読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
何をするにもだるくてやる気のない田中。いつも彼の世話を焼いている友人の太田。頑張らない彼らと同級生たちの、のんびり楽しい青春コメディ。
学校内を移動するのも、授業を受けるのも、何もかも面倒だなあ……とぼんやり思っている田中と、それにツッコミを入れながら世話を焼いてくれるオカン的な太田のコンビと、同級生や家族など個性的な面々が登場するゆるゆるっとした作品。
田中くんはまったくやる気がないわけじゃなくて、考えていることを伝えたり、ちょっと頑張ってみたりと、根はいい子だというのがちゃんと伝わってくるのがいい。誰かのやる気を削いだりしないし悪くも言わない、そんな彼をみんなが受け入れてくれている、本当に優しい世界の話だったな。なんだろう疲れていたんだろうか、めちゃくちゃほわほわーっとして、すごく癒されました。
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「Death Note/デスノート」(Netflix)
そのノートに名前を書かれた者は死ぬ。ライト・ターナーは真面目で勤勉ながら、クラスメートたちに利用されている高校生だったが、死神リュークのノートを拾い、悪人を裁く「キラ」として行動し始める。だがそれは多くの人々の目を集め、危険なキラを捕縛するために警察や名探偵「L」が動き出すことに……。
アメリカ、Netflix版のデスノ。まったくの別物として見ような!
平凡な高校生がデスノートを拾い、キラとしてLに追われるんですが、面白いなと思ったのが原作のミサの立ち位置にいるミアと二人でキラとして活動し、そのうちミアの方が過激になっていくという展開。その後ライトがミアを邪魔に思うようになって、というのも、やっぱりかと思いながら興味深く見ました。
そんな風にしておおっと思うところもあれば、いやこれは……と苦笑してしまうところもあり。Lが天才名探偵……? と首を捻るような言動で、ハラハラしないどころか、もうこれ絶対殺されるよなと思えてしまって。あまりにも迂闊。
そのノートに名前を書かれた者は死ぬ。ライト・ターナーは真面目で勤勉ながら、クラスメートたちに利用されている高校生だったが、死神リュークのノートを拾い、悪人を裁く「キラ」として行動し始める。だがそれは多くの人々の目を集め、危険なキラを捕縛するために警察や名探偵「L」が動き出すことに……。
アメリカ、Netflix版のデスノ。まったくの別物として見ような!
平凡な高校生がデスノートを拾い、キラとしてLに追われるんですが、面白いなと思ったのが原作のミサの立ち位置にいるミアと二人でキラとして活動し、そのうちミアの方が過激になっていくという展開。その後ライトがミアを邪魔に思うようになって、というのも、やっぱりかと思いながら興味深く見ました。
そんな風にしておおっと思うところもあれば、いやこれは……と苦笑してしまうところもあり。Lが天才名探偵……? と首を捻るような言動で、ハラハラしないどころか、もうこれ絶対殺されるよなと思えてしまって。あまりにも迂闊。
平賀=キートン・太一は冴えない考古学者、大手保険会社ロイズの保険調査員、そしてSASのサバイバル教官だった過去を持つ男。頭脳明晰で人当たりもよく、戦闘技術にも長けている彼は世界各国を飛び回りながら、大学講師として生活する手段を模索していたが、数々の事件に遭遇してしまい……。
おおよそ一話完結の事件解決もの。戦争であったりマフィアであったり、世界的に色々なものが大きく揺れ動いて変わりつつある時代の話。
見た目のせいで侮られがち、けれど実力を備えた大人の男性が結果的にチートする、という昨今の作品に近しい内容だなあなんて思いました。というか、昔からこういう作品が大人の読者に好まれていたのが近年若い世代もそうなってきたという話か?
いかにもな設定だなあと思うのは、キートンがバツイチで、けれど元妻にまだ気持ちがあり、実の娘はよくできた子で……というところ。優秀な探偵はやっぱりバツイチだよなと思いました。
少年時代、UFOを目撃した南波六太と弟の日々人は「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合い、その十九年後、夢を叶える。だが月へ行くことになったのは弟の日々人だけで、兄の六太は自動車関連の企業に勤めていたが上司に頭突きをしたことでクビになってしまっていた。だがこれが、六太が宇宙飛行士になるチャンスに繋がった。運がないと思いながら、積み重ねてきた多くのものと独特の魅力で、六太は宇宙を目指す。
実写映画と、アニメ映画の0を視聴済み。
なんだこの号泣しまくりの作品は!? という連続で、中盤くらいからだいぶ泣きましたね……。宇宙を目指す、宇宙に憧れる多くの人たちが少しずつ縒り合わせてきたものを繋ぐ作品だよなあ……。次へ、次へ、と思いを渡していく作品に弱いんだよお……。
冴えない見た目に設定されていながら、六太がただすごくて。トランペットを吹くことにしたエピソードで「これが一番音が出にくい」と言ったこととか、物づくりに対する姿勢、気恥ずかしさから言葉に出せないけれどちゃんと相手を信じている姿勢、そういうものが完璧に備わった主人公だと思います。こんなん夢託したくなるでしょ! って感じで。
登場する人たちがそれぞれ魅力的で、何の変哲もない生活に嫌気がさしながら目指すものが見つかった途端に見えるものが変わるケンジであったり、引きこもりの弟を案じてその失敗と決意をもって自分の夢に挑む新田だったり、南波兄弟をずっと見ていたJAXAの星加だったりシャロンだったり、思い出すだけで涙腺が。
何より随所随所で宇宙飛行士たちを助け、日々人の窮地を救ったブライアンのことを思うと泣けて泣けて仕方がなかった。本当に偉大な人だ。宇宙飛行士たちの輝ける星、象徴みたいな人だ。
アニメは99話、六太がキャプコムとして動き始めた頃で終わっています。この後だいぶ話が進んでいるんだよな!? うおおお続きが知りたーい!!
