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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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妖精が見え画家でもある伯爵令嬢のフィオナは、無類の筋肉好きでちょっと変わった審美眼の持ち主。そんな彼女のまさに「理想の姿」を体現した青年ディオンにフィオナは出逢うのだが、彼の正体は実はパラルビオン国王で・・・・・・!? 互いに惹かれあい、王国の強い運命に導かれた2人は紆余曲折の末婚約する。しかし、大きな試練が待ち受けていて・・・!? 波瀾万丈! ファンタジーラブロマン第2弾!(Amazonより)

電子オリジナル。ケルト、ブリテンなど妖精の国や逸話を思わせる国を舞台に、その国では少し変わった美的感覚の持ち主であるフィオナと、容姿から忌み嫌われていた国王ディオンの恋と、妖精たちとの事件を描くファンタジー。第二巻です。
お互いに思い合う二人のいちゃいちゃ度がとてもいい……。またフィオナが前向きで、こうやって少し俯いてしまうヒーローを真っ直ぐな言葉で顔を上げさせるところ、めちゃくちゃ好きですね!
ディオンもフィオナに対して、早く正式に結婚して夫婦になりたいと思って葛藤しているところがとてもいいです。そうだよねえ、悶々しちゃうよねえ(にやにや)。
大事な決着は次巻に続く! なので次を読まなければ……。
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武官となるのを拒んで家を出た弥吹が出会ったのは、ある目的のためにふたりだけで旅をしている「月守」の少年たち。彼らは「かぐや姫」の伝説に深く関係していた。興味をひかれた弥吹は、彼らと行動をともにするうちに、次第にかぐや姫にまつわる壮絶な運命の渦へと巻き込まれていく。ふたりはいったい何者なのか? 五つの宝とは? 「竹取物語」を大胆かつ自由に解釈した、瑞々しく清々しい和製ファンタジーを文庫化!(裏表紙より)

将軍の子に生まれ、武官として教育を受けた都人の弥吹だが、戦うことを苦手として跡取りにも関わらず家を飛び出した。追いかけてきた薬師の娘、朝香に助けられつつしばらく放浪するが、日銭を稼ぐために思いついて「語り売り」をやったところ、これが好評となる。そこへ彼の語る物語のひとつ、「かぐや姫」にまつわる少年たちがやってきて。
「かぐや姫」をモチーフにした和風ファンタジー。爽やかで健やかな物語で心が洗われました。
姫の求婚に登場する宝は月神がもたらした秘宝で、かぐや姫はある宝を持つために隠れ里に住む。姫を守るのは月守と呼ばれる里人たち。少年たちは故郷を焼かれ、二度とこのような悲しいことが起こらないよう、秘宝を取り戻して封印するという役目を負っている。
これだけでもわくわくするんですが、語り手はあくまで別の人。弥吹にその役目があり、彼にも彼の物語があるというのがすごくいい。
少年たちの出自や秘密もよかったし、最終的にかぐや姫が唯一の人を得る展開には胸がきゅんきゅんしました。いまの世に伝わる物語を紐解くなら、二人はきっと宝を返したんだろうな。
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白髪に赤い瞳の容姿から鬼子と呼ばれ、親に捨てられた過去を持つ李珠華は、街のまじない屋でまじない師見習いとして働いている。ある日、今をときめく皇帝・劉白焔が店にやってきた。珠華の腕を見込んだ白焔は、後宮で起こっている怪異事件の解決と自身にかけられた呪いを解くこと、そのために後宮に入ってほしいと彼女に依頼する。珠華は偽の妃として後宮入りを果たすが、他の妃たちの嫉妬と嫌悪の視線が突き刺さり……。まじない師が怪異の謎を解き明かす、宮廷ロマン譚!(裏表紙より)

