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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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花神遊戯伝 ひとひら恋せ、六花の夜 (角川ビーンズ文庫)
もと女子高生。今は、異世界で“女神の末裔”やってます——胡汀をはじめ、緋剣たちと一緒にいたところを化け物に襲われた知夏。しかし、化け物を操っている女は、伊織の母・茅だった! 激情に駆られ緋剣たちの住む廷を飛び出そうとする伊織を知夏はなんとか引き留めるが、なぜかふたりそろって茅に呼び出されてしまい!?「ともに朽ちたい。あなたが、誰を慕っていてもかまわないから」過去の闇が加速する、緊迫の第5弾!!(裏表紙より)

身のうちに神、あるいはその力を宿している者がいる。それは一人とは限らない。
ということで伊織回です。本当に知夏の緋剣はいろいろ裏がある人ばっかりなんだなあ。
神様関係もだいぶと複雑化してきましたが、本当にみんな緋宮……というかは陽女神に対して思うところある人ばかりで、普通の人はいないのか普通の人は……。額ずいてくれる緋剣たちもちょっと怖いし。常に身の危険があって落ち着かない……。知夏、頑張れ。
「未来へ行ってはいけないのに」という一文に何故かどきっとさせられました。
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花神遊戯伝  ひとひら恋せ、闇告げる王 (角川ビーンズ文庫)
もと女子高生。今は、異世界で“女神の末裔”やってます——女神的存在“緋宮”になった知夏。行方不明の緋剣・佐基を探すため、伊織にお願い(…脅?)して一緒に来てもらうことに。待ち伏せしていた胡汀とワガママ王子・未不嶺も同行するが、市井で知夏はひとりはぐれてしまう。追ってきた未不嶺と朝火とともに、アンダーグラウンドに捕らわれて!?「わ、私の緋剣なら、生きて戻ってきなさい!」手に汗握る新展開の第4弾!!(裏表紙より)

実は「緋宮」という存在が、蒸槻という世界の成り立ちから関係していることが見えた第四巻。こうなると緋剣たちの存在も、世界とか神様の意思が働く配置だと確信できてしまい、どこまで知夏の意思が貫けるかわからなくなってきた……。
神様に仕える人間はそういうものだとわかってはいたけれども、架々裏の口から語られるとだいぶと衝撃的でした。知夏がそうなってもおかしくなかったんだよね……。なんという残酷な世界か。
知夏と架々裏は表裏なんだなあと思わせる台詞が多かった。女神としてのあり方は、闇と土と水に属する架々裏の方が正しいように思えるんですが、光の側、太陽に属することを宣言してしまった知夏にはきっとこれから困難が多く待ち受けているんだろうなと想像させて。
ラ・パティスリー (ハルキ文庫)
森沢夏織は、神戸にあるフランス菓子店〈ロワゾ・ドール〉の新米洋菓子職人。ある日の早朝、誰もいないはずの厨房で、飴細工作りに熱中している、背の高い見知らぬ男性を見つけた。男は市川恭也と名乗り、この店のシェフだと言い張ったが、記憶を失くしていた。夏織は店で働くことになった恭也に次第に魅かれていくが……。洋菓子店の裏舞台とそこに集う、恋人、夫婦、親子の切なくも愛おしい人間模様を描く、パティシエ小説。大幅改稿して、待望の文庫化。(裏表紙より)

あまーいお仕事+恋愛もの、を想像していたら違った。ちょっとほろ苦くて、大人の味がする、しっかりした話だった。魅かれていくといっても、男性としてというより人間として、職人としてということだと感じた。
記憶がないけれど、素晴らしい腕を持つ恭也。彼がやってきたことで菓子店〈ロワゾ・ドール〉に新しい風が吹き込んで、変化が訪れる。お客様が探しているお菓子を見つける謎ときの部分もあれば、一方で恭也の記憶は戻るのかというのも大事なところで、結局綺麗には解決できていないんだけれども、まだお話は続く様子……。
と思ったら、巻末に関連作と続編の広告が入っているじゃないですか。是非読んでみたい。
花神遊戯伝    よろしく誓え、この異世界 (角川ビーンズ文庫)
どこにでもいる、ごく普通の女子高生だった。昨日までは——女神的存在“緋宮”になった知夏の、大地を守る神花が咲かない! 花が咲かなければ、悪鬼に国が襲われ、国を守る神様が去ってしまう。知夏は神々を引き留めるため、直談判を決意する。だけど、クセ者ぞろいの緋剣たちと神門に行く途中、知夏は麗しきケダモノの王・遠凪と再会し!?「わたしの女神。普通の男と女なら、よかったのに」面白すぎると大反響!! 待望の第3弾!!(裏表紙より)

