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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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Fate/Zero(5)闇の胎動 (星海社文庫)
佳境に佳境を極める「第四次聖杯戦争」。衛宮切嗣の謀略と言峰綺礼の暗躍が激しく鬩ぎ合う中で次々と命を散らしていく英霊と魔術師たち…。凄絶な死闘の果て、強敵中の強敵――征服王・イスカンダルとの対決がセイバーの目睫に迫る。VMAX改を駆り、刹那の狭間の“向こう側”を駆け抜けるセイバーに、果たして勝機は見えるのか!?
これは始まりに至る物語――。絶境の五巻!(裏表紙より)

遠坂家、時臣と凛の別れの挨拶と、魔術師という家の因縁がそれぞれの首を絞めたところまで。
切嗣の過去が、案外さらっと語られているのにちょっとびっくりする。原作もこういう構成なのはとても想像をかき立てられて面白いし、アニメでの演出も面白かったよなあ。それぞれの陣営の、特に切嗣の正義とは、願いとは、夢とは、というお話がこのゼロだと思うのですが、過去が明かされたことにによってますます悲劇の予感が強く。誰も人でないことを止められないという話なのかもしれないなあ……。
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Fate/Zero(4)散りゆく者たち (星海社文庫)
英霊・キャスターとして現界した聖なる