読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
突如として現れた巨人たちによって、人類が壁の中に追いやられてから百年。両親を失い、仕事を転々としながら生きるエレンは、親友のアルミンとミカサに、この狭い世界への鬱屈した思いを吐露していた。壁の向こうへ行きたい、そう思ったエレンは二人を連れて壁に近付くが、警護隊に止められてしまう。そのとき地面が揺れ、姿を現したのは……。
どうして設定を変えてしまったのか……という気持ち。ここまでチープな作品ではなかったはずだぞ、と原作ファンの無念を思う。これじゃエレンがただの現実を見ずに夢に逃げているだけに思えるじゃないかよー。設定が改変されて、必死感や絶望感が薄れてしまった結果、原作のキャラクターとストーリーが持つ魅力を削いでしまった感が強かったです。
ただ、女性陣は可愛い。めちゃくちゃ綺麗。汚れていても美人で眼福です。
前編は、エレンが巨人化するまで。これどうやって話を締めるんだろう。
香港のプロジェクトを達成した春田創一は、帰国の直前、突如やってきた恋人の牧に、見知らぬ男と裸で同衾していた現場を目撃されてしまう。すれ違ったまま帰国した春田だったが、天空不動産の本社が立ち上げたエリア開発プロジェクトの無茶振りに、営業所の仲間たちとともに振り回されることに。しかも牧は本社に戻っており、さらには同居まで解消することになって……。
公開中なので続きから。
公開中なので続きから。
イギリスの有名ミュージシャン、エルトン・ジョン。幼少時から続く孤独、成功の影にあった寂しさ、その時代には禁断であった性的嗜好による心の傷などを明らかにしながら、今に至るまでのその半生を描くミュージカル。
公開中なので続きから。
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2020年。東京オリンピックが始まるというその頃、父親と二人で暮らす高校生のココネは、近頃不思議な夢を見る。異世界を舞台に、ハートランド王国の姫エンシェンになる夢だ。そんなある日、父親が警察に逮捕されたという知らせを受ける。父親を助けるために奔走するココネは、母親の墓でひび割れたタブレットを拾う。だがそれを狙う者たちが現れ……。
爽やかさという技でゴールする、ちょっと未来のお話。オリンピック前という時期の割にはこじんまりとした話になっていて、わかりやすいんですがなんかちょっと期待していたものと違うような……? という鑑賞でした。エンディングと父と母が仲を深めていく映像が一番ときめいたし切なかった。
夢が入り混じりながらだんだんと乖離して行くところはココネの成長を描いているのかな。よく眠るって子どもの特徴だし、夢うつつに母や父が聞かせてくれた物語を思い出していたけれど、それと自分は違うんだというのを感じたのかもしれない。
名探偵シャーロック・ホームズは、現在93歳。家政婦のマンロー夫人とその息子ロジャーとともに農場で蜜蜂の世話をして暮らしている。賢いロジャーを助手のように、あるいは孫のように扱いつつ、かつて自身が引退を決めた未解決事件の結末が歪められていることに気付き、真実を伝える手記を発表しようとするが、彼には認知症の症状が出ていて……。
シャーロック・ホームズに認知症という掛け合わせが、すごい! 老いって誰にでもあるけれど、まさか世界中が知る名探偵にそれを付与するとは思わなかった。老いて、名探偵らしい冴えはなりを潜めてお年寄りの嫌な部分が出ているような気がしたけれど、可愛らしさや愛情ぶかさが感じられるのは俳優さんの魅力によるものかなあ。
ホームズという人には我が道を貫いてほしかった気もするけれど、死が近付くときになって過去を振り返り、その人たちを思うという結末は哀愁が漂っていてよかったなあ。ホームズを扱いながら、老いや死や絆を描いた話だった。すごく好きだ。
新しいマイホームで家族と暮らすため、会社を辞めたウィル。妻と二人の娘と幸せな生活が始まる、と思いきや、不可思議な出来事に次々に見舞われる。忍び込んできた若者たちを問い詰めたところ、実はこの家では一家惨殺事件があったというのだが……。
ホラーだと思っていたらサスペンスだった。でも幽霊要素があるのでホラーでいいのか……?
怖がらせに来ると思って身構えていたらお話の向きががらっと回転して、全然怖くなくなったのがちょっと残念。でもそこに至るまでの積み上げはなるほどなーと思わせるところがあって楽しかった。よくある筋かもしれないけれどちゃんとお話になっているってやっぱり面白いよなー。
音楽のせいでちょっといい話風味になっているのはなんか、ミスマッチかなと思ったんですが、わかりやすくて入り込みやすい作品だったと思います。面白かった。
借金返済が迫り、なんとか1000万円を用意できたので仲間たちと祝宴を開いた万年最下位のホスト、ナオキ。だが翌日眼を覚ますと、そのお金は消えていた。しかも誰もそんなお金は見ていないと言う。借金が返せなければ東京湾に沈められる。だが周囲はまったく頼りにならず……。
どたばた感と台詞を楽しむコメディ。筋がなんか知っているような、と思ったら、落語ですね? そういう話を聞いたことがある。
台詞なのかアドリブなのかわからないけれどものすごい力技で笑わせようとしてくるのが福田監督らしい。登場人物のキャラが濃すぎてどういう気持ちで見たらいいのかわからないでいたんですが、素直に笑っておけばいいと途中で気付きました。そういう世界観なんだよね!
この噺はしんみりした語り口の方が好きなんですが、賑やかに騒がしく、はらはらさせられたり、笑いに振り切っているのも面白いなと思いました。
中国の青羅湾に巨大テーマパークを作るという話を持ちかけられた若き大富豪リウ。だがそれを阻止すべく、人間となった人魚のシャンシャンはリウを暗殺しようと接近する。けれどすれ違いながらも二人は徐々に距離を縮めていく。しかしリウを殺そうとする人魚族や、テーマパークを建設しようとする不動産会社の社長と娘が障害となって……。
アジアンな人魚姫。若き富豪と田舎娘的な人魚という組み合わせがとてもアジアっぽい。チャウ・シンチー監督作品なのかあ。
細々としたところがシュールなコメディで、チープさ加減が絶妙だなあ。こだわりを感じる。お話自体はそう逸脱したものではないのに、映像や台詞がいい意味でB級に落としてある感じがすごくファンタジーラブコメっぽいなあ。面白い。
壮大にホラを吹くという作品だった気がして、楽しかったです。