読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

“魔術師殺し”こと衛宮切嗣の悪辣極まる謀略によって、第四次聖杯戦争は早くも佳境を迎えつつあった。その最中、征服王・イスカンダルは“王”たる“格”を自他に問う、真剣勝負の「聖杯問答」を仕掛ける! 英雄王・ギルガメッシュ、そして騎士王・アーサー・ペンドラゴンが全身全霊を懸けて答える“聖杯の王”に相応しき「王の器」とは――!?
これは始まりに至る物語――。白熱の三巻!(裏表紙より)
キャスターによるアインツベルン城襲撃から、三人の王による聖杯問答まで。
アニメでは、割とすんなりアイリは舞弥のことを受け入れてたのかなあと思ったら、実は結構葛藤があったというのをこれを読んで知る。もうちょっと達観しているのかと思っていたけれど、とてもちゃんとした女の人で、しかも切嗣を守るという気持ちが一緒だからという理由で「一緒に守ろうね」と考えられるアイリスフィールまじ聖女。
綺礼の、切嗣への執着もはっきりと分かる。改めて、綺礼は本当に寂しがりやというか、同じところへ堕ちる人が欲しい人というか、歪んでるなあ……と思う。
凛のエピソードはアニメではかなり盛ってあったんだなー。この本では主に葵と雁夜のためのエピソードになっている気がしたので、アニメぐっじょぶ。
聖杯問答は胃に痛かったです。時代が違えば求められる王の器も違うよね……と、思うけれども、stay/nightのセイバーを見ていると痛々しかったので、はやく士郎!(Zeroでは最後にしかいないけど)
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究極の決闘劇、「聖杯戦争」においても手段を選ばぬ“魔術師殺し”こと魔術師・衛宮切嗣と、あくまで己の騎士道を貫かんとする英霊・セイバーの亀裂は決定的だった。
不協和音を抱えた二人を襲う数多の英霊たち、そして、切嗣の前に妖しく立ちはだかる聖堂教会の求道者・言峰綺礼の影——!
これは始まりに至る物語——。緊迫の二巻!(裏表紙より)
切嗣と舞弥合流から、聖堂教会によるキャスター討伐命令まで。映像とどう違うのだろう、どう文章で表現するのだろうというところが、今この本を読む楽しみ。結末が分かっているだけに痛い痛い痛いというところがいっぱいある。なので、ライダーとウェイバーのパートはちょっと安心して読める……。
やっぱり噴いたのは、英霊参集のシーンかなあ。アニメでも噴いたけれど、膠着状態になってしまったあの瞬間すっごく笑いました。時臣と綺礼の苦悩が手に取るように分かって爆笑。英雄王まじブレない。

あらゆる“奇跡”を叶える「聖杯」の力を巡って、七人の魔術師が七人の英霊を召喚して覇を競いあう究極の決闘劇……聖杯戦争。
大人気ゲーム『Fate/stay night』(シナリオライター/奈須きのこ)では断片的に語られるのみだった前日譚「第四次聖杯戦争」の真相のすべてが、虚淵玄の剛筆によって今語られる。
これは始まりに至る物語——。堂々の開幕!(裏表紙より)
Zeroはアニメでしか見ていなかったのですが、原作に手を出しました。第四次聖杯戦争のお話。ちなみに第五次はPS2のゲームでプレイ済み。
アニメではなんとなくでしか感じなかったキャラクターそれぞれの心情が描かれていて、特に切嗣の絶望はあそこへ至るのかと思うと武者震いが止まらない。
アイリとセイバーのきゃっきゃうふふが好きです。でもセイバー陣営だけではなくて他の陣営にも筆が割かれているので、全員が主人公みたいになっていて、それぞれがどんな絶望と希望を見出して終わるのか楽しみです。
イギリス・妖精めぐり―はじめての出会い (面白BOOKS)
イギリス、ブリテン島やアイルランド島の各地に伝わる個性的な妖精話をまとめた一冊。分かりやすくて面白い本でした。「妖精を知る12章」の章がすごく参考になりました。ひとつひとつの話は子どもの頃に聞いたことがあったんですが、改めて読むと妖精物語のくくりになるんだな。
妖精が悪人を懲らしめる話はまだしも、人が妖精を出し抜く話が私はあんまり好きでないのですが、多分ネズミのアニメや漫画の印象が強いのだなと思います。良き妖精、ヒロインを手助けしてくれる妖精たちのイメージ。なので、遥か海を渡ってアメリカまでついてきてくれた妖精の話がすごく好きでした。
イギリス、ブリテン島やアイルランド島の各地に伝わる個性的な妖精話をまとめた一冊。分かりやすくて面白い本でした。「妖精を知る12章」の章がすごく参考になりました。ひとつひとつの話は子どもの頃に聞いたことがあったんですが、改めて読むと妖精物語のくくりになるんだな。
妖精が悪人を懲らしめる話はまだしも、人が妖精を出し抜く話が私はあんまり好きでないのですが、多分ネズミのアニメや漫画の印象が強いのだなと思います。良き妖精、ヒロインを手助けしてくれる妖精たちのイメージ。なので、遥か海を渡ってアメリカまでついてきてくれた妖精の話がすごく好きでした。


