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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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誘拐結婚 (ソーニャ文庫)
初恋の幼馴染み・ノランにひどい言葉で傷つけられて以来、人間不信になっていたシンシア。それから5年、憎むことも忘れることもできなかった恋は、シンシアをずっと苛んでいた。一方、ノランは軍部で功績をあげ、社交界の寵児となっていた。彼はシンシアと再会するやいなや、過去のことなど忘れた様子で独占欲を露にし、他の男を牽制する。さらには、半ば強引に彼女を連れ去り、無垢な身体に快楽を刻みこむと、結婚まで強要してきて……!?(裏表紙より)

すごく歪んだ愛情を持つヒーローによる、誘拐と軟禁結婚。ヒロインを自分のものにしたいからと周到に準備し、ヒロインの心に傷までつけて、彼女をものにする。いやあ歪んでるなあ! ここまで突き抜けるとすごい。
愛情をたっぷり受けたヒロイン、シンシアは甘やかされた結果、傲慢でわがままな太った女の子になっていて、ノランの一言をきっかけに深く傷つき、五年かけて美しくなったのはお見事。しかし傷ついたせいで卑屈な性格になっているというのはとてもリアルだなあ。
しかし最後に人死にが出たのにはびっくりしました。撃たれた瞬間に「ええええぇええ」って言っちゃった。家族のことを思うとなんともやるせないんですが、向こうも武器を持ってきたし仕方ないよね……。
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機械じかけの竜と偽りの王子 (電撃文庫)
 奴隷のイアンは、戦場から逃げる際に、目の前に現れた“リュクサリア王家の正統な血を引く者にしか動かせない”はずの機巧鎧エリュシオンに乗り込み、そのまま操縦することに成功する。その“偶然”が、王を失い首都まで奪われたリュクサリア王国の貴族ヴィクトの目にとまり、イアンの運命は大きく動き始めた。
 一方、リュクサリア王国の王女フランシスカはイアンを腹違いの兄と信じ込み……。
 機械じかけの巨大兵士——機巧鎧が斬り合う戦闘。出生の秘密。決戦機と呼ばれる謎の存在——すべてを詰め込んで物語の幕が今、開く!(カバーより)

戦闘奴隷だったイアンが、王家の正統な血を引く者にしか動かせないロボット兵器に乗り込み、裏切りや戦争で混迷する王国を救い、世界の歴史に大きく記される物語……でいいのかな?
もうあからさまに怪しいヴィクトとか、いつか味方になってくれそうなマンフレートとメイとか、こいつ実は◯◯なんじゃないかっていうメイドのミリアムとか、いろいろ散りばめられていて、まだまだ始まりという感じで、実はものすごく壮大な戦記だというのが匂わされています。ここからどうなるんだろうなあ。
ウチの王子が可憐すぎる! (角川ビーンズ文庫)
確かに俺はレイにできるところをみせて、男として意識して欲しい。——でも、その手段が女装ってなんか間違ってないか!?
立太子の試練で、切れ者と名高い南国の王から真珠の外交権ゲットを目指す、ハウゼンランドのアドルバード王子。女好きな王の攻略のためとった手段は——絶世の美少女と名高い双子の妹姫・リノルのフリをすること!? 密かに想いを寄せる男装騎士・レイをお供に、アドルのミッションは成功する……のか!?(裏表紙より)

女装王子と男装騎士、策士美姫の妹に、敵対する話の通じない腹黒従兄弟たち。
そんな中で、王子と騎士と妹姫が南の国で立ち回るお話。
表紙だけ見るとBLかもしれませんが、きちんとヒーローとヒロインがいるよ!笑
女装王子だから猪突猛進あるいはちょっと軟弱なのかと思いきや、大変男前かつ王子としてのスキルはきちんと持っているアドル王子。しかしチビなのがとてもいいです。15歳、まだまだ伸びしろがあってとてもいい! 将来有望!
お互い相思相愛だけれど立場を理解して適切な距離を保っている、騎士のレイ。二歳年上の17歳。彼女の冷静沈着さと、揺れるけれど芯を持っているところがとても素敵。過去話や彼女の視点のときに、ああ本当に好きなんだなあというのが感じられてじんわりしました。
暗躍していた従兄弟たちのことが残っているし、続き読みたいなあ! アドルの活躍がもっと見たいなあと思った、楽しい作品でした。
壊滅騎士団と捕らわれの乙女3 (一迅社文庫アイリス)
黒十字騎士団団長ヴィンセント王子の屋敷に滞在中の田舎貴族の娘フィーリア。彼女がある朝起きると、そこはふかふかのベッドの上ではなく、走る馬車の中だった!? しかも、なぜかヴィンセントと「駆け落ち」していることになっていて——。私、ヴィンセントの恋人でもないし、まだ愛の告白もされてないのに、どうしてこんなことになってるの!?
愛の逃避行で2人の仲は急展開? 一途すぎる王子の大迷惑な溺愛ラブコメディ第3弾!(裏表紙より)

