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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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各地に謎の宇宙船が飛来し、混乱する世界。言語学者のルイーズは、アメリカ軍大佐ウェバー、物理学者のイアンらとともに来訪者たちの目的を探る任務に就く。各国がやり取りを進める中、戦いを示唆する反応があったことで緊張感が一気に高まる。だがルイーズらの見解は異なり……。

想像以上に感動系で、上手いなあ、と唸りました。構成がすごい。小説でもできないことはないけれど映像だからこそのトリックですね。
すわ戦争かという緊張感が高まっている中で、ルイーズらが一生懸命に未知の生命体との交流を試みる展開は、周りに焦らされながらもルイーズが言語やコミュニケーションのことを慎重に、大事に考えているのが伝わる部分で、なんだかじんわりした。ヘプタポッドらがちゃんと反応してくれると嬉しいですね。
結末のことを思うと、ルイーズとイアンの選択はとても重くて切ない。未来がわかっていてもそれを選ぶか。何故それを選ぶのか? その答えの一つが多分これなんだろうなあ。よき作品でした。
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元刑事で現在は犯罪心理学の分野に身を置いている高倉は、妻と愛犬とともに一軒家に引っ越した。だが周囲は近所付き合いができそうにもない家ばかり。そのうちの一つ、西野家の西野氏はどうにも言動がおかしい。高倉が仕事に奔走している間に、妻に魔の手がかかり……。

軽い気持ちで見始めたら思っていた以上にサスペンスでどきどきしました。俳優さんたちの演技がすごい。サイコパスの演技がもう怖い怖い。
事件が入り組んだ挙句、自分が知らないうちに家族に被害が及んでいるのはサスペンスというよりはホラーの領域かもしれない。薬物のせいとはいえ、操られる形で犯罪を幇助するのはなんかもう、どうしようもなくてうわー!! と思いました。
妻の康子が怒りながらミキサーを回すところ、ぐちゃぐちゃにする、混ぜ合わせる、騒音で耳をふさぐという描写だったのかな。あのシーンが一番怖かったかもしれない。
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戦国時代、代々ヒラ忍者の家系に生まれた乱太郎は、一流の忍者を目指して忍術学園に入学する。一年は組に所属することになった乱太郎は、きり丸、しんベヱといったクラスメートたちとともに賑やかな学校生活を送るが、あることをきっかけにプロの忍者たちと対決しなければならなくなり……。

「忍たま乱太郎」の実写映画。子どもたちの可愛いこと! 楽しそうだなあ、とにこにこしてしまった。
子どもたちの無茶苦茶ぶりに大人たちが振り回されているのですが、アニメなどではそう目立っているように思えなかった教師陣も、実車となると迫力が増し、個性的すぎて二度見してしまう笑 特に見た目。こんな見た目で忍者なの……? みたいな。
しかし戸部先生はかっこいいな……。アニメでも結構好きだったんですが実車は役者さんの見た目もあってすごく好みでした。
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書き物業を生業としている私は、読者から不思議な話を集め、物語として仕立てたものを発表している。これは、そのようにして集まった10の話。「残穢」のスプンオフ作品。

『鬼談百景』に収録されている怪談を10作品映像化。すべて監督が違うのだそうで、アンソロジー映画なんですね。
「残穢」の私がナレーションをしてくれるので、続き物感が出ていてとてもよかったし、語り口が淡々としているのに聴きやすくてすごくいいなあと思いました。でもこれを見てから「残穢」に行くと怖さましましだっただろうから、逆の順番で見てよかった……。
ありえないものに襲われたり、見たり、声を聞いたりと、不可解かつぞっとする展開ばかりなのでずっと見ていると救いがないとわかって恐怖に慣れてしまうんですが笑 しかしこういうものに遭遇して怪我をして血の色を見ることになると、恐怖感とはまた違い、悪意にさらされている気がしてぞっとします。
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仕事ばかりして家庭を顧みないトムは、娘の誕生日に猫をねだられる。猫嫌いながらも周りの意見を受け入れ、しぶしぶ猫を連れて帰ろうとするが、その帰り、高層ビルで事故に遭ってしまう。そして目覚めたトムは、なんと自分が猫の中にいることに気付き!?

仕事ばっかりのおじさん、猫になる。ハートフルな導入で、話も家族とのすれ違いや仕事における部下の乗っ取り計画など、王道。なのにどうしても突き抜けられない感。でもそんなに嫌いじゃない。無理矢理感も味、という印象です。
猫になるようなおじさんなので、だいぶとアレな性格のトムですが、猫であることを通して見えてくるものに気付けるというのはやっぱり変身ものとしての醍醐味ですね。猫は基本的に可愛いんですが、いまの技術ならもうちょっと本物っぽく可愛らしくCGで作れたのかな。
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鬱屈した日々を送る高校生の外村直樹は、調律師の板鳥が学校のピアノを調律するところを見る。それをきっかけに調律師を目指すようになった直樹は、指導役の柳とともに様々な顧客とピアノと関わる。中でも、熱心にピアノを弾く佐倉姉妹は、直樹の仕事に大きな影響を与え……。

