読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

1920年代のアメリカ。シカゴのキャバレーでスターになることを夢見ていたロキシーは、約束を破った愛人を撃ち殺したことで留置所に入れられる。そこではかつてスターだったヴェルマが捕まっており、そこでもお金やコネを使って輝かしい日々を送っていた。注目を浴びたいロキシーは、事件を利用し、弁護士ビリーの思惑もあって、センセーショナルな事件の被疑者として注目を浴びるようになり……。
女性陣の悪さやずるさが楽しいんだけれど、なんというか、ちょっと寂しさみたいなものを感じました。そんなに注目されたい、人気者になりたいって思うのか……みたいな。最後の最後は世間を皮肉った感じでもありましたが、したたかなロキシーとヴェルマがやっぱり見ていて悲しい。
ミュージカルシーンがものすごくかっこよくて眼福でした。ちょっと軽薄な印象がある衣装やダンス、実にアメリカっぽい(個人の意見です)。
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映画界の巨匠として名高い監督のグイドは新作「イタリア」の記者発表を行おうとしていた。だが脚本はできておらず、いつものように記者たちを煙に巻き、答えられない質問を受けて逃げ出した。追い詰められた彼は妻ルイザをはじめとした多くの女性を翻弄し、傷つけるが、その脳裏には作品としての素晴らしい映像が浮かんでいて……。
合間合間にグイドの妄想として舞台(ステージ、歌)が挟まる。これがまた豪華絢爛、力強くてかっこよくて素敵なんだよなー! 女性陣は本当にお気の毒というか、創ることにかけては天才的なのに他はだめな男に振り回される感がわかるというか。だからこそ、二年後のラストシーンはよかった。エンディングがぞくぞくするほどかっこよかったし、こういう構成大好きなんだよ!

海岸に打ち上げられた女性と恋に落ちた男性。男は灯台守で、女は海底国アトランティスの女王だった。二人の間に生まれた子どもを残して、女性は追っ手によって国へ連れ戻されてしまう。子ども――アーサーは海の生き物と話せる能力や母に近しいアトランティスの参謀によって鍛えられた戦う力でもって成長したが、ある日海底国の王が地上に攻め入ろうとしていることを聞かされ……。
髪が長くて髭が濃くてむきむきのなかなか男臭い主人公。ヒーローとはマッチョであるという価値観がばりばりに感じられます。対する悪役もマッチョであるのが面白いな。異父弟と主人公に対する復讐者の組み合わせが面白いです。冒頭で復讐者となるデイビットと父ケインの別れがものすごい盛り上がりだったのが、え、え? となったのがちょっと面白かった。善ばかりを成すのがヒーローではないということでしょうか。
ヒロインのメラの髪がとても美しくて素敵な色。気の強すぎるヒロインも楽しかったです。

乗っていた蒸気機関車が強盗団に襲われたジョン。強盗団はその機関車に捕縛されているボス・キャヴェンディッシュを取り戻しにきたのだ。だがそのボスを狙っているのは悪霊ハンターのトントも同じく。兄の死をきっかけに、ジョンもまたキャヴェンディッシュを追う。マスクを着けた『ローン・レンジャー』として。
西部劇的世界観の冒険活劇という感じ? 愛する者を奪われて悪党に復讐する、相棒がうさんくさい悪霊ハンター、開拓時代の雰囲気が残る荒野、みたいなものを混ぜ合わせてある。どきどきわくわく感もあるんですが、合間合間に現在(メインストーリーの未来)に視点が飛ぶのがちょっと見辛かった。いや役者さんを映したかったんだよね、わかるよ。
トントは本当にジョニー・デップ氏が作り上げたトントという感じで、この映画の半分くらいの質量で彼の存在感がすごい。

ニュート・スキャマンダーが捕らえたグリンデルバルドが脱獄した。恩師ダンブルドアとの再会し、クリーデンスやグリンデルバルドを追跡することになったニュートだが、やがて事件は魔法族の権利の拡大を訴える黒い魔法使いの誕生に繋がっていく。
第二作目。ヴィルデモート以前に凶悪な魔法使いがいて、この辺りで起こった出来事が次世代につながっていて、と意外に込み入っていてちょっと難しい「ハリー・ポッター」関連作という印象です。前作は幻獣たちが登場して賑やかだったのが、今回は凄まじく不穏なトーン。戦争というものが、魔法族と非魔法族にどう影響するのかっていうのは描きどころだなあと思います。いやでも悲しい終わり方をする予感しかないんだけど大丈夫か?

