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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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倒国の花嫁~公主様は最強のフィアンセ!?~ (アイリス文庫)
国を守るため、麗峰国皇帝に正妃という名の《人質》として嫁いだ倒国の姫・香鈴。西域の帝国との戦で、帝国の王子で武将でもあるクラールに保護された香鈴は、彼からプロポーズをされる。しかもクラールは、これは倒国公認の政略結婚なのだと断言! 何度拒絶しても諦めない彼に困惑する香鈴だったけれど——。「クラール殿、それって二重婚なのでは?」名ばかりの皇帝正妃と敵国の王子の恋は前途多難? 中華風×政略結婚ラブファンタジー★(裏表紙より)

中華風の国の出身で正妃でありながら冷遇される香鈴。西洋風の国の出身で帝室出身者の騎士クラール。国の思惑により結婚しろと命じられた二人のお話……なんですが、話として落ちたのは二人の恋愛面だけで、放置されている設定や人物が多くてそちらが気になりすぎました。異文化交流を期待しただけに残念……。
しかし自らを責め続ける公主と、不器用ながらもまっすぐな騎士の恋はとても可愛らしくて応援したくなりました。神様の解釈についても、国によって異なって伝わっているという状況を面白く使っている、んですがそれだけにやっぱりもう少し踏み込んだ内容が読みたかったー!
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傍観者の恋 (フェアリーキス)
レイチェルは、病弱な大親友アリシアの傍にいるために、そして何より片思いしている彼女の弟、ノアと別れたくないために、ノアにかりそめの結婚を持ちかける。ノアが姉、アリシアに密かに想いを寄せていることを知りながら。しかし次第にノアの愛情に満ちた言葉と態度にレイチェルの心や激しく揺れはじめ……「君は俺の妻だ。かりそめだろうが何だろうが、俺の一番大事な人だ」想いを隠して嘘をつき、すれ違う。両片思いの契約結婚の行方は!?(裏表紙より)

なんて美しくて上品で切ない恋のお話なんだろう!
引っ越しした新しい土地のお隣の美しい四兄妹とともに育ったレイチェル。特に末の弟のノアと病弱なアリシアと親しくなる。レイチェルはノアに恋をするが、やがて彼が実の姉であるアリシアを思っていることに気付いてしまう。父からの縁談をきっかけに、アリシアを理由にノアと結婚したレイチェルだったが……。
とにかく「愛しているのに本当のことが言えない」という苦しさがあって、切なくって。私が好きなあの人が愛しているのは別の人、しかもそれが自分の親友だなんて。レイチェルの伸びやかで優しい性格がまたよくって、それはもう引き裂かれるような思いだよね……! と終始うるうるしながら読み進めていました。
何度かもうだめだと思って落涙する場面があったんですが、最後の手紙はやばかった。
切なくて素敵なお話でした。
シンデレラ伯爵家の靴箱館 小さき乙女は神を知る (ビーズログ文庫)
シンデレラの末裔・ディセント伯爵家のアランに求婚された新米靴職人のエデル。だが、自らの出生、そして父の存在からその申し出を断ってしまう! 失意のアランは熱にうなされるも、とある啓示(?)を受け——? 一方のエデルはレイと決着をつけるため、彼が出入りするクラウデッド家の仮装パーティーに潜入することに。そこで《魔術師の靴》による事件に巻き込まれ!?
ドキドキを我慢する方法は? 靴と恋の物語、第4弾!!(裏表紙より)

プロポーズのその後。やっぱりそううまくはいかないかー! と思いながらも少しずつ距離を縮めてお互いにどきどきしているのが初々しくって可愛いですね。
そんな感じで今回はこびとの靴。童話になぞらえて最後の靴を作るところはちょっとほっこりしました。本編が、子どもが辛い話だったところもあるので……。
レイの目的も明かされましたが、このまま靴とそれに惑わされた人の話が続くのかなあ? そろそろ大きなピンチを迎えてほしい、でもエデルとアランの仲が進展してほしい! ともだもだする。
シンデレラ伯爵家の靴箱館 仮面の乙女は真を歌う (ビーズログ文庫)
キス事件(?)をきっかけに、アランへの恋心を自覚したエデル。ところが、彼に美貌の貴族令嬢との婚約話があがっていると聞いて、気が気ではない! そんな彼女をよそに、アランは研修という名の王都旅(しかもふたりきり!)を決めてしまった。恋の決断は旅の後で……そう思ったエデルの前に、《魔術師の靴》の気をまとう自分とよく似た青年が現れて!? 靴と恋の物語、波乱含みの第3弾!(裏表紙より)

