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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ピクテ・シェンカの不思議な森 魔法の指輪と失くした思い出 (ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ) (コバルト文庫)
普通の少女だったムイは、祖父から領地を受け継ぎ、ピクテ・シェンカの森の領主となった。しかし、森には異界から来た魔物たちが棲んでいた! 以来、なんとか魔物たちとも仲良く暮らしてきたのだが、ある日森に棲む狼の王・ラーシェンから贈られた指輪をつけたムイは、突然子供の姿になってしまった! そして記憶が次々と消えてゆく中、ムイは謎の男に連れ去られてしまい……!?(裏表紙より)

ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ第5巻。新しい契約書を作ろう! の続き。魔法の指輪をはめられたムイが、記憶封じの魔法をかけられた幼い頃の姿に戻り、少しずつ記憶を失ってしまう。
ムイがフィンドルに対して理解を始めたよ! やっとあれがツンデレだと分かったかー。これからどういう風に接していくのかな。
子ども好き一族の双子たちが可愛い。挿絵の幼いムイも本当に可愛い。べたべた甘やかしもっと見たかったなあ! 小さな子が大きい姿に戻るシーンはときめき。ロマン。
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お嬢様と魅惑のレッスン (ルルル文庫)
私が領家唯一の後継者で、命を狙われている!? いきなり住み慣れた孤児院から連れ出され「この命をかけてお守りします」と、熱っぽく囁く青年・ヴィリーに、思わずときめいてしまったティアナだが――現実はそんなに甘くない! 財産を狙う遠縁を黙らせるには、領家を継ぐレディとして国王陛下に認められることが必要で!? にわか令嬢と教育係件忠実なる番犬を名乗る曲者執事との甘く危険なお嬢様特訓の行方は? 王道ラブロマンス!(裏表紙より)

孤児院出身の少女が、いきなりお金持ちの大貴族の娘として迎え居られれる、という王道べったべたのお話。安心と安定の王道で、べたでおいしいところをちゃんと踏んでいってくれて楽しかったです。おじいちゃんと孫が、おいしすぎる!!
主人公のティアナが何をしてもしっかりしている(けれど人を疑いすぎなくて危険)なので、そういう点ではもうちょっと揺らぎがあっても楽しかった気がするんですが、というのは、どきどきするのが主にヴィリーとの駆け引きだけだったので。大変にやにやするんですが、あんまりにも砂糖吐く感じでちょっと飽きた! なんて贅沢! すみません!
麗しの婚約者にご用心: ご主人様なシリーズ (ルルル文庫)
「私、どうしても夢を諦めるなんてできないのっ!」一流の商人になるため見合いを断り、世界へ飛び出したカヤ。なのに、見合い相手の幼なじみエリクが、婚約者として目の前に現れ!? 鉄壁の外面で完璧な若手美術商のエリクは、昔からカヤにだけ何故か意地悪。今回も爽やかな笑顔でカヤの実力を試すような賭を提案してきて? 賭の条件とはいえ、愛しげに触れてくるエリクにカヤは動揺を止められず!? トキメキのすれ違いラブコメディ!(裏表紙より)

