読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
時は古代エジプト。奴隷として生まれた赤子は殺される運命にあったが、母親と姉たちによって川に流され、ファラオの宮殿で王妃に拾われ、第二王子として育つことになった。名はモーセ。ヘブライ人の救い主となる運命にあった。
何十年も前に全然事情が分からないながら見ていて父親に「モーセってあれやろ、十戒の人やろ」と言われて「十戒ってなんだっけ……」と思うくらいの歳の子どもでした。かなり久しぶりに見たらなかなか面白かったです。オープニングの壮大さに感動しました。神とか信仰とか、王と奴隷とか、兄弟の絆とか家族とか、根本的なあれこれが詰まっているのがさすが地球上で最も読まれている書物の話。ひとり残される兄の悲痛な叫びが染みる。
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クリスマスの東京が大停電に陥った。天体観測少年と入院中のモデル、秘密を抱えた老婦人と夫、かつての恋人を待つバーのマスターとキャンドルショップの店主、すれ違う夫婦、かつて恋人同士だった再会した男女、上海から来たホテルマンと恋を抱える女性など、一夜に人々の物語が交差する。
見たのはレンタル版。
ほっこりしんみりする作品で、これは冬に見てよかった! 停電の夜、いつもと少しだけ違った世界に、キャンドルの灯りが優しくて、光と夜と冬と雪が本当に綺麗な映画だったなあ。様々な人々がどのようにして関わり合っているのか、それぞれの願いや思いが果たされることはあるのかと見守る楽しさ。空気が穏やかで優しい。ひと組みに絞ったらそれぞれジャンルの違う話になりそうなのが面白いです。天体観測少年とモデルなら爽やか青春系だし、老婦人と夫なら夫婦の物語だ。私が好きなのはバーのマスターとキャンドルショップの店主の話。このマスター(とよえつさん……)が悪そうに見えるのにすごく優しくてかっこいいんですよねー! 女店主はちょっと不思議ないい子なんですが、思いがけず強いところがあったりして。ちょっとにやにやしながら見守ってしまった。
Zeroから十年後、第五次聖杯戦争におけるいわゆる凛ルートと呼ばれる世界線のお話。
序盤から巻き過ぎです!笑 全体にダイジェストっぽかったです。「Fate/stay night」を知らないやつはお呼びじゃねえというくらい、プロローグから吹っ飛ばされるくらいのスピードで話が進んでいきます。
いちいちアーチャーがかっこいい! 凛のサービスショットが多い! そしてやっぱり、士郎がかっこいいー!!
裏が大体分かっていると、すごいスピードで物語が展開していても表情とか仕草で事情が読めて、噴き出すところが色々あります。どちらかというと平和なシーンはほとんどなくて、戦闘シーンが多かった。しかもその戦闘シーンが、ものすごい動くしものすごいかっこいいし、見応えありました。
映像のカットも多分音楽も、ゲームを踏襲しているみたいだったし、原作をやっている私としては面白かったです。
1999年2月。四年前に起こった連続猟奇殺人事件を思わせる殺人事件が起こり始め、式が姿を消した。式を信じながら、彼女を追う幹也は、事件の背後にカクテルなるドラッグと、その売人が関わっていることに気付く。そして、数年ぶりにある人物と再会することになるが。
重苦しい始まりの中に、前回から続いて式と幹也がほんのすこし確かな繋がりを得ようとしている中、二人の過去にまつわる因縁が浮き上がる。人を殺す、という行動の善悪を問いかけるというよりは、その行動が何を意味するのかという根本を問われたように思いました。許されないことですが、特別な人間でありたいという衝動を持つ人はいるのだろうな。なのに分かってほしいと叫ぶことは傲慢にすら思える。
光と影がすっごく綺麗でした。青い夜と白い雪。殺人を犯す者たちには美しすぎる景色で、ラストシーンは涙が出た。
事件が終わり、幹也も吹っ切れましたし、式も憑き物が落ちたようで、嬉しかった。照れ顔の式かわいかったです。
式はある夜、家出少年の臙条巴と出会う。「人を殺した」と告白する彼を式はかくまい、実態を確かめるべく巴が暮らしているマンションに赴くことになるが、そこは根源を求める魔術師の魔術工房だった。
カメラワークとか映像の構成がいつもと違って、なんだか見づらいなあ……と思っていたんですが、よく動くし時間を行きつ戻りつする構成がややこしいながらもこの章の物語に合っていて、後半になるにつれてすごく面白く感じてどはまりしました。伏線の集結、というところですごく感動した第5章。テーマ曲が流れたとき、ぶわっとしました。頭を使ったり、見づらいところもありましたが、今のところ一番好きな話かもしれない。でもまあ、血みどろグロでぐしゃーって感じでしたが!
今日の映画。「蛍火の杜へ」。
6歳の竹川蛍は、ある夏の日、祖父の田舎に遊びにいき、山の中で迷子になってしまう。山神が住み、妖怪たちが住むという森で、蛍は、面を被り少年の姿をしたギンに出会う。
緑川ゆきさんの有名な短編漫画を映像化した作品。オリジナルの要素もありつつも、短い作品です。蛍かわいいです。6歳から次第に大きくなっていく声が! でも小さい頃の蛍の声ほんとかわいいな! ギンの声もよかったー。若干音楽に「ん?」と思うところはあれど、よく映像化してくれた! という気持ちでした。なので『緋色の椅子』をどうぞ映像化してください。
でもやっぱり一番は原作だなーと思ったりも。表情の切なさはやはり原作の方が強かったです。
6歳の竹川蛍は、ある夏の日、祖父の田舎に遊びにいき、山の中で迷子になってしまう。山神が住み、妖怪たちが住むという森で、蛍は、面を被り少年の姿をしたギンに出会う。
緑川ゆきさんの有名な短編漫画を映像化した作品。オリジナルの要素もありつつも、短い作品です。蛍かわいいです。6歳から次第に大きくなっていく声が! でも小さい頃の蛍の声ほんとかわいいな! ギンの声もよかったー。若干音楽に「ん?」と思うところはあれど、よく映像化してくれた! という気持ちでした。なので『緋色の椅子』をどうぞ映像化してください。
でもやっぱり一番は原作だなーと思ったりも。表情の切なさはやはり原作の方が強かったです。
中学の頃からの大親友、花とアリス。やがて高校生になり、いつか偶然駅で見かけた宮本先輩に恋をした花は、宮本を追って落研に入部。ある日、宮本が頭を打って倒れたところ、意識が混濁している彼に、花は思わず「私に好きだって言ったことも忘れてしまいましたか?」と嘘をついてしまう。やがてそれは、アリスをも巻き込んだ三角関係に発展していく。
岩井俊二さんというと、私は映像よりも小説から先に入ったのですが、独特の空気感がある世界観だなあと常々思っていて、今回は初の映画。
まだ未分化のような、しかし明らかな女の子たちが、一人の少年を翻弄するような話ではあるんですが、その微妙な心理とか、きゃっきゃうふふ感だとかがかわいい! 映像の色彩や陰影が綺麗。ビビットな視界が子どもっぽくもあり、白っぽさや明暗が大人っぽくもあり。ラストは本当によかった。
日常のちょっと変なところをピックアップしているようで、しかしやっぱりこれは日常なのだなあと納得させる空気感がすごく好きだ。やっぱり、それでも特別なことが起こるというのがとてもいいな。バレエのシーンがすごくよかった!! はあああ……! って息を吐きながら見た。
いい映画でした。オススメ、ありがとうございました。