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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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B003RS7QVS
プラモデルを使った特撮映画を作ると聞いたのび太。しかしいつものようにジャイアントスネ夫に仲間外れにされ、対抗してドラえもんとしずかちゃんとひみつ道具を使って映画を撮ることにする。だがそこに親指ほどの少年パピが現れる。さらには宇宙戦艦めいたものが現れ、ジャイアンとスネ夫の映画セットを破壊してしまう。なんでもパピはピリカ星から亡命してきた大統領で、ピリカ星は独裁者の手に落ちたというのだ。そのパピを守ろうとしたのび太たちだが、スモールライトを奪われ、しずかちゃんまで人質となってしまう。

「ガリバー旅行記」みたいだなと思って見ていたら、オチもそうだった。わかっていても、ピンチのときの大逆転は気持ちのいいものだ。
やっぱり色々と気になる女の子と男の子発言。この部分、いまなら「女の子が」じゃなくて「友達が」だったりするのかなあなんてことを考えて見ていました。リメイク版がどうなっているか気になる。あとしずかちゃんのお風呂シーンが多いんだよな。
宇宙小戦争とあるように、戦車に乗って戦ったり、独裁者側に捕まって処刑されそうになったり、いままで見た中で一番「戦争」しているように思えて、ちょっとはらはらするような切ないような気持ちになりました。
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山中に建設されたごみ処理場の収益で成り立ってきた霞門村。父が事件を犯したことで犯罪者の息子と呼ばれている片山優は、家族である母からは金の無心を、村の人々からは暴力を受け、勤務しているごみ処理場に違法に廃棄物を捨てるという罪を犯している。だがある日幼なじみの美咲が東京から戻り、村で暮らし始めたことで、優の日々はいい方向に変わり始める。しかしこの村が変わるはずもなく……。

村社会、集団、コミュニティ。恐ろしいもの、異物を排除しようとする、強いものに迎合する、そんな集団心理が恐ろしいサスペンス。
とてもいい最低具合で面白かった(褒めています)。人の心の醜さ、当たり前に存在するそれをこうやって抽出して見せつけられると、本当に人間ってどうしようもないと思う。誰も本当のことを言えない。言ってしまうと美咲の弟の恵一のようになって「空気が読めない」と言われる。かといって飲み込んでいると暴力をふるわれても黙って耐えるしかない。その点光吉は警察という権力を持って外の世界に繋がるところに立っている、いい塩梅だったのかな。
でも、優は本当に出ていけなかったのかなあ。本当に苦しかったなら家族すら捨てていけばよかったのにそれができなかったのは、外の世界を知らないからだったのかもしれない。だから東京という外の世界を知っているはずの美咲が、それに心を病んで戻ってきたのは本当の救いではなかったんじゃないか、なんて思ってしまう。だか最後はやっと終われると思ってほっとしたんだろうな……。
何もかもがうまくいかない場所というのは本当にあると思うので、非常に興味深く、面白かったです。
B003RS7QVI
ぼんやりと空想にふけるのび太はある日ドラえもんに相談して「もしもボックス」で「もしも魔法があったら」という想像を叶えてもらう。そのおかげで魔法の存在する世界に変わったものの、勉強が魔法にすり替わった世界でのび太は相変わらず落ちこぼれだ。しかしこの世界では頻発する地震と魔界接近説が囁かれていて、魔界の悪魔たちにより危機に瀕しているというが……。

「ドラえもん」の中で一番怖いのって、道具が壊れたり失われたりしたことで元の場所に帰れなくなることだと思うんですが、特に「もしもボックス」と「タイムマシン」絡みが個人的に一番怖い。明らかに自分の居場所でないところに置き去りにされるの、本当に怖い。
今回の功労者はドラミちゃん。ドラミちゃんしかいない。虫の知らせアラームで警告を聞いたから見にきたよ、って本当にしっかりしている。彼女がいなかったら今頃どうなっていたか。
B0BMDRTNK9
ゴッサム・シティの天涯孤独な若き資産家ブルース・ウェインは、両親を殺害された復讐心と恐怖心から犯罪者を粛清するバットマンとして暗躍していた。ある日街にリドラーなる無差別殺人犯が現れ、市長を殺害し、謎かけを置いていく。謎を解いて行き着いたナイトクラブで働くセリーナと出会う。彼女は失踪した大切な人を追っており、二人は一時協力関係となる。