キス事件の後、お互いに意識しあってぎくしゃくしている二人。それでも少しずつ距離を縮めて……。てっきりもう少しもだもだするかと思いきや、アランがはっきり言えたのでよくやったでかした!!!!! という気持ちです笑 エデルに気付いてもらえてよかったね。
今回は人魚姫。アランの婚約者騒ぎと絡めて、愛されたい、愛されるということはどういうことなのかというお話。セスに変わる新たな魔術師も現れて、エデルはますますアランに対して引け目を感じそうだなあという予感を覚えつつ。二人の進展が楽しみです。
シンデレラ伯爵家の靴箱館 荒野の乙女は夢をみる (ビーズログ文庫)
人を不幸にする《魔術師の靴》。その靴を蒐集するシンデレラの末裔・アランの靴店で働き始めたエデルは、厳しくも真摯(でも時々、挙動不審?)な彼の元で、充実した毎日を送っていた。そんなある日、竜巻事故で亡くなった少女の“銀の靴”が消える事件が! 魔術師の靴と踏んだアランが事件を追う一方、エデルは靴の行方を知る人物からある勝負を持ちかけられ……!? 靴と恋の物語、第2弾!(裏表紙より)

今回は「オズの魔法使い」。踵を三回鳴らすと竜巻が起き、異空間に飛ばされるという靴です。
エデルはだいぶと職人として前進してきたなあということもありつつ、アランがだいぶとおかしい人でお腹痛い。仕事と靴のことばっかりだったんだろうなあ、めちゃくちゃ妹に遊ばれている。エデルもエデルで天然なので、この先この二人がすごく妙なカップルになるんだろうと想像すると笑ってしまう。ジジさんちゃんと教えてあげて!笑
セスともひとまずは決着がついた、のかな。大揉めに揉めるかと思って心配していたので、こうなってよかったけれど、魔術師のコミュニティの人間がやってきそうだなあというのが心配です。
太陽と月の聖女 乙女ゲームの真ラスボスになって全滅の危機です (カドカワBOOKS)
 乙女ゲームにハマったOLまりあ。やりこみプレイで主人公はLv.99、いざ最終決戦——というところで光に包まれ、気づくとラスボス《闇月の乙女》として玉座の間に佇んでいた!? そのまま討伐されかけたところを間一髪で助けられるが、彼ら《闇の眷属》はすでに滅亡寸前。起死回生のためには、封印された魔王を解き放つ必要があると言われ……。
 魔王ってゲームの中で私が封印したあれですか!? そして立ちはだかる敵は、もしかして私のLv.99キャラ——!?(裏表紙より)

乙女ゲーム転移ものですが、そこから想像させる話の三十度くらい方向が異なるシビアな展開です。チートはなしで、逆に敵側(光の陣営)がチートだけれど、この絶体絶命の状況どうするの!? というお話。
トリップものの要素が強くて、わあ永野さんらしいお話だあ! と楽しく思いました。召喚先で絶体絶命、ギリギリのところでかわしてなんとか切り抜け、頭を使いながら周囲の反発と無理解に傷つけられつつ自分のやりたいことをどうにかして貫こうとする。こういうヒロイン、大好きです。
世界が乙女ゲームなので男性キャラも魅力的で、合間に挟まる《陽光の乙女》の視点(つまり、まりあがプレイしていた主人公キャラと攻略キャラの交流)がすごくいい。そういうところを知っちゃうと、安易に光側が敵だと思えなくなるじゃないですかー! くそー!
あと数少ない女性キャラとして、王姉ラヴェンデルがとても可愛いので、もっと仲良くしてほしいです。擬似姉妹できゃっきゃしてほしい……。
なんとなくアレスルートに入っちゃってる終わりでしたが、続き出ますよね!? 傷ついた人たち大丈夫だよね!? あとアウグストと再び相見えたとき彼がどのように揺れるのか、レヴィアタンがどう動くのか、楽しみです。
ひみつの小説家の偽装結婚 恋の始まりは遺言状!? (コバルト文庫)
覆面小説家のセシリアは、没落貴族の両親から逃れるために後見人の騎士ヒースと名目上の結婚をしていた。だがヒースが亡くなり、遺言でヒースの部下クラウスと再婚させられる羽目に。その上次の小説大賞を獲らなければ契約を切られる危機に陥る。が、最初は喧嘩腰だったクラウスがセシリアの小説のファンだとわかり、ふたりの気持ちは次第に近づいて…。にせもの夫婦の間に芽生えた、本物の恋。文学少女と堅物騎士のラブロマンス!
にせもの夫婦の間に芽生えた、本物の恋。(裏表紙より)

