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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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対吸血鬼戦闘用絡繰騎士《白檀式》
――ヘルヴァイツ公国が誇る天才技師・白檀博士の“五姉弟”は、欧州を吸血鬼軍の侵略から救う英雄となる……はずだった。
十年ぶりに目覚めた“失敗作”、第陸号・水無月は想定外の戦後を前に愕然とする。
起こるはずのない暴走事故により、“虐殺オートマタ”として歴史に名を刻んだ五体の姉兄たち。
さらに大公と吸血鬼王による突然の和平を経て、公国は人間と吸血鬼が平等に暮らす世界で唯一の共和国へと変貌を遂げていた。
亡き博士の娘・カノン、吸血鬼王女・リタとの出会いを通じ、新たな“日常”を受け入れていく水無月だったが――。
オートマタの少年と二人の姫が織りなす、正義と反抗のバトル・ファンタジー起動!!(Amazonより)

「失敗作」として戦時中に強制停止された水無月。彼が目覚めたのは十年後、戦争が終わり、人間と吸血鬼が共存して暮らす希少国となったヘルヴァイツだった。しかも母である白檀博士は亡くなっており、彼女の娘で本来なら大公女であるはずが一般人として密かに暮らすカノンによって目覚めさせられていた。人間の営みを知らない水無月は、未だ吸血鬼を敵とみなし、戦えないことに苛立ちを募らせていたが……。
どこまでも鈍感で人の機微がわからないけれど、少しずつ学んで、大切なものを得て、自らの真実を知るオートマタの水無月と、一生懸命だけれどどこかずれている、でも決して境遇に負けることのない芯の強さを秘めたカノンを主軸に、敵対する勢力と戦うファンタジー。
謎は散りばめられているけれどこの一冊でも水無月の成長ぶりも見られるし、姉との戦闘や、学園生活なども垣間見れて、楽しかった。
いやしかし、タイトルめちゃくちゃかっこいいですね。特にサブタイトル、すごく世界観にあっているし、まさに「再起動」というお話だった。タイトルがいい本はいいものだ。
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封石師として初仕事をこなしたフィーネは、半妖魔のアレスと正式に契約を交わした。主従としても恋人としても”最強バカップル”な2人は、愛のための世界征服へまっしぐら! そこへ「雪に閉ざされた町の原因究明」という仕事の依頼が。アレスがいれば怖いモノなし!のフィーネだったが、因縁の「聖シュアル騎士団」が絡んでいて!? 腹黒美少女×恋人バカな半妖魔のラブファンタジー完結!!(Amazonより)

第二巻。主従契約を結んだフィーネとアレス。今回も師匠トリスタンとともに仕事を引き受けるも、またもや反組織絡みらしく。
アレスとの関係のいびつさを感じながら、それでもいい、と強気なフィーネが切なくもかっこいい。もしフィーネが野望を叶えたら、彼との関係も変わるのかな。アレスどころか、フィーネもちょっと考えがずれているみたいだからなあ。師匠といえど異性の家に同居って、もうちょっと自覚持って!笑
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天人の“師匠”は、敵対する人間の王・ルタに殺された。彼女の最期の願いは、愛してしまったルタの幸せ。しかし千年後、人間・アセビに転生した“師匠”が見たのは、神話として語られ孤独に生きるルタだった。互いに恋しても、種族が、世界が、誤解が、邪魔をして“相手を幸せにできない”と空回る想い。共に在ることが叶わないなら——変えるべきは世界か。
第15回ビーンズ小説大賞優秀賞受賞、魂に刻まれた恋物語。(裏表紙より)

『神様は少々私に手厳しい』を読んだだけなのですが、守野さんの一人称の勢い、好きだなあ。ぶわー!! っと感情が溢れるところ、読んでいてめちゃくちゃ面白い。ぐっときます。かつコメディ部分も楽しくて、各々のツッコミに笑った笑った。
前世の自分を殺した元弟子は、千年後、誰とも交流を持たずたった一人孤独に生きていた。殺される間際、唯一願った彼の幸せのために、少女アセビに生まれた変わった彼女は全力で彼の元へ駆けていく。……駆けて行くんだけど、びっみょーにずれてるところが楽しい。
なので後半、がらっと色が変わり、物語が駆け足気味になって読者を置いてけぼりにした感があるのがとても残念……。好きなんです、そういう展開大好きなんです! でもこの一冊でやるの無理があったと思うんだ!
それでも、一つの時代の終わり、神々の世の終焉に、やっと一緒に生きられるようになった二人の姿は、とてもとてもよいものでした。
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「愛しているよ--俺の暁の姫」強大な力を持つ半妖魔のアレスは、幼いフィーネを"災厄"から救うと、そう告げて自らを封印した。残されたフィーネは、恋しいアレスを自分のモノにするため、妖魔の能力を操る"封石師"になることを決意。--そして10年後。封石師の基礎教育を終え、封石師見習いとなったフィーネは、約束どおりアレスを目覚めさせたのだが、とんでもない野望まで芽生えていて--!? 恋人バカな半妖魔×腹黒美少女のラブファンタジー!(Amazonより)