ご主人様なシリーズ二巻目。世界を飛び回る大商人になることを夢見つつ、まだまだひよっこで騙されやすいお人好しのカヤ。周りのやり手な人々に騙されて、婚約者(仮)の幼馴染みエリクと再会させられてしまう。
カヤの出来る子なところと、純粋で可愛らしくて、騙されやすいところが可愛いなあ! 一生懸命で、なのに知識も度胸もある頭のいいヒロインは大好きです。幼馴染みのエリクは、しょっぱなからあーそういうキャラなんだろーなーというところをきちんと押さえてくれていて、二人の素直になれない、すれ違いな掛け合いがとってもにやにやしました。
何気なくお姉ちゃんニコラさんが好きです。妹が可愛いんだろうなあ。この小悪魔っぷりがとても素敵です。
板尾日記 2
お笑い芸人の板尾創路さんの日記をまとめたもの。2007年刊行。板尾さんの活動、特に映画やドラマや舞台といった役者仕事の話や、やりたい活動の話が多かった気がする。あと、乗馬の話。ちらっと出る奥さんとの生活がなんかいい。さりげなく大事にしてるように書かれていてなんだかにやっとする。
ピクテ・シェンカの不思議な森 わがまま王子と魔女の誘惑 (ピクテ・シェンカの不思議な森シリーズ) (コバルト文庫)
魔物の棲む森の領主になった少女ムイは、国王から城に呼び出されていた。以前、都で森の魔物が起こした騒動がばれたのかと思い、こわごわ登城したムイを待っていたのは、次期国王となる青年グリジスだった。王になるための通過儀礼として森を訪れたグリジスは、森の住人たちの異能を知り、私欲のために使おうと画策し始めた! 反対したムイは森に入ることを禁止されてしまい…!?(裏表紙より)

新キャラ登場、なんですが、次期国王だというのでてっきりヒーロー候補かと思ったら、敵対者っぽいグリジス。今巻ムイと過ごすのはラーシェンでした。嫉妬する森狼の王が可愛い。
森の秘密を知っている国王側の問題でしたが、ティッセ、キハネの姉妹の方にも陰謀以外での変化が。ティッセ、悪役にしてはお姉ちゃん大好きすぎるので、ちゃんと仲直りしてほしい。悪い子じゃないんだよな。ちゃんと家事も出来るようになってるしここで生きていくこともできるだろうに、何をそんなに過去の暮らしに固執してるのか。その辺りのことは後から分かるのかなー。
私と踊って
失踪してしまった同僚はどこへ消えたのか。彼の机の周りに集まった人々。城山はその痕跡から、消えた樺島が何を見ていたのかに気付く「心変わり」。飛来したUFOが発した光を浴びた動物たちが知能を持ち、主人に言葉を知らせるようになった「忠告」「協力」。一所に留まらず常に異動する世界の物語「少女界曼荼羅」。ある少女に、突如現れた彼女が言った「私と踊って」。十九の短編集。

久しぶりに恩田陸さんの作品を読んだ。短編やっぱり好きだなあ。
今回はどの作品も、長編を思わせるプロローグ的なものが多かった気がします。「心変わり」の続きすごく読みたい。
「少女界曼荼羅」は絵画っぽいなあという印象でした。常に動く世界で女の子たちが走り回る話が読んでみたい。
「私と踊って」ももうちょっと長いもので読んでみたいと思ったのですが、でも少女時代に結びついた二人が、遠く離れていても相手のことを見て、思っている、というシチュエーションが本当に好きすぎる。
恩田さんはどこかに「かえっていく」お話がお好きなんだな。過去に、世界に、ルーツに。自分を構成するものを解いて、この世の不思議はそのままに飛び込んでいく感じ。
OUT OF CONTROL (ハヤカワ文庫JA)
日本SF大賞受賞『マルドゥック・スクランブル』から、吉川英治文学新人賞、本屋大賞を受賞した時代小説『天地明察』まで、エンタテイメントの最前線で活躍し続ける冲方丁の細心短篇集。『天地明察』の原型短篇「日本改暦事情」、親から子どもへの普遍的な愛情をSF設定の中で描いた「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」、著者自身を思わせる作家の一夜を疾走感溢れる七でつづる異色の表題作など、全7篇を収録(裏表紙より)