雑草根性という表現がぴったりくる強くたくましいフィーリアと、悪魔と恐れられるヴィンセント王子のラブコメの第三巻。あー笑った笑った。フィーリアが本当にいいキャラしてるなあ!
駆け落ちついでにフィーリアの故郷プロージャに帰省。でもその目的は……というものなんですが、告白していないけれどお互いに好きだし大事なんだなあというのが伝わってきて微笑ましかったです。それだけに早く素直になれよヴィンセント! ともだもだしました。ちゃんと言ってあげたら、フィーリアも笑ってくれるのに、わかってないなあ。
「上から狙って頭をバン」のくだりは緊迫しているのに笑えてしょうがなかった。そりゃ必死にもなるわ!
婚約もしたけれど結婚までいろいろありそうだなあ。
何者 (新潮文庫)
〈就活〉と〈SNS〉に"本当のこと"はあるのか?
就職活動を目前に控えた拓人は、光太郎、瑞月、理香、隆良と頻繁に集まるようになる。だが、SNSや面接で交わす言葉の奥の本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。
ラスト30ページ、物語があなたに襲いかかる——。
直木賞受賞作!(カバーより)

心臓が鷲掴みにされたみたいになって、気が遠くなりそうだった。現役就活生だったら多分心臓が止まってたと思います。身につまされて痛くて痛くてしょうがなかった……。
キーワードは「就活」「SNS」。ツイッターでアカウントを持っているといえば、わかりますね? という感じで、途中でカバーにあった内容紹介を読んでどんなどんでん返しをされるかと思ったら、ひって言っちゃった。
拓人の視点もわかるし、他のメンバーの気持ちもわかるんですよ。こういうことだろうな、こういうこと思ってるんだろうなって。人のアカウントや発言にもやっとした気持ちを抱くことも。何度読み返しても心が痛い……吐きそうになる……。
「何者にもなれない私たち」という言葉や、「何者かになりたい私」という言葉がぐるぐると浮かんで、すごい読書体験でした。面白かった……と言っていいのかはわからないけれど、刺さりました。
斯くして歌姫はかたる 愛しき聖者に祝福を (ビーズログ文庫)
神王国から帰国して以来、不自然な事故が多発! 犯人探しを始めたイヴだったが、突如現れた<神王>によって連れ去られてしまう。イヴを取り戻すには、彼女の力が注がれたオリヴィエの左目を差し出さなければならない。だがそれは、<楽師>の力を喪うことを意味し……? 一方、囚われても変わらぬ態度のイヴに、神がとある賭けをもちかけて——!? 強き絆が奇跡を呼ぶ、大感動の最終巻!(裏表紙より)

最終巻。上記内容紹介の話はほぼ終盤での出来事で、おおよそは文化祭と、イヴリーンがいかにオリヴィエから逃げるかとか口説かれるかとか、砂糖吐くような言い争いをするのかという話です。
とことん自分を貫いたイヴリーンにとにかく拍手! どこにいても彼女が彼女らしくあるのが楽しくて、リュクシオルじゃないけど彼女の台詞を勝手に変換して楽しんでました。
未来のことが知れてよかったなあ。自分にできることまで上り詰めたイヴリーンがとにかくかっこいい。ただ最後のまとめのところに「若くして〜」とあったので、何があったのかなあ……というのがすごく気になりました。神に愛されすぎた存在だったということかな……。
そういう寂しさも含めて、いいお話でした。
斯くして歌姫はかたる 恋うる愚者に贖罪を (ビーズログ文庫)
再び“楽師”になるため、音痴の矯正に励む元・歌姫のイヴリーン。最近の日課はカタブツ優等生・オリヴィエからの逃亡!「俺が嫌いなのか?」——違う。彼の声を聞くだけで、甘く痺れておかしくなるのだ。そんな折、消えたはずの精霊・ひばりと自分の偽者の噂を聞いたイヴは楽院を抜け出すが、なぜかオリヴィエがついてきて!?逃亡どころか二人旅決定! えんため大賞受賞作、待望の第2弾!!(裏表紙より)

