読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
巨大なインターネットサービス「OZ」が全世界に普及している現代。
高校二年生の小磯健二は、憧れの夏希先輩から夏休みのアルバイトに誘われ、二人で長野の陣内家に行くことに。彼女の曾祖母・栄の誕生日を祝いに大人数の親戚が集まる中、健二は夏希の婚約者だと紹介されてしまう。アルバイトとは、栄のために婚約者のふりをすることだった。
しかし、その日の夜、健二が行ったあることによって、次の日から世界が大混乱に陥る事態に。世界を救うために、健二、そして陣内家の人々が立ち上がった。
実はすっごく見たくて公開時期に映画館に行って観ました。二回目はテレビ、今回のDVDで三回目の視聴だったんですが、やっぱり泣いたし笑ったし面白かった!!
キャラクターの楽しさや物語の盛り上がりはもちろん、田舎の一族会合のあるあるとか、家族内での立ち位置のリアルさとか、観ていてすごく細かいところが面白いなと思います。絵もすごく細かくて綺麗! あの朝、の空気や焦り、冷たい予感なんかは、実際に体験したことがある人には本当にリアルじゃないのかなあ。でもそれで終わらないのが物語のいいところというか、この映画の楽しいところだなと思います。
私は、理一さんがすき! です! 一回目はあの台詞のところが出るまでノーマークだったのですが、今回ずっと目で追ってました。食事のとき夏希と何喋ってたのかな!?
しみじみと、家族っていいな、と泣き笑いながら思ってしまう映画でした。何度でも観たい映画だと思っています。
細田監督、夏に新作公開なんですよね。楽しみ!
オススメされた映画でした。オススメ、ありがとうございました!
PR
パリ・オペラ座。プリマドンナ・カルロッタの降板で代わりに歌うことになった踊り子のクリスティーヌ・ダーエは、初演で見事な歌声を披露し、新しいプリマドンナになる。かつての幼なじみラウル子爵とも再会するが、クリスティーヌは死んだ父から使わされるという音楽の天使にさらわれてしまう。その天使こそ、オペラ座に潜むファントムだった。
通常版が今では絶版のようなので、スペシャル・エディションを貼っておきます。私が見たのはレンタルなので多分通常版。
パリという街、その華やかなオペラ座が美しい。裏方のごたごた感とかたまりません! 映像もいちいち美しい! マスカレードのシーンがいいなあ!
TV放送で日本語音声版をやっていましたが、もう英語版の方が耳に慣れ親しんでしまった感があります。日本語版もいいんですが、字幕で見ている方が好きだなと思います。
ジェラルド・バトラーが本当に美声で。最後の地下シーンが切なくなるほど哀れで、オルゴールを見ながら静かに歌うところが胸に来ました。そこにクリスティーヌが戻ってきたり、ラウルと歌う声が響いてくるのは、もう「ああああかわいそすぎるううう!!」となりますよね……。変態が過ぎると愛おしいと錯覚してしまう例かなと思います。
エミー・ロッサムのクリスティーヌは、最初に地下に連れてこられて気を失った後、起きたときの姿が好きです。メイクも衣装もセクシーでどきどきします。彼女のしとやかで大人しい見た目とは裏腹に、実は結構したたかで残酷なところがあるのが好きだったりします。最後の地下シーンは、キスの後、どうしても「ああっファントムかわいそう!(でもちょういいひと!)」って思ってしまうんですけども! 怯えるだけの女性より、残酷でも出来ること、したいこと、望むことといった、何かをしようとする女性が好きです。
それでもやっぱり最愛はファントムなのかもしれない。
耳に幸せな映画でした! オススメありがとうございました!
パリ・モンマルトルのキャバレー「ムーラン・ルージュ」の高級娼婦サティーンと、貧乏作家のクリスチャンは出会い、恋に落ちた。しかしサティーンはパトロンである公爵のもの。困難な恋の結末は……。
悪趣味とも言えるほどきらびやかで眩しい舞台。世紀末の退廃さが空気のあちこちに流れているようで、思わず目をきらきらさせて見てしまいました。ほんと好きだこれ! 始まり方はすごくびっくりしたけれど!
