読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
一昼夜かけて80キロの道程を歩くだけの学校の伝統行事、歩行祭。三年生の貴子は、クラスメートである西脇融を意識しながらも、ずっと話しかけられないでいた。ただそれは、恋心が理由ではなかった。また、融は友人の忍から貴子のことをずっと見ていると指摘されるが、彼もまた、その理由は恋ではなかった。ただみんなで夜歩くだけ、けれど特別なその日の出来事。
本屋大賞を受賞していたんだっけ、と予告編を見ながら思い出しました。原作は当時すぐ読んでいたので、今では詳細をほとんど覚えておらず、それでも説明不足は感じられつつも焦点がぶれなかったので、日常の延長にある切なさを感じられて好きな作品でした。貴子と融のことばかり見ると気詰まりなのですが、そこはちらっと見える周りの子たちのささやかなエピソードがいいスパイスになっていて、特に高見くんはすっごくよかった!笑 癒された。
融は、吹っ切れる前と後の表情がまるで違うのが、もうお姉さんきゅんきゅんしました。険しさが拭われて気の抜けた、忍から好かれるような本来の優しくてお茶目な顔が、もう本当に素敵だった!
それから私は美和子の役の女優さんが好きで、どこかで見たことがあるなーと思ったら、花男でつくしの親友役をやっていた方だったんですね。この方がすごく好きで、雰囲気もすごく素敵で、ぽーっとなってしまった。ブログを見に行ってみたら大人なお姉さんになっていて、おお……と思いました。やっぱり綺麗な人だなあ!
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西炯子さんの『STAY~ああ今年の夏も何もなかったわ』を映像化したもの。六編の短編映画連作。美少女女子高生たちが見たかったので……(欲望に忠実)
原作は「何もなかったわ」と言いながら、彼女たちには何かしらあったんですが、映画は、本当にまるで何もないような、普段通りの風景で、かつちょっとだけ非日常がある。誰かと関わることで、ゆっくりと人生が転換していく感じだなあと思いました。高校三年生の夏ってそういうものかもしれないなあ。この中で年下のリカがまだちょっと夢見ている感じなのが、またぐっとくる。
夏の緑とか、雨の多い風景が印象的で、セーラー服の女子高生たちの、大人びた寂しさと可愛らしさがね! とってもよかったなって思います。私は昔から、学校に集まっている制服姿の女子たちのスナップが好きなので(こう書くとマジで変態だ)、DVDに収録されているスナップショットはでれでれして見ました。いやーセーラー服美少女はいいね! とってもいい!
空気感がとても素敵だった。どこにでもいる少年とどこにでもいる女性の、存在しているという空気感がすごく。なんて表現していいのかなー。いるいる! っていう感じじゃなくて、少し離れたところで存在を感じているような気がする。例えば、御苑を歩いていると、あの東屋に女性と少年がいるのが見えて「誰かいるなー」と通り過ぎるような。なんだろう、ある程度距離があるのに、私がそこに誰かいるということで想像できる物語を詰めたような、胸にしっくりと馴染む作品だったように思います。
序盤は特にそうだったんですが、終盤にかけての加速がすごくて、ドラマチック。二人の心の些細な動きが、表情だけは声だけではなく、映像の端々から見えたりして、すごく素敵でした。
またテーマソングがいいんだよなー! 思わずDVDを買ってしまいました。
アニメ版本編最終話にして、原作『図書館革命』に相当する内容の映画。この前実写の方を見に行ったので、アニメの映画も見てみることにしました。
アニメはアニメで、恥ずかしくていい感じですね! 当麻蔵人亡命までのはらはらどきどき、それからきたー!! という興奮は、やっぱりすごく面白かった。当麻先生といえば、出てくるものがいちいち有川作品パロディだったので面白かったです。郁と堂上が別行動する時、当麻先生いたたまれないのでは……と思って笑ってしまった。
郁がちょっと馬鹿っぽいですが、元気がよくて可愛いです。柴崎は美人だし、手塚とのあれこれを見ることができてにやにやしました。この不器用カップル、もうちょっと何とかならんのか!(もだもだ)
ラストのあのキスシーンはとても綺麗で、清々しくて、見ていてなんだかほっとする気がしました。にやにやでした。
どこの時代とも分からぬ世界。国は請負会社に戦争を委託し、戦闘機に乗るのは「キルドレ」と呼ばれる永遠の子どもたちだった。キルドレは永遠に歳を取ることもなく、また死ぬこともない。基地に配属された新しいパイロット、カンナミは、淡々と日々を過ごす。同じキルドレである同僚トキノ、女性パイロット・ミツヤや、司令官クサナギと関わっていくうちに、キルドレの秘密を知ることになるが。
森博嗣原作の小説をアニメ映画化したもの。原作は、どこまで読んだか覚えていませんがそれなりくらいまで読みました。が、内容をあんまり覚えていないので、とても新鮮な気持ちで見ました。
原作がすごく断片的というか、読んでいると同じ側面からでしかその世界の出来事を追えないので、映像にするとどういう風に脚色して描くのかなと思っていたんですが、とても……とても私好みでしたよ……! キルドレの描き方とか、道具の使い方とか。人を食った台詞もそのままだったように思うし、この静謐で無慈悲で淡々と過ぎていく、隔絶された箱庭的な世界観がとてもいい! と思いました。スイトの囚われ感がよかったなー。同じくカンナミの淡々とした態度もよかった。世界は何一つ変わらないけれど、もしかしたら変わるものがあるかもしれない。スイトが眼鏡を取った時そう思った。