そこは妖精の国と人間の王国が対立するところ。翼を持つ少女マレフィセントはある日人間の少年ステファンと出会い、恋に落ちる。しかしマレフィセントの十六歳の誕生日、ステファンは王になる資格を得るため、彼女の羽を切り取って奪い去ってしまった。深い悲しみと怒りを抱いて、マレフィセントは王になったステファンの娘、オーロラ王女に「十六歳の誕生日の日没までに糸車に指を刺され死の眠りにつく」と呪いをかける。呪いを恐れたステファン王は王女を妖精に預けて隠し育てさせるが、それをマレフィセントも見守っていた。
マレフィセントという魔女を肯定する物語。ここからヴィランズの人気もさらに高まっていったような気がします。
「眠れる森の美女」という作品で、祝宴に招かれなかったから王女に呪いをかけたという魔女を、そうするに至った理由があり、妖精である彼女の本質は優しく愛を知る存在であるという設定が、とてもお伽話らしくていい。誰からも愛されるオーロラに魅せられ、彼女を愛さずにはいられず、不器用な優しさでオーロラを助ける展開は、マレフィセントが誰よりも親らしくあり、頼れる友人であるシーンで胸を打たれました。
マレフィセントとオーロラの組み合わせもよかったですが、マレフィセントとディアヴァルの組み合わせも非常によかった! 自分だけは本当のあなたを知っているという従者、よきですね。
僕、ダックスフントの"フンフン"。
春。わくわくの新しい季節。藍ちゃんもついに大学生……ってどうしたの藍ちゃん、なんか毛皮が爆発してるよ!!
片想いの相手、鴨井から動物園に行こうと誘いを受けた藍。これってデート?
はりきってパーマをかけてイメチェンを狙ったはいいが、失敗してボンバーヘッドになった藍。落ち込む藍に、心晴が知り合いの美容師を紹介してくれた。彼女は鴨井の実の妹、燿里だった。
藍は燿里から、鴨井家ではいまだにキャロルの死についてわだかまりがあることを聞く。鴨井が家族の猫だったキャロルを連れて就職してしまった上、ひとりで死なせてしまったことを下の妹、陽咲が怒っているというのだ。
キャロルの死の遠因である藍は動揺する。この関係、本当に進んでいいの……?
あと一歩が踏み込めない、両片想いの二人に本物の春は来るのか?(Amazonより)
拙者、くっつこうとしている二人に家族の話が絡むのが大好物侍。
そんなわけで最終巻、大学生になった藍と距離を縮めようとする鴨井ですが、キャロルのことや、大学デビューに失敗しかけたり、デートが上手くいかなかったり、真面目で一生懸命な二人は色々と苦戦。けれどフンフンやプー子の努力もあって、ついにおまけの十年後の話にたどり着くという、最後までほんわかと優しいお話でした。それでも動物と暮らす難しさだったりが、ごく自然と描写されているのがとてもいい。「暮らしている」って作品の雰囲気がすごく感じられて。
伯爵令嬢マリエットの邸に連れて来られた少年・レオ。
傷ついた彼を労りたい。最初は家族愛のはずだったのに、
気付けば真面目で優しい彼に恋をしていて――。
想いを告げられぬまま、ある日彼は姿を消してしまう。
実は王子だったと知り、ますます叶わぬ想いを持て余していると、
戻った彼から急に婚約を宣言され!?
