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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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日本中から熱狂的に支持されている人気ファッションモデル・りりこには秘密がある。それはその美貌のすべてが全身整形によるものであるということ。止めらない整形と手術の痛み、美しくあらねばならないという仕事のストレスなど、りりこはすでに心身を病み、周囲を巻き込んで事件を起こす……。

美醜と女という性、大衆、メディア。美しい映像とともに醜悪なものを描き出した作品だと思って面白く見ました。綺麗で鮮やかな映像だからこそ、登場する人々の感情や在り方は醜くて、すごく気持ち悪くて面白かった。
原作は1995年から96年連載。映画は2012年。それから十年後のいま、これを見ているとそれほど美しくあろうとして努力した人間を一概に悪とは言えないと感じました。非合法なあれそれや、他者への暴力や加害は絶対に許されないけれど、美しさに執着してそれを売り物にして、人々がそれを崇めたんだから。誰も中身を見なかったんだから。
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広告代理店に勤めるニックは常に自信に満ち溢れ、女性に対して優位に振る舞ってきた。だがある日離婚した妻の元にいた一人娘としばらく一緒に暮らすことになるが、まったく父親らしいことをしたことがないニックに娘は冷たい。さらにはヘッドハンティングされてきたというやり手のダーシーに会社のポジションを奪われる始末。焦ったニックはなんとかしようとするが、うっかり手を滑らせてしまい、バスルームの浴槽にドライヤーを落として感電してしまう。だがそれから女性の心の声が聞こえるという能力を得てしまい……。

当時のジェンダー観に基づいた作品。2000年でこうだったのかあと面白く見ました。
男性という立場に甘んじて女性や弱者に鈍感なニックが、まったく無視し続けていた女性の声、それも彼女らが飲み込んで当然という風潮の真実の心の声を聞くという展開はものすごく面白い。それを利用して立場を上げていくのは、小物感がありつつも憎めないところがありますね。俳優さんの魅力もあるでしょうけれど。
すごくいいなあと思ったのが、父親に愛想をつかしていた娘がニックを突き離しても、本当に大事なときにはちゃんとすぐ駆けつけたところ。これまで心の声を聞いたことでの変化もあると思いますが、娘の危機を救ってくれるのはすごくよかった。
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凄腕のシティーハンター冴羽獠はある日父親を亡くした後から不審人物に狙われるようになったという新藤亜衣のボディーガードを依頼される。関係者の御国社長は相棒の香の幼馴染、武器商人まで関わる陰謀に、果たして任務の行方は……。

新しい劇場版。ファンの皆様、ご褒美ですよー! という大盤振る舞いですね。噂には聞いていましたがキャッツアイまで出てきたよ! という感じ。
こうやってちゃんと原作、アニメをリスペクトした作画や内容になっていると、全然古臭さが感じられないんだなあと思いました。キャラクター造形のいまむかしや違いはちょっとわからないんですが、多分いまどきっぽく再作画されているんでしょうけど、こういうものだなと思って普通にかっこいいし、男女ともにすごく体格がよくて素敵。ハリウッド映画的な、見応えのある肉体をした役者さんたちみたい。
ストーリーはお約束ですが、それがいいんだよなあ。これからも無理しない頻度で新作が見たい。
「アンホーリー 忌まわしき聖地」
アメリカのとある街にやってきたジャーナリストのゲリーは、聴覚障害者のアリスと出会う。彼女は聖母マリアに奇跡を起こせと告げられ、聴覚を得ると、下半身付随の少年や神父の病気を治療する。このことから人々はアリスを聖人のように扱い始め、村はにわかに活気付く。彼女は本当に聖人なのか。聖母マリアの正体は……。

聖なる力を行使する奇跡の少女、その力の所以はもちろん悪魔で、というホラー。思っていたよりまとまっていて面白かった。
少女に対する熱狂感がなんだか現代的。マスコミが大々的に報じるっていまどきっぽいなーと思って見ていました。
しかし結構な人を巻き込んでいるわりにあんまり派手な感じではないんですよね。狂信者たちでもっとスプラッタとかホラーやってほしかったかも。信じる人と信じない人とで絶対流血騒ぎになると思うんですよ。どんどんエスカレートしていってほしいなと思っているうちに終わってしまって残念でした。
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火災から逃れ行き倒れた少女を助けた、退役軍人のノーマン。彼女をフェニックスと名付け、生き延びるために戦う技術を仕込むノーマンだが、家族を失った経験からフェニックスから自由を奪い、ほとんど幽閉状態で暮らしていた。だがある日フェニックスは許可を得て外出した先で不審な男に声をかけられる。これが惨劇の始まりだった。

前作の悪役だったノーマンが、少女を匿い、相変わらずちょっとなあという生活をしているところから物語が始まる。これがこらしめられる展開か、と思いきや、実はさらなる悪人たちが登場するという、おおーこうきたかーという二作目に仕上がっていました。
色々と恵まれない境遇の少女を巡っていろんな人が死んでいくわけなんですが、いやあなんかもう、どっちもどっちなところがあって同情できないんだなあこれが。最終的にノーマンについては悔いていたようだったのでまあ……という感じ。
しかしノーマンの最強ぶりは変わらず。目をつぶすシーンはやりやがったと思ってちょっと笑いましたが、敵を成敗するという意味ではすっきりもしました。
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地球にやってきて生息するエイリアンたちを監視、取締る「MIB」。新人女性エージェントのMはロンドン支部でイケメンチャラ男、しかし凄腕のエージェントHと協力し、任務にあたる。MIBに潜伏するスパイを捜索する二人だったが、罠にはめられてしまい……。