だいぶと歪んでいるけれどまっすぐな愛情を持つ人たちのお話二巻目。
魔王を退け、次期最高司祭の座も蹴り、ただのイヴリーン・シラクとして生きることを決めたエルネスティーヌことイヴリーン。そんな中、自分の偽物と消えた精霊のひばりのことを聞いて、いてもたってもいられず楽院を抜け出した。
学園物なのは冒頭だけで、あとはイヴリーンの気持ちいいくらい唯我独尊な啖呵と、ただの恋する乙女の言動を楽しむお話でした。ひばりのことはよかったねえ。なんだかんだですごく逆ハーで愛されているイヴが楽しい。あとサブキャラクターがだいぶ気持ち悪い(褒めてる)のが楽しかったです。
ラブホテル裏物語―女性従業員が見た「密室の中の愛」 (文春文庫)
ドア越しに聞こえる絶頂の喘ぎ声なんて序の口。浴槽にぶちまけられた納豆の異臭、来ると必ずバイブを三本頼む若い女性、ベッドの脇で首輪をつけてたたずむ裸の中年男性、尋常ではない唸り声、入れ歯の忘れ物……ラブホテル女性従業員が見てきた仰天カップル達の実態と裏稼業のじーんとくる話満載の、まさに「裏物語」。(裏表紙より)

ラブホテル従業員が見たいろんなお客さんや、部屋の様子、出来事のお話。すっきり謎が解けるわけではなくて、「どうしてこんなものが……?」というものもありますが(上記の納豆もそう)、本当にラブホテルを利用する人にはいろんな人がいるんだなあと思って、おかしみを感じました。本当に、いろんな性癖の人がいるもんだ。
コバルト文庫40年カタログ コバルト文庫創刊40年公式記録
創刊40年を迎え、発刊総数は約4500冊になるコバルト文庫。
昭和から平成にかけて、時にはちょっと大胆に、若者たちの心に寄り添い続けています。
ラノベの元祖とも言われるその全貌を、正確な記録としてまとめました。
少女文化研究の基礎資料となるように……
なんて大義名分はともかく、コバルト・ワールドをいっしょに楽しみましょう!(カバー折り返しより)

コバルト文庫創刊40年の公式記録。今まで刊行された作品の表紙、タイトル一覧や、著者の小さな対談がいくつかと、ざっくりと歴史を解説したものが収録。
表紙一覧の刊行作品やイラストの変遷を見るのも楽しいですが、タイトル一覧、ある時期を境にサブタイトルがつくものがかなり増えてきて面白いなあと思いました。やっぱりタイトル、サブタイトルを見てどんな内容かわかるように工夫してるのかなあ。
読んだ、持ってる、というタイトルが見られて楽しかった。
([う]4-1)監察医の涙 (ポプラ文庫)
虐待、過労死、母子心中、介護殺人、いじめによる自殺……もう、このような事件を起してはいけない。2万体を検死してきた法医学の権威・上野正彦の心の奥深くに刻まれた、涙なしには語れない愛と生と死のドラマが待望の文庫化! 書き下ろし原稿も収録。(裏表紙より)

上野さんが見てきたいくつかの事件と検死。どういう事件なのかざっくり書かれているのですが、やるせないなあと思わせるのはやっぱり子どもが亡くなる事件ですね……。
アメリカには心中という言葉がない? 浸透していない? というのがとても印象的でした。親子心中は、親が子どもの人権を無視していると考えられるので、この場合親の方が一人で死ぬ、というケースになるんですね。いまはその辺り変わっていたりするのかなあ……。
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Author:月子
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