いや感情を俳句にしてSNSに投稿する毎日。一方動画配信サイトの配信者として活動する女子高生のスマイルは元三姉妹アイドルだがある理由でマスクを手放せない。そんな二人がスマホを落としたことをきっかけに交流を重ねるようになり……。

タイトルからして青春! という印象がある作品。ポップな色合いがちょっと眩しいのでもうちょっと優しい色がいいなーと個人的に思ったりもしましたが、賑やかな彼ら彼女らが強調されていてこれはこれでありだなと思います。
車での移動が必須の地方の、大きなショッピングモールがある街での出来事。SNSで距離を縮めるチェリーとスマイルが可愛かったなあ。いやもうそのいいねとフォローはどきどきするよね! とにっこにこで見てました。
一方でお年寄りの描写もあるのがリアル。チェリーたちとフジヤマさんとの関わりも、いまどきっぽい印象がありました。こう、職員さんたちより距離を取りつつ、でも優しくないわけじゃない感じというか。でも何かしたいと思ったときの行動力はすごく親身だったりとか。
ところで、レコードの曲げを伸ばそうとした瞬間に悲劇が見えて叫んじゃったよね……。その辺りの知識のなさもリアルだった。
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かつて不死身の龍と呼ばれて恐れられた伝説の極道、黒田龍は、結婚を機に足を洗い、専業主夫として家庭を守りながらご近所さんたちと平和な日々を過ごしていた。だがある日玄関前にどこからやってきたのかベビーカーに乗った男の子が現れる。警察に届けるも養護施設に預けられると聞いて反対した龍は、その子を仮にリュウと呼び、保育園を頼ることにするが……。

強面で、極道ものの言動が抜けきれないせいで勘違いされながらも実は家事スキルが非常に高い専業主夫のアットホーム任侠コメディ。
登場人物がものすごい顔をして凄まじい勢いで啖呵を切るのがもう面白くて面白くて……。まさか「脳みそチューチュー吸うたろか」が飛び出すとは思わなくて巻き戻して二度見しちゃった。強面でかっこいい、または美しいお顔の役者さんたちが迫真の怖い顔になるのがいいよね!笑
元ヤクザ者が主人公なので、弱いものを守る、子どもを守る、悪い大人とは全力で、な正統派ヒーローもののストーリーで楽しい。気を楽にして楽しめる作品だと思いました。
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それはディスボードの世界が始まる6000年前、エルフ、ドワーフ、フリューゲルなどの種族が争う時代。その戦いによって大勢の人類が巻き込まれ、隠れ住むことを余儀なくされていた。人類種のリーダーであるリクは、ある日エクスマキナの少女・シュヴィと出会う。人間の心を解析することを求めるシュヴィとの出会いこそ、世界を変えることになるのだが……。

ゲームの勝敗ですべてが決まる世界、の、始まりの物語。本編は見ていましたが、まさかこういう神話に絡む話があるとは……。人に近くありたい者と、それを受け入れた人のあがき、とても良いですね。いやでも切ないよ!
けれど二人の出会いのきっかけになったチェスが、最後の瞬間にリクの心にあったからこそテトが現れたんだと思うと、愛の力だなあ……と思うんですよね。神様に祈るとき、リクの心にはシュヴィがいたんだな……。
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夏休みの宿題の自由研究に行き詰まっていたのび太。最終的にドラえもんを頼り、ひみつ道具「創世セット」を使って新たな宇宙を作り出して観察絵日記をつけ始めることにする。新しく誕生した地球に降り立ち、進化の歴史を垣間見るのび太たちだが、その星では人間以外の種族も進化しており……。

ひみつ道具で地球を作ったら、他の人類が出現してあれやこれや、というだいぶ壮大なお話。仏を拝む祖先のそっくりさんに「神だってば」と主張するのび太が子どもらしくてちょっと笑ってしまった。宗教のことは小学生にはきっと難しい。
久しぶりに環境問題等々が関わらない内容だったように思うけれど、地球を作って、その歴史を見るというのはいままでの話の総まとめみたいで興味深かったな。いままでいろんなところを見てきたよねえと感慨深くなってしまった。
ここまでだいぶ見てきたけどまだまだいっぱいあるな映画ドラえもん。リメイク版にたどり着くのが遠いわー。
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両親の再婚でできた血の繋がらない弟・透と仲が悪い湊。友人のバイトを手伝うため、渋谷で女子高生の格好をしていたところ、なんとその透と遭遇。とっさに別人だと誤魔化したものの、何故か透に好意を向けられ始める。これを機に女の癖の悪い弟を改心させようとするも、何故か本気になられてしまって……。

同い年の血の繋がらない弟が姉への想いをこじらせ、姉は姉で嘘を重ねたせいで何故か弟と付き合うことになり、とややこしいアンドややこしいが重なる話。
いやでもなんかもうちょっとこうさあ……! 冒頭から透は湊のことが好きだとはわかるんですけれど、さすがにここまでこじらせる前にもうちょっと頑張ったらよかったんじゃないのか。「野口みな」に対してやったことを湊の前でやって、告白したらそれで終わった話のような気がするんだけど!
なんてこともありながら、ただのイケメンとのどたばたラブコメにならないのは、ちょっとピリッとした展開や発言があるからかな。普通に「気持ち悪い」って言うんだ!? ヒロイン全肯定じゃないんだ!? しかしその後のホテルでの色々は普通に怖いんで心臓に悪かったわ……。
軽く見えて思ったよりそうでもなかった(それでも軽いけれど)という恋愛作品だったと思います。
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Author:月子
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