19世紀末で世紀末が舞台なのに、どこか未来のようにも思える世界ですよね。好きだ。
高級娼婦と貧乏作家の勘違いから始まる恋は笑えて、でも次第にその思いが真剣なものになっていき、その結末を迎えるところは切なく。王道なストーリーがシンプルで、まっすぐに胸を打ちました。
しかしサティーンきれいだなー。あのネグリジェが好きです。ついデコルテをじいっと見てしまうへんたいです。英語を聞いていると、あのシーンの台詞がひどくてにやにやしました。へんたいです。衣装もそうですが小道具が! あの部屋ほしい! ミニチュアでもいいから!
最後まで愛の物語で、最後までじわっと染みるようでした。
オススメされた映画でした。すごく好きです! 楽しかった。ありがとうございました!
ところでこの頃のムーラン・ルージュといえば、ロートレックが好きです(本物の方です)。ついムーラン・ルージュ(本物の方)のポスターを探してしまいました。
真実の愛のキスを王子様とすることを夢見る娘ジゼルは、ある日エドワード王子と出会って結婚することに。しかし王子の継母ナリッサが邪魔をし、ジゼルを異世界であるアメリカのニューヨークへと飛ばしてしまう。ジゼルは弁護士のロバートとモーガンの父娘に助けられるが、異世界の乙女である彼女の行動は、父娘にとって突飛そのもの。そのはずだったのだが……。
好き。本当に好き。かわいい。自己パロディもそうだし、ストーリーも本当に好きなんです。ただの夢見る女の子の話じゃないのがいい!
夢見るジゼルと、現実的なロバート。夢を見たいのに父親はそうではない娘のモーガン。現代社会に生きるキャリアウーマンのナンシー。物語の王子様をいくエドワード。お話は、ある意味、永遠の愛の有る無しの戦いのように思いました。ジゼルとナンシー、モーガンとナンシー、ジゼルとモーガン。比べていくと、「みんな夢見る女の子だったのよ」なんだな! と思いました。そして、ナンシーと大人な恋をしていたロバートが歌うシーンは、それ以前の台詞をふまえるともう、たまらない!
実写ジゼルのドレスがニューヨークに馴染んでいて、おかしいですけれど、可愛いです、本当に。そのドレスがよく似合ってた可愛いジゼルが、現代の大人っぽいドレスに身を包んでいるところは、本当にときめいた!
過去作品への畏敬を込めてハッピーエンドで終わるところが好きです。
これ書くためにちょっとwikiで調べたんですが、その後の作品へのパロディもあったんですね……! 気付かなかったのでもう一度見てみました。「〜魔法のキス」は未視聴なんですが、ラプンツェルのパロディは分かりました。本当に「想いを伝えて」のシーンで劇やってた! ますます好きになってしまった!
好きな映画でした! オススメありがとうございました!
ラプンツェルは、母親ゴーテルの言いつけのまま、外の世界を知らずに18歳の誕生日を迎えた。彼女の望みは、いつか、いつも自分の誕生日に現れる、星とはちがう「空に浮かぶ光」を見に行きたいというもの。誕生日のその日、母親の留守中に塔に忍び込んだ大泥棒フリンによって、彼女は外の世界へ踏み出した。
私が見たのはレンタル版です。DVDだけって11月発売だったんですね……(ブルーレイとDVDのセットならあるのに)
原作「ラプンツェル」の設定どこいったー! と最初は思ったのですが、このストーリーでもファンタジックで好きです。ロマンチック。何より、これまでの作品とちがって、コメディがあるのが楽しかったです。たくさん笑いました。お馬さんかっこいい。
ヒロインは過去作品のプリンセスを踏襲して、歌うし、動物とも友達ですが、ヒーローがプリンスじゃないのがめずらしくていいなあと思いました。
音楽がとても好きだ! 街でのダンスのシーンの音楽が好きなんですが、なんとなく「リトル・マーメイド」を思い出しました。
そして何より、ロマンチックで好きだ!!! と思ったのが、「I See the Light」の歌うシーン。高画質テレビの素晴らしさを思い知りました。色使いに、光の表現。すごかった。ときめいた。
見ていてすごく感じたのが母親と娘の確執でした(「お母様を悪者にするのね」とか)。泥棒に盗まれる大事な娘、というのが、母娘関係を表していて面白い。ラプンツェルはそうは望まなかったけれど、ゴーテルは退治されるとか。
ゴーテルはああいう結末でしたが、何よりハッピーエンドが楽しかったです。
すごく素敵でした! オススメありがとうございました!