中華風後宮ものと思いきや、独自の成り立ちがある設定なのでだいぶライトなお話。
謎の呪いで女性に近付くとじんましんが出てしまい、妃たちにも触れることができない皇帝が、自身の体質と後宮の異変を解決してくれるよう主人公に依頼したことで、一時的に後宮入り。
後宮はあまり機能しておらず、妃嬪などの身分さはあまりなく、民草やまじない師見習いの主人公が絵姿で皇帝を知っていて、距離を置かずにちゃんと口が聞けるという。後宮ものをそれなりに読んでいると、こういう軽さは目新しい気がしました。
しかし見た目のせいで思いきり、それもかなり直接的に嫌がらせを受けるので皇帝の影響力は弱いらしい。呪いへの対処法も、主人公が作ったものが理由でも別に彼女を妃にしなくてもいいのでは……と思うなど、全体的にお話があっさりしすぎていて物足りなかったです。
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小犬の姿をした八百万の神・モノクロと暮らす大学生の美綾。読んだばかりの『将門記』の話をモノクロにしていると「その時代を見たくはないか」。気がつくと美綾の意識は10世紀へ飛び、そこに若き武者、将門が現れる!彼の護衛を務めるユカラの体に閉じこめられた美綾は、彼女の将門への想いを知る。やがて“えやみ”と呼ばれる邪悪な呪術が絡んだ争いが起き、ユカラは「山の民」である狼たちと共に将門を守るため戦へ向かう……。(裏表紙より)

パピヨン姿の神様と暮らす大学生の美綾。日本民俗学研究会がちょっとずつ面白くなってきたこともあって『将門記』を読み、興味が出たと告げたことがきっかけで、当時の様子を覗き見ることに……。
現代の話がほとんど関係なくなっている第三巻。内容はほとんど、平将門となる人物の若かりし頃を、蝦夷一族の少女ユカラとともに旅をしながら覗き見る話。
視点が現代人の美綾なんですが、ユカラが主人公の単独の話でも面白く読めたんじゃないかなあ。最後が悲しいのも含めて……。
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町外れの森に住む魔女エリシア。ある日、彼女が家に帰ると、薄汚れた服を身につけた人間の幼子が食料棚を漁っていた。手には、朝食用にとっておいたミルクパン。
 腹はたつが、殺すのもめんどくさい。だが、高値で少女を売ろうにも、教養を身につけさせねばならない。そのため仕方なく少女と暮らしはじめたエリシアだったが――。
 これは、嫌われ者の魔女と孤独な少女の愛と絆の物語。(Amazonより)

孤独な魔女と一人ぼっちの少女が家族になるお話。
魔女エリシアの悲惨な過去も含めて、壊れてしまいそうな幸せを大事に大事にするような物語で、とても心が温かくなりました。彼女の境遇も力も、その結果も悲しくて惨いんですが、それでも歯を食いしばって、周りに攻撃的にならなければ上手に生きていけなかったんですよね。
そんなエリシアの心を溶かすのは、世間知らずだけれど純粋な少女カナリア。もちろん別離が控えているわけですが、カナリアを迎えにきたことできっとエリシアは過去をやっと振り切れたんだろうなあ。
幸せなエピローグもとてもよかった。ここが人も魔女も魔法使いも愛した世界であるといい。
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空気の読めないレダだったが、その不思議な魅力にひかれかかっていたアリシティ。しかし、ある出来事をきっかけに、決別してしまう。再び結婚相手を探す旅に出たアリシティの前に次々と魅力的な男性が現れるが……。“ちょっぴりツンデレ女子”の異世界婚活ファンタジー、完結!(裏表紙より)

仕方がないと結婚した相手が不審な死を遂げたかと思ったら、牢獄にて貴人を間接的に助けることとなり、問題のある貴人との結婚で手を打つつもりが敵対する神のしもべで、ついには離宮に囚われていた皇子と対面し、異国の地をも踏むこととなる、やっぱりただではいかない婚活。神話も絡んで、もう大河。もう大変。
神の本体と、鋳型と、体内に宿した者とが入り混じってものすごく大変な下巻でしたが、最終的にそのオチに至ったのはこういうことなんだよなと思います。本体は本体と、鋳型は鋳型と、そして宿した者は……という。アリシティは「嘘」と言っていましたが、予言ももしかしなくてもこれかな? 穿ち過ぎ?
上巻で、全然容姿について描写されず、何を喋ったのかも書かれず、しかし妙に息の合った戦いぶりを見せた例の人がすごく気になっていましたが、ああこういうことだったのね! というラストがとても好みでした。
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先祖代々の職である「呪草師」のアリシティは後継者となる娘を残すため結婚相手を探していた。それなりのルックスながらも性格に難のあるアリシティは「婚活」に連戦連敗。そんな焦りを感じはじめたアリシティの前に謎の男・レダが現れた。異世界婚活ファンタジー、艶やかに開演!(裏表紙より)

