読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
「愛している。もっとお前を独占したい」
強引に想いを伝えてくる兄の龍瞬。
「あなたを抱けるなんて、夢のようです」
優しく理知的な弟の寿峰。
二人から与えられる快楽に戸惑いながらも、心奪われていく晶蘭。
皇子兄弟に後宮で寵愛される夢のような日々。
周囲から隠れて行う悦楽の饗宴は、より激しくなるばかり。
ある日、宮殿内の陰謀に巻き込まれ、三人の関係が晒されてしまい!?(Amazonより)
敗戦国の公主(しかも妹)が幼い弟を守るため、戦に勝った国の皇子たちに命乞いをした。その行為が気に入られ、公主・晶蘭は皇太子・龍瞬の妃として迎え入れられる。愛し合う幸せな日々が続いていたが、ある日託宣によって晶蘭は『神后』に選ばれてしまう。この役目は建国神話に基づいて、「太陽」と「月」それぞれを愛し、受け入れるというもので。
というわけで女性主人公に対して男性二人という内容です。主人公は最後まで意思と矜持をしっかり持ちつつ二人を受け入れる選択をしたので、あまり読んでいて辛い気持ちにならなかったです。龍瞬と寿峰もそれぞれきちんと自分の愛情を示してくれたのもあったかもしれない。
しかし割と真面目な内容なのにこの紹介文だとただのエロ小説にしかならないよな……。その方が買ってもらえるんだろうなあと思うと寂しくなる。TL小説も読み応えがあってほしい。
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敏腕だが、お金に汚い弁護士・吾妻正義の孫つぐみは嘘をついている人の顔が歪んで見える特殊な能力を持つ女子高生。正義の許に来る依頼は難事件ばかり。“相続放棄を迫られた後妻”“詐欺師扱いされた投資コンサルタント”“DQNネームを改名したい女子高生”“隣人から引っ越しを迫られる犯罪者の息子”、依頼人や原告の“嘘”に隠された真実に幼なじみの草司と共に挑む!
"嘘"に隠された依頼人の本当の願いとは!?(裏表紙より)
事件解決スッキリ爽快! というわけでは全然なくて、ぐっと飲み込まなくちゃならないところや決断しなければならないところもあるんだけれど、リアリティがあって面白かった。草司の謎が解決してないし、つぐみの過去もはっきりしないので、めちゃくちゃ続きが読みたい!
主人公のつぐみが事件を解決するわけではなくて、ただの一般人として、憤るところは憤って、やってほしいと思うところでは行動して、っていうのがよかったなあ。
マロウル国の女子校に入学した美少女の正体は、亡きキュイ王国のクランツ王子だった!? 目的は女のフリをして次期国王候補の皇子たちを口説き落とし、ある願いを叶えること。呪いで小鳥に変わってしまう護衛のスズラウ卿&友人のミミカの協力で、計画通り彼らと知り合えたクランツ。ところが、皇子たちを狙う襲撃事件に巻き込まれてしまい…!?
女子校なのに王子様がいっぱい? 女装王子と小鳥が繰り広げる冒険ファンタジー開幕!!(裏表紙より)
野梨原節が詰まった、青少年のきらきらわちゃわちゃがやがやファンタジーでした。久しぶりに読むとやっぱりいいなあ。自分の思うことを素直に言って、別にいいんじゃない? っていう多様性が受け入れられる感じ、読んでいてにこにこしてしまう。
女性は出てくるものの、メインは男性、あるいは女装男子。きらびやかなんだけど、ひたすら賑やかで、気のいい仲間たちがわいわいしている。この世界の謎は解決できていないままだけれど、若者たちが世界を変えようとしているところは、最後までわくわくした。
商家の娘アンネリーゼは窮地に陥っていた。というのも、わけあって企てた嘘の駆け落ちのはずが、相手役の伯爵クリストハルトが本気だったから! ただでさえ仮面を被った変わり者なのに、昔からアンネリーゼを想い続けて尾行を繰り返し、「愛の観察日記をつけています」と誇らしげ。……って、ドン引きなんですけど!! なぜか周囲は彼の味方のため、アンネリーゼは彼の究極の愛に孤軍奮闘することになって!?
