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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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河童のクゥと夏休み 【通常版】 [DVD]
夏休みが近付くある日、帰り道で大きな石を見つけた小学生の康一。家に帰ってそれを水で洗ってみると、なんと河童が現れた。河童と暮らすことになった康一たち家族だったが、それが周囲に知られることになって大騒ぎに発展する。

夏休みアニメ映画でハートフル、かと思ったら「は、はーとふる……」と自らの思い込みを後悔するくらい、かなり現実味がある社会的な児童書を思わせるアニメ映画だった。泥臭いんだけど、これが現実だよな……。子どもたちのからかいはよくあるものだし、河童に過熱するマスコミとか民衆とか、それを排除しようとする人なんかが登場して「みんな仲良く」が困難であることを突きつけられた感じがした。主人公は決して無敵ではないし、家族もそうだし、河童という非日常に存在する命のことを完璧に守れるわけがないんだけど、やっぱり、現実すぎてちょっと辛かったかな……。
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GOEMON [DVD]
戦国時代。本能寺で織田信長が暗殺され、世は秀吉の天下だった。天下の大泥棒として名を馳せていた五右衛門は、ある日盗んだものの中に、信長暗殺の真実が隠されていることを知らされる。

本能寺の変、関ヶ原の戦い、石川五右衛門などを用いた、ファンタジー戦国時代映画。すごくライトノベルっぽいお話の印象でした。人物の配置とか、関係性とか、新解釈の感じとか。映像がひたすらに美しくて、どこを切り取っても映えるなあとか、ファンタジー感が強くて面白いなあと思いました。紀里谷ワールドという感じ。
あとちょい役でも役者さんがめちゃめちゃ豪華でぎょっとしました。す、すげえ……こんなちょっとだけのシーンでいまをときめく人たちが起用されている……(青年期の誰それ、とか)
裸足の季節 [DVD]
トルコの小さな村に住む、親のいない五人の姉妹。祖母や親類から面倒を見てもらっている彼女たちは、ある日下校途中に男子と海で遊んでいたところ「ふしだらなことをした」として告げ口され、それ以来学校はおろか外にも出してもらえなくなってしまう。半ば監禁状態で、姉妹は嫁入りの準備をさせられる。姉たちが次々と結婚し、あるいは事件を起こす中で、末っ子のラーレと姉のヌルは逃げることを考え始め……。

閉鎖的、封建的な異国の地での、ごく当たり前の日々を切り取っているのか、これが実際にあることだっていう思い込みはだめなんだけど、あるかもしれないし起こりうるってことを考えると、自分が恵まれていることを実感する。考えられる環境、情報がある環境ってどんなに素晴らしいことだろうか。自由って多分、選べることなんだよな。
子どもが、女性が、人が、閉ざされたコミュニティの中でどうすれば望むように生きられるのかっていうと、逃げるしかないっていうのが辛いな……。外からは変えようがないもんな。家族とか親戚とか言うけど、やってることはほとんど人身売買って感じだ。
姉妹が次々にいなくなる感じは見ていてきつかったけれど、五人姉妹がとても美人だったので眼福でした。
怒り DVD 通常版
残忍な殺人事件が起こり、その犯人が行方をくらませるという出来事が起こり、その一年後。千葉、東京、沖縄という三つの街に、素性のわからない男がいた。風俗で働いていた娘を連れ戻した父親と、彼女と恋仲になった田代。一夜限りの関係を続ける男性と出会って一緒に暮らすようになった直人。高校生の少女と知り合いになった、無人島に住むバックパッカーの田中。共通点は「犯人に似ている」。それが周囲の人間に様々な波紋を投げかけてしまい……。

人を信じるとはどういうことなのか? を鋭く突きつけてくる作品だった。邦画って、こういうテーマでどっしり描くものが多くて、見るのにすごく体力がいる……。
犯人かもしれない人を信じられるかもそうなんだけれど、その周りにいる人たち、たとえば洋平が愛子を信じているかとか、辰哉が誰を信じればいいのかとか、優馬が誰をも信じられないこととか、そういうものも浮かんでくるようで、とてもいい、というか考えさせられる。いやでもやっぱりきついわ……苦しくて痛い……。
犯人の上司が見ていて一番きつかったかな……そんな知ったように、しかも半笑いで語られて、社会や人間関係の残酷さを見せつけられた気がした。だからいびつながらも普通の人らしい人たちの悲しみのシーンが際立っているように思える。
最後、父親に連れ戻された愛子が田代を連れ戻るという展開は救われるものの循環が感じられてよかったし、本当に怒るべき被害者であった泉が心底叫ぶことができて、ほんの少しだけ、救われたような気がした。でも多分、そんな気がしただけなんだな……。
華麗なるギャツビー [DVD]
豪邸に暮らし、毎夜パーティを繰り広げる、謎の富豪ギャツビー。彼の友人だったニックは回想する。彼の過去。何のために巨万の富を築き、誰のためにパーティを開くのか。それは「すべてをやり直すため」だった。

