忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14]  [15
あなたと私の関係は? (メゾン文庫)
十年前は教師と生徒。
いまはただの飲み友達?
合コンに行ってみたら出会った人が高校のときの先生だった衝撃。十年前に想いを寄せていた教師、青砥英輔(35歳彼女ナシ)に再会したことで上山悠香(28歳彼氏ナシ)の恋は再び動き始める。自分が教え子だからこそ向けられるその優しさに、いちいちときめいてしまう悠香。しかしどうしても、あの頃の自分を越えて、英輔に近づく勇気が出ない。どんどん好きになるこの気持ち、どうすればいいの!? 甘くて苦い、大人気ムズキュンラブストーリーついに書籍化!!(裏表紙より)

十年前教師と生徒だった二人が、合コンで再会したのをきっかけに飲んだり食べたりちょっと出かけたりして、じれじれと距離を縮めていくお話。
お互いが好きじゃないとできないだろうという言動、元教師と生徒という関係性でごまかされていて「気づけー! 早く気づけー!」ともだもだします。
意外だったのが二人の共通項が「二次元」ということ。先生の副業が成人向け小説家だということです。オタクというほどオタクではありませんが、漫画やアニメを嗜んでいるのを隠しているので次の巻で明らかになるのかなあ?
PR
王子様の抱き枕    不吉を誘うマドレーヌ (角川ビーンズ文庫)
料理好きの女子高生・茉莉がうたた寝から覚めると、そこは西洋風異世界で、隣には見知らぬ男が熟睡していた。大絶叫したとたん、不審者としてあわや処刑されかかる茉莉。なんと寝ていたのは本物の「王子様」! 側近たちから疑われまくる茉莉だが、重度の不眠症に悩んでいたというレーガン(王子)様は、「——帰るまでの間、俺と寝ろ」と“抱き枕”扱いしてきて!? ネット掲載時に話題を呼んだ異世界トリップの傑作、登場!(裏表紙より)

ばりばりの続きものだった。うわーこの巻だけだと茉莉の扱いがひどすぎてもやもやするー!
妹のお願いを聞いて大量のマドレーヌを焼いた次の日、学校でつい居眠りをした直後、目覚めたら見知らぬ場所にいた茉莉。不眠症の王子様レーガンに衣食住を保証するので添い寝しろと言われ、自分の身を守るために承知することに。しかし言葉の通じない国で、王子を狙う刺客だと疑われて。
食事に関してのコンさんとトイのやり口は、地味なんですが精神的にくる意地悪だなあと思いました。文化がわからなくてアウェー感を強く感じると、心がずたぼろになるよね……。
誰にも言えない (集英社オレンジ文庫)
日本有数のセレブ一族の家に生まれた葵は、お気に入りの女友達3人を誘って、避暑地に遊びに来ていた。モデルの結衣、小説家の莉子、スプリンターのひまり…容姿、ステータス、才能、どれをとっても宝石のような輝きを放つ美少女たち。避暑地の夜の帳が下り、完全な闇に包まれた4人は、「誰にも打ち明けていない秘密の話」を順番に打ち明けることとなったのだが!?
恐るべき美少女たちによるサイコ・ホラー!(裏表紙より)

皮一枚めくると黒々とした本性を秘めた美少女たちが、避暑地で過ごす夜に「秘密の話をしよう」と階段めいた話を順繰りに始める、という物語。ファンタジー要素のある種明かしでしたが、四者四様の罪を罪とも思っていない告白にはぞくぞくしました。これ黒い話としてすごく好きかもしれない。
四人が語り終わった後の展開が痺れました。悪意と身勝手がぐっちゃぐちゃになっててひいいって言いながら読んでしまった。それだけに真相があっさり目で少し物足りなかったのですが、いやしかしいい黒いものを摂取しました。
家裁調査官は見た ―家族のしがらみ― (新潮新書)
妄想に囚われ、妻の浮気を責め続ける夫マサヨシ。単純な嫉妬と見える振る舞いには、本人も気づかぬ深層心理が絡んでいた――。地道な調査とカウンセリングを武器に、家庭裁判所調査官は家族問題の現場へ踏み込む。誰にも起こる感情転移、知的エリート女性の挫折と暴力、「家族」代わりの薬物使用、「家族神話」のダークサイド……。18の家庭に巣食った「しがらみ」の正体を明かし、個人の回復法を示す実例集。(裏表紙より)