切ない恋を乗り越えた先に待っていた、甘々で淫らな幸せ新婚生活!(Amazonより)
血の繋がりのない母に命を狙われ、死んだことにして身を隠すしかなかった第二王子は、善良な家臣たちの支えもあり、別人として生きるための準備を進めていた。そんな彼を受け入れた伯爵家の末娘マリエットは、わけがあると知りながらレオと名乗る彼と少しずつ距離を縮めていく。
おっとすれ違いか? 病み展開か!? ときつい方向に話が行きそうな雰囲気になりましたが、お互いに賢く勇気があったので、きちんと話し合いがなされ、中盤以降はとにかくいちゃいちゃ。結婚してもいちゃいちゃしているところが読める楽しさがありました。
友情と理解しつつも結婚を決めたり、恩人のために手を汚すことをためわらない人がいたり、いくつかの要素が作品に寂しさや切なさを添えている雰囲気でよかったな……。諦めなければならないものやどうしても理解し合えないものがあるという。
母の葬儀に集まったマイケルとキャロリンは母フランチェスカの「火葬にして遺灰はローズマン・ブリッジから撒いてほしい」という遺言を訝しく思う。亡き母に指示されて、理由が書かれているノートを読み始めた二人は、母の秘密と恋を知る。人生のすべてを家族に捧げた母の願いとは……。
「母親」の役割を与えられた女性の苦しさと、家族への愛と情、恋の情熱を、大人になってようやく知る子どもたち。子どもたちは二人とも家族であることの難しさを知りながら、不和を解消できずにいる。そんなときに母が死んでなお教えてくれたもの。女性の在り方や息苦しさ、閉鎖的な田舎の窮屈さがしっかり存在した時代と家族を描くいい作品で、なんだかしみじみと見てしまった。
結局は不倫で、不貞行為なんですが、許される気がしてしまうのは、それを誰にも知られることなく終わらせて、亡くなる最後まで秘密として貫き通したからなのかな。思い出や希望を抱くことは許される、というか。母の物語を知った後のマイケルとキャロリンの選択は、フランチェスカを許したという意味だったと思うし、家族が許したのなら外野はどうこう言う権利はないからね。
テレビ関係の仕事をしている赤星は、なかなか成功もせず、SNSで食べ歩きしたラーメンを酷評し、倦んだ日々を送っていた。だがある日知人の狩野から雑木林で焼死体が発見された事件の関係者であることを聞き、ネタになるのではと取材を始める。被害者のこと、そして被疑者について聞いた赤星はその進捗をSNSに書き込みつつ、センセーショナルに報じる番組を作る。被害者の所属していた会社になぞらえて「白ゆき姫殺人事件」として話題になるも、世間の興味を引く内容は事実とはかけ離れていて……。
原作は既読。
インターネット上の炎上、報道被害、SNSの無責任な発言などなど、作品が発行された2012年から十年以上経ってもインターネットとメディアと人の関係はまったく変わらず、馬鹿馬鹿しい過ちを繰り返し続けているのか……とがっくりしてしまう。
Webでの過激で無責任な発言の数々は原作や映画製作当時はそうした振る舞いが直接的に自分に返ってくるものではないという世の中で、しかし現実に、誰かのものを自分のものだと発言したり行動したりして最終的にやり返されて殺されるという描写は、対比のようでいて同じものなんだよなあ……。
城野をちゃんと信じてくれていたのが、寝たきりの祖母と引きこもりの谷村夕子という、家族以外の人ともメディアとも繋がりのない、城野美姫を知っている人だったっていうのが皮肉で、救い。「知っている」ってそういうことなんだよな。
人間とモンスターが共存する世界では、互いの存在を繋ぎ、モンスターを癒す癒術士の存在が欠かせずにいる。そんな癒術士見習いの少年ユウは、小さな瓶に詰まった謎の少女メルクが何者なのかという謎を解くために旅立つ。しかしユウは無気力な性格な上、モンスター恐怖症で……。
ソシャゲのアニメ化。この辺りの話はちゃんとゲームでプレイしたものだったので懐かしく見ました。初期イベントの中でもストーリーが神がかっていて感動しましたよねえ。
私は少数民族の国の「紅き禍つ星と優焔の煌宗」に登場する長ユージアと妻リュンリーの夫婦にすっ転んだ人なんですが、シナリオの関係上、リュンリーさんが絡まなかったのでめちゃくちゃ残念でした……。
そのせいなのか、めちゃくちゃぐっときたのが「歌楽壇の王と鳥籠のディーヴァ」。歌を失ったディーヴァと、彼女のために輝ける舞台になった新ディーヴァの二人の、上手く素直になれないもだもだな関係が、歌を取り戻すまでのストーリーと合わせてドラマティックですごくよかった!
そしてやっぱり最後に来るよね、な神ストーリーと当時話題になったと記憶している「飛べない天使と万祈の聖翼」。成長したユウが、外の世界を知らない、望むことができないでいるオルトスの手を引いて、勇気を出して飛び出していく友情ストーリー、改めて触れてみても涙が出ました。空を飛ぶシーン、本当によかったなあ……。
放送時は放送局の関係かで見ることができなかったので、今回見ることができてよかった。