緋宮就任問題、決着。したんですが……やたらと痛かったり、傷ついたり、誰かが死んでしまったりという展開が続いてだいぶときつくなってきました。これ後半になるとどんどん増してくんだろうなあ……。
痛い、やめて、傷つかないで、と叫ぶ知夏の悲鳴がもう胸に痛い。傷とか痛みとか、慣れてないんですよ女子高生だから……。
遠凪と知夏にどんな因縁があるのか、胡汀のこともあるし、まだまだ謎が多い。
花神遊戯伝    よろしく響け、この異世界 (角川ビーンズ文庫)
どこにでもいる、ごく普通の女子高生だった。昨日までは——異世界で、緋宮と呼ばれる女神的な存在に祭り上げられた知夏。だけど身元不明で威厳ゼロの知夏を神巫たちは認めない。緋宮を護る緋剣たち、慇懃無礼な冷徹青年・朝火と、癒し系美女・佐基の力を借りて神事を行おうとするが、知夏を待っていたのは汚された無人の斎道だった!?「俺の『緋宮』がただ泣きわめくだけの無能など、許せるか」スパルタ緋剣登場の第二の試練!!(裏表紙より)

まだまだ登場人物も増えるし、謎もたくさんあるけれど、とりあえず女神として認めてもらおうとする第二巻。前巻を読んだのがだいぶと前で話を忘れている……。
「神様」がその世界でどのような重みを持つのか、現代人で日本人である知夏には到底理解しづらいよなあ……なんて思う。さらに身分制まであると価値観まで違っていて、「どうしてみんなわかってくれないんだろう」と困惑するしどうしていいかわからないよね……。
知夏がこれからどんな女神として立つのか、楽しみでいて怖いなあ。価値観を壊す、覆すってすごく恐ろしいことのような気がして。
払暁 男装魔術師と金の騎士
「賭でもするか? 私が生き延びたら、私のために生きて私のために死ね」
高校生のときに召還されて、生きるために異世界で魔術師となった遥。戦場で自ら死を望んだ騎士をしかり飛ばし、自分の命を削って治癒魔法を施し倒れる。目覚めた遥を訪れたのは、戦場で助けた美貌の騎士だった。騎士は遥が賭に勝利した証と言い、強引に主従の契約を結んでくるが……!?(裏表紙より)

甘さなんてないのよ、という感じの、生きるためには男に徹して戦い続けていなければならなかったハルカと、美貌の騎士の戦いのお話……という印象でした。
女子高生のときに召喚されて六年。23歳のハルカは、ほぼ完全に男として立ち居振る舞いつつも、生来のまっすぐさや礼儀正しさを失わない。その様子からさらに騎士リカルドから心酔されることに。しかし「英雄」と呼ばれるようになってしまったハルカは、自身の身を守るために立ち上がることに……という序章的な一冊。
ハルカやリカルド、アルフ、セラフィの会話が、頭がいい人たちの会話だなーなんて思いました。ずっと思考を巡らせて自身の立場を守っている人たちならではの会話というか。ぎすぎすしているわけではないんですが、ずっと薄氷や刃の上を渡っているような緊張感があって、これからどうなるんだろうとどきどきしました。
元帥閣下の略奪婚 (一迅社文庫アイリス)
他人の運気を吸い取り不幸にする——という力を持ってしまったため、貴族の血を引きながらも不遇な扱いを受け、さらには望まない結婚を強いられていたアメリ。しかし結婚式に颯爽と現れ、そんな彼女を救ったのは、〈駿足の悪魔〉と恐れられる、帝国軍の元帥閣下、ロイス・フィングだった! しかし極度の耳フェチである彼は、アメリの耳に恋をしていて……!? 不幸少女×悪魔元帥閣下の略奪婚ラブコメディ、スタート!(裏表紙より)

