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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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斯くして歌姫はかたる 愛しき聖者に祝福を (ビーズログ文庫)
神王国から帰国して以来、不自然な事故が多発! 犯人探しを始めたイヴだったが、突如現れた<神王>によって連れ去られてしまう。イヴを取り戻すには、彼女の力が注がれたオリヴィエの左目を差し出さなければならない。だがそれは、<楽師>の力を喪うことを意味し……? 一方、囚われても変わらぬ態度のイヴに、神がとある賭けをもちかけて——!? 強き絆が奇跡を呼ぶ、大感動の最終巻!(裏表紙より)

最終巻。上記内容紹介の話はほぼ終盤での出来事で、おおよそは文化祭と、イヴリーンがいかにオリヴィエから逃げるかとか口説かれるかとか、砂糖吐くような言い争いをするのかという話です。
とことん自分を貫いたイヴリーンにとにかく拍手! どこにいても彼女が彼女らしくあるのが楽しくて、リュクシオルじゃないけど彼女の台詞を勝手に変換して楽しんでました。
未来のことが知れてよかったなあ。自分にできることまで上り詰めたイヴリーンがとにかくかっこいい。ただ最後のまとめのところに「若くして〜」とあったので、何があったのかなあ……というのがすごく気になりました。神に愛されすぎた存在だったということかな……。
そういう寂しさも含めて、いいお話でした。
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斯くして歌姫はかたる 恋うる愚者に贖罪を (ビーズログ文庫)
再び“楽師”になるため、音痴の矯正に励む元・歌姫のイヴリーン。最近の日課はカタブツ優等生・オリヴィエからの逃亡!「俺が嫌いなのか?」——違う。彼の声を聞くだけで、甘く痺れておかしくなるのだ。そんな折、消えたはずの精霊・ひばりと自分の偽者の噂を聞いたイヴは楽院を抜け出すが、なぜかオリヴィエがついてきて!?逃亡どころか二人旅決定! えんため大賞受賞作、待望の第2弾!!(裏表紙より)

だいぶと歪んでいるけれどまっすぐな愛情を持つ人たちのお話二巻目。
魔王を退け、次期最高司祭の座も蹴り、ただのイヴリーン・シラクとして生きることを決めたエルネスティーヌことイヴリーン。そんな中、自分の偽物と消えた精霊のひばりのことを聞いて、いてもたってもいられず楽院を抜け出した。
学園物なのは冒頭だけで、あとはイヴリーンの気持ちいいくらい唯我独尊な啖呵と、ただの恋する乙女の言動を楽しむお話でした。ひばりのことはよかったねえ。なんだかんだですごく逆ハーで愛されているイヴが楽しい。あとサブキャラクターがだいぶ気持ち悪い(褒めてる)のが楽しかったです。
ラブホテル裏物語―女性従業員が見た「密室の中の愛」 (文春文庫)
ドア越しに聞こえる絶頂の喘ぎ声なんて序の口。浴槽にぶちまけられた納豆の異臭、来ると必ずバイブを三本頼む若い女性、ベッドの脇で首輪をつけてたたずむ裸の中年男性、尋常ではない唸り声、入れ歯の忘れ物……ラブホテル女性従業員が見てきた仰天カップル達の実態と裏稼業のじーんとくる話満載の、まさに「裏物語」。(裏表紙より)

ラブホテル従業員が見たいろんなお客さんや、部屋の様子、出来事のお話。すっきり謎が解けるわけではなくて、「どうしてこんなものが……?」というものもありますが(上記の納豆もそう)、本当にラブホテルを利用する人にはいろんな人がいるんだなあと思って、おかしみを感じました。本当に、いろんな性癖の人がいるもんだ。
コバルト文庫40年カタログ コバルト文庫創刊40年公式記録
創刊40年を迎え、発刊総数は約4500冊になるコバルト文庫。
昭和から平成にかけて、時にはちょっと大胆に、若者たちの心に寄り添い続けています。
ラノベの元祖とも言われるその全貌を、正確な記録としてまとめました。
少女文化研究の基礎資料となるように……
なんて大義名分はともかく、コバルト・ワールドをいっしょに楽しみましょう!(カバー折り返しより)

コバルト文庫創刊40年の公式記録。今まで刊行された作品の表紙、タイトル一覧や、著者の小さな対談がいくつかと、ざっくりと歴史を解説したものが収録。
表紙一覧の刊行作品やイラストの変遷を見るのも楽しいですが、タイトル一覧、ある時期を境にサブタイトルがつくものがかなり増えてきて面白いなあと思いました。やっぱりタイトル、サブタイトルを見てどんな内容かわかるように工夫してるのかなあ。
読んだ、持ってる、というタイトルが見られて楽しかった。
([う]4-1)監察医の涙 (ポプラ文庫)
虐待、過労死、母子心中、介護殺人、いじめによる自殺……もう、このような事件を起してはいけない。2万体を検死してきた法医学の権威・上野正彦の心の奥深くに刻まれた、涙なしには語れない愛と生と死のドラマが待望の文庫化! 書き下ろし原稿も収録。(裏表紙より)

