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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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巫女姫様と千年の恋 (ルルル文庫)
50年に一度、下界に住む高貴な家柄の娘の中から、占いによって巫女姫が選出され、神域といわれる香玉山で育てられる。その巫女姫は、伝説によれば黒竜大聖に嫁ぐことになっているのだ。嫁ぐ日を夢見ていた巫女姫・愛春燕。しかし、それはただの伝説だと言われショックを受ける。そのとき、雲の間から、黒竜大聖が降りてきて…。葵木あんねが描く天上の恋。壮大なスケールで描く天界ファンタジー!!(裏表紙より)

『天の花嫁』と同じ世界を舞台にした、中華風天界恋愛ファンタジー。天真爛漫な天然巫女姫と、無愛想で生真面目な黒竜大聖のお話。
今回も主人公周りの人々の方が個性が強くておかしいのですが、ヒロイン春燕が、ほわほわな天然姫で面白かったです。天真爛漫でちょっと頭の足りない感じですが、それがえらく可愛らしい。仮面を被った時はどうしようかと思った。流行……なのか……?>仮面に用いられた動物。
愛され系ヒロインで特に大きな困難もなくあっさりくっつきますが、色々にやにやできました。微妙にセクハラが多いよ! 天界の人々の頭は常に春なのか! というくらいヒロインが愛されていて、それが非常ににやにや。
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小生物語
再読。乙一さんのホームページ、およびWebマガジン幻冬舎に連載されたものに加筆、訂正を加えた日記の書籍化。2004年の刊行。
嘘みたいな本当の話と、本当みたいな嘘の話が混ざってて日記とも言いづらい感じだけれど、面白いなー。
あとがきになるほどーと思う。
日記を書いていると、日記で物事を語る自分と、現実の自分が別物なんだよーとはよく思う。普段の私は本家ブログみたいな言動は絶対にしない。言葉という形を持ち、私が語り手となった時点で、人格が完成している。と、読み終わってから色々考えた。
さながら駆けし破軍の如く (講談社X文庫―ホワイトハート)
 王宮の凶手集団「北斗」の首領は、北斗七星第七星、凶星「破軍」と呼ばれる二十歳にも満たない少女・揺光。
 自らの手を血で染める運命を呪う彼女が、一人の女の子として愛してしまったのは敵国の公子だった。
 だが、父である王の命令は彼の処刑!!
 瑞々しい感性で描く、心ふるえるラブファンタジー。
 二〇〇八年下期、ホワイトハート新人賞受賞作!(裏表紙より)

確か、作者さんが当時14歳での受賞で、話題になった作品だったはず。筆者紹介ががががが。アリプロとサンホラ好きだとか公言しちゃうのか!笑
公主でありながら暗殺者として活動している公主と、偶然出会った敵国の公子とのラブロマンス……というには、ちょっと話が薄い感じがするのですが、「えっそこでそうなるの!?」というびっくり展開がくるのがある意味面白かったです。公子を殺せと命じられた、その後にその話がくるのか!? とすげーびっくりしてもうた。
でも14歳でここまでちゃんとお話が書けるのはすごいと思いますが、やはりちょっと未熟な印象でした。頑張れー!
板尾日記
お笑い芸人の板尾創路さんの日記をまとめたもの。2006年刊行。お仕事と映画の話題が多く、淡々と綴られる中にとぎすまされた何かがあって読んでて面白かった。日々の気付きを綴るのってこういう感じなのか。
好きなのは10月16日の日記だ。こういうのを言える人は本当にかっこいい。かっこいい。
恋する王子と受難の姫君 (ビーズログ文庫)
若き兵士・ミラは、とにかく悩んでいた。なぜなら、お忍びで訪問していた大国の王子アレクシスに、異常に気に入られてしまったから! 初めは気づかないフリをしていたものの、王子の行動はエスカレート!! 呼び出し、買い物当たり前。「一緒にお風呂に入りましょう」ってマジ!? さらにはミラさえも知らなかった過去の秘密まで暴き出し……。「あなたをずっと、探していました」——それって一体誰のこと? あべこべファンタジックラブストーリー華麗に開幕! 第13回えんため大賞特別賞受賞作!!(裏表紙より)

変態ストーカー王子と彼が愛する姫君に似ているという理由で追いかけ回される兵士のお話。楽しかった! アレク王子がみるみる残念な感じになっていくのが非常におかしいながらも楽しかった。
ファンタジックな世界観ながら、魔法に頼り切らない、人々が一生懸命走り回るお話だったという気がします。それだけに色々ツッコミが激しくて笑った笑った。
でもモニカがすんなりアレクの若すぎる行動を許したのは、おいちょっと待てそれでいいのか! とツッコミたい気持ちでしたが、愛があるのならいい、のかな。ここまで遠ざけられるまでに至ったのだから、罰を受けたということでいいのか。いやでも後々までなじられろ! と愛のある気持ちで思いました。
理性と戦うアレクが好きすぎて何度も読み返します。にやにやする。
天の花嫁 (ルルル文庫)
病気の母親を抱える杏麗は、その花を食べるとたちどころに病が治るという伝説の明蓮花を取りに竜成山へと旅に出る。しかし、そこで杏麗は、見てはならないものを見てしまい、人間界から天界へと連れ去られる。さらには天帝の息子と結婚し、子をなさなくてはならなくなったのだ。母の病気を治すどころか、まさか天界へと嫁ぐことになるとは…!? 杏麗の操は守られるのか? 大人気! 葵木あんねが描く壮大な天界ファンタジー。(裏表紙より)