中流階級のベネット家に五人の姉妹。長女のジェーンは、年収五千ポンドの資産家ビングリーと出会い、思いを寄せ合う。次女エリザベスはその友人ダーシーの中流階級を見下す言動を知ってしまい、彼を高慢だと思うようになり、ダーシーに対して険悪な態度を取る。少しずれたセンスを持つすぐ下の妹メアリー、軍人に夢中な軽薄な妹たちキティとリディア。何かと財産と結婚を口にする厚顔無恥な母ベネット夫人。エリザベスの家族に対して嫌悪感を持つダーシーは、それでもエリザベスを愛していると告げるが、エリザベスは……。
「プライドと偏見」は最近の映画なのですが、この「高慢と偏見」は1940年の映画です。
グリア・ガースン、美人だなあ!(「心の旅路」ですっかりファンに)
と思うのですが、ああいう性格のエリザベス役としては、私はキーラ・ナイトレイの方が好きだ、と思ったり。どっちも美人ですが、グリア・ガースンは上品すぎるというか。もっと荒削りで磨きすぎていない美人の方がいいな、と思うのですよ! 好みの問題ですね。
ローレンス・オリヴィエがかっこよかったです。
原作の方にあたっていないので映画のみの感想ですが、なんだかコメディっぽいノリだな、と思いました。まさかコリンズで癒されるとは思いもしなかったというか。「プライドと偏見」より話が分かりやすい気がしました。シーンが叙情的で美しかったり、ドラマチックだなと思うのは「プライド〜」の方なんですけれども。大団円なハッピーエンドで終わりはにっこりしてしまいました。お話としてはこっちの作りの方が好きかもしれないです。
しかし、一番注目してしまったのは、衣装や小道具ですね! 袖のたっぷり膨らんだ衣装に、大きな帽子! 棚や燭台や、窓辺、庭の作り。しょっぱなでびっくりしたのは、ベネット氏が椅子を反転させて階段を作ったとき。「あれほしい!」と思いました。どこに置くんだ。
楽しかったです。オススメ、ありがとうございました!
五人姉妹のベネット家では、母親が娘たちの婿取りに躍起になっていた。長女のジェーンは、別荘を借りてやってきた資産家の青年ビングリーと出会い、次女のエリザベスはその友人ダーシーと知り合う。だが、ダーシーを高慢な人間だと感じたエリザベスはことあるごとに彼に反発し、ダーシーはエリザベスに惹かれるところがありながらも険悪な関係に……。
オススメされたのは映画でも「高慢と偏見」(プライドにあらず)と本の『高慢と偏見』なのですが、とりあえずすぐ見られる状況にあったので同じオースティンの『高慢と偏見』を原作としている「プライドと偏見」を見ました。
風景や建物や室内の様子が美しくてうっとり。舞踏会の様子も舞踏会はこういうのだよなあと思って楽しかったです。
お互いに誤解を抱いたまま相手に対してしまう、エリザベスとダーシーのいろいろにもだもだしましたが、中盤にかけてから恋し始めているのが分かってにやにやしました。ダーシーの彫刻を見るエリザベスのうっとりした表情のかわいらしさよ。
ただ、これを見る前ちょっと調べてみようと思って、wikiであらすじを読んでしまったのですが、このあらすじが頭に入ってないと分かりにくかっただろうという作りだったのがちょっと残念でした。キャラクターが多い割にみんな薄い、ような……。でもコリンズは立ってたように思います。空気読めてない感が笑ってしまった。それから、キャサリン夫人に対したエリザベスはかっこよかったです。もっとこういうところがばしばしと感じられたら面白そうだなーと思ったので、本の方(『自負と偏見』)を買いました。
朝日の中でのプロポーズと、お父さんとの会話にときめきました。「高慢と偏見」と『自負と偏見』の方にも触れてみたいと思います。
過去の記憶を失い、精神療養所でスミスと呼ばれていた男は、終戦のその日病院を抜け出し、美しい踊り子ポーラと出会う。ポーラに匿われ、ともに街を離れたスミスは、やがて彼女と結婚し、男の子をもうける。更に作家の仕事を得てリバプールに向かったスミスだったが、そこで事故に遭ってしまった。記憶を取り戻したスミス、本当の名をチャールズという彼だったが、記憶を失っていた間の三年を忘れ去っていた。もちろん、ポーラのことも……。
すきだー!!! としか言いようのない、すごくよかった! という気持ちが込み上げてくる。
俳優さんたちはかっこいいし綺麗だし、演技に目を奪われてしまったし、お話も、じりじりとじらす感じがたまらなく楽しかった! ポーラとキティの女優さんが、とても綺麗なんだけど登場人物として対照的ですごくいいなあ!
