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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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何故私はここにいるのだろう? 気が付くと見知らぬバーにいる二人。二人を迎えたバーテンダーはデキムと名乗り、これから命を賭けたゲームをするように告げる。実はこのバーを訪れるのは互いに関わりのある、すでに死んだ二人なのだ。そうして明らかになる死の真相。果たしてこのバーは何のためにあるのか?

ダーツ、ボウリング、アケゲーなど、何らかのゲームで二人を対戦させて、その死を裁定するという、人間の複雑さと、人ならざるものたちの変化を描くちょっとミステリー要素がある作品。
主要登場人物以外に出てくるのはゲームをする二人なんですが、心残りや裏切り、入り組んだ人間関係を描いているものが面白くないはずがない。話が進むにつれてトーテムに所属する面々のことがわかる話も入ってきて、面白く見ました。贅沢を言うならもうちょっと人間同士の話が見たかったなあ。
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〈レギオン〉完全停止の可能性。
 終わらぬはずの、戦争の終わり。
 それは人類の悲願。明日への希望。
 しかし、戦士たちは――戦いが終わった先、戦場で死ぬ定めだった「エイティシックス」は、どこへゆくのか。
〈シリン〉との出会いで、死を恐れぬことの不気味を知った彼らは、閉じていた未来への眼を、無理矢理に開かされた。
 ある者は、愛する人を見つけた。
 ある者は、世界を見て夢を描いた。
 だが……、それが出来ぬ者は。
 温かい希望の光が、彼らの鉄の意志と結束を歪め、そして。
 ついに、過去最悪の犠牲を生む。

 平穏を許さぬ、新章開幕のEp.8!
“辿り着いた海は、彼らに血を求めた。”(カバーより)

やっぱり脱落者が出るんじゃないかー!!! と叫んだ第8巻。
作戦行動が開始されたのでシンとレーナの関係は強制停止。お互いにめちゃくちゃ気にし合っていて、全員が見守っているのに、仕方がないとはいえ面白、いや切ない……。ただ二人の関係を眺めていて、将来や夢を持つとはどういうことなのかをエイティシックスたちが考え始めるのが、苦しくて、応援したい気持ちもあって。シン不在の中で、自分たちにできることを、と戦うメンバーがこう、自分たちはエイティシックスだから、執着なんてしない、という気持ちから脱却しつつあるのがわかって、ぐっとくる。
あと子どもたちの未来を願う大人たち、あなたたちもより良い未来を作って生きてくれよ……命を賭してみんなの背中を押し出さないでよ……泣く……。
そんなわけでラストにて重傷者発生ですが、続きはどうなるんだ。気になりすぎる!
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蜂の生態、蜂蜜のこと、養蜂や蜂を呼ぶ庭づくり、美容と健康に役立つレシピも記載したミツバチを知るための教科書。

蜂、ハチ、と呼びはするものの、あまりよく知らないんだなあ。蜜蜂って厳密には花蜂に含まれる蜂なんですね。
蜂についての本なので、人との関わりは歴史はさわり程度。蜂の生態も面白いですが、蜂と人の関わり、養蜂が面白いなあと思いました。動物を相手にするのとは違って昆虫を相手にするって、自然との関わりがもっと密な気がする。そういう蜂蜜や蜜蝋を使ったレシピもちょっとだけ載っていて面白い。しかしディッピングキャンドルの途方もなさ……。
「ハリガン氏の電話」
田舎町に暮らすクレイグは、教会で朗読したことをきっかけに、世捨て人のようにして暮らす偏屈な大金持ちのハリガン氏に読み聞かせをするアルバイトをすることになった。指示されるまま、指定された本の内容を意味もわからずに朗読することを続け、とうとう高校生になった。ある年、ハリガン氏からもらったくじが当選し、まとまったお金を手に入れたクレイグ。その一部を使ってハリガン氏にスマートフォンをプレゼントしたが、間もなくしてハリガン氏は亡くなってしまう。寂しさを抱えるクレイグだが、しかし何故か届くはずのないメッセージにハリガン氏から返答と思われる出来事が起こるようになり……。

スティーブン・キング原作の中編小説の映像化。少年と老人の歳の差を超えた友情を描いたキングらしい作品だなあ。
亡くなった老人のスマホにメッセージを送ったら、過去に書かれたはずの遺言書にその返答と思しきものが記されていたり、いじめっこに対する愚痴を漏らしたら報復と思しき事故が発生したり。墓地の地面の下から着信音が鳴るの、いい恐怖演出だった。
紙の本に親しんだクレイグにスマホについて警鐘を鳴らすハリガン氏が示唆的だなあ。そんなハリガン氏がスマホに溺れていくのは、頑固で偏屈だった彼が弱っている描写だというのもいい演出。良い本は永遠に残るというハリガン氏の言葉も染みる、ちょい怖要素のあるいい映画でした。
「ブラックサン」
戦後のスペインで、女子修道院であった女学校に赴任してきたナルシーサ。不思議な力を持つナルシーサだが、就任直後から不可思議な現象に見舞われるようになり、生徒たちの間で恐ろしいものの存在が噂されていると知る。果たしてここには何がいるのか。修道院で何が起こったのか?