信仰によって荒廃した過去から「神」の言葉すら口にしてはいけないブルキナス皇国。女が代々継ぐ呪草師であるアリシティは、十九歳と婚期を逃しつつある年齢。仲介人たちに紹介された男性とお見合いをしたりと、内心焦っている。そんなある日、神殿の廃墟でレダと名乗る美しい男と出会う。彼は自らを神と呼び、簡易ながら儀式を経たアリシティを花嫁とした……という内容からは想像もつかないほど入り組んだ失われた神々をめぐる神話ファンタジー。
自称愛の神レダに振り回され、思いがけない求婚に遭遇するアリシティ。行為に及ぼうとすると相手がレダになっているのが、すごいな!? とわくわくしました。神様ならそうでなくちゃ。
しかしこの婚活、無茶苦茶な方向に転がっていくようにしか思えないんだよなあ……大丈夫じゃないだろうなあ……。
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東西の交易の中心として栄えるオアシス国家リオラン。ある日、アラバスをはじめとする3人の王子は、美貌の第二王妃カトラッカとその腹心エスクリダオにそそのかされ、この世を統べる力があるという〈竜鏡〉を探す旅に出る。しかし、それは世継ぎを追い出し、すべての権力を手中に収めようとする王妃らの陰謀であった。アラバスらは無事に国を救うことができるのか。魔法が飛び交い、陰謀が渦を巻く、東方異世界ファンタジー。(裏表紙より)

王位継承権を持つ三人の若者が、試練を経てやがて戻りくるファンタジー。
ページ数が足りなかったかな? という駆け足の部分もありましたが、神の恐ろしさや人の醜さ、若木のような少年少女の成長と、とてもファンタジーらしい作品だったと思います。
美しいながら悪心と残虐非道の心を持つ王妃カトラッカ、その愛人エスクリダオ。この二人に陥れられた、頭空っぽの王子たち。彼らの成長を見守っていたかと思えば、実は敵側二人の因縁や宿業に絡んだ物語であることがわかって唸りました。こうやって闇を描くのかあ。そしてまたその物悲しいこと。
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森若沙名子、28歳。経理一筋6年目。仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、好感が持てるいい子だ。千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。しかし彼女は、社内で浮いている。一部女子社員からは嫌われてさえいて……?
怒られること、責められることに異常に弱い人間がいる。(裏表紙より)

いやー社会人が長くなると面白いなーこのシリーズ。仕事における「いるいるこういう人」の宝庫で面白い。
今回は必死にアプローチしすぎて会社のものを私費で買う社員と、問題が発生したらすぐ責任逃れして嘘の休みを取ったりする社員と、都合よく解釈し直して居直る人。森若さんから離れた太陽の視点で、トラブル発生の話もあり、心に負担はかかるものの面白かったです。
森若さんの仕事とプライベートの切り分けが羨ましい。恋をして揺れる部分はあるものの、何があってもルーティーン的に自分を保つ習慣があるのは尊敬する。
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「宰相閣下よりの書簡である。確認せよ」
王城の侍女見習いから竜が集まる辺境伯家の侍女になったメリッサ。彼女は辺境伯領の領主となった元竜騎士隊長ヒューバードの恋人になっても、相変わらず侍女の仕事と大好きな竜達の接待に精をだしていた。そんなある日、竜達に気に入られているメリッサを利用するため、王宮へ召還しようとしているという不穏な知らせが届いて——。大好きなヒューバード様や竜達と引き離されるのなら、ご遠慮申し上げます! 堅物騎士と竜好き侍女のラブファンタジー第2弾!!(裏表紙より)

竜という生き物と人間が共存する物語の第二巻。この話、竜を完全に脅威とみなしながら共存する人の努力が見えてすごく好き。知性ある生き物とどのように生きていくかすごく考えさせられる。
脅威ともなりうるので理解がある人たちは竜を大事にするし、竜に認められた人をも大事にするんですが、そうとはわからない人たちに振り回されることもあり。今回はそれが青の怒りを買って、というお話です。いやあもう、護衛騎士ポールの行動は「ばっっかやろう!」とか「なんてことしてくれた!」「やらかしてくれたなあ!?」みたいなやつですよね。そういう状況じゃないんですけど笑っちゃった。部外者とは得てしてそういうもの……。
竜とのエピソードは楽しく、ただ後半の青の寝屋については切なくて……。飾ってあげられて本当によかった。青の成長が楽しみです。
メリッサのお披露目もあり、ヒューバートとの恋の進展も楽しみです。
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Author:月子
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