「スタンド・アウト」「まあこ」「箱」「日本改暦事情」「デストピア」「メトセラとプラスチックと太陽の臓器」「OUT OF CONTROL」の七編。ホラーあり、SFあり、『天地明察』の原型短編あり。
冲方さんのホラー恐すぎる。「まあこ」の設定にひいっ! ってなってしまった。髪と女と性にまつわるホラーの組み合わせは最悪なほど恐かった。
全体的に薄暗い感じ、ちょっと不穏さが感じられる短編ばかりで、「日本改暦事情」の清々しさがすごく際立っている。一人称の作品が多いのは、意図的なものがあるのだろうか。『天地明察』まだ読んでないので、早く読もう。
「OUT OF CONTROL」はぞっとするホラーみたいな作品だったけれど、これまでの冲方作品を知っていると、覚えのあるフレーズがあちこちに出てきてにやっとしてしまった。読めてない作品もあるので、多分私の知らない作品のフレーズもあるのかな。
輪るピングドラム 下
冠葉の本当の妹。陽毬の過去。晶馬が選んだことによって始まった高倉兄弟。自分だけが罰を受けるべきだと考える晶馬と、自分がみんなを助けなければと罪を背負う冠葉。本当の家族、本当のきょうだい、一緒に生きたいと願う彼らは、運命を乗り換えることができる呪文を目指すが、眞悧はついに冠葉を唆し……。

ピンドラ下巻。登場人物みんなが抱く望みのすべてに「愛」という感情があるんだなと感じる最終話です。この話、すごく暗喩やらほのめかしに満ちていて、読み解こうとするのが楽しい。
一人称がすごくいいなあ。ぐっとくる。アニメ最終話にあたるシーンは本当に、ぐっときた。小説は小説でこの滔々と語る物語が、アニメはアニメですごく独特な演出で魅力的に描き出しててすごい。
冠葉も晶馬も陽毬も、苹果も、真砂子もゆりも多蕗も、みんな一方通行で苦しくて、失われたどうしようなさを一生懸命埋めようとしていて、子どもたちは多くのものを失ってしまって失ったことすら忘れてしまってある意味幸せな未来を迎えることができるけれど、大人たちはその埋められなさを抱えながら生きていこうとする。子どもが世界を変えるんじゃなくて、子どもが無償の愛で、世界の不条理や大人たちの強制や、罪と罰を抱えていく、というようなお話だったように思います。
面白かった。アニメ全話みたいなー!
輪るピングドラム 中
事故に遭った晶馬。ピングドラムとおぼしき日記の半分は何者かに奪われしまった。更にもう半分も、人質となった晶馬と交換してしまう。ピングドラムを求める別の勢力の存在。多蕗とゆり夫婦の過去。冠馬と関係する真砂子。日記の本来の持ち主、苹果の姉・桃果と、高倉兄弟を翻弄する渡瀬眞悧。高倉家の人間は罰を受け、幸せになってはいけないのだと晶馬は言った。

中巻。晶馬の事故から、多蕗との事件まで。
この中でみんな過去に縛られて動けないでいるけれど、それでもあがき苦しむ晶馬の存在と、運命を受け入れて未来へ進もうとする苹果の成長ぶりが、とてもいいなあ。完璧な家族を演出しながら、罰を受けるべきだと言う晶馬がつらい。
ピングドラムに関わる人たちが語る、荻野目桃果という人はどんな人だったのか気になる。あまりにも彼らを救いすぎてる。彼女がどうしてそんなことができるんだろう。
輪るピングドラム 上
高倉家の三兄弟、双子の冠葉と晶馬、妹の陽毬は、両親がいないながらも力を合わせて暮らしていた。しかし、余命わずかだった陽毬が死んでしまったその日、水族館のペンギン帽が彼女に乗り移り、双子にこういった。「きっと、何者にもなれないお前たちに告げる。ピングドラムを手に入れるのだ」

話題になったアニメ「輪るピングドラム」の小説版、上中下の上巻です。私はアニメはぽつぽつと、後半は少しだけ見ただけで何がなんだかだったので、小説はありがたい。
「運命」という言葉を中心に展開する、翻弄される少年少女たちの物語、なのかな。上巻はまだまだ何のお話なのかなという感じで、意味が分からないし出てくる人みんなねじがぶっ飛んでますが、この謎だらけながらも溢れる魅力がすごい。アニメの演出はすごく魅力的にしてあるなあとか分かる話の部分は想像していました。
とりあえず伏線だらけで何がなんだかなので、中巻を早めに読もう。
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Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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