修道女と併設する学校の女生徒たちが暮らす修道院に、何かがいる。それだけでだいぶ怖いんですが、神に仕える者の底知れなさと女の怖さがひたひたと漂っていて、また動と静で追い詰めるホラー演出もなかなか怖くて、結局「女」の話でもあるところも含めてホラー映画としてとてもよかった。
「エクリプス」という作品の前日譚にあたる続編なんですね。面白かったので「エクリプス」も見たくなったな。
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アマンダの友達のラジャーはイマジナリ。ラジャーのことはアマンダにしか見えない。けれどある日アマンダは交通事故に遭ってしまう。イマジナリは友達に忘れられたりして認識されなくなることで消滅する。消えることに怯えるラジャーは同じイマジナリである猫のジンザンに導かれ、仲間たちの集う「図書館」にたどり着く。イマジナリと友達の関係を知るラジャーだが、そんなイマジナリを「食う」怪物、ミスター・バンディングに狙われてしまい……。

いわゆるイマジナリーフレンドの物語。子ども向けのようでいて、大人に忘れてしまった子ども時代や友達のことを思い出させてくれるお話だなあと思いました。
いやもう、母親のリジーが自分のイマジナリのレイゾウコと再会したシーンで大号泣してしまって……。子どもの頃の一番の友達が、たとえ空想であっても幸せを願ってくれていること。イマジナリが子どもの頃の自分の一部なら、それが大人の自分を救うこともあるということ。アマンダの子ども時代の終わりと大人になることの苦しさを描きながら、それでも幼い夢を見ることは無駄ではないと言ってくれているようで。このシーンが本当によかった。
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高校生のユウとハル、コトナは仲の良い幼馴染み。ハルとコトナは両思いだが、ユウはそんなコトナに思いを寄せつつ、車椅子の身であることも含めてハルに劣等感を抱いていた。だがある日コトナが通り魔に襲われてしまう。コトナを助けようとするユウとハルだが、危うく事故に遭うところで、気付けば異世界「二ノ国」に転移していた。二ノ国ではユウの不自由な足は動き、しかもコトナそっくりのアーシャという王女がいる。現実世界と二ノ国の関係は? 二人はコトナとアーシャを救えるのか。

想う少女を助けたいと現実と異世界を行き来する高校生たち。この三角関係が事件につながるのは当然ですよね。直情型の友人が唆されて闇落ちとか、異世界側のヒロインが主人公の方と思い合うとか。
面白いのは二つの世界の人物が魂を共有しているという関係で主人公と親友が結果的に幼馴染を取り合いつつ、上手いこと結ばれるところ。
個人的に花屋のサキねえが好き。二ノ国だと近衛騎士というのもあって、あっちでもこっちでも助けてくれるんですよね。そういう大人が、こういう作品でアクティブに活躍するのが好きなんだよなあ。
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多種多様な漫画、それを彩る、装丁。作品に寄り添うデザインを紹介する一冊。

「美しい仕掛け・楽しい仕掛け」「特殊印刷・豪華造本」「色で魅せる」「通巻を魅せる」「構図とモチーフ」「タイトルロゴと配置」「本体表紙・見返し・扉etc.」「パロディ・●●風」の章に分けて紹介。
軽く作品内容に触れたデザイン解説が面白くて楽しかった。特に通巻デザイン。長いシリーズのデザインを統一したり、復刊もので統一したりってめちゃくちゃいいなあ! ロマンがある。
「とつくにの少女」
ある日呪われた外つ国の人外である「先生」は、内つ国の人間の少女シーヴァを保護する。捨てられたと思しきシーヴァはもう内つ国には戻れない。異形を恐れないシーヴァと暮らしをともにする先生。異形と人、相容れない存在同士は、しかし穏やかな日々を送り……。

モノクロで描かれた絵本のような作品。原作は未読。優しい雰囲気なんですがずっと寂しくて、いまにも割れてしまいそうなガラスみたいなお話だなあと思って見てました。ずっと怖いことが起こりそうで……。最終話の曖昧さは、触れてはいけないもの、世界の秘密や真実や、明らかにしてはいけない先生やシーヴァの心の本質に触れるようなもののような気がして、優しいのに怖かった。とても。
とても美しいアニメーションで、原作の世界を表現したかったのだと伝わるようでした。
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天久鷹央。天医会総合病院、統括診断部の部長を務める彼女は、明晰な頭脳と圧倒的な知識で、あらゆる疾患を看破する。そんな天才医師の元には各科で「診療困難」となった患者が集まり……。原因不明の意識障害。河童を目撃した少年。人魂に怯える看護師。その「謎」に秘められた「病」とは? 現役医師が描く本格医療ミステリー、ここに開幕 書き下ろし掌編「蜜柑と真鶴」収録。(Amazonより)

ずっと気になっていたんですがアニメを機に読みました。ミステリーはやっぱりいいなあ。面白い。
天才医師の天久鷹央と、彼女に振り回されるワトソン役は部下である小鳥こと小鳥遊優。鷹央の推理力に圧倒されるけれども、彼女自身が「空気が読めない」「人の心の機微をすくいとるのが不得手」という自覚があって、小鳥に頼り、時に傷つき、という関係性がなんだかいい。天才でも凄腕医師でもやっぱり人なんだよなあ。
病院という世界で患者と看護師、医師と医師など、人の心も絡んでいるお話で面白かった。
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Author:月子
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