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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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指輪の選んだ婚約者5 蜜月の騎士と不機嫌な公子様 (アイリスNEO)
無事に結婚式も終わり、指輪で結ばれた近衛騎士・フェリクスとの甘い蜜月を楽しんでいたアウローラ。そんな彼女のもとに、フェリクスの姉であるルナ・マーレに子供が生まれたという嬉しい知らせが! 得意の刺繍をお祝いに携えて駆けつけたアウローラは、癇の強い赤子に大層気に入られ、臨時の乳母をすることになってしまい……!?(裏表紙より)

新婚さんのアウローラとフェリクス。ラエトゥス公爵家のルナ・マーレに息子が誕生し、お祝い事が続く。しかしその公子様、何故かある日を境にひたすら泣き続け、三人の乳母をもってしても寝かしつけられなくなる状態に。しかしアウローラがあやすとぐっすり眠ることから、頼み込まれて寝かしつけのための乳母になることに。
事件としては小さいかもしれないんですが、敵側がかなりでかい雰囲気を漂わせていてちょっと怖い。すごく強大な力を持つ何者かがアウローラを狙ってるようなので、はらはらします。
一方で、新婚さんな二人の甘いやりとりはにやにやしました。もっとふわふわするかと思っていたんですが、想像以上にフェリクスがしっかりしていて、おおーかっこいいー! と思いました。頼り甲斐のある旦那さんだな!
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ここからセクハラ! アウトがわからない男、もう我慢しない女
財務省の事件をはじめ、議会での野次、#MeToo運動などで高まるセクハラ問題。何がセクハラなのか、男女の間でどのような食い違いがあり、どういうことが起こっているかを記した一冊。

どこからセクハラなのか、男女の断絶は深い……と思わざるを得ない内容だった。男の人がこう思っているっていうのを改めて提示されると、なんでなんだー!? という気持ちが強くなる。好かれてるって思い込みが怖い。どうしたらそんな風に受け止められるんだろう……ポジティブ思考?
文官令嬢の恋愛録 公爵閣下と封じた記憶 (一迅社文庫アイリス)
マリーは、由緒ある伯爵家の令嬢なのに、社交界デビューもせず官僚生活を満喫中。だが、メルトレファス公爵ユージンが上司になって、その人生は急変! 彼はマリーすら知らない過去をちらつかせ、迫ってきて……!? ネット発! 乙女心を捨てた官僚とクールな上司の織りなす秘密の恋の駆け引き開始!!(裏表紙より)

中盤までは、お仕事大好き! なしっかり者のご令嬢と公爵閣下の恋の話だと思っていたんですが、だんだんと話が込み入ってきて、着地までがきりもみって感じでちょっとびっくりしてしまいました。仕事をしているマリーの言動が小気味よく楽しく読んでいたんですが、後半にかけて視点人物がめっちゃ増えたんですよね……。絞ってもよかったのでは……。
とにかくマリーが非常に有能で仕事をしている様子が楽しく、公爵閣下も男前で楽しかったです。しかし結婚歴があって死別とは思わなかった。怪我人のマリーの横に寝そべって「抱きたい」っていうのはちょっとあれだなあ笑
龍にたずねよ
戦国時代、青海の国。末娘の八姫は、男勝りな十四歳。人質として、龍の伝説がある萩生へ送られ、苦労がたえない。隠居した大殿と、その雑用を一手に引き受ける謎の少年だけが味方だが、その少年には、どうやら不思議な力があるようで……? ある日、萩生が大国から急襲されてしまう。密書を届けるため、そして戦によって荒れゆく山を守るために、姫と少年が立ち上がる……!(裏表紙より)

YA系の戦国もの。後半、というか全体的にもそうなんですけれども、急にノリが(台詞が)現代っぽくライトになったので、ずるっとなってしまいましたが、中高生が面白く読めるソフトカバー版の本だなあと思いました。
戦国時代、男勝りでまったく少女らしくない姫君が、人質にやられた国で自らの行動力と機転で神に見え国を守る。美味しい要素がいっぱいあるので、もっと書き込んでほしかったなあと思う部分が多かったんですが、主人公が大それたことを達成する展開は読んでいて心地がよかったです。最後のまとめが好きでした。
おいで、一緒に行こう (文春文庫)
2011年3月11日。あの大震災に端を発した原発事故のあと、福島第一原発の周辺地区には避難勧告が出され、無人となった街にはペットたちが残された。生きているのか。死んでいるのか。そこに何が起こっているのか。真実を知りたい一心で訪れた福島には、人知れず動物レスキューに取り組んでいる女性たちの姿がありました。(裏表紙より)

2011年3月11日のあの大震災から、二ヶ月後の5月。森さんは夫や担当編集者、カメラマンとともに、被災地に取り残されている動物たちのレスキュー活動をしている、中山さんとともに警戒区域に入る。ペットレスキューの活動と、ペットたちの現実、そして福島の地のことをありのままに書いたルポ。
あの日に起こった出来事や原発の問題をどう受け止めていいのか未だ分からないままでいるんですが、この本を読んで少しだけ、気持ちが落ち着いた気がしました。
ナイトメアはもう見ない 夢視捜査官と顔のない男: 夢視捜査官と顔のない男 (集英社オレンジ文庫)
夢で他人の記憶を見る異能を持つ“夢視者”の笹川硝子は、特殊捜査官として京都府警に勤めていた。遺体に触れるとその者の死の瞬間を追体験できる能力を活かし、事件を解決に導いている。そんな中、同じ特殊捜査官で先輩でもあった川上未和が、硝子に「ナイトメアはもう見ない」という謎のメッセージを残して行方不明になってしまう。さらに未和の汚職疑惑が発覚し…?
「硝子。……あんたはそのままでいてな」(裏表紙より)