妖魔を従えることができる封石師となったフィーネには、かつて半魔に育てられた過去がある。彼に再び会うために封石師への第一歩として見習いとなったフィーネだが、再会したアレスは何故か素っ気ない。しかもアレスとは契約できないどころが、師匠となったトリスタンに振り回されることに。
賢く活発で、真っ直ぐすぎるヒロインが、持ち前の魅力で言葉巧みにヒーローを口説き落とすまでのお話。いやあ、いいところでここぞという口説き文句がくるところ、瑞山さんらしい話でとてもよかった。
最終的に明かされたフィーネの野望については、おおお!? が、頑張れ!? とちょっと戸惑ったのですが、実現できるといいなあと思います。きっとその方が、より良い世界になると思うな。
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沙漠の国で大統領が暗殺され、内閣は総逃亡。「仕方ない。私たちで国家やってみる?」立ち上がったのは、日本人少女ナツキをはじめ後宮の少女たち——。ハードな今日を笑い飛ばし、明日へ進み続ける彼女たちが、最後に掴み取るものは!?(帯より)

力強くて素敵なタイトルだなあと思っていたんですが、中身も大変素敵でした。これは少女小説だと思う!
紛争で両親を失った日本人少女ナツキ。チェチェン出身で将来有望で聡明なアイシャ。面倒見がいい姉御肌のジャミラ。後宮でありながら女性教育機関として機能するここアラルスタンで暮らす少女たちは、現大統領を支える若衆となるはずだった。大統領が暗殺されるまでは。
後宮という閉ざされた世界で暮らす(と言いながらも結構自由だ)少女たちの友情と戦い、国を支え守り政治をし、大人たちと渡り合う。場所が場所なだけに大変危険極まりない状況にもなるんですが、強くしたたかな彼女たちは力を合わせて綱渡りをする。
沙漠という国柄のせいか、全然じめっともしていないしアンニュイでもないし、カラッとして、とても明るくて気持ちのいいお話だった。みんなものすごく頭が良くて自分のすべきことをわかっているので、上手くコトが運ぶだろうかという不安はあるんだけれど人の失敗や過ちで台無しになるっていうストレスがなかったんだよな。すごく心が軽くなる読書だった。面白かった。
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戦時中のグラース国に転移した須山一樹は、年下の少年、ルーナ・ホーネルトと恋に落ちた。しかし、長かった戦争が終わった夜、気がつくと日本に帰っていた。それから十か月後、何の因果か、カズキは再び異世界にいた。だがそこは、敵対関係にあったブルドゥス国の王都。しかも、自分が消えた夜から十年が経過していた。行き場のないカズキは、偶然出会った少女リリィが経営する娼館で下働きとして過ごすことになる。二度目の異世界生活に慣れてきたある日、カズキはこの十年で名が知れ渡った「黒曜」という存在を知る。それは、終戦の夜に消えた異世界人の自分が、終戦の女神だと担ぎ上げられたものだった―。(Amazonより)

二度目の異世界召喚。言語が通じないため、珍妙な言葉遣いと奇声をあげるヒロイン。このカズキの一人称が、もうめちゃくちゃおかしい。何度も笑わされてしまった。
そんな明るさに隠されているんだけれども、せっかく思いを通じ併せた人と突然引き離され、戻ってこられたと思ったら十年後の世界。どれだけ不安で押しつぶされそうだっただろう。そしてルーナもどんなに苦しかっただろう。その苦しさはカズキの無茶苦茶な言動とそれに振り回される人々のツッコミで台無しなんですが笑
二度目というわりにカズキにあんまりこの世界の知識がないので、どういう状況なのかほとんどわからない……。がんばれルーナ。がんばれアリス。周りの人たち!
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 皇居の月々の水道、電気代は? 家計をやりくりするのは誰? きらびやかな宮中晩餐会の費用はどのくらい? 皇室費、宮内庁費などを含めた、いわゆる皇室関連予算の総額は二七三億円。私的なお小遣いである「御手元金」から、「御物」「御由緒物」と呼ばれる皇室財産まで。菊のカーテンの向こう側、知られざる「皇室の家計簿」の詳細を、情報公開法を駆使して大検証する。(カバー折り返しより)