絢爛豪華、派手ではちゃめちゃな話かと思いきや、風刺や哀愁に富んだ切ない恋物語だった。ギャツビーの視点ではなく、親友からの視点で彼のことを語っているというのがめちゃくちゃいい。当事者でないからこそ見える、ひたむきさ、悲しさ、尊さってあるよね……。富と栄光、そればかりを守って大事なものを見失った人たちの中で、確かにギャツビーはその生き様やまっすぐで不器用な心が「グレート」だったなあ……。人生とか成功を面白おかしく書きたてて騒ぎ立てる人たちの中で、大事な人にだけ本当のことを伝えて、そういう人たちを軽蔑して距離をとっていたギャツビー。悲しいし、愛おしいし、切ない。でも本当はギャツビーも含めたみんな、形のないものばかりを見ていたのかもしれないと思うとな……。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド DVD 通常版
親友のアルミンを救うため、巨人に食われたエレン。だが巨人を倒す巨人が現れる。それはエレンだった。何故そんな力が備わったのか? 彼らはどこから来て、我々はどこへ向かうのか。勝者となるのは……。

世界の壮大さよりも人間同士のどうしようもなさとか自分たちが振り回されている感だけが強くて、この世界は残酷なものなんだという苦しさがあまり感じられなかったのが残念すぎる。原作を超えるのは難しかったということかなあ。
もし描くならもっとどん詰まり感というか、どうしようもないドロドロ愛憎劇でやってほしかったかもしれない。
ハンジさんだけがちゃんとハンジさんだった気がしました。やっぱり引き続き女性陣は美人だった。
進撃の巨人 ATTACK ON TITAN  DVD 通常版
突如として現れた巨人たちによって、人類が壁の中に追いやられてから百年。両親を失い、仕事を転々としながら生きるエレンは、親友のアルミンとミカサに、この狭い世界への鬱屈した思いを吐露していた。壁の向こうへ行きたい、そう思ったエレンは二人を連れて壁に近付くが、警護隊に止められてしまう。そのとき地面が揺れ、姿を現したのは……。

どうして設定を変えてしまったのか……という気持ち。ここまでチープな作品ではなかったはずだぞ、と原作ファンの無念を思う。これじゃエレンがただの現実を見ずに夢に逃げているだけに思えるじゃないかよー。設定が改変されて、必死感や絶望感が薄れてしまった結果、原作のキャラクターとストーリーが持つ魅力を削いでしまった感が強かったです。
ただ、女性陣は可愛い。めちゃくちゃ綺麗。汚れていても美人で眼福です。
前編は、エレンが巨人化するまで。これどうやって話を締めるんだろう。
香港のプロジェクトを達成した春田創一は、帰国の直前、突如やってきた恋人の牧に、見知らぬ男と裸で同衾していた現場を目撃されてしまう。すれ違ったまま帰国した春田だったが、天空不動産の本社が立ち上げたエリア開発プロジェクトの無茶振りに、営業所の仲間たちとともに振り回されることに。しかも牧は本社に戻っており、さらには同居まで解消することになって……。

公開中なので続きから。



イギリスの有名ミュージシャン、エルトン・ジョン。幼少時から続く孤独、成功の影にあった寂しさ、その時代には禁断であった性的嗜好による心の傷などを明らかにしながら、今に至るまでのその半生を描くミュージカル。

公開中なので続きから。



「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」スタンダード・エディション [DVD]
2020年。東京オリンピックが始まるというその頃、父親と二人で暮らす高校生のココネは、近頃不思議な夢を見る。異世界を舞台に、ハートランド王国の姫エンシェンになる夢だ。そんなある日、父親が警察に逮捕されたという知らせを受ける。父親を助けるために奔走するココネは、母親の墓でひび割れたタブレットを拾う。だがそれを狙う者たちが現れ……。

爽やかさという技でゴールする、ちょっと未来のお話。オリンピック前という時期の割にはこじんまりとした話になっていて、わかりやすいんですがなんかちょっと期待していたものと違うような……? という鑑賞でした。エンディングと父と母が仲を深めていく映像が一番ときめいたし切なかった。
夢が入り混じりながらだんだんと乖離して行くところはココネの成長を描いているのかな。よく眠るって子どもの特徴だし、夢うつつに母や父が聞かせてくれた物語を思い出していたけれど、それと自分は違うんだというのを感じたのかもしれない。
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Author:月子
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