ポーラは記憶のない男の目の前に飛び込んできて世界を変えたとても魅力と包容力のある女性で、キティは三年間の空白を持つ男に惹かれながら少女から娘へと成長した女性。スミス(チャールズ)の前に現れるこの女性たちがとても生き生き、きらきら、美しく輝いていて、見ながらぽーっとなってしまいました。
そして髭メンの渋さ……。
思い出すの、出さないの、という感じが揉み手するくらいはらはらさせて、だからこそ最後のシーンはじーんとしました。
いい映画を見た! 楽しかったです。オススメありがとうございました!
ラスベガスのスターとして成功しつつあるデロリスだったが、修道院にいるはずの友人たちの訪れを受ける。修道院長から「学校の先生になってほしい」と頼まれ、聖フランシスコ高校の音楽教師としてやってきたデロリスだったが、その学校の音楽クラスは、別名楽勝クラスと呼ばれる崩壊学級で……。
今回DVD版を見て、初めて見るシーンがいくつもあってびっくりしました。仲間たちが夜の街で集まっているシーンとか、デロリスがリタの母親を訪れるシーンを初めて見た! この版の方が、お話が分かりやすくていいなあ! でも、TV版の吹き替えでコンクールシーンの「うまーい、ちょーうまーい」が好きなんですが、DVDだと「じょうずね、ほんとうにじょうずね」になってたのが寂しかったです。そこはやっぱり高校生らしく「ちょーうまーい」だよ!
やっぱりはっきりと押し出されるわけではないけれど、人種的問題とか、学校の地区の問題とか、親子関係の問題がさりげなく描かれているなあ。デロリスと生徒の関係がメインでもあるけれど、院長と校長先生とのいい関係も描かれていたりするのがときめいた。すみません老けた人が好きで……。いやしかし、マギー・スミスさんがすごく好きなんだ! マクゴナガル先生(「ハリー・ポッター」)を演じられると聞いたときは嬉しかったものね!
「Oh Happy day」で泣きそうになります。「Joyful Joyful」で神父様の一人が涙を浮かべていたけれど、本当にそういう気持ちになる。結果発表のときに、生徒たちが三位受賞の人たちに笑って「おめでとう」を言っているシーンとか、うるっときてしまう。シスターたちの老人ホームでの発表会の後、彼らはちゃんと手を叩いて「おつかれさま」を言える子たちで、そんな子たちが力を合わせて頑張るって、本当にすごくいいな、と思いました。
オススメありがとうございました! 楽しかったです!
リノのカジノクラブ・ムーンライトで歌手をしていたデロリス。裏社会の大物ヴィンスの愛人だったが、ヴィンスが人を殺す現場を目撃したことで、命を狙われることに。警察に駆け込んだ彼女は、避難場所として修道院に入れられてしまう。退屈な毎日だったが、デロリスは院長の命令でひどい出来だった聖歌隊の指揮をすることになり……。
昔から大好きで、TV放送版のビデオテープをこれでもかと見ていたのですが、今回DVD版を見ました。合唱が好きなので、ミュージカルものやこういう音楽ものは好きなのです。DVDの吹き替えと台詞訳に違和感を感じましたが、相変わらず楽しいお話だ!
「I Will Follow Him」が好きです。海よりも深く山よりも高く、というフレーズに、中学生くらいのときにこれで初めて触れました。シスター・マリー・ロバートがかわいいです。彼女の声好きだー。冒頭のクラブでの歌も好きなんですよね!
デロリスの抱えている孤独や修道女たちの奉仕への憧れ、院長先生の葛藤などは作中では詳しくはないのですが、今になって改めて見ると、そういうところも分かって楽しかったです。神父様が実はすごくしたたかな性格だというのがいいなあ。もっと出てきてほしいナイスおじさまだ。サウザー警部も、実はデロリスといい感じ、という見方が今なら出来てしまう。妄想です知ってます。
楽しかったです! オススメありがとうございました!