ものすごく面倒な構成になっていることがわかりました。慣例に習うとこうだけれど現代の感覚的にそぐわず、みたいなところを少しずつ変えている最中なのかな。神事に国費を当てられないので内廷費を使う、みたいなところをほうほうと興味深く読みました。
最後の方のお礼金等に関してはなんだか週刊誌で取り上げられるような話題だなあと思いつつも、国家予算の使途の透明性という点ではみんながちゃんと知っておいた方がいい話なのかなあ……。しかし窮屈だな、という思いが否めなかったです。
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近衛騎士・フェリクスが新設された部隊の隊長に大抜擢!! 賑やかな旅路となった新婚旅行の余韻も残る中、突然告げられた辞令に戸惑いを隠せないアウローラ。その一方で、彼女にも隊員たちの衣装に施す刺繍の依頼が! フェリクスたちのために奮闘するアウローラだけど、無理を重ねたことで、フェリクスから刺繍禁止令を出されてしまって……!? 大人気シリーズ、完全書き下ろしの第7弾!!(裏表紙より)

フェリクスが近衛騎士隊の隊長に抜擢された。その意図は、魔術より古い起源を持つ『魔法』を用いる者たちの事件に対処すること。彼らを守るための刺繍を施すことになったアウローラは、少しでも強い刺繍を施すためにその手がかりがあるらしいフェリクスの実家があるアルゲンタムへやってきた。
終わり方を見るに前後編という感じですかね。アウローラは今回は刺繍するばかりでなく、刺繍する目的やその力の意図を自覚的に使おうとする。若夫婦の周りは大変賑やかなんですが事件も不穏さを増しており。この後どうなるんだろう。早く続きが読みたいよー!
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ミアの愛(!)で、魔王覚醒から救われたフィン。ひとまず一行は王都に向かう。そこで出逢ったのは、勇者の旦那様=筋肉質なケーキ屋さん&一癖ある店員コンビ!! 初対面の男子とも仲良くなるミアに、フィンはソワソワ……。そんななか、魔王を騙る人物が連日現われて事件を起こし――!? 「ミアのことが一番好きだよ」 元・魔王は平和を取り戻すことはできるのか!? 英雄譚は、終わらない!(Amazonより)

前作から続くお話を、フィン視点で。今度こそフィンが本当に報われてよかった。これでエヒトの審判が終わればいいんだけれど、次の百年は魔王が聖女を求める展開になりそうだな、などとちょっと思いました。
来世の話はともかく、今世の仲間たちもそれぞれに好きなことができそうで何よりです。思ったよりレーツェルがコメディ要員になっているのに笑いました。
今回のフェチはメイド服かな?笑 あとそれぞれに悩みを抱えた人たちを勇者一行がなんとなく救っているのが楽しかった。そのゆるさ、ちょっと好き。
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百年前の聖戦〈エヒトの審判〉で世界を救った聖女の生まれ変わり・ミア。なんの因果かミアの幼馴染・フィンの前世は魔王! 狼の魔物を身に宿した孤独な彼を、「良い子良い子♪」と天然にタラし込んでいたことで世界の平和は保たれていた……が。再び訪れる審判の時! かつての仲間である勇者一行と再会するも「ウチの子は魔王になんかなりません!」と言い張り!? 涙と笑いの新英雄譚!!(Amazonより)

百年ごとに繰り返される勇者と魔王の戦い。前世で聖女だったミアは、いまは劇作家見習い。幼馴染のフィンを可愛がっていたけれど実は彼は魔王。それを弟のようなわんこのような感じでたらしこんでいるミアだったけれど、ついに聖杯が現れてしまう。
会話とキャラの関係性を楽しみラブコメディ。めちゃめちゃ腕の立つ大きな青年を、元気で明るい少女がぎゅーっとしてよしよしするという、すごくフェチズムを感じるシーンがいっぱい笑
派手な展開はないんだけれど、ミアとフィンがとても可愛い。フィンが報われたのでよかったよかった。
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Author:月子
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