軽い気持ちで見られて楽しい作品のMIBなので新作が見られてよかった。
女性主人公のMIB。エイリアンのことを忘れられず、必死に自身を売り込んでエージェントになったモリー。傲慢な自意識過剰男の有能エージェントのHというでこぼこなコンビで任務に挑む。シリーズらしいジョークは薄めな印象ですが、キャストが豪華で、おおここでこの人かーみたいな面白さがありました。
でも吹き替えは全員声優さんを使っていただきたかったかな……上手い人もいるにはいるんですけれど違和感がさすがにあって。
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華やかな優等生の堀京子は、家では両親に代わって家事をし、幼い弟の面倒を見る所帯じみた女子高生。ある日弟を助けてくれた謎のピアスだらけの少年が同じクラスのぼっちな地味男子、宮村だと知る。女子高生らしくな堀と、普段とはかけ離れた姿の宮村、秘密でつながった二人はやがて少しずつ思いを育てていく。

ドラマの前半のエピソードを繋いだもの。ドラマを見ていればだいたい同じ。
私この実写の堀さんが可愛くてすごく好きなんですよね……。髪まとめたところすごく可愛い。普段もかわいいけれど、きりっとして、しっかりしたお姉ちゃん感出ててすごくいい。
しかしここまでだと生徒会メンバーが嫌な感じのままなのが気になる笑 お話が進んでいくと案外面白い人たちなんだけどなー。
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大学一年生の北原伊織は叔父の営むダイビングショップで居候中。美人の従姉妹たちに囲まれ、楽しい大学生活を送る……はずが、目覚めれば何故か大学構内で全裸。さらに同じ境遇の今村耕平と出会う。実は伊織たちは大学のダイビングサークルに所属しており、毎日のように飲み会、大量飲酒、そして酔い潰れるを繰り返していたのだった……。

アニメは視聴済み。実写映画は、アニメだけで原作を知らない身としては「かなり解釈一致っぽいな……?」という印象だったんですが、それはそれとしてとてもよくできたおバカ映画で、とても楽しかった。
青い空、青い海、可愛い女子に、屈強な筋肉と全裸。馬鹿っぽく見せかけて、大事なものや人を思いやるエピソードが楽しくて、いい映画だったなあ。役者さんたちの全力がきらきらして見えた。あとダンス、見ているだけで楽しかった。
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アグラバーの街で暮らすアラジンは、相棒の猿のアブーとともに盗みを繰り返して食いつなぐ毎日を送っている。そんなある日お忍びの王女ジャスミンを助けるが、アブーの手癖の悪さが理由ですれ違ったまま別れることとなり、盗んだことを返して謝罪するために王宮に忍び込んだことで捕縛されてしまう。助かりたければ魔法の洞窟に入って魔法のランプを持ってくるよう大臣のジャファーに命じられたアラジンは、そこで不思議な出会いをする。

「アラジンと魔法のランプ」をアニメ映画にしたディズニー作品の実写版。歌ありってやっぱりいいなあ。そして世界観が感じられる美しくも乱雑で素晴らしい画面が楽しい。
アラジンの気弱さや優柔不断さはヒーローっぽくないと幼心に思っていたものですが、いま見ると彼の善良さに涙が出ちゃうな。ジーニーを解放するところでぐちゃぐちゃに泣いた……。そしてジャスミンのしっかり具合がきつく感じられてもいたんですが、いま見ると世界を変えたい、飛び出したいと強くあろうとする素敵な女性で胸にきた……。また歌がかっこいいんだよ……。
ジーニーはかっこいいし、オリジナル展開もよかった。幸せになれよ!
エンディングのダンスがめちゃくちゃ賑やかで楽しくて最高でした。
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四年前、生まれたばかりの赤ん坊が誘拐された。その子の父親と不倫をしていた野々宮希和子は堕胎をきっかけに不妊となり、彼の妻から詰られたことで衝動的に子どもを誘拐してしまったのだ。実の母と娘のように逃亡する四年間。しかしある出来事をきっかけに希和子は逮捕、薫と呼ばれていた子どもは元の秋山恵理菜に戻るが、一度壊れた家族は元には戻らなかった。そして21歳になった恵理菜は不倫相手の子どもを妊娠していて……。

原作は未読ながら、映画の力強さが印象的でずっとちゃんと見ようと思っていた作品。
因果は巡るというか、母と娘の連鎖が痛いくらいに彼女たちを縛り付けていることが感じられてひりひりしました。誰も悪くないわけではないんだけれど、千草の台詞が象徴するように男性の不在が著しい。登場する男性は彼女たちの人生を狂わせて、不都合が発生すると存在しなかったかのように空気になる。そうしているのは彼女たち自身なのだということも見ていて苦しかった。
調べてみると映画では省かれている設定や話が原作にはたくさんあるんですね。すごく読みたい。テレビ放送時の映画を見ていてすごく気になっていた恵理菜と千草の交流を読みたいし、希和子は最後まで登場しないのかとか。
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Author:月子
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