2016年刊行の本。実例を取り上げながら、どちらかというと当事者の心理を解くという印象の話が多かったかな。心理学っぽい内容だったように思います。
家庭裁判所に持ち込まれたり、カウンセラーのところにやってくる問題は、家庭、家族を構成するもの全体に事件の原因や理由があるのだなとわかる。子どもだけの話じゃないし、親だけの話でもない。人がどのように生きてきて何に傷ついたのかっていうのが、事件の根本にあるんだなあ。
不思議の国の少女たち (創元推理文庫)
その学校に入学するのは、異世界へ行った、不思議の国のアリスのような子どもばかり。つまり“向こう”に帰りたいと切望する彼らに、現実と折り合うすべを教える学校なのだ。新しい生徒のナンシーもそんなひとり。ところが死者の世界に行った彼女に触発されたかのように、不気味な事件が……。ヒューゴー賞など3賞受賞、アリスたちの“その後”を描いたファンタジー3部作開幕。(裏表紙より)

異世界より帰還した子どもたちが集められた学校がある。子どもたちはみんな、「ナンセンス」「ロジック」などに大別される異世界で、この世と異なる時間を過ごし、戻ってきた。そうしてこの学校はみんな「その"故郷"へ帰りたい」と願っている。
異世界から帰還した子どもたちは果たして現実に適合できるのかという問題に取り組んだ作品で、事件も起こりますが子どもたちの性質がすごく独特で面白いなあと思いました。ナンセンスの世界に行って適応してしまった子は、この世では独特の言い回しを使う「変わった子」になってしまうし、邪悪な性質を含む世界に行った子は見えないところに凄まじい悪性を持っている様子だったりと、「生きて帰りし」のその後が覗ける。
三部作とのことなのでこれから続きが出るのかな。第二部は前日譚らしいので機会があったら読んでみよう。
声優 声の職人 (岩波新書)
心惹かれたあの声もやっぱり森川智之だった。多彩な声を演じ分け唯一無二の存在感を放つ人気声優でありながら、自ら声優事務所の社長も務める稀有な存在。アニメから洋画の吹替え、ナレーション、ドラマCDまであらゆるジャンルで活躍し、「帝王」とも称されるプロフェッショナルが語る、声優という職人芸の秘密。(カバー折り返しより)

声優の森川智之さんが、自分の経歴や仕事、演技についてなどを語る一冊。岩波新書、いつの間にこんなものを出していたんだ(2018年4月刊でした)。
森川さんがどのようにして声優になったのか。養成所の話。先輩、同期、後輩の話。演技についての話。自らの転機となった役や吹き替えの話など、声優さんについては知らないことが多いのでなるほどなるほどと楽しく読みました。
巻末にはお仕事されたタイトルが収録されているんですが、すべて網羅しているわけではないようで。はーすごいなあ。さすが日本中の女子をお世話している人だ。
かまどの嫁 1
霊力をまったく持たない鹿の子は、陰陽師家の側室である東の方だ。しかし大事な御饌菓子を作るため朝から晩までかまどに張り付いていることから「かまどの嫁」と言われて下女たちに嘲笑われている。けれど鹿の子の作る菓子に魅せられたのは妖だけではなくて……。

甘いお菓子とたくさんの人・妖たちの和気藹々、ほのぼのなお話。なんですが最後にすごく暗雲立ち込めるものを感じてはらはらする。
かまどの嫁と蔑まされているものの、自分に出来ることを誇りを持って成し遂げる鹿の子。独特なマイペースさにいつしか周りも巻き込まれて……というより周りの方がいつもてんやわんやしている感じがする。旦那様との恋か、お稲荷様との恋か、それとも旦那様の式、いやまた幼馴染? という男性四人に思われている逆ハーレム状態でもあるんですが、鹿の子が本当にお菓子しか見えていないので大丈夫かなと思うし男性陣がかわいそうだ笑
また書籍のデザインが可愛くて。箔押しもあって豪華で素敵です。
(P[む]1-16)はるかな空の東 (ポプラ文庫ピュアフル)
幼い頃の記憶がない少女ナルは、最近おなじ夢を見る。闇に浮かぶ三つの月、古城に幽閉された自分とよく似た長い髪の少女。あなたはいったい、だれ? 予言にみちびかれ、魔術師や吟遊詩人らが生きる異世界へ旅立ったナルを待っていたのは、伝え語りに隠された真実と未来に託されたはるかな願いだった。〈千年の歌姫〉の宿命をになった少女の、切なくも壮絶な戦いを描いた村山作品の原点。最終章を新たに書下ろし、ついに文庫化。(裏表紙より)

