読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
twitterの方で文楽の話題を見たので読んでみたもの。すっごく面白かった!
文楽って実は見たことがない。けれどこんな舞台だったんだなあ。芸の世界ってすごい。
プリン好きの兄さんとか、すぐ扇子でぶったたく師匠とか、我関せずな兄弟子とか、軽い女に見えて実は料亭勤めとか、人物がみんな楽しい。兎一兄さんが堤/真/一/氏で再生されてしまうんだが兎一さんはそんな年頃なんだろうか。健は羽海野チカさんの絵で竹本君のイメージ。
恋のところはなんだか泥臭いなあと思ったんだけれど、感情と役をつかんでいくというあたりはいいなあと思った。
本物見に行きたいなと思ったりした。つい裏側を想像してしまいそうだ。
これ、続き出たらいいのにな!
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アリスと再会したベラ。しかしアリスが告げたのは、ベラが自殺したと思ったエドワードが、死ににいくためにヴォルトゥーリ一族のもとへ向かったということ。止めるジェイコブを振り切ってベラはアリスとともにイタリアへ飛ぶ。
エドワードに再会するところは感動。
「だめよ!」あたしは絶叫した。「エドワード! あたしを見て!」
エドワードには聞こえていない。かすかにほほえみ、太陽の光をまっすぐ浴びる方向へむかって片足をのばす。
エドワードが微笑んでいるというのが切ない。きっとエドワードは安らかな気持ちだった。こんなにひたむきな思いがもうもだえて仕方がない。
エドワードが戻ってきたところでようやく物語が落ち着いた感じ。ジェイコブはいい子なんだけどやっぱり違和感があるんだよな。
エドワードの甘い言葉が「トワイライト」の醍醐味だと思う。
「きみは永遠に、たゆむことなく、ぼくをつなぎとめる」
↑二人でいるとしょっちゅうこんな会話してる。くうううう。
エドワードと別れたベラはジェイコブと共にいることで安らぎを感じるようになる。一方で巨大な熊の出現は頻発し、フォークスを騒がせていた。ベラは以前エドワードに連れてこられた草原を見つけ出すが、そこで吸血鬼ローランと再会、そして現れたのは巨大な狼で。
ジェイコブ本当にいいやつ。子供みたいに無邪気なのにちゃんとしっかりした男の子だ。でもエドワードのエロスにはかなわないな。
その名前はあたしが築きあげ、閉じこめておいた壁を突き破った。
エドワード、エドワード、エドワード。
あたしは死ぬんだもの。もう彼のことを考えたってかまわない。
エドワード、愛してる。
この辺りかなり切ない。
でもね、そばにいてもらうにはこうするよりほかないの。
ベラが恋する女の子すぎる。盲目的すぎて怖いところもある。
ベラは17歳の誕生日を迎え、エドワードの外見年齢よりも一つ年を取る。誕生日のパーティーをカレン家が開いてくれることになるが、そこでベラが血を流すアクシデントが。暴走するジャスパー、理性を失いかけるカレンたち。そうしてエドワードはベラに別れを告げた。
ベラに別れを告げるエドワードが切ない。ベラも身を切る思いだけれど、エドワードはいっそう苦しいはず。このまま生きていくのだから。ベラにエドワードの声だけが聞こえるのが切ないな。
ジェイコブはいい子なんだけれど、エドワードがいるから噛ませ犬になってしまうな。
ベラが本当にアメリカな女の子だなあと思う。等身大な気もするけれど、私の持っている『外国の女の子』のイメージにかなり近い。
一は日本、二は中国を舞台にした小品が収められている。どれもさくっと読めてすんなり入ってくる。それでいてばしっと決まる。
「碁盤」
好き。碁好きな遊女がある碁盤を手に入れ、本因坊がそれを見たが、女は亡くなってしまう。その碁盤は本因坊に巡り巡って辿り着くが、遊女の幽霊が出るという。実はそれは本因坊に譲られるはずだったものでという話。静かな雰囲気と静かな通い合いが良い。
「彦右衛門と狸」
笛吹名人の彦右衛門爺さんは、その我が儘の為に殿様から禄を取り上げられてしまった。それを良しとして田舎に引きこもって笛を吹いていた爺さんのところに毎晩狸がやって来るようになる。笛を習いたいのかと聞くと頷くので笛を作ってやると一緒に吹くようになった、という話。
童話っぽくて良かった。これはどうやら殿様マニュアルみたいなものだったらしい。
「竹林絵図」はある青年が絵の中に入ってちょっと絵を直して戻ってくるが、どうやら数日後に消えてしまったらしいというオチ。これを読んで梨木香歩の「家守綺譚」を思い出した。
更年期がーという話題が主だった。どういう療法があってそれをした友達がいて、みたいな。群さん自身も女性としてなんとかなろうと頑張っているご様子。これを読んでいると、群さんは普通のおばちゃんなんだなあと思う。日々をこつこつ生きている感じが良い。
「目指すは品格」から。群さんは三十代の女性に「中高年の女性で流行を追っている人、若い人に人気があるデザイナーの服を着ている人がいるが、あなたから見てどうなのか」と聞いてみた。その女性というのはファッション関係の仕事をしている。彼女は「どこか無理がある感じがして、あれは痛々しい」と答えた。それからある日テレビを見ていると、お洒落問題に積極的に発言している人が出ていた。この人は痩せていて美意識にこだわりがあるけれど、子どももいる人なのに話し方に品がなかった。
この辺なんだか印象に残っている。