本屋大賞受賞作の映画化作品。原作は未読。
なんとなく暗くて重くて苦しい話を想像していたんですが、思っていたものとは違い、何かになりたい、世界と繋がっていたいと望む人たちが、静かに深く結びついていく素敵な作品でした。
調和を望む外村が、調律師を目指すのがなんというか、選ぶべくして選んだなという感じで。音楽の道を歩むかどうか悩む佐倉姉妹の選択を見守り、新しい門出を祝おうとし。世界の中心にはいないけれど、寄り添い、支える、そういう生き方を選んでいるような気がして、胸がじわっとしました。
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歌手の母の運転する車に乗っていたヘンリーは事故に遭った。だがそのとき奇妙なことが起き、二週間前のある日に飛ぶ。戻って来た彼のもとに「大人になった君」という男性が現れ、ヘンリーがタイムスリップ体質であることを告げて消えた。やがて大人になり司書として働いていたヘンリーは、自分を知る、見知らぬ女性クレアと出会う。彼女は子どもの頃、いまよりも未来のヘンリーに出会い、恋をしたと言って……。

タイムトラベル体質の持ち主が、過去や未来をいったりきたりする。そこで出会う運命の恋、必ずやってくる終わりのときと、生まれてくる子どもの秘密。時間ものとして初めて見る設定でとても面白かったです。過去はどうしても変えられないという設定を貫くことで、どきどき感よりも、どのように生を全うするかと寄りそう気持ちになれたのも大きかった。宝くじを当てて大金を手にするのはロマンですね笑
そしてラストが、とてつもなくよかった。いまこの瞬間にあなたはいないけれど、生きていくさきにあなたと出会える未来があるかもしれない。走っていくクレアと、それに応えるヘンリーの台詞、素敵でした。
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少年リュカは、父パパスとともに、魔物に連れ去られた母を取り戻すたびをしていた。だが、元凶たるゲマとの戦いで、リュカを人質に取られたパパスは無念の死を遂げてしまう……やがて奴隷に落とされながらも成長したリュカは、天空の剣を得れば彼岸が叶うと知り、再び旅に出た。

DQ5を原点にする3DCGアニメ。ゲームは未プレイ。
酷評や訴訟について色々と報道は目にしていたので、どんなものかなと思って見てみましたが、むちゃくちゃ悪いわけではない。ただ、それをこの映画でやる必要があったのか、という点では考えなければならなかったかもしれないな、と思います。
終盤のいいところまで「ドラゴンクエスト5」という世界を楽しんでいたのに、急に現実に引っ張り戻されてしまう感覚、「プレイヤー、君も勇者なんだ」というメッセージ性の根拠が薄すぎることがいけなかった感じ。ゲームはリアルだ、と伝えておきながら、それとは真逆のメッセージが伝わっている感が強くて、ラストがこれでは終盤までどんなにかっこよくてどきどきさせられても台無しですね……。
モンスターの愛らしさや、戦闘シーンの派手さ、格好よさは素晴らしいと思います。女性キャラクターもそれぞれ魅力的で可愛らしく、ビアンカフローラ問題も起こるよなあと納得。それだけのオチが残念でした。
「シターラ 夢を抱け、少女たち」

幼くして結婚する少女、シターラ。相手は父親ほどの年の男性。パキスタンの少女を描く15分のアニメ。

パキスタンを舞台にした、現在も1200万人の子どもが児童婚で夢を断たれている、ということを知ってもらうための作品。
世界中にインターネットが普及した現代で、これを見ることのできる子どもたちが、少しでもこういう国がある、こういう子どもたちがいるってことを覚えていてくれたら、と思います。知っていると知らないとでは大違いなんですよね。
台詞はついていませんが、温かみのある色彩や絵柄が素敵で、結婚式のシーンはとても美しかっただけに……。どうか、女性が、女性だけでなくすべての人が、自らの生き方を選べる世界となりますように、と祈る。
「バード・ボックス」

「これから長い旅に出る。目隠しは絶対に外してはいけない。声を出してはいけない。守れなければ死ぬ。いいわね?」マロリーは小さな少年少女たちに言い聞かせ、視界を覆い、ボートに乗って川を下り始める。何故、そんなことになってしまったのか? それは五年前、「何か」を見た人々が突然自傷行為や殺人に走り、世界が変わったあの日から始まる。

見えない「何か」を見ると、正気を失い、自殺、殺人などを始めてしまうことで、あっという間に世界中が終末へと向かおうとする。何かを見なければ大丈夫だと、当時妊娠中だったマロリーをはじめ、とある家に避難して来た人々だったが、閉じこもる生活が長く続くはずもない。危険を冒して食料を求めて外に出たり、新しい逃亡者を迎え入れるなどしたことで、仲間が減っていく。
何かに似ているぞーと思ったら「ハプニング」ですね。何かに襲われて突然世界が終わるという。こういうのってその「何か」がなんなのかはどうでもよくって、ある日死に追いかけられたとき、人間の恐ろしさと真の強さが見えてくるというか。この作品は多分「見えるものがすべてではない」ということだったのかなあという気がしました。見えないからこそ恐ろしい、見えないからこそ、強い。そんな感じ。
途中、話の展開のスピードを上げるために投入された新しい登場人物ゲイリーと、「それ」を目にしても普通に行動できる人々の設定、そして最後の約束の地の種明かしが、おおっと思いました。面白かったです。
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Author:月子
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