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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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図説 英国貴族の令嬢 (ふくろうの本)
「英国メイドの日常」「英国執事」に続くシリーズ第三弾。メイドや執事が仕えるお嬢様たちは、当時どのようなものだったのかという一冊です。
やっぱり継承についてと結婚についてが大きな部分だったかな。お嬢様たちがその後母親としてどのように活動したかは少しだけだったのですが、大変だなあと思いました。幸せなロマンスは現実にはあんまりなさそうだ。
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夜行観覧車 (双葉文庫)
父親が被害者で、母親が加害者——。高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と、向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。(裏表紙より)

これはいやーな話だなあああ。『白雪姫殺人事件』に通じるような、他人の暴走みたいなものも感じるし、もっと当事者に近いことからいやらしい野次馬根性も見える。なのに他人事のようで、劇的に変わる人たちはいない。
「何がきっかけで家族が家族を殺すかわからない」というリアリティが怖い。何かがひとつ違うことで、人は簡単に家族を殺してしまうのかもしれない。真実と自分の心を知っているのは本人だけ。他人に語る資格はない。
殺人が起きた高橋家。その向かいの壊れ始めた遠藤家。スピーカー的な小島さと子という大まかな三つの視点なのですが、もうそれぞれが本当にいや! 理想的に見えて歪んでいる息苦しい高橋家も、全然ばらばらな方向を向いて喚き散らしているような感じの遠藤家も、他人の不幸は蜜の味みたいな小島さと子も、本当に全部いやだ……。それを強調するような小道具がいやな感じを増してすごい(褒め言葉)
いやだいやだと思いながら一気に読んでしまった。すごかった。
図説 英国執事 貴族をささえる執事の素顔 (ふくろうの本/世界の文化)
『英国メイドの日常』に対して、執事の本。使用人として男性と女性の役割はまったく違っていたんだとわかる一冊だなあと思いました。
こうしてみると、使用人って、主人の家の一部みたいなもので自分の人生ってほとんどなかったのでは? と思ってします。出世が人生だったのかなあ。主人たちから信頼されることが喜びだったのかも。そういう人たちの恋愛話を想像してみるのが楽しいですね。
蓮華鬼譚 宿命と恋の始まり (ビーズログ文庫)
十七歳の少女・蓮華は、大切な人たちを奪った『鬼』に復讐する旅に出る。それこそが、残された蓮華にとって唯一の、生きる意味だからだ。だが、鬼の行方を捜す道中、同じ目的を持った青年・出雲と出会う。軽薄で軟派。しかも、蓮華が忘れようとした過去の記憶を刺激してくる嫌な男——そう思っていたのに、彼と接するうち、閉じていた蓮華の心はかき乱されて!? 宿命が織りなす和風幻想譚!(裏表紙より)

和風ファンタジーはめずらしいなあという気持ちで読む。鬼を退治する真実の一族の出身で、鬼糸という糸状の武器を用いる蓮華。一族の里が滅ぼされ、生き残りである籐二とともに仇の情報を集めていたが、道中出会った別の里の青年・出雲と鳥羽から、一族の里が次々に滅ぼされていることを聞き。
少女とおっさんと美青年と少年のチームが、鬼を退治するお話。全体的にこざっぱりとしていて一冊で解決するんですが、恋愛要素が薄くてもうちょっと! もうちょっと蓮華と出雲のかわいいところを見たかった!
本当の敵が誰なのかという真実は悲しかったですが、真実の一族であることを貫き通した彼女たちがかっこよかったです。
図説 英国メイドの日常 (ふくろうの本/世界の文化)
19世紀後半から20世紀初めまでの英国での、メイドさんの素顔をまとめた一冊。薄いですが、メイドものの作品を読んだことがある人なら「あああの話の裏事情はこうなってたのね」とわかる部分があって面白いのではないかなーと思いました。
メイドたちの実際の恋愛はという部分がとても興味深かったです。身分違いの恋って意外と発生しないのね!
ハーフ・クラウン 秘め公爵といばらの輪舞 (コバルト文庫)
シエラ公爵家の跡取り男子として育てられたユフィは、誰よりも強く賢く凛々しい美青年。突然の王太子出奔により、彼女は次期王の候補者として挙げられる。そこに現れたのがもうひとりの候補、クロヴナー公爵家の貴公子ヴィンセント。そして彼は、ユフィの真実を知っており、彼女をひそかに愛していた……。無二の親友として絆を深める2人だったが、ヴィンセントの一途な想いは止められなくて!?(裏表紙より)