だいぶと本に厚みがあってめずらしい。1ページ18行で318ページある。
びっくりするくらいかなり不遇なヒロインで、もうちょっとグラスナー伯爵家の人たちはこらしめてやってもよかったのよと思いつつ……。
ガートという能力者がいる世界観が面白い。能力の有無とその正邪の方向性で、身分差や格差が生まれるというのも、なるほどなあと思いました。神眼を持つお兄様レキシード皇帝がめちゃくちゃ好きなんですがこの人の話ちょっと読んでみたい……。
不幸な少女が少しずつ世界を広げて、愛する人や友人たちを得ることができてよかった。アメリには幸せになってほしいです。
黒猫菓子店初恋日和 (ルルル文庫)
元婚約者にだまされ仕事も家も失った菓子職人のマリエル。助けてくれたのは謎めく青年ジルだった。家事をひきうける条件で小屋暮らしのジルと同居生活を始めたマリエルだが、女嫌いなジルはぶっきらぼうで素っ気ない態度ばかり。ある日、菓子職人復帰のチャンスを掴むため、「若き経済王」と呼ばれる青年実業家の屋敷へ向かうことになったマリエル。ところが彼は、なぜかジルにそっくり!! しかも甘い言葉で接近してきて!? 極上スイーツ・ロマンス!(裏表紙より)

男に騙され何もかも奪われてしまったお人好しの菓子職人の少女と、人間不信と女性嫌いをこじらせた実業家の、べたべたロマンス。あまーい! と叫びました。
実業家のジルベールは、人間嫌いの挙句、隠遁者のジルとして粗末な小屋で暮らしている。孤児の双子を養育しているそこへ、マリエルを助けたことによって疑似家族的に暮らし始めた。このジル=ジルベールの、いつ気付く、どこで気付く? というもだもだが!
マリエルは抜けているようにみえて自分の気持ちをはっきりわかっている子なので、ジルベールにふらつくことなくジルが好きだと思っているところが、非常に好感度高かったなあ。
ちょこちょこ登場する双子の、全部わかってる言動にまたにやにやさせられて、楽しい作品でした。
これは経費で落ちません!  ~経理部の森若さん~ (集英社オレンジ文庫)
森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。きっちりとした労働と、適正な給料。過剰なものも足りないものもない、完璧な生活をおくっている、はずだった。最近、そんな気配のなかった同期に恋人ができて、少し迷いが生じている。ある日、営業部のエース・山田太陽が持ちこんだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。経理からは社内の人間模様が見えてくる?
だいたいの社員は、入社するとすこしずつずるくなる。(裏表紙より)

「これは経費で落ちません」とざくざく切って捨てる話かと思いきや、意外と経費として計上していた。しかしその裏には人間の小狡い思惑や、小額の横領なんかがある。お金の流れを握る人は影の実力者になるよなあ、というのをしみじみ感じる話でした。
沙名子の性格や暮らしぶりが、ああーわかるーと思う。私はまったく正反対な性格だと思うんですが、数字が合わないと気持ち悪い(そして多いとさらに気持ち悪い)とか、職場においては適切な距離を保ちたいとかプライベートは喋りたくないとか、こまごました「社会人としての立ち位置」がすごーくよくわかるんですよね……。しかしそういう世界で淡々と生きる沙名子は本当に強いなあ。私には無理。数字もお金も触るの怖い。
ちらっと出てくる鏡美月さんが主人公のお話が先行してあるのかな? 会社の偉い人とお付き合いしているようなので、そちらのお話もすごく気になる。
会社における人間のずるさや、男女問わずちょっと変だと感じる性格の描き方などがリアルで、胸が痛かったですがとても面白かったです。
大泉エッセイ 僕が綴った16年 (角川文庫)
大泉洋が大学在学中の1997年から雑誌連載で綴ってきた幻の原稿108編と、40歳になった自身を振り返りつつ執筆した4編を一挙収録した大人気エッセイ集。文庫版では「家族」をテーマに大量書き下ろし、装画を手掛けたあだち充との対談も追加収録。「水曜どうでしょう」裏話や「大泉洋の在り方」についての独白など、「大泉洋が喋っているよう」と評された“饒舌なエッセイ”は爆笑必至、そして胸が熱くなる大泉ワールド全開の一冊。(裏表紙より)

だらだら喋ってる感じが実に大泉さんっぽいエッセイ。
やっぱりNACSについて書かれているものが一番好きだ。「最高の誕生日プレゼント」はその光景が浮かぶようで笑ってしまったし、「TEAM NACSの奇跡」はいいなあと思いました。真剣に取り組んで、かつお互いがライバルだからこそ、ぎすぎすしちゃったり、けどふっと軽くなったりする状況、なんだかわかる。
親バカな大泉さんも大変微笑ましかったです。
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Author:月子
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