読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

王立学校に編入することになった公爵令嬢のユキハは、「死にたがり姫」と呼ばれる変わった少女だった。何せいつも首から短剣を下げている。今回も、編入初日に出会ったジンに対し、いきなり「私を殺してくれぬか」と迫る。だが彼女には彼女なりの事情があったのだ…ユキハは校内と身辺に起こる不可解な事件に目もくれず、ジンを追いかけ回す。しかしやがて事態は深刻なものになり…!? ブラック・ラブコメディ・コージーミステリ登場!!(裏表紙より)
風変わりすぎる公爵令嬢ユキハは、自分を殺してくれる相手を探していた。そこで目をつけたのは、学園の問題児であ少年ジン。かくして、ユキハがジンを追いかけ回す学園生活が始まった。
学園ものというよりは、ユキハがいかにして歪んでしまったか、「殺してほしい」という言葉が含む真実、そしてアウトローであるジンの過去など、少しずついびつになってしまった少年少女たちの話かなあと思いました。お前の猫になるうんぬん言われても、甘さとかまったく感じなかったし不穏で不健全な感じしかしない……笑

人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され――。やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。十代の絶望を描く美しき青春小説。(裏表紙より)
苦しくてえぐくて、救いなんてないんだけれど、ページをめくる手が止まらなかった。食い物にされるのか、食い物にするのか。そのどちらかしかない。普通の幸せってなんなんだろう、と思う。
一人の少女を中心に、本人と彼女に関わった人物の視点で短い話が連なっています。別の視点から見るとそうなるか、というところもあったり、やるせない気持ちになったり。「そんな三文小説みたいな女が実際にいる?」という台詞にぎくっとしました。これ、フィクションとして存在しているけれど、そうやって蹂躙される子どもは本当にいるんだよなと思ったから。

お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!(帯より)
身近な人の感想を聞くと「よくわからん」「すごく面白かった」という二つに分かれるので不思議に思っていたんですが、私はすごく面白かったと思った方です。たぶん、芸とは、創るとは、才能とはということを書いているからなのではないか、と勝手に思う。
読み終わったあと思ったのは「才能の話だな」ということと「生きやすさと生きづらさの話だな」ということでした。才能と生きやすさと生きづらさの話はすごく密接に結びついていると思っていて、才能について考えるだいたいの人は生きづらいんですよ……ということを思いました。
私自身は深くのめり込んだわけではないのですが、この作品を読んで「私のことが書いてある」と思う人は多いんじゃないかな、と思いました。面白かったです。

有能だけど、ちょっぴり特殊な使用人が集まるヤードリー男爵の屋敷。ある日、そこで働くココア好きのメイド・フェイスは、危険な任務を命じられた。それは執事を目指すイケメン(ヘタレ)幼なじみライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー一族の護衛をすること! 緊迫の状況下、ついに敵が美貌の暗殺者ノアを送りこみ……って、撃退したのはいいけれど、敵のノアに口説かれたり、迫られるのはおかしくない!? それに、ノアが絡むとライリーが不機嫌になるのはどうして?
恋に鈍感な戦うメイドのラブファンタジー!
面白かったです! ヴィクトリアンもののアニメか、ドラマの一話目を見ているような感じでした。『エージェント・コード』と同一世界観、こちらはちょっと時代が過去ですが、エージェントの方みたいに、どんぱちやったりド派手に騒ぎが起きるのではないです。でも、その堅実さがすごく面白い。
特殊任務を遂行できる使用人たちが働いているヤードリー男爵家。その見習い的立場にあったフェイスが、一人前として認められ、初仕事として、幼なじみであるライリーとともに、脅迫状が届いたステイシー家を守るための任務に就きます。さて、その犯人は? 敵を撃退できるのか?
男爵家ではメイドという立場のフェイスが、任務先では、上級使用人(この辺りでもうすっごく胸をくすぐられるわけですが)として、お嬢様の側付きの侍女になるんですが、細々としたものが、すごく世界観を表していてとても好きです。実は……というネタも、その時代を表していて、唸りました。
続き読みたいなー! ライリーが思った以上にすごくいい子だったので、フェイスとライリーがもうちょっと親密になったら嬉しいかも。