巨悪の街、犯罪、復讐の物語。「街」に込められた悪の美しさと醜さが素晴らしく、暗い世界がわずかな光を得る最後がじんわりとよかったな。見ながらなんとなく「マルドゥック・スクランブル」のマルドゥック市を思い出していました。
犯罪が犯罪を呼び、殺し合いと復讐が連鎖するゴッサム・シティ。これだけでだいぶ痺れるんですが、両親を殺された孤独な大富豪の青年ブルースが犯罪者を裁く罪人をやっているのが本当にイイよね……。元々の華やかな性格とは真逆の引きこもりという設定がまたきいている。吹き替え声優さんがまた、暗いのに知性があって色っぽくていいんだー。
物語は犯罪と犯罪と犯罪のサンドイッチ、みたいな話で、権力を手にするために多くの人間が当たり前のように罪と悪に手を染める街で起こる事件を解決しようとブルースがもがいている。なんというか、水中から息を求めるみたいな、牢獄から逃げようとするみたいな話だったな……。どこにも行けないとわかっているけれどそれでも、みたいな切実さを感じた。好きな作品でした。
B003EVW672
1969年アメリカ。カリフォルニアで起こった殺人事件で、その犯人からと思しき手紙が新聞社に届いた。大量殺人の予告は暗号文の解読によって逃れたように思われたが、その後次々に事件が発生。被疑者は次々に上がるも終わらない事件に、関係者は次々に疲弊して捜査を降りていく。果たして真犯人は誰か?

実際の事件を題材にした作品。DNA鑑定等でも証拠を出せないまま、被疑者死亡で終わった「ゾディアック事件」の話を、元になったルポから映像に起こしたもの。なので独自の解釈を付け足されることなく、こういう形で終わったのだという内容です。
犯人を追い詰めているようで追い詰められない。周囲の証言から心証は黒なのに確定できない。そういうもどかしさが続いて、年月とともに脱落していく人がいるのは仕方ないなあというリアルさを感じます。しかしこういう実際の出来事を元にした作品を見続けていると、内通者がいたんじゃないかなあという気がしてならない。
「レベッカ」
またマンダレーへ行く夢を見た……さる夫人の世話役として旅行を続ける「私」は南フランスに滞在中にイギリスの大富豪と出会う。プロポーズを受け入れた私は新婚旅行の後、マンダレーの屋敷へ向かうものの、使用人たちは後妻の私はきつく当たる。かれらにもそして屋敷や愛する夫にも、前妻レベッカの影が色濃く残っていたからだ。

原作がめちゃくちゃ面白くて好きなのですが、この映像作品はその面白い部分をより強調する形になっている気がしました。
大富豪とのロマンス、色濃く残る前妻の影と周囲の悪意、疑心暗鬼というサスペンス、事件が発覚して罪を逃れるべく奮闘するドラマ、そのほか色々。切り取るところで物語のジャンルががらっと変わるのが「レベッカ」の魅力だと思います。
「美しい家」と「謎めいた、魅力的な、けれど死んだ女」の組み合わせが最高で、それを守ろうとする人間と新しくやってきた異分子である主人公の対立関係が女の戦い、矜恃の戦いが面白い。「私」がダンヴァース夫人を最終的にやり込めたのは正直スカっとしたんですが、この映画オリジナル表現みたい? でもこの表現だとダンヴァース夫人の最後の行動の意味合いや印象が変わってしまうので難しいところですね。正直なかった方がダンヴァース夫人の思い入れがよくわかる気がして好きだな。
「もう終わりにしよう。」
「もう終わりにしよう」と恋人のジェイクとの関係を終わりにしようと考えながら、ルーシーは彼の運転する車で彼の故郷へと向かっていた。とりとめのないやりとりを続け、ついに彼の実家へ到着するも、少しずつ何もかもが現実味を失っていき……。

