忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40]  [41]  [42]  [43]  [44
劇場アニメーション「LAIDBACKERS-レイドバッカーズ-」DVD+CD
異世界で魔王ヴァルヴァランを倒すべく立ち上がった領主の娘コーネリア。狂戦士、魔道士、暗殺者は彼女と力を合わせて戦っていたが、魔王の「魔王転生」の術に巻き込まれ、異世界に転生してしまう。そうして今度こそ魔王を倒す、はずだったが、コーネリアは犬になり、仲間の三人はそれぞれ自由に、かつごくつぶしとして駄菓子屋に居候、さらに魔王はいたいけな少女となっていて……。

魔王と転生ネタを扱いつつも、日常系な中編アニメ映画。
女子たちがわいわいしていて、かつ幼女が元魔王というのは好きな人にはたまらないやつだよなあ。
何にも考えなくてもゆるーく楽しめる作品で、前世(異世界)絡みの事件はあるものの、平和でいいなあと思いました。
最後の絵、めちゃめちゃ上手いな……。
PR
LION/ライオン ~25年目のただいま~ [DVD]
オーストラリアで幸せに暮らすサルーは、インドで生まれ育ちながらも迷子になり、家族と生き別れて養子に出された子どもだった。成長したサルーはGoogleのサービスであるGoogle Earthを利用して、記憶を辿りながら家族を探す旅に出た。

実話をもとにした作品。ニュースでもすごく話題になりました。脚色が加えられているのは承知の上であっても、とてもドラマティックで運命的な出来事を描いていたように思います。孤児になってしまった無力な少年が、無事に成長して家族を見つけられるってどれだけの運命があったのか。タイトルの意味がわかったとき、感動で震えました。
すぐに繋がれるっていい面も悪い面もあるけれど、これはテクノロジーが繋いでくれたいい出来事だったよなあ。けれど、グーグルアースがなくても彼はいつかそこにたどり着けた気がする。
吉原炎上 [DVD]
明治時代、吉原の遊郭「中梅楼」に19歳の久乃は売られてきた。様々な女たちが春を売るそこで、久乃は花魁や客たちに教えられながら、少しずつ花魁としての意識を高めていく。ついには御職を目指すようになるが、一方では転落する女たちもいた。

1987年の映画。結構性的なシーンがあったんですがR指定つけなくて大丈夫?
拙い演技もあるはずなのに、みんなすごくいきいきしてて力強くて、古い邦画はなんか面白いんだよなあと思う。あと思い切りの良さがすごい。激しい演技に見入ってしまう。
苦界と呼ばれる場所の女性たちの生き方はそれぞれ違っていて、どうしてそうなってしまったのかを考えるとどんな辛くて苦しい積み重ねがあったんだろうと思ってしまう。またそれぞれの終わりというのか、その人の物語の最後が凄まじい人ばかりでな……。
最後の失笑めいた表情がどういう意味だったのかを考えているんですが、何もかも虚しい、なのかな。虚しくないはずだと思うんですよね。
ブラック・スワン [DVD]
バレエ一筋のニナは、ステージママである母親の期待と愛情を一身に受けるバレリーナ。バレエ団の次の公演は「白鳥の湖」だが、主役は純真無垢な白鳥と官能的な黒鳥という一人二役を演じなければならない。ライバルの存在、演出家の性的なほのめかし、自らの力不足に追い詰められていくニナは、少しずつ少しずつ壊れていく。

真面目で抑圧された女性が少しずつ自身の黒い部分を開花させていく……というストーリーを想像していたんですが、ラストの畳み掛けに、ひいっ! と悲鳴をあげたし、最後まで見て、いやまじこれ好きだわ……と思いました。現実感を残したまま、見ているものが壊れているところがめちゃめちゃ怖いし、すごくいい。
結局ニナは、自分が黒い部分に染まることができなかった、直面して受け入れることができなかった、ということなのかな。母親に望まれる自分がもう完全に自分自身と化していて、そこから逸脱することができず、認められることもできず、こういう結末なのかもしれない。いやでもあるいは、純真無垢であることを否定するかのように白鳥は失敗したけれど、黒鳥を完璧に踊れたのは邪悪さを受け入れたからで、でも何もかも遅かったということなのか。
どちらにしても面白かったです。
オーメン [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
六月六日の六時に生まれた我が子が死産だった駐英大使は、同じ日に生まれた孤児を引き取ってダミアンと名付けた。しかしダミアンが成長するにつれ、周りでは不可思議な事件や死亡事故が次々に起こるようになる。ついには教会関係者に、ダミアンは悪魔の子だと言われ……。