吹雪の中、無事にファドと再会を果たしたボニー。しかし“ロランの乙女”であるボニーを手に入れようと、動き出したガルトリアの魔の手がすぐそこまで迫っていた!! 時を同じくして、私利私欲で乙女を奪い合う人間たちに、ロラン海神が罰を与えようとし……? 恋をした海賊と、絆を見つけた少女が起こす最後の奇跡とは——!? 息もつかせぬ恋と冒険のファンタジー、ついに感動のフィナーレ!(裏表紙より)
完結巻。ガルトリアとの決戦と、ロラン海神との決着。そして未来へという最後の話でしたが、かわいくて生き生きとしたお話だったなあと思いました。
メルセデス王女がやっぱりいいですね! ほんとこの人賢い女の人だなあ……。出番はちょっとだけですけれど、すごく好き。ジュディス女王も好きだったので、ボニーと再会してたらいいなあなんて思ったりしました。マリアナさんもにこにこしていて結構やる人だったし。この話、男性王族はめんどくさい人が多いけど、女性は結構さっぱりきびきびしたいい性格の人が多いんじゃないか……笑
海がある世界の、一部である人間として、王国があったり、海賊がいたり、ロランの乙女のような聖女がいたり……という、最後まで身近で、それでいて大きな冒険の物語だったので、最後まで読めてほっとしました。海の物語はまだまだ続くという予感を感じさせる最後で、楽しかったです。

“乙女の力”の実体を知り、悩むボニーは何をするにも空回りの日々。そんなボニーを乗せたメレアグリナ号に、ガルトリアの船が接近! 入り江に船を隠し、街で情報を得ようとするディアス海賊団だったが、そこはファドの母によく似た王女のいるアラゴンで!? おまけに、乙女信者のレオノールとファドに復讐を誓う弟・アルヴィンがボニーたちの背後に迫り——? ときめきと冒険のファンタジー、激動の第5弾!(裏表紙より)
海が恐くなってしまったボニー。そして、ファドの出自の謎によって、仲間たちとの絆に亀裂が入ってしまう。ファドとメルセデス王女は、なんかいいですね。なんだかすごくよく似てるなあと思いました。たぶんどちらもすごく賢いんですよね。そして、唯一、我を忘れてしまうのが恋だったと……。その辺りのことはほとんど語られなかったので、推測でしかないんですけどね!
雪の嵐の中を、力強く微笑んで消えていくヒロインは、めっちゃくちゃかっこいいですね……!

アラゴン沖の小島・ヨルカに逗留していたボニーとディアス海賊団。ファドの怪我も回復し出立を明日に控えた夜、ボニーとファドは船上に2人きりに! 甘い時間が流れ、ファドに身をゆだねた瞬間……突然船が動き出した!! 2人を尾行していた(!)リロイも乗せ、操縦不能の船が行きついた先は難破船が折り重なる「船の墓場」で!? 霧に包まれた脱出不能の島でボニーを巡るファドvsリロイ勃発? さらには、まさかの男も復活!? それぞれの想いに胸が熱くなる、恋と冒険のファンタジー第4弾!(裏表紙より)
ボニー、ファド、リロイの三人で、いわゆるバミューダトライアングルな海域に流れ着いてしまった巻。海賊として生きていたファドが、普通の人間らしい望みを抱くようになったこと、そしてリロイもまた成長したことが感じられる話でした。
っていうか、カレル! カレルー!! 生きててよかったああ! しぶといというか、らしいというか……恋の行方が気になります。大丈夫なのか、ちゃんと家族になれるのか!?
ロランの乙女をめぐる、海の者たちのこともちょっと分かってきましたが、どう決着がつくのかなあ。楽しみだ。

玉櫻女学院の『櫻の君』こと早乙女夢子は、容姿端麗で文武にも秀でた麗しき乙女——というのは表向きで、本性は可愛い女の子が大好きなちょっとアブナイお嬢様。そんな夢子が、偶然入ったカフェでしたオーダー。それは、人の精気を食べる淫魔との彼氏契約だった!「骨の髄まで誑かしてやる!」セクシーな俺様淫魔と、過去のトラウマから男が大嫌いな夢子とのドキドキ恋愛攻防戦の行方は!? 抱腹絶倒のトキメキ・ラブコメディ!(裏表紙より)
めっちゃくちゃ面白くて、にやにやして、笑いました。これぞラブコメ。読んでいて元気になる。
女子高の麗しき生徒として君臨する夢子。その実は、乙女を愛でる乙女。女の子を天使ちゃんたちと呼び、男を汚物と呼んではばからない。そんな夢子が、偶然入った喫茶店で淫魔と契約したことによって、男性を克服しようとする話。
常にテンション高め、かつ恋愛関係でもだもだしていて、楽しくって、たっぷり甘かった!
——こいつら全員、ボコボコにした後で社会的に殺す……!っていうのが敵に対しての台詞なんですけど、これが女子高の頂点に立つお嬢様の台詞だとは思えない男前っぷりです。笑った笑った。
面白かった!