江戸時代後期。将軍の異母弟に当たる松平斉韶は立場を利用しては自己中心的な振る舞いで多くの人間を傷つけ、ときには自死に追い込んでいた。このまま斉韶を放置できないと考えた大炊頭は、御目付役の島田新左衛門に暗殺を命じる。
2010年のリメイクの方。仲間を集めて悪い殿様を討ちます、というのが簡単な説明でしょうか。途中で山賊っぽい無法者が加わるのがとても日本の話っぽい。かつ、い人を殺すとたとえ主人公でも報いを受けなければならないというのと、後世に託すように若い人間が生き残るというのがやっぱり日本の話という感じ。
きらきらした邦画感はなく、終盤、斉韶が泥だらけになるように、あえてとても泥臭く作っているんだろうという部分に好感を持ちました。言っちゃなんですが、全員の小汚い感じがすごく侍映画であるところを押し出していたように思う。

潔癖症の詐欺師ロイは、相棒に紹介された精神科医の診察を受け、病状の改善のために別れた妻との間に生まれた娘と会うように勧められる。ぎこちないながらも14歳になった娘のアンジェラと交流を深めるロイ。ある日アンジェラはロイの「仕事」を教えてほしいと言い出して。
ああーやっぱりねー! そういうことだよねー!! という「騙す・騙される」をテーマにした作品。
詐欺師に身を落とすような男の悲哀ぶりやおかしみが描かれている。なんというか、憎めない、優しい人なんですよね。父と娘の交流を描いているかと思えば、あれなんだかおかしいぞ、というのが最後に収束するのが楽しかったです。こういうロイだから、最後にこういう終わり方になったんだろうなあ。

文四郎は幼馴染と剣道に打ち込みながら、隣家の娘ふくに淡い恋心を抱いていた。しかし主家の権力争いに父親が巻き込まれ、家は落ちぶれ、文四郎は罪人の子と蔑まれるようになり、ふくもまた藩主の元へ奉公に出ることとなり離れ離れとなる。成長した文四郎はひとかどの剣士になったが、その頃、再びお家騒動が起こり……。
藤沢周平の小説が原作。原作は未読ですが読みたいなあと思わせる美しい、風情のある作品でした。
正しい人であった父が無残にも切腹させられ、家が没落し、罪人の子と蔑まれながらも、剣の道に打ち込んで周囲からも認められる剣士となる。この設定だけでロマンだ。ちょっと鬱屈した感じがありつつも、剣が作ったまっすぐな芯があるように見えるから役者さんはすごいなあ。
そして多分みんなこの、叶わぬ恋とその行方が好きなんだよな。私も好きだよ……。二人きりになれてようやく、もう二度と結ばれない思いを確かめ合うラストシーン、情緒に溢れていました。

富裕層がスペースコロニー「エリジウム」で暮らす一方、貧しい人々は荒廃した地球で暮らす世界。ドロイド工場で働くマックスは、致死量の放射線を浴びて余命五日と宣告され、解雇される。エリジウムなら治療ができると知ったマックスは闇商人のスパイダーと取引し、エリジウム市民の脳内データを奪うことになるが……。
超富裕層だけが暮らすスペースコロニー。それを開発した一大企業。貧民層の青年。そこに富裕層の幼馴染とその余命わずかな娘ですよ。たぎるよね。
自分可愛さで富裕層の人間からデータを盗み、助かろうとしたマックスは、エリジウムにとって重大な機密に触れたために追われることに。そんな中で出会った少女の何気無い言葉で、彼はその機密データを使って世界を変えようと試みる。うーん実にいい。
向こうがこちらを人とも思っていないのはその通りで、マックスもまたそうなんですよね。それが変わるのはやっぱりすごく感動する。こういう最後に大変革を起こす話がめちゃくちゃ好きなんですよ!いいSFであった。