家業である暗殺を生業とするビクターは、その仕事に失敗し、あまつさえその対象である女性ローズに惹かれていってしまう。しかもローズは、手癖が悪い、自由奔放な女詐欺師。一般人の青年トニーまで巻き込んで、三人で逃亡生活を送る羽目になってしまう。
原作が『めぐり逢ったが運のつき』という作品。この映画はリメイク版らしいです。ジャンルはアクションコメディ。何故見たのかというと、ギャング側の暗殺者ディクソンが、SHERLOCKに登場する俳優さんだからと妹が言うからです。彼女の熱意が恐いです。
とてもよい、おじさまの話でしたよ! 独り身で潔癖性のいい歳のおじさま(暗殺者)と、自由奔放で手癖が悪くて自分勝手な小悪魔女性との、喧嘩して喧嘩して、でもお互いに惹かれていくところがとてもよかった。コメディ部分もテンポがよくて見ていてぶっと噴き出したり、台詞がおかしかったり、何より俳優さんの表情がよかったりと、うまいなあ! と素直に面白かった。
紳士なおじさま好きにおすすめ。
本編から二年後。戦争は終結し、地球連邦軍の元、地球には平和が広がり始めていたが、武力介入によって戦争を抑止していたソレスタルビーイングは未だ活動していた。そんな中飛来した、謎の金属。地球連邦軍、そしてソレスタルビーイングは、地球外生命体ELSと戦うことになる。
すいません、本編をちゃんと見ていないので大体こんなもんという予備知識で見ました。地球外生命体と戦うガンダムって初めてなんでしょうか。マクロスみたいだなと思いました。
刹那周りの女の子の関係が分からない! と思いながら、フェルトはいい子だな……と思いました。しかし本編時、私はマリナ姫がめちゃめちゃ好きだったので、素直に祝福してあげられない感じが。
それから、ミレイナとティエリアに、意味が分からないくらい萌えたのが自分でもどうしていいのか分からないです。なんだそれ。なんだそれ! どんな姿になっても大好きって女の子ってまじ! まじすごい!
一期、二期、そして劇場版とすべての話に繋がるエピローグはじわりと感動したのですが、これ本編もちゃんと見ていたらよかったなあと思える台詞があったので、いつかちゃんと見たいです。けれどそうか、分かり合えたのか……。
神聖レヴァーム皇国、帝政天ツ上が争う戦時下、デル・モラル家の令嬢ファナは、皇子カルロに求婚され、それを受ける。しかし戦況は悪化。ファナを無事に皇国へ送り届ける極秘任務が開始されることになる。ファナを送る飛空士として抜擢された傭兵、狩乃シャルルは、皇国までの海上を単機走破せねばならない。かくして、二人の旅が始まった。
見たのはレンタル版。
原作読了済みですが、追憶と恋歌の一巻までしか読んでません。
ロマンティックな空と海と恋の物語でした。かなりはしょっているところがあるなと思ったんですが、個人的に気になっていた原作のとある部分がなかったので、安心とは違うんですがちょっとほっとしました。世界観説明があんまりなかったので、とことん二人の物語でした。切なかった。
声優さんがちょっと気になったのが残念です。私は、ファナのあのシーンの台詞がぜひともかっこよく決めてほしかったもので……。しかし、最後のあのシーンは本当に胸がいっぱいになります。原作は本ならではのいいオチがついていたのに、映画はちょっと尻切れとんぼになっていたのも寂しかったです。せめてファナのその後を。
動物の王国プライドランドの王の息子として生まれたシンバ。王座を狙う叔父スカーの罠にはめられ、父を殺したと思い込み、王国から逃げ出してしまう。やがてジャングルで出会った友人たちと気ままに暮らす彼の元に、ある日……。
サントラを聞いていてふと見たくなったのでした。子どもの頃に見まくっていたせいで、「サークル・オブ・ライフ」と「愛を感じて」の日本語歌詞バージョンが歌えるという技を身につけてしまうくらい好き。
どうしてライオンの顔なのにあんなぼんくら王子の表情を描けるのか!(ジャングルでの日々の時の)。それから一転してきりりと顔を引き締めて戦う姿がかっこいい。男前具合は、ナラの方が上ですが!笑 ナラがよく出来た嫁すぎる。
有名大学を卒業後、ジャーナリストを志望したアンドレア。出版社から面接の約束を取り付けたが、アンディが回されたのはファッション雑誌「ランウェイ」編集部。ランウェイ編集長ミランダは、やり手だけれど悪魔のような上司。横暴すぎる無茶な要求に振り回されるアンドレアは、けれど仕事が楽しくなってきて。
映画雑誌を読んでいたら(別件で妹が買ってた)、アン・ハサウェイがいて、この女優さんやっぱり美人だなあ好きだなあと思っていたので、見てみました。面白かったです! ダサいアンドレアが、みるみる美しくなって輝いていくのがすごくいいな! 成功していく快感! アンドレアは本当にできる子だ。ミランダをぐっと黙らせた時のあの爽快感。
ファッションがくるくる変わるのも素敵です。毎日コートが違うミランダもすごいですが、アンドレアがやっぱり綺麗だ。
仕事だけの話じゃなくて、もうちょっとアンディのプライベートなところを見たかった気もします。途中からジャーナリストの夢はどこにいったの、大丈夫なのとはらはらしたんですよ! プライベートでは原稿をちゃんと書き溜めてたのかな。クリスチャンにめちゃめちゃ原稿渡してたみたいだし。
いやしかし、女優さんかっこいいわー! 面白かったです!