読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「名探偵ピカチュウ」
21歳のティムは、疎遠だった父が亡くなったという知らせを受けてライムシティを訪れた。ポケモンと人間が共存する街で、探偵業を営んでいた父の部屋を訪ねると、そこには何故か成人男性の声で話すピカチュウがいた。記憶をなくしたピカチュウは記憶喪失であること、自分がいるからには父親は生きていることを告げ、直前まで調査していたと思われる謎の薬品を巡る事件について調べろと言う。
くしゃくしゃの顔をしたピカチュウが話題になった作品。トンチキなところはなく、ポケモンという世界や、アニメが描いてきたポケモンたちの立ち位置も把握してある作品だったように思います。
何ってミュウツーね! やっぱりミュウツーはこうでなくちゃね!
街の雰囲気も、ポケモンが描く未来都市という感じなのが愛おしかった。
毛が生えたポケモンはちょっと違和感があったものの、見ているとそういうものかと思えるし可愛かったなあ。ポケモンと一緒に歩きたい! って思ったことがあるので、実写で描いてくれてにこにこしちゃった。
21歳のティムは、疎遠だった父が亡くなったという知らせを受けてライムシティを訪れた。ポケモンと人間が共存する街で、探偵業を営んでいた父の部屋を訪ねると、そこには何故か成人男性の声で話すピカチュウがいた。記憶をなくしたピカチュウは記憶喪失であること、自分がいるからには父親は生きていることを告げ、直前まで調査していたと思われる謎の薬品を巡る事件について調べろと言う。
くしゃくしゃの顔をしたピカチュウが話題になった作品。トンチキなところはなく、ポケモンという世界や、アニメが描いてきたポケモンたちの立ち位置も把握してある作品だったように思います。
何ってミュウツーね! やっぱりミュウツーはこうでなくちゃね!
街の雰囲気も、ポケモンが描く未来都市という感じなのが愛おしかった。
毛が生えたポケモンはちょっと違和感があったものの、見ているとそういうものかと思えるし可愛かったなあ。ポケモンと一緒に歩きたい! って思ったことがあるので、実写で描いてくれてにこにこしちゃった。
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田原秀樹は婚約者の加奈と無事結婚し、一人娘に恵まれた普通の男。娘の成長をブログに書き綴る毎日だったが、名前を忘れてしまった幼なじみから「それ」が連れ去りに来ると言われたことを忘れることができないでいた。しかしついに「それ」がやってきて家族に危害を加えようとし始め、秀樹は友人の津田とオカルトライターの野崎の手を借りて対抗手段を講じることになる。だが「それ」は力を増し、ついには……。
原作は未読。これを見て思ったのは、ホラーは有名どころの役者さんたちを配置しすぎると大変に画面がうるさい……ということでした。
みなさんすごく演技はお上手なんです。お顔もとても整っている。安定感はある、でも、でも、ホラー作品には華やかすぎるんだ!!!