あまりにとりとめがなさすぎて、いったいこれは何を描いているのか、滔々と並べ立てられている言葉の本質は何なのかを考える必要があって、最後には考察サイトを色々頼ってしまいましたが、結論としては原作を読んでみたいということ。
恋人、家族、すれ違っただけの店の店員。登場する人物の言動が意味不明で、どちらがおかしいのかわからなくなってくるんですが、結局これは一人の人間の頭の中の出来事なんだと思うとああそういうことかと納得がいく。つまり彼の頭の中では絶えず思考が巡っていて、それを意味ある形にすることができず、行き止まりにたどり着いて、自らを終わらせる、という話なんだろうな。輝かしい瞬間が現実になっていたら、と想像して終わるところが悲しい。
「デッドリー・イリュージョン」
ベストセラー作家として成功し、優しい夫と子どもたちに囲まれて暮らすメアリーは、ある日新作の執筆を依頼された。家族で過ごす時間を優先したいメアリーだが、夫に貯蓄について相談され、仕方なく依頼を引き受ける。そのためには子どもたちのベビーシッターが必要と、面接したなかから読書好きで清純な印象のグレースを雇うことにした。しかしそれから現実との境界が曖昧になり始め……。

円満な家庭に外から何かがやってくることによって日常が壊れていく系の作品。
清純で読書好き、いかにも初心なベビーシッターの少女グレースが、見ていて「いやこれもう絶対何か腹に一物抱えている系じゃん」という怪しさ。だいたいは夫を寝取るんだよなあと思っていたら、グレースはメアリーに近付くようになり、メアリーもグレースに心を傾けていく。
終盤にはメアリーの友人であるエレインが殺される事件が発生し、グレースの正体が判明して……その後がはっきりせず視聴者に委ねるものになっています。グレース(というか真犯人)が凶行に及んだ理由はわかるけれど、エレインの殺害ははっきりしないまま。メアリーがグレースになすりつけた印象になっているけれど、何故友人を殺したのかはわからなくて想像するしかない。
個人的にはエレインの「ミューズにしなさい」が理由なのかもしれないと思います。メアリーはグレースがやってきたおかげで思い悩んでいた執筆活動を乗り越えた、現実にしろ妄想にしろグレースがインスピレーションになったことはきっと間違いないので、それを取り除こうとするエレインをメアリーが邪魔に思ったんじゃないかなあ。ベストセラーを出した後は官能シーンのある作品を書いている? みたいな話があったと思うので、彼女がいなくなると作品が完成しない、生活が破綻する、という作家としての周りの顧みなさが爆発したんじゃないか、と。
なので最後に出て行ったのは私はグレースだと思います。因果応報的に、グレースにやり返されたんじゃないかなあ。
B003RS7QV8
夏休みを迎えたのび太たちはキャンプの行き先を海に行きながら山に登れる、海底にしようと決めた。ドラえもんのひみつ道具で海底キャンプを楽しむ中、一行は海底国家ムー連邦の海底人のエルと出会う。拘束されるも、話を聞いてみるとなんでもムー連邦と敵対していた海底国家アトランティスに眠る大量破壊兵器が放たれようとしているという。

今回は海底の世界の話。バミューダトライアングル、ムー大陸、アトランティス大陸とみんながわくわくする謎が散らばっている作品。
だんだんキャラクターの考え方や行動が少しずつ現代寄りになってきたかな? という感じがします。
自分たちとは違う世界だったり国だったりの人々と交流するドラえもんたちですが、やはり無機物、システムとの交流と切ない別れはよいものだ……。しかし自爆はショックだから止めてほしい……。
「ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと」
ブラック企業に勤めて毎日死んでいるように生きていた天道輝。ある朝目覚めると世界はゾンビに溢れ、いつ死ぬともわからなぬ状況。「もう会社に行かなくていい!」と歓喜した輝はこれまでできなかったことを達成する「ゾンビになるまあでにしたい100のこと」リストを作成し、仲直りした親友たちとともにやりたいことをやり尽くすことにする。

アニメも放送中のゾン100ですが、これは実写映画。ちゃんとアニメの今後の展開に配慮して、序盤部分だけを上手に使ってオチをつけているので上手いなあと思いました。
物語は水族館に行くところまで。水族館が遠方にあるという設定になっていて、途中で閑はあっさり仲間にになって三人とも打ち解けており、上司の小杉は水族館で安住の地めいた自分の帝国を築いており、また従属させられそうになる、という「死んだように生きるならやりたいことを」をテーマとして突きつける内容になっています。
アニメのスタイリッシュは演出は、実写ではノリのいい音楽を流しながらアクションをする展開になっていて、この作品を好きな人に映像は映像として面白がってもらおうと努力しているように思えて好印象でした。オリジナリティでまとめようとして無茶苦茶になるならこのくらいの塩梅が好きだな!
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Author:月子
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