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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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グラハム家の祖母エレンが亡くなり、娘のアニーはグループ・カウンセリングで話したように、自分の家系は先天性遺伝で精神疾患を発症することを案じていた。アニーの息子ピーターは高校の友人宅のパーティに行くつもりだったが、お目付役として妹のチャーリーを連れて行くように言われる。だがその日、事件が起こる。そしてそれをきっかけに次々と恐ろしい出来事が起き始め……。

「ミッドサマー」のアリ・アスター監督作品。むしろこの「ヘレディタリー」があったから「ミッドサマー」が期待されてそれに裏切らないホラーだったという感じなんでしょうね。むちゃくちゃグロくて悪趣味でぞくぞくしました(褒めています)。
冒頭から不穏な空気が漂っていて、チャーリーの首が飛んだときは「始まったぞ……」感がすごかったです。やばいことが襲ってくるのが目にも明らかで。家庭が崩壊し、ギスギスした食事の席や、どんどん心が離れていく家族と、それに付け入る他人、そして終盤にちらちら姿を見せるようになる怪しい集団。ただのホラー映画と違うのは、凄まじく狂信的な人々がいて、それに巻き込まれていく登場人物たちへの没流感と、恐ろしい存在がもたらす容赦ない悲劇と苦痛がものすごく常識はずれなのにセンスがよいところ。ホラー映画としてこんな風にただグロいのではなくて、理解できなくて気持ち悪くて怖い、というのが味なんだと思います。
ちょっと検索してみたらネタバレ解説のページを見つけたので、面白く読みました。いやあ、何度も見たいと思わないけれど見なくちゃなという気にさせるホラーだなあほんとに。
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女子大生の倉橋有里は、結婚式のビデオのダビングをしてほしいと友人の夏美に頼まれた。だがそのことで、偶然手に入れた呪いのビデオを夏美が見てしまう。一方、呪いの家の向かいに引っ越してきた女子高生の高木鈴花は、家に入ったことで両親が犠牲となり自らも呪われてしまう。彼女らと救うべく霊能者の常盤と助手の珠緒は、呪いには呪いをぶつけるという方法を用いようとし……。

どっちが強いか映画で決めようぜ! みたいな若干お祭り感のあるホラー映画。十代でも怪談系が得意なら楽しく見られそう。女の子たちが結構きゃーきゃー叫んで賑やかなので、びっくりさせられるところはあるものの恐怖がにじり寄っている感じはあまりありません。みんなすごくよく動くし。その前の日に「残穢」を見ていたので、ホラーでもこんなにテイストが違うんだなあ、と面白く感じました。
結局人間の浅はかな考えでは、呪いや怨念なんてものを封じることはできないってことでしょうね。
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嵐の翌日、デヴィットは息子のビリーを連れ、隣人のブレントに頼まれて街まで車を出した。スーパーで買い物をしていた彼らだったが、何故か店内は停電。やがてサイレンの音が鳴り響き、街は霧に包まれる。霧の中から店内に逃げ込んできた男は、霧の中に何かいると告げ、客たちは全員スーパーに立てこもる。だが外に出るべきだという意見や、店内に残るべきだなどと意見が衝突し……。

後味が悪い。最高。象徴的で好きなタイプの作品だった。
絶体絶命の状況で大勢と立てこもり、息子の命を脅かされる父親。狂信者たちとの争い。外の世界の脅威。果たして父子はサバイブできるのか。「起こってほしくない」ことが起こるのはさすがです。そして人間関係の描き方がえげつない。この状況、絶対不幸な出来事しか起こらないやつー……。
やっぱりラスト15分がすごい。希望を抱いて走り出したにも関わらず、諦めてしまった者は報いを受ける。そんな象徴のようなラストだった。どんな危険も顧みずに突き進む者、あるいは狂信的に信仰する者は、信じるという点でご加護があるんだろうなあ。さすがにエンドロールが流れたときは呆然としましたが、面白かったです……気軽に言えないけれど……。
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小説家の私は、怪奇系の雑誌に連載を持っており、読者から届くその手の話を元に作品を作っていた。熱心なファンと手紙を交換する中で、私は背後からさー、さー、と何かが掃くような音が聞こえる部屋があるという話を聞く。それはやがて意外な形で繋がっていき……。

小野不由美さんの『残穢』が原作。映像にするとまた別の怖さがある。暗い部屋って、映像であんまり見たくないなって思ってしまった。怖いから。
原作を読んだときにも思ったんですが、調べ始めると連鎖的に広がっていくの、見えないものの意図を感じてめっちゃ怖い。そうやって導かれていることってたくさんあると思うんですよね。だいたいはいいことなんだけれども、こういう呪いの存在って本当にあると思います。
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ゴブリン退治に向かった令嬢剣士の捜索と救出を依頼されたゴブリンスレイヤー一行。だがその目的地である北の雪山でのゴブリンは非常に手強く……。