上野さんが見てきたいくつかの事件と検死。どういう事件なのかざっくり書かれているのですが、やるせないなあと思わせるのはやっぱり子どもが亡くなる事件ですね……。
アメリカには心中という言葉がない? 浸透していない? というのがとても印象的でした。親子心中は、親が子どもの人権を無視していると考えられるので、この場合親の方が一人で死ぬ、というケースになるんですね。いまはその辺り変わっていたりするのかなあ……。
もらい泣き (集英社文庫)
一族みんなに恐れられていた厳格な祖母が亡くなった。遺品の金庫に入っていた意外な中身は……(「金庫と花丸」)。東日本大震災の後、福島空港で車がなく途方にくれる著者に「乗りますか」と声をかけてくれた男性。彼の父親の、痛快すぎるエピソードとは……(「インドと豆腐」)。思わずホロリ、もらい泣き。稀代のストーリーテラーが実話を元に創作した、33話の「泣ける」ショートストーリー集。(裏表紙より)

連載時期が3.11にかぶっていたんですね。いま読んだのは何か引き寄せられるものがあったのかなあ。
「泣ける話をしてください」と周りに頼んで、集めたエピソードを本人特定ができないように少々改変したりくっつけたりなどして、ショートショートに仕立てたもの。本当に、思わずもらい泣きする、大事にしたいエピソードばかりだなあ……。
「先にいきます」がぼろぼろ泣けて仕方がなかったです。
ミヤマの社 君に捧げる恋の舞 (富士見L文庫)
 幼い亜季が、祖母と訪れた神社で出逢った一人の少年。本殿に一人佇む黒い翼を持つ少年・深山は、伊津納神社の神様だった。
 深山に会いに神社に通う亜季に、無愛想な深山も次第に心を開いていく。しかし、本殿から出られない深山とは、決して触れ合うことが出来ない。高校生になった亜季は、自分の心に芽生えた感情に戸惑いを感じていた。
 そんな中、亜季は長らく途絶えている巫女舞と、それにまつわる神と巫女の悲しい物語を知り——。
 永遠の時を過ごす孤独な神様と、彼に寄り添う少女の切ない恋物語。(裏表紙より)

祖母の住む田舎の神社で、黒い翼を持つ少年の姿を見てから、アキは神様を信じるようになった。何度も何年も通ううち、彼と言葉を交わすまでになるが、神である深山は俗世と関わることを禁じられていた。けれどアキは少しずつ恋心を育てて……。
淡くて甘酸っぱい、時の流れが違うもの同士が、刹那に心を通わせるお話。切ないラブストーリーでした。
もうちょっと神様周りの事情を読みたかったなあとか、もう少し亜季と深山の交流を見てみたかったなあと思いました。
霧の都の恋人たち―貴婦人の恋は珈琲の香り (コバルト文庫)
裕福な地主の娘でありながら職業婦人に憧れ、看護婦になったアデライド。有能だが不器用な性格で友達がいないため、イギリス滞在中のエスニア公国の公子・クリスティアンが極秘入院する特別室の担当をまかされる。安静にしていなければいけないのに、夜会へ出席したがるクリスティアンにアデライドは反発を覚える。しかし、彼が夜会にこだわる本当の理由を知り……?(裏表紙より)

十九世紀のロンドンを舞台に、職業婦人として看護婦になって働くアデライドのお話。
仕事と身分差の恋に揺れるのかと思いきや、揺れたけれど結局答えは出さないままだったので、ちょっぴり物足りない。
この時代の病院、看護婦、医療についてしっかり描かれているのがさすがだなあと思いました。創作としてのエッセンスは加えられているだろうけれど、雰囲気がびしびし伝わってきてすごい。身分差、格差、そういったものの難しさも感じられて。
二人は結局どうなったのかなあ。気になるところで終わってしまったので、幸せであることを祈る。
シャングリ・ラ 下 (角川文庫)
ついに反政府ゲリラは政府に宣戦布告。國子はブーメランひとつで戦車部隊に立ち向かう。だが地上の森では政府とゲリラの戦争をあざ笑うかのように、想像を超えた進化が始まっていた。究極のエコロジー社会がもたらす脅威とは? 國子たちは生き残れるのか? アトラス計画の真の目的とは? ゲリラ豪雨、石油価格の高騰、CO2の取引など、2004年に既に現在を予言し、SFを現代小説に転換した傑作長編!(解説・筒井康隆)

近未来もので、神話的な物語だったなあ。
アトラスランクが皇位継承権の保有者を示すランクであったことが明かされ、國子たちの出自が明らかになり、など、混迷を極めていく状況で一気にお話が畳まれていくのにおおっと思う。活躍するほとんどが女性で、女性の話だったというのもとても興味深い。
インパクトの強いシーンが多くて、映像化に向いてるなあと思ったので、アニメも是非見て見たい。
シャングリ・ラ 上 (角川文庫)
加速する地球温暖化を阻止するため、都市を超高層建造物アトラスへ移して地上を森林化する東京。しかし、そこに生まれたのは理想郷ではなかった! CO2を削減するために、世界は炭素経済へ移行。炭素を吸収削減することで利益を生み出すようになった。一方で、森林化により東京は難民が続出。政府に対する不満が噴き出していた。少年院から戻った反政府ゲリラの総統・北条國子は、格差社会の打破のために立ち上がった!(裏表紙より)

超高層建造物が生まれ、階級社会となった東京。反政府ゲリラの総統であり超常的なほどの直感能力を有する國子、アトラスの奥深くに隠され外に出る日を夢見ながら嘘を厭う美邦。二人の少女の道がどこかで交わろうとするお話、という印象の上巻。
いろんな人がいろんな立場でいろんな事情を話すので、頭の中で話を整理するのが大変だ。まだ全然それらしい謎は明らかになっていないので、ここから先どうなっていくんだろう。アトラスランクの血統ってなんなんだろうか。
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Author:月子
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