王太子不在のレイジエルド王国は、二つの公爵家の派閥に分かれていた。ユーフェミアが当主のシエラ公爵家と、ヴィンセントが当主のクロヴナー公爵家。仲の悪い両家だったけれど、ユーフェミアは実は女でありながら男として育てられており、何度も命の危機に瀕しながらようやく丈夫になったヴィンセントは、幼い頃少女の姿であったユフィに恋をしていたのだった。
ユーフェミアがまた男として完璧。心の有り様も立ち居振る舞いも男前。けれど可愛いものも綺麗なものも好きで女装して出かけることもあるという、おいしいヒロイン。ヴィンセントはちょっと不器用ながらも真剣に彼女を追いかける、まっすぐな貴公子。おいしいおいしい。お祭りのシーンが泣きそうなほど素敵で切なくて(その後のずっこけも含め)いい少女小説を読みました。
リングリング 英雄騎士と異世界の乙女 (アイリス文庫)
光に導かれて異世界にトリップしてしまった梅本詩職。そこは3年前わけあって同居していた青年騎士クラストの住む世界ルティーリアだった。助けてくれた薬屋の青年ロッシェのもとで働きながらクラストに会おうとするが、彼は英雄になっていて——!? 出会うための作戦はことごとく裏目に出て前途多難!
「小説家になろう」で大人気のすれ違いっぷりが痛快な召喚ラブコメ、堂々書籍化!!(裏表紙より)

3年前異世界から現代の地球にやってきた騎士と同居生活を送った過去がある詩織。今度は詩織が彼の世界へ召喚されるも、見知った顔はおらず路頭に迷いそうになる。しかも騎士クラストはいまや英雄と呼ばれて雲の上の存在。果たして再会することはできるのか!
いやーもだもだしました! すれ違うのにじれじれもだもだ。再会できてほっとしました。
散りばめられている設定を膨らませるとすごく壮大なファンタジーになりそうなのに、ほんわりとした優しさがあって、ハッピーエンドでよかったです。
恋をしたら死ぬとか、つらたんです!
イケメンと恋に落ちるのを楽しむはずの乙女ゲーム。しかし、ヒナが閉じ込められた乙女ゲームの世界は…トキめいたら即死! ポッとなったら即死! キュンとしたら即死! というまさかの恋をしたら死ぬキケンな世界!
人類史上最高に惚れっぽい女の子・ヒナは、ゲーム開始10分で死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死んで死にまくってしまう。
彼女の終わらない1日が幕をあける!!!(帯より)

乙女ゲームものの皮を被ったサイコパスのお話でした……強烈だった。
主人公のヒナは老若男女、無機物有機物問わず(?)すぐに惚れてしまう性格。小学校二年生までに四百人と付き合ったことがある。友達のお父さんと恋仲になったり、分刻みでデートしたりしていた歴戦の強者。恋愛に関する理性がぶっ壊れたヒロインです。
そんな彼女にかかればごく普通の恋愛乙女ゲーム(でも恋をしたら死ぬ)がめちゃめちゃ無理ゲーに思えてくるのが面白い。彼女に関わったばかりにトラウマを与えられる登場キャラたちが不憫すぎる……笑
旧貴族のエッドは核獣を狩る滅核獣師になるため、相棒のラッセと共にスノリ準軍学校で日々を過ごす。ある日、特別教練中に出現した核獣を倒したエッドは、短期留学生のレギの命を救う。それをきっかけに、レギは馴れ馴れしい態度でエッドに近づいてきて……。ラッセの兄であるフォルクは、仲間たちの目の前でエッドに口づけてレギを牽制する。
——女としてみられたいわけではない。ラッセの相棒でいたい。でも彼が何を思ったのか知りたい。
エッドの葛藤をよそに、ラッセを《王》にしようとする計画が、再び動きはじめていた!(裏表紙より)

三笠書房のf-Clan文庫から出た『相棒とわたし』の続編にあたる作品。作者の瑞山いつきさんが同人誌として発行したものです。
エッドに急接近する謎の短期留学生レギの存在により、フォルクが行動。エッドにすれすれのキスをして、女の子として好きだと告白する。思い悩むエッド、揺れるラッセ。果たしてエッドが選ぶのは? というお話で、文庫一冊を思うと短めです。
結果的にエッドもラッセもちゃんと自覚した上に、エッドが、ラッセの相棒でいたいから好きにならないと宣言というもだもだな結末。ああー続きが読みたいなー!! ラッセにどきどきするエッドが見たいよー! 不器用な女の子かわいいよー!
夢・出逢い・魔性 (講談社文庫)
20年前に死んだ恋人の夢に怯えていたN放送プロデューサが殺害された。犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。番組出演のためテレビ局にいた小鳥遊練無は、事件の核心に位置するアイドルの少女と行方不明に……。繊細な心の揺らぎと、瀬在丸紅子の論理的な推理が際立つ、Vシリーズ第4作!(裏表紙より)

東京のテレビ局までやってきた一行はそこで殺人事件に行きあう。
「私はだれ?」というお話だったのかなあ。テレビにまつわる人たちが、自分でない何かを「かぶる」というのに絡めてあるのか。Vシリーズは結構はちゃめちゃになるイメージがあったのですが、久しぶりに読んだからか、この巻がおとなしかったのか、静かだった気がします。その分、合間に挿入される犯人の独白が、読み終わった後非常に不気味でぞくっとしました。
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Author:月子
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