私が「こんな物語を書きたい」と思ったきっかけの一冊、その文庫化です。
ちょっと思い入れが深すぎてなかなか語れないのですが、追加で収録されたナルとハヤミ、そして世界のその後が語られていて、すごくびっくりしました。きっとこういう話になったんだろうという、世界崩壊の瞬間、トオヤの助け、そして沙由里の登場までの本編になるだろうシーンが想像できて、ぐっときました。
ハヤミは良くも悪くも普通の人で、情に厚くて、ナルがそういうことになったら多分壊れてしまうんだろうなあという危うさを持った人だったので世界崩壊までの展開は納得でした。
ナルはきっと自分よりも世界を選んだか、トオヤを信じていたかで邪神に挑んだんじゃないかな。でもそれが沙由里に繋がっているとは思わなくてさぞびっくりしたことだろう。
沙由里自身もナルにそっくりなトオヤが現れて驚いたんじゃないんだろうか。沙由里はきっと呼ばれたんだと思いながら、「いつか帰ってくればいい」と思っていまも旅をしているのかもしれない。そういう、現実を運命的かつ前向きに捉える子だったように思うので、紋章が手元にあるうちは理由があると思って旅をするんだろう。そんな気がする。
ナル・クリスタライアの伝説が垣間見れてよかった。
『はるかな空の東』はいまも私が心から愛する物語です。
指輪の選んだ婚約者4 妖精の試練と騎士の花嫁 (アイリスNEO)
いよいよ結婚を目前に控えた、刺繍好きの伯爵令嬢アウローラと近衛騎士フェリクス。彼の実家であるクラヴィス領に向かったアウローラは、“フェリクスの花嫁”という視線にさらされつつ、式の準備に奮闘する。王太子夫妻もお忍びでやってきて、喜びも忙しさも最高潮! そんな時、彼女とフェリクスを結び付けてくれた、指輪がなくなってしまい——!?(裏表紙より)

第四巻。作中では出会いから二年の時が流れ、ついに二人が結婚!
おめでとうございますー!!!!!
万感の結婚式という感じで、アウローラのこれまでの集大成だったと思います。自分の好きなことを突き詰めて、人と縁をつなぎ、フェリクスにふさわしい自分であろうと一生懸命に自らを磨いて、周りの期待に応えた彼女の、最高の晴れ舞台でした。
妖精が指輪をさらっていったのに対してあくまで常識的にそれを探して、最後には相談すると決めたアウローラが本当に彼女らしくて好きだなあと思いました。無闇に探したり秘密にしたりっていうのがないだけで賢い子だよなあと思う。
また星見の丘の妖精が可愛くて、彼女と話すシーンはなんだか胸にきました。本当に純粋で可愛い妖精さんなんですよ。かわいいなあかわいいなあ……! きゅんとしたしうるうるしました。
楽しい第四巻でした! 面白かったー!
作家の収支 (幻冬舎新書)
1996年38歳のとき僕は小説家になった。作家になる前は国立大学の工学部助教授で、月々の手取りは45万円だった。以来19年間に280冊の本を出したが、いまだミリオンセラの経験はなく一番売れたデビュー作『すべてがFになる』でさえ累計78万部だ。ベストセラ作家と呼ばれたこともあるが、これといった大ヒット作もないから本来ひじょうにマイナな作家である——総発行部数1400万部、総収入15億円。人気作家が印税、原稿料から原作料、その他雑収入まで客観的事実のみを作品ごと赤裸々に明示した、掟破りで驚愕かつ究極の、作家自身による経営学。(裏表紙より)

自分にはとても当てはまらないけれど、参考になった! でも全然別の世界の話すぎて参考にならない気もする!
『すべてがFになる』の実際の発行部数や印税額の推移が表にされているので興味深かったです。印税の話、講演や雑誌での対談とか、テレビとか、そういうものの収入について書かれているので、ほーなるほど相場はそんな感じなのかーと思いました。経験してみないとわからないよなあこういうの。勉強になります。
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]