駆け引きなんて通用しない!ネオ執着系ラブコメ!!(裏表紙より)
至極ごもっとも! なツッコミが冴え渡るラブコメ。いくら美形で次期公爵となる男性でも、ストーカー男はまっぴらごめん! と逃げ回る商家の娘が、彼の優しいところにちょっとほだされたり、高貴な人々に関わったことで事件に巻き込まれたり。
マイナスから始まる二人の関係が面白いんですが、ディートフリートがなんだかすごく好きでした。切れ者の王太子殿下でありながら茶目っ気があって、結構世話焼き……って苦労するかと思いきや結構クリスのことをうまく扱っている感じ、好きです笑
どんな相手とも円満に取引を交わす、頼れる敏腕営業マンの垣本正樹は、家では妻と娘を愛する良き父親だ(と思う)。ところが春から高校生になった娘の実咲が、最近ちょっと冷たい。もしやここ数年忙しさにかまけて、家族の時間を疎かにしていたせい!?
良き父親として、このままではいけない。でもどうすれば、と困り果てた正樹に、妻が助言する。あなたは百戦錬磨の営業マン。仕事で培った交渉術で、娘を振り向かせればいいじゃない、と。
次の休日の予定を懸けて——父と娘の交渉合戦が、ここに始まる!(裏表紙より)
おおー面白かった! 親と子、それぞれの世代間の常識や考え方の違いをどのように擦り合わせていくのかっていうことでこういう話が作れるのかー!
「話し合い」つまり交渉ごとをテーマにしたお話です。
交渉するのは例えば「GWの家族旅行。行く? 行かない?」だったり「泊まりがけでライブ。OK、それともだめ?」だったり、子どもとしてはすごく身近。作品の主な視点は父親で「そんなに家族旅行が嫌なの?」とか「よろしくない噂のあるバンドに、しかも泊まりがけなんて!」という思いを抱くのもよくわかり、双方の言い分のどちらにも納得できる。その分、娘である実咲の十代らしい視野の狭さや大人の言い分に苛立つのもよくわかって、すごくリアリティがありました。そうそう、露出のリスクや遠出の際のアクシデントを想像できる能力がまだないんだよなあ。でも大人の言いなりみたいになるのはって思っちゃうという。
確かに正樹の父親ぶりは過保護気味ではあるんだけれども、それだけ向き合ってくれようとしているって実咲にはわかっているようでよかった。我が家も誕生会というか、誕生日当日や前後にケーキを買って歌を歌うのはやっているので笑 くすぐったい気持ちもわかって最後はほっこりしました。
史上初! こんな本が欲しかった…!!
ようこそKポ沼へ!
"アノ界隈"の実態に迫る珠玉のインタビュー!(感涙)
現役マスター/ガチ恋マダム/新大久保の民/ソンムル芸人 …etc(帯より)
韓国アイドルグループの追っかけの人たちの、推し方とかマナーとか、ファンたちの状況などをまとめた本。ポップで二色刷りとか三色刷りのたいへん可愛らしい本なんですが、フォントとデザインに凝りすぎてて読みづらいという。
それはともかく、K-POP沼の人たちの独特のルールが解説されていてとても面白かったです。追いかけているのは芸能人で、アイドルなんだけど、違う国でメインに活動していると独自のルールや文化があるよなー。認証(プレゼントを身につけてもらえる、写真が上がるなど)っていうの、中毒性があってヤバそうだな……と思いました。
この輝きは、愛しき人のために。
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。
そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。——『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。
従業員のクリューは、どこか言動の幼い、よく笑いよく怒る、栗色の髪の女の子。
一方、店主のスプートニクは、嫌みっぽく口の悪い、そのくせ外見だけは無駄に良い意地悪な青年。
そんなふたりが営む宝石店では、今日も穏やかに、賑やかに時間が過ぎていく。
しかし、クリューにはある不思議な体質があった…
——「宝石を吐きだす」体質。それはふたりだけの秘密。
この体質のせいなのか、ふたりの日常は、ゴロツキやら警察局や魔法少女やら魔女協会やら…
なんだか不思議な出来事に巻き込まれていく…。
宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル開演。(裏表紙より)
ぽにきゃんBOOKさんは、視力でも試してるの? ってくらい裏の内容紹介が小さくて読みづらい。
それはともかく。
宝石を吐く特殊体質を持つせいでひどい扱いを受けていた過去のあるクリューは、顔だけは無駄にいい意地悪宝石商で細工師のスプートニクの宝石店の従業員。温かで優しい日々を過ごす彼女の周りでは、大小の事件が絶えず……。
ほんわかのんびとしつつも、事件もしっかりあるファンタジーで、とても癒されました。あっさり騙されてしまうクリューの幼さと、ずるい大人の代表みたいなスプートニク、二人の見えない心のつながりがあたたかで愛おしくて。とても可愛い。楽しかった。