天帝の息子を裸を見てしまったので掟に従って結婚させられるという、とんでもな始まり方です。紹介文から少々コメディを感じますが、ヒロインの杏麗が「結婚なんてしない!」とおてんばなところがあるにしても、特にコメディではなく、甘い台詞ありのしっとりとした優しい印象のお話でした。
天帝の息子である結婚相手・青遼が若干天然気味な俺様で、まっすぐに甘い台詞を吐くので悲鳴をあげてしまいますが、そんな彼を霞ませるくらいに天界の人々が個性的で楽しかったです。天帝と蛍山府君好きだな! 蛍山府君がかっこよくて麗しくて大好きだ!
中華風で天界の花嫁になるというお話にしては意外な話の転び方をしたので、面白かったです。でも私は、あのままハッピーエンドで終わらなくてもよかったのよ! と思いました。
愛人 ~このキスは嘘に濡れる~ (プラチナ文庫)
8年間の愛人契約──その代価は、学費と母の莫大な治療費だった。医大生の夕貴は、自分を陵辱し、激しい独占欲で縛りつける医師の的場に反発せずにはいられなかった。しかし、彼を慕っていた頃の気持ちを捨てきれず、淫らな愛撫に啼き、溺れていく。「おまえは私のものだ。だれが手放すものか」クスリに侵され、最奥を穿つ熱と彼が不意に見せる優しさに翻弄される夕貴。そして、的場の執着をどこかで望んでいる自分に気づいて……? エゴイスティックな束縛愛。(裏表紙より)

最初の関係から五年近くこじれてしまった、二人のお話。夕貴がとことん相手を嫌っているせいで、的場のさりげない愛情(ご飯は残さないとか)にまったく気付いていないという。読者には二人がすれ違っているのが分かるので、じれったく思いました。しかもそれが最後近くまで長々と続くという。全体的にシリアスで束縛感のある重い調子が続くのが面白かったです。
信じる心×小説―掘りだしものカタログ〈6〉 (掘りだしものカタログ 6)
主に宗教に関するもの、神話を舞台にしたものなど、人の信じる心に関わる作品を紹介。おおおおこの紹介本は面白かったぞ!
芥川や三島、宮沢賢治などの名作もあり、海外作品もありの中で、京極夏彦の『鉄鼠の檻』や、桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』、西尾維新の『化物語』が紹介されていて、これらの本が好きな人には結構読みたい本が見つかるんじゃないかなと思いました。
ヒア・カムズ・ザ・サン
出版社で編集の仕事をしている真也は、昔から触れたものの思いを読める能力の持ち主。強ければ強い思いほど鮮やかに読み取ることができる。ある日、会社の同僚のカオルに、アメリカで映画の仕事をしている父が帰国するから、迎えにいってほしいと言われる。父親が現れるものの、そのとき真也が触れたものからは、まったく別の光景が見えていた。

有川さんの『ヒア・カムズ〜』、キャラメルボックスの『ヒア・カムズ〜』のパラレルストーリー、という二つのお話が収録されています。どちらの家族のお話でした。
思ったより短いなというのが読了後の最初の印象でした。それでもじんわり面白かったですが、スパスパっとしたお話ではあんまりない、でしょうか。有川さんのお話は、どちらかというとちょっとミステリっぽく、いわゆる「いいお話」。パラレルストーリーの方こそ、有川さんの独壇場という感じのお話だった気がします。
パラレルストーリーの、「嘘をつく子」の話が、痛くて痛くて。だめな大人って、痛いけれど、こういう見方をすれば愛おしいのだな、と感じました。私はこっちも好みです。
県庁おもてなし課
高知県観光部おもてなし課。課内で最も若い掛水は、観光特使の一人に任命された高知県出身の作家・吉門喬介の問い合わせメールに応じたところ、壮絶なダメを出される。吉門とのつながりをきっかけに、お役所体勢、民間視点の欠如など、なかなか突破できない壁を前に奔走する掛水たちおもてなし課だったが……。

県を元気にしようとするものの、なかなか突破できないお役所的な考え方を、びしびしと指摘し壊そうとしていく作家の吉門。言葉には厳しいものがあって正しすぎるがゆえに痛いところもありましたが、最初からそれを聞こうとする掛水はとてもえらい。最初からかっこいい片鱗があるじゃないか! と思いました。
そんな風にして最初はすごく痛くて辛いのですが、だんだんとみんなが見ている同じ「光」を目指していくところは楽しかったです。人が変わっていくところを見るのは楽しいし気持ちがいい。
巻末には実際のおもてなし課の方をまじえた対談があり、実際に高知県がおもてなし課として取り組んでいることが少し分かって、私が高知県の特使なら小説を書くことで貢献しよう、という有川さんの戦略にまんまとはまっているなあと思いました。
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Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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