しかしそういう有名どころの方々がだいぶひどい死に方をするので、それが見たいという方にはお勧めします。思いっきり血とかぐちゃぐちゃ出てますけど。本当に、めっちゃ血って感じですけど。
「それ」とは結局は人々の利己的な部分に傷付けられた恨み辛みである、という描き方なんですが、ここまで凶悪化する理由は、やはり冒頭にある一族の葬儀での光景に描かれているんじゃないかなあと思いました。あの古い考えがまかり通る家、絶対恨みと憎しみが蓄積しているでしょう。子どもも幸せになれなかった子がいるでしょう、なんて思ったのでした。
「サバハ」
新興宗教を捜査し不正を指摘することで利益を得ているパク牧師は、ある日謎めいた少女の遺体が発見された事件を期に、宗教組織「鹿野苑」に調査を始める。いくつかの要素から間違いなく不認可の新興宗教だと判断するが、やがて鹿野苑と教祖と不思議な名称で呼ばれる男たち、悪鬼とされる少女と繋がっていき……。
めちゃくちゃよくできたホラーだなあ! と思って面白く見ました。
ざっくり言うと、救世を行うであろうとされる人物と、それと対抗する悪鬼の存在、この日このときこの者の手によって必ず死ぬという予言を巡るホラーとサスペンス。視聴者は主な主人公となるパク牧師の視点でこれを調査する感じなんですが、第三者としてだんだんと「これはこういうこと?」「これが、こうなるの!?」「逆転するの!?」みたいなどきどきも味わうことができてすごく面白かった。宗教のエッセンスがかなり巧みに配置されていて、なるほどなあと唸りました。
救世主と悪鬼側の見えない対決の緊迫感もよかったんですが、私はパク牧師が好きで……このエセ牧師! ペテン師! みたいな男がすごく重要な事件を捜査して真実に近付き、最後の敵に対して正当な相手がとどめをさせるよう助力するの、めちゃくちゃよかったんですよねえ。
素晴らしくまとまっているだけにもうちょっと見たい! と思わせるものがあり、可能なら1シーズンのドラマとかでやってみてほしいなあと思いました。一つずつ捜査していったら最後に一番根っこの大きな事件につながる、みたいなアレ。絶対合うと思うんだよなあ。
個人的にめちゃくちゃよかったです。面白かった。
新興宗教を捜査し不正を指摘することで利益を得ているパク牧師は、ある日謎めいた少女の遺体が発見された事件を期に、宗教組織「鹿野苑」に調査を始める。いくつかの要素から間違いなく不認可の新興宗教だと判断するが、やがて鹿野苑と教祖と不思議な名称で呼ばれる男たち、悪鬼とされる少女と繋がっていき……。
めちゃくちゃよくできたホラーだなあ! と思って面白く見ました。
ざっくり言うと、救世を行うであろうとされる人物と、それと対抗する悪鬼の存在、この日このときこの者の手によって必ず死ぬという予言を巡るホラーとサスペンス。視聴者は主な主人公となるパク牧師の視点でこれを調査する感じなんですが、第三者としてだんだんと「これはこういうこと?」「これが、こうなるの!?」「逆転するの!?」みたいなどきどきも味わうことができてすごく面白かった。宗教のエッセンスがかなり巧みに配置されていて、なるほどなあと唸りました。
救世主と悪鬼側の見えない対決の緊迫感もよかったんですが、私はパク牧師が好きで……このエセ牧師! ペテン師! みたいな男がすごく重要な事件を捜査して真実に近付き、最後の敵に対して正当な相手がとどめをさせるよう助力するの、めちゃくちゃよかったんですよねえ。
素晴らしくまとまっているだけにもうちょっと見たい! と思わせるものがあり、可能なら1シーズンのドラマとかでやってみてほしいなあと思いました。一つずつ捜査していったら最後に一番根っこの大きな事件につながる、みたいなアレ。絶対合うと思うんだよなあ。
個人的にめちゃくちゃよかったです。面白かった。
海洋生物学を専攻する恒夫は、ある夜車椅子の女性を助けたことで彼女の世話をするアルバイトを持ちかけられる。山村クミ子は自分をジョゼと呼べと強要し、可愛らしい見た目とは裏腹に自分勝手で高飛車な言動で恒夫を振り回す。だが外の世界に憧れを持つジョゼに否応なしに付き合っていくうちに恒夫、そしてジョゼにも変化があって……。
原作はだいぶ昔に読了済み。あの頃全然ぴんときていなかったんですが、こうやって劇場アニメーションになるとわかりやすい、というかだいぶストーリーに手を加えて真っ直ぐな恋愛作品にしたんだなあと思いました。大阪の泥臭い感じがまったくなくて、不器用な人たちの爽やかなラブストーリーになってしまっている。
とにかく画面がきらきらして美しく、登場人物たちは不器用に真っ直ぐ。だからハッピーエンドは確定しているようなものですが、最後の自作絵本の読み聞かせシーンはちょっとぐっときちゃったな……。べたべただからこそいいよね!