ダミアン少年、という言葉だけを知っているという感じだったのですが、この度初視聴。めちゃめちゃ勢いよく人が死ぬし首を吊るし首が落ちるし、ぎゃっと言わせようとしているシーンのオンパレードで、古いホラー映画のこういうところ好きよって思いました。いやでも残酷だしグロテスクなんですけどね……。
抗って戦って、こういう結末を迎えるのは珍しいなあと思いつつ、機会があったら続きも見てみよう。
ムーンライト スタンダード・エディション [DVD]
内気な性格を学校で嘲笑われているシャロン。いじめられっ子の彼にとって、同級生のケヴィンが唯一の友人だった。薬物中毒の母にネグレクトを受け、麻薬の売人の男フアンとその恋人テレサに助けられたシャロン。我が子のように可愛がってくれる彼らに安らぎを与えてもらって成長していくシャロンだったが。

マイアミの黒人コミュニティで暮らす少年のヒューマンドラマ。静かで上品で、どこか物悲しい、いい作品だった。心を救われるってどういうことなのか、丁寧に描いてるなあという感じ。自分の世界に溢れる矛盾や、受け入れがたい現実とどう向き合っていくのか。夜の海を望んでいたシャロンが振り返ってくれたことで、なんとか自分自身を受け入れることができたのかなと思う。
シャロンは報復しないし、裏切り行為を働いたケヴィンに怒りをぶつけたりしない。母親と和解するけれど、彼が更生するわけではない。そういうリアリティがすごく丁寧で、すごくよかった。
ぼくのエリ 200歳の少女 スペシャルプライス版 [DVD]
いじめられっ子のオスカーは、ある日隣に越してきた少女エリと出会う。しかし彼女が外に出てこられるのは夜だけ。それでも密かな交流を続けていた二人だったが、街では不可解な失踪事件や殺人が起こっていた。

「モールス」を先に見ていて、原作は未読。孤独な少年と謎めいた少女の交流の話で、こちらはどちらかというと事件性が強い物語になっているような気がします。二人の世界の外で起こっている事件が現実として押し寄せてくる感覚、恐ろしい感じがあるけど嫌いじゃない……(むしろ好きだ……)
残酷なシーンが結構ストレートに描かれるので、そういう意味では「モールス」の方が綺麗で幻想的だったかなと思いつつも、わかりやすくて面白かった。
交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1 [DVD]
人類と地球上を覆う生命体スカブ・コーラルの戦い。人類の決戦兵器によって引き起こされた世界の危機。その真実は覆い隠され、十年の時が流れた。英雄アドロックの息子、レントンは鬱屈した日々を送っていた。だがその世界は、少女エウレカによって大きく開かれていく。

テレビシリーズ、映画は視聴済み。テレビシリーズで繰り返し語られていた「サマー・オブ・ラブ」の話を追加して、本編を再構成したもの。おじいちゃんの存在がなくなっているのが寂しい……。
再構成とはいうものの、テレビシリーズの全体的な流れが頭に入っていないとちょっとわかりづらい話になっているなあと思いました。レントンと父の物語として見るなら、という感じなんだけれど、いかんせん成長のきっかけたるエウレカの魅力がほとんど伝えられないまま話が進められる(回想する)ので、レントンの物語をまとめましたというだけの映像になっている気がする。
前日譚たるサマー・オブ・ラブが描かれていたのは、本編の補足的にとてもよかったです。というか、タルホとホランドすごいな。エリートだな……。
羊たちの沈黙  (特別編) [AmazonDVDコレクション]
FBI捜査官となるべく訓練中のクラリスは、国内を騒がせているとある猟奇殺人の犯人の手がかりを得るべく、連続殺人犯である囚人ハンニバル・レクターと面接することになる。鋭い観察眼と紳士的な態度のレクターに気に入られたらしいクラリスは、彼のヒントから少しずつ犯人に近づいていき……。

隙間なくきっちり定められた印象の作品でした。なんというか、期待してもどうにもならないものはどうにもならない、という潔さを見せつけられた気がする。レクター博士がクラリスに感情移入するなり何なりして、改心する展開を求める観客に、そんな都合のいいことは起こらないとはっきり言っているような感じ。
クラリスが若々しさと凛とした強さを持つ美しい女性で、かっこよかったなあ。
クラウド アトラス [DVD]
6つの時代と場所。それを繋ぐのは一人の人物。あるときは航海中の船の中で、またあるときには音楽を志して、別のときでは原子力発電所とジャーナリストに、あるいは老いた作家、または統一政府ができた遥かな未来、そして文明崩壊後の地球で。巡る魂は、時代をつないで未来へ至る。

六つの物語が交差するSF。原作は未読。
歪んでしまいかけた魂が、どこかの時点で「よりよい未来」を望んだことで世界が少しだけ救われた、そんな印象を受けました。その近くにはその魂を愛した誰かがいて、ぐるぐる巡っている……語彙が足りなくて申し訳ないんですが、すごく宇宙的だな、と思う。終わらない争いを続けながらも、少しずつ、本当に目に見えないくらい少しずつ、善い未来を目指して進む。そんなちっぽけでささやかな歩みもまた、宇宙の果てしなさを感じさせる。
自分の善良なる声に正直になって選んだ未来が収束するラスト、すごくよかったです。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]