原作もしくはアニメ等、事前に設定を頭に入れていないと置いていかれるタイプのOVA。登場人物の説明がないまま、アニメの続きのように話が始まって終わりましたが、これはこれでよいものだ(原作1巻とアニメを見ていたので)と思いました。
相変わらずのゴブリンスレイヤーさんと、能力の高い仲間たちが工夫しながら戦う、いつも通りのお話。すでに仲間に対して結構優しくなっているゴブリンスレイヤーさん、ちょっと可愛いなと思ってしまった笑
そしてエンディング曲がめちゃくちゃいいな! びっくりした。原作の続きが読みたくなりました。
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高校生の草壁光は、合唱祭の練習のときに隣のクラスメートが口パクしていることに気付く。秀才と有名な佐条利人とは性質も違い、話したこともなかったが、歌なんてくだらないと思っているのかとそのときは思う。だが本当は歌うことが苦手な利人がこっそり一人で練習しているところに遭遇したことで、二人の距離はあっという間に縮まっていく。

中村明日美子さんの漫画が原作。
男子高校生のピュアッピュアなところを抽出したような作品で、見ていて胸がくすぐったくもなり、微笑ましくもなり。甘酸っぱい。甘酸っぱいよ! この透き通ったような恋、見ていて心が浄化されるわ……。
光がまた結構やり手というか、そつのなさが、いいわあ……と思いました。でも利人に恋してるんだよな。それがいい。
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富裕層の子女たちが暮らす寄宿学校に家庭教師としてやってきたヴァイオレット。主人であるイザベラは、とある事情で淑女の教育を受けていないため、かつての依頼人を通じてヴァイオレットに教師役が回ってきたのだ。短い日々の中で友人となった二人。イザベラが託した手紙を届けた、数年後。イザベラの「妹」テイラーが郵便社にやってくる。

原作の「外伝」に収録された「永遠と自動手記人形」をメインにして、成長した妹テイラーが郵便社にやってくるエピソードを追加したもの。原作を大事にしつつ、素敵なエピソードを補完してくれて、とってもとっても嬉しかった!
イザベラ=エイミーとテイラーが手紙を通じて、お互いの絆を確かめ合う。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品にふさわしいエピソードだと思いました。短くも愛がこもったあの手紙が、確かに二人の姉妹を繋いでくれていたのだと思うと涙が溢れてしまった。
原作も読んだし、EXエピソードも、外伝も、劇場版も満たし。本当に本当に、素敵な作品でした。この作品を愛するすべての人が幸せになりますように。
「ザ・プロム」

女子高生のエマは、プロムに同性のパートナーを連れて参加するつもりだったが、PTAの反対を受け、プロムそのものを中止されてしまい、学校中の批判を浴びていた。SNSを通じて状況を知った、落ち目の役者たちは、自らのキャリアの起死回生のためにエマを助けようとやってくる。だが思ったよりもことは簡単に運ばず……。

ずっと歌っているミュージカル映画。明るく、楽しく、社会問題をしっかり描きながらハッピーエンドまで持っていく。そうそう、これが見たかったんだよ! という楽しい作品でした。個々の問題が、寄り集まって力をあわせることで解決したり、個性を認められたりする展開は、やっぱり胸が熱くなるし、応援したくなる。
最後の歌が本当に、全員で集まって、誰も差別されることなく大団円! を表現していて嬉しかったなあ! 最後の歌を何度も聴きたくなってしまう。
大好きな作品になりました。
鬼殺隊の隊員として、炭治郎たちは炎柱・煉獄杏寿郎が向かった無限列車の調査任務に合流する。煉獄の凄まじい強さに、無事任務終了、と思いきや、それは鬼が見せる夢の罠で……。

泣いたよね。周りからすごいすすり泣きが聞こえて、こんなにも熱く激しく強さを示してみせた人の物語は胸を打つんだなと思いました。
漫画も面白いんですが、映像がまったく原作の面白さを殺していないのが本当にすごい。動いているから、音楽があるから、声がついているからという魅力が物語のよさを増しましにしていて、すごい。
個人的に原作でもどきっとした煉獄さんの「こっちへおいで」がものすごい破壊力でした。号泣しながら胸をときめかせていて呼吸困難でしたよ……。
C.H郵便社の自動手記人形として、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの名は徐々に広まりつつあった。ヴァイオレットはある日入院中の少年が家族に宛てる手紙を代筆する。彼が亡くなった日に家族に渡す、という約束を交わして。だがある日宛先不明の手紙の筆跡に見覚えがあることに気付いたホッチンズは、ヴァイオレットが未だ忘れられないでいるあの人が生きている可能性を告げて……。

公開中なので続きから。



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Author:月子
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