柔らかくて優しい素敵なロマンスだった! こういうのが出るからコバルト文庫が好きです。
女流作家が一段下に見られ、女の書くものは売れないとされるバルデア国。女性名で発表した作品が売れず、男性名で再デビューを果たしたものの、小説大賞を目前に売り上げは芳しくない。果たしてセシリアは新しい作品を生み出すことができるのか。そして偽装結婚と仮面夫婦生活の行方は?
作品を作ること。作品に対する思い。読書にかけるそれぞれの思い。小説家がメインで登場する作品って、作者の方が「創作」の力を信じているものが多くて、やっぱりぐっとくるなあ。ここではセシリアとクラウス、それぞれの読書の考え方が違って書かれていて、それでいいんだよと教えてくれるようでもあって、とても優しい。
またヒースの遺言状がよくて。まるで天使からのアドバイスですね。ここぞというときに囁いてきて、考えなければならないときには黙っていて。見守るようなヒースの遺言状の数々、とてもよかったです。
素敵な作品でした。
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました (角川ビーンズ文庫)
婚約破棄され前世の記憶が甦り、乙女ゲーム世界へ転生したと自覚した令嬢アイリーン。でも前世の記憶は不完全で、破滅フラグが立ったのに、回避方法がわからない。確実なのは、全ての破滅フラグの起点が、ラスボスの魔王クロードだということ。「ではクロード様をわたくしのものにすれば死なないわよね?」かくして魔王の愛を得るために、求婚したり、魔物を助けたり、起業したり……悪役令嬢が狙う、一発逆転ハッピーエンド!?(裏表紙より)

高位貴族に生まれ、皇太子と婚約していたにも関わらず、ヒロインであるリリアの登場によって、転落を迎えるアイリーン。転生だと自覚はありながらも現世の記憶はほとんどなく、大事な記憶は妙なときに思い出される始末だけれど、アイリーンは自分らしく仲間とともに魔王攻略に励む。
ヒロインのリリアと皇太子のセドリックが、そりゃもう見事なクズで、清々しいほどアイリーンが正しいざまあな展開。必要な立場を取り戻したクロードとアイリーンの今後がめちゃめちゃ大変だろうなあと思わせる、馬鹿っぷりに盲目ぶりなので、あんま邪魔すんなよ……と哀れなものを見る気持ちでいます。
クロードがこれからアイリーンを溺愛してくれそうなのが楽しみだ。結構独占欲強いよね、魔王様。
魔女が死なない童話 林檎の魔女の診療簿 (コバルト文庫)
辺境の小さな村にひとりで暮らす樹木医のレナーテ。村人たちは彼女を慕ってくれるが、自分の容姿が魔女の特徴とされる桜色の髪と黄金色の瞳であることを悲しく思っていた。そんなある日、レナーテを捨てた貴族の父に王都へ呼び出され、政略結婚に利用されそうになる——が、突然現れた第二王子に救われる。その場で求婚されるのだが、彼はなぜレナーテを知っているのか。2人の接点とは…!?(裏表紙より)

魔女の特徴を持つゆえに貴族の父に捨てられたレナーテが、同じく双子の弟であるがゆえに疎まれた第二王子メルヒオールと夫婦になる。ファンタジックな世界観なんですが、結構進歩的な部分もあるらしく(むしろ宗教が科学的発展を邪魔している)、ヒロインは樹木医で科学雑誌を愛読、ヒーローと交流を深めたのはそれがきっかけ、という理系な二人です。
またこのメルが、理系だからなのか本来の性格からなのかわからないんですが、もってまわった言い回しができない、ストレートな気持ちをはっきり口にする人なので、まー恥ずかしい恥ずかしい。病んでいるという自覚はあるらしく、レナーテにもそう言うんですが、それを受け止めるレナーテも病気なんだと納得していて、なんだこの二人ずれてるけど可愛いぞってなる。
精霊たちが物語をかき回して楽しかったです。精霊同士仲がいいのかな。動物たちが盗み聞きしているところを想像したら可愛くて笑ってしまった。
魔導書の姫と愛しき眷属 大いなる鍵と虚の書 (ビーズログ文庫)
自らの願いをもとに、強大な力を持つ魔導書と契約する11カ国の王。しかし、リースルイン国の王女シルヴィアは、すべての魔導書を無効化できる【大いなる鍵と虚の書】を所有するも、絶対に契約などしないと決めていた。だが……。「——君のような王を、千年待った」突如現れたのは、美しい人型の眷属。君の願いが欲しいと嘯く彼に、頑ななシルヴィアの心は乱され!?(裏表紙より)

願いを叶えることを誓えばそのための力を貸してくれる魔導書(グリモワール)と契約する11人の王。すべての魔導書を無効化できるほどの力を持つ「大いなる鍵と虚の書」と仮契約することになってしまったシルヴィアだが、過去の出来事を理由に、魔導書に頼らないことを心に決めていた。それがますます書に宿るアルス・ノヴァの関心を呼び。
魔導書とはなんぞや。それと契約する者の覚悟とは。自分の願いは自分だけのもの、どんなにすり減っても何度だって望む強さを試される、というような物語だったなあ。
魔導書を手にしたからには王たちにはそれぞれ強い願いがある。人間としてすごくレベルが高い……というか、志が高くてまさに王族といった感じです。この世界ではきっと魔導書と契約するだけの思いを持たなければならないという縛りが、各国の王族にはあるんだろうなあ。
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Author:月子
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