この物語はどうしようもなく、彼女に出会った時から始まる。高校生の七草は、幼馴染の真辺由宇とありえない再会を果たす。誰よりも真っ直ぐで正しく凛々しい、それだけに周囲の人間を傷付けてしまう彼女。だがこの階段島に現れてしまったということが、七草の日常を大きく揺るがす……。
謎の島に暮らす人々を巡る青春ミステリ、ファンタジー風味。原作は既読。
原作通り、高校生たちを描いた部分がひりつく感じで、ああ青春ミステリってこんなだよなあと切なくなる。ファンタジー要素がある青春、ちょっとほのかな恋心みたいなものを感じる作品は多いけれど、ひりひり痛い部分も含めて河野裕作品はやはり飛び抜けて上手いと思います。
島の日常めいた普通の風景に、大事なシーンで挟まるちょっと幻想的な、絵画のようなカットがいいな。好きだ。
「オールドピープル」
シングルマザーのエラは、娘と息子を連れて妹の結婚式に参列するために帰郷した。故郷には元夫が、現在の恋人と一緒に暮らしている。エラの心情は穏やかではなかった。さらに折り合いの悪い父は現在高齢者養護施設に、訪ねてくる人もおらず寂しい日々を送っていた。しかもその施設は、働き手がいない田舎ゆえに行き届いているとはいえない状況で……。
施設に追いやられ、その施設でも不自由で雑に扱われる高齢者たちが、怒りを動機に何かに取り憑かれたようにして若者たちを襲うというパニックホラー。冒頭から「凶行に走る原因はある」と説明されるんですが、この世界のどこでこういうことが起こってもおかしくないよという警句ですよね。
閉鎖的な土地での、高齢者施設での襲撃と、謎めいたボスと思しき何か。理性を失った状態のお年寄りたちに襲われるのは猟奇的ではあるんですが、正直ここで警察とか助けを求めたところで実は全員が協力してましたみたいな絶望が欲しかったかも。土地が敵だったみたいな。
しかし最後におじいちゃんがちゃんと孫たちのことを思い出したのはよかったな。
シングルマザーのエラは、娘と息子を連れて妹の結婚式に参列するために帰郷した。故郷には元夫が、現在の恋人と一緒に暮らしている。エラの心情は穏やかではなかった。さらに折り合いの悪い父は現在高齢者養護施設に、訪ねてくる人もおらず寂しい日々を送っていた。しかもその施設は、働き手がいない田舎ゆえに行き届いているとはいえない状況で……。
施設に追いやられ、その施設でも不自由で雑に扱われる高齢者たちが、怒りを動機に何かに取り憑かれたようにして若者たちを襲うというパニックホラー。冒頭から「凶行に走る原因はある」と説明されるんですが、この世界のどこでこういうことが起こってもおかしくないよという警句ですよね。
閉鎖的な土地での、高齢者施設での襲撃と、謎めいたボスと思しき何か。理性を失った状態のお年寄りたちに襲われるのは猟奇的ではあるんですが、正直ここで警察とか助けを求めたところで実は全員が協力してましたみたいな絶望が欲しかったかも。土地が敵だったみたいな。
しかし最後におじいちゃんがちゃんと孫たちのことを思い出したのはよかったな。
昔々、東京都民は近隣県を見下し、迫害していた。特に埼玉はひどく、差別の対象とされ、十分な生活もままならなかったのだ。そんな埼玉が救われたのは、東京都知事の息子・檀ノ浦百美と、アメリカから帰ってきた転校生の麻実麗の出会いがあったからだった。
「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」なるトンデモなでdisりが散りばめられた作品。原作は未読。
悪ノリがとにかく楽しく、やるなら全力でネタにするを貫いた作品だなあと思いました。随所に見られるツッコミどころが多すぎてもうそういうものなんだと頭をからっぽにして見られる作品、いいですね。