面白かった! サスペンス系ファンタジー? 社会派にファンタジー要素が入ったもの? とにかく現代ものなんですが、すごくリアリティがあって、なのに少女向けっぽい雰囲気も残しつつ、お仕事ものの要素もあってすごくバランスが取れた話だなあと思いました。
夢視者という存在が現代にいて、これをどのように取り扱っていくかという思惑が裏で動いているのですが、現場は現場で事件が起こっていて硝子はその毎日を、自分にできることをやろうと頑張っている。怯えて泣いたって何にも解決しないと豪語する彼女は、その強さでもって日々を生きる。また彼女の原動力となるのが美味しいご飯と素敵なマスターというのが、すごく身近でにやっとしちゃう設定。
最後も爽やかに、希望が持てるラストで、ご飯をちゃんと食べて頑張る彼女が眩しかった。かっこよくて素敵なお話でした。
隣の席の佐藤さん (一二三文庫)
——僕は佐藤さんが苦手だ。地味で、とろくて、気が利かなくて、おまけに大して美人でもない佐藤さんと隣の席になった、ひねくれもの男子の山口くん。何気ない高校生活の日常の中で、認めたくないながらも山口くんは隣の席の佐藤さんに惹かれていく。ある時、熱を出して倒れた佐藤さんの言葉をきっかけに二人の関係は急速に変わっていく………。甘酸っぱくてキュンとくる、山口くんと隣の席の佐藤さんの日常を描いた青春ストーリー!(裏表紙より)

小さなお話が連続する構成の、甘酸っぱい恋物語。日常系の四コマ漫画とかショート漫画みたいなお話だなあという印象。
人の本質や、見た目に表れていないかもしれないけれど純粋で優しい気持ち、そうしたものに惹かれてしまう、という感じの山口くんも愛おしい。佐藤さん、いい子だよねえ。佐藤さん視点なら普通の恋愛小説なんだろうけれど、あえて山口くんの視点で、最初はさほどいい印象を持っていなかったのが変わって、というのがとてもいい。ぴゅあぴゅあで浄化される。可愛らしいお話でした。
食べてはいけない! (地球のカタチ)
地域、国、宗教から「食べてはいけない」「食べない」とされるものがある。では何故食べないのか? 何故他の地域で食べられていないものが食べられているのか? を考える。

わかりやすい文章で、考えてみようと提起する本。十代から向けなのかな? 文体がブログみたいで不思議な読み心地だ。なので著者の私見が入っているところがたくさんあって、うーんとなるところもあり。
インド人が牛を食べないのはどうして? アメリカなどでは鯨を食べないけれどどういうこと? 日本でもカイコやハチノコを食べるところと食べないところがあるけれどどうして? そういう不思議を、宗教性や地域性、いうなれば国民性などに絡めて推測しています。
価値観の共有を表したものが食であるという考えは面白いなあ。
宦官―側近政治の構造 (中公文庫BIBLIO)
宦官とは、去勢された男子で宮廷に仕える者をいう。その歴史は古く、日本以外の世界各国に広がったが、特に中国史上での活動は有名である。その驚くべき実像を克明に描いた点で、いまも比肩するものがない名著。(カバー折り返しより)

2003年3月改版のもの。宦官とはどういうものなのか、歴史的にどう関わってきたのか、皇帝や皇后との関わりも含めてまとめたもの。
以外と中国系の資料って読んでいなかったので、とても興味深かった。こういうのをたくさん読んで中華ものや歴史ものを読むとまた違うんだろうなあ。宦官というと悪者か、とてつもなく有能な側近というイメージだったんですが、時代によってその役割もあり方も変わっているんだな。
日曜は憧れの国 (創元推理文庫)
内気な中学二年生・千鶴は、母親の言いつけで四谷のカルチャーセンターの講座を受けることに。彼女はその料理教室で、同い年だが性格も学校も違う桃・真紀・公子と出会う。ところが、教室内で盗難が発生。顛末に納得がいかなかった四人は、真相を推理することに。多感な少女たちが、カルチャーセンターで遭遇する様々な事件の謎に挑む! 気鋭の著者が贈る校外活動青春ミステリ。(裏表紙より)

性格も立場もまったく違う女子中学生たちが四人集まって、カルチャースクールで起こる謎を解く日常ミステリ。
キャラクター性が強い日常の謎ものは大好きなのでもっと読みたかったです。お嬢様で引っ込み思案な千鶴、先は読めるけれど子どもっぽい桃、ちゃっかりものの真紀、頭脳明晰な公子という四人なので、もっとがつがつ謎解きしていいのよ。
四人がそれぞれにコンプレックスを持っていて、それを仲間たちに見て羨ましく思ったり嫉妬したりっていうのがよかったなあ。お話も登場人物の気持ちもぐるっと回って一周する短編集っていいな。
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Author:月子
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