半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生きて残るのは誰か? 犯人は誰なのか?
鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。(裏表紙より)
私が読んだのは講談社文庫の旧版。
おお面白かった。孤島もので館もの。殺人事件が起きた孤島にミス研の七人がやってきた。しかし不吉な気配はかれらに忍び寄り、最初の犠牲者が出てしまう。
誰が犯人なのか、二つの視点をどう結びつけるのかというところで結末を想像していたんですが、あんまり書くとネタバレになるんですが、最後の最後で「キター!!!!」というオチになったのがすごく興奮した。最初からどっぷりトリックにはまってしまっていたぜ。エピローグの綺麗さがまたたまらない。
すごく面白かったです。

魔法に支配されている世界〈夢の平原〉に暮らすカタリアは、自分を現実世界に連れ出してくれる花婿を待っていた。カタリア以外の乙女たちはみな、外の世界から迷い込んできた青年と結婚して出ていった。カタリアは最後のひとりになってしまったのだ。
甘い結婚を夢見るカタリア。しかし、現れたのは、予想外の男……。「自分の幸せは自分で手に入れる!」と決意したカタリアの、体当たりの恋は叶うのか!?(裏表紙より)
常春の国を思わせる魔法の世界の暮らす乙女の恋の物語。メルヘンチックで乙女チックで、とてもかわいらしい話で、最後は泣かせやがるぜ……! という感じの優しい恋のお話でした。石和さん大好きだ。
「自分の幸せは自分で手に入れる!」という言葉から私は結構お転婆で激しい性格を想像してしまったんですが、そうではなくて、心優しく一生懸命で、ちょっと世間知らずの女の子がとてもがんばってくれるのです。心がずたずたに傷ついて、自分を汚いものを思ってしまっている青年・エルダーと、このカタリアの思いの過程があたたかくていいなあ。
魔法という奇跡がつないでくれたものがもう泣けて仕方がない。魔法の世界に愛された二人だから手に入れられるハッピーエンドでした。

エレンシア姫が求婚されたのは、忌み神を宿したと恐れられている、美しく冷酷な王・フレドリクセンだった。けれど、エレンシアにとって彼は、厳しくも優しい初恋の相手。幸せな結婚を夢見るエレンシアだったが、フレドリクセンは力に翻弄され、恐ろしい銀狼王になっていた! 彼の『生贄の花嫁』となったエレンシアは、元に戻って欲しいと奮闘するが…。忌み神に蝕まれた孤独で強大な王と、閉ざされた箱庭の姫の心の行方は——?(裏表紙より)
『守られる姫君』の演技が得意な美しい姫と、強大な力を持つ傲慢で凶悪な国王のラブロマンス。『死神姫の再婚』の小野上さんだけど、真面目な話だろうなと思っていたら、きょうだいの確執がいつも通りの小野上さんだったり、ヒロインよりヒロインらしいラクノがいたりと、随所に小野上さんらしさがちりばめられていて、うっかり笑ってはいけないところで笑ってしまった(ど……いやなんでもない)
下敷きが北欧神話の世界なのでラスボスが誰かなのかすぐ分かってしまったんですが、北欧世界観の少女小説をめずらしく読んだ気がしました。
ヒーローがどう読んでも極悪非道で、お前情緒不安定もいいところだぞ! と言いたくなるくらいのひどさだったので、ヴィルフレドとエレンシアが可哀想になってしまった。エレンシアはいいこだ……。最後にヒーローの本音がちょろっと出たところで、もうちょっと続きを読みたいなあ! と思いました。

家族と縁の薄い雅己に、たったひとり遺されたのは、姉の忘れ形見の譲。けれど幼い譲は病弱で手がかかり、生活は安定せず、貯金も底をついてしまった。そんな時、譲の叔父だと名乗る金髪碧眼の美丈夫が雅己を訪ねてくる。大勢の男たちを従えた彼の正体は、ジェルヴァレンの王子・ジュリアン。会うなり、亡くなった兄の隠し子である譲を渡せと言われ、雅己は戸惑う。だがそんなことなどお構いなしで、彼は一方的に話を進めると、譲ごと雅己を攫って——!?(裏表紙より)
姉が亡くなり、忘れ形見の譲と暮らす雅己。そこへ王子様が迎えにきて……というお話。姉と関係のあった王子様が迎えにきたよ! という話は定番なんですね勉強した。この話は、迎えにきたのは姉の恋人だった王子様の弟で、その弟王子が迎えにきたのは主人公の甥なのですが。
この話、BLなのにBLらしくなく育児ものとして面白くて。
子どもの発育に悩むとか、環境に悩むとか、うまく育てられるのか、自分の育て方が悪いのか、本当はこの子に縋っているのは自分なんだ……と思うところがすごく面白かったです。なので恋愛シーンはあんまりなかったので、身構えずに読めました。
密かにアンジェとクリスティーヌが好きなんですが、まあきっと読める機会はないだろうと思いつつ……(男女カプだから)