役者の皆さんのお顔がとにかく濃く、美しい人は美しく、濃い人は濃く、作品の濃厚な絵に寄り添っている印象。だからもうビジュアルだけで面白いの最強すぎるでしょ。
「#生きている」
いつものように目が覚めたジュヌは、出掛けた家族のメモを横目に、いつものようにオンラインゲームに勤しむ……はずが、テレビから流れてきたのは謎の奇病に感染した人々が理性を失い、次々に人間を襲っている緊急速報だった。家族からはメールを最後に連絡が取れなくなり、感染者から逃れて部屋に立て篭もるジュヌだが……。
現代ゾンビもの。集合住宅に立てこもり、SNSやドローンがある、というのがとても現代ゾンビっぽい。籠城するときに当たり前のようにドローンを飛ばすの、いまじゃないと描けない設定だなあ。
ゾンビものとしては王道で、同じく生き残りがいて、分断されそうになり、悲しい生き残りによって殺されそうになったり、とああやっぱり! なストーリー。最後に助かったのは、やはりこれも現代物だからこそなのかなと思うものでした。通信技術が発達するとこういう、世界が終わりそうになったときの描き方って変わるよなあ。面白い。
いつものように目が覚めたジュヌは、出掛けた家族のメモを横目に、いつものようにオンラインゲームに勤しむ……はずが、テレビから流れてきたのは謎の奇病に感染した人々が理性を失い、次々に人間を襲っている緊急速報だった。家族からはメールを最後に連絡が取れなくなり、感染者から逃れて部屋に立て篭もるジュヌだが……。
現代ゾンビもの。集合住宅に立てこもり、SNSやドローンがある、というのがとても現代ゾンビっぽい。籠城するときに当たり前のようにドローンを飛ばすの、いまじゃないと描けない設定だなあ。
ゾンビものとしては王道で、同じく生き残りがいて、分断されそうになり、悲しい生き残りによって殺されそうになったり、とああやっぱり! なストーリー。最後に助かったのは、やはりこれも現代物だからこそなのかなと思うものでした。通信技術が発達するとこういう、世界が終わりそうになったときの描き方って変わるよなあ。面白い。
将来有望なエリートや良家出身者が集う名門、秀知院学園の生徒会副会長四宮かぐやは、会長の白銀御行とお互いに惹かれ合っている。だがプライドのせいで思いを告げられない二人は「相手から告白させよう」と策を巡らせる。恋の駆け引きの行方は?
頭がいいのに恋愛に関しては頭の悪いことばかりする、色々と拗らせすぎな二人を中心にしたラブコメ学園もの。あまりのズレっぷりに「早く! 告白しろ!!!」と叫ぶこと数度。挙動不審過ぎて笑う。
原作やアニメにはまだ触れていないので、どのくらい原作との距離があるのかわからないのですが、飛び抜けて髪色がおかしいとかこんなやついないだろうというビジュアルの登場人物がいて画面がうるさすぎるということもなく、個性付けくらいのものなのが安心したかな。実写のときにビジュアルって、思いっきり振り切っておかしくすれば面白いんだけれど、そうじゃないと中途半端で冷めちゃうから……。
謎の不審死が相次いで発生し、呪いのビデオの噂がSNSなどで広まっていたある日。IQ200の触れ込みで様々なメディアに出演している天才大学院生の一条文華は、ある日人気霊媒師Kenshinと共演した番組で呪いについて討論する。そのKenshinから呪いのビデオのコピーを渡されるも一顧だにしない文華だったが、妹の双葉が興味本位でビデオを見てしまい、おかしな現象に見舞われるようになって助けを求めてくる。噂通りならこのまま妹は死んでしまうと、解決方法を探る文華。果たして呪いは存在するのか。その解決方法とは……。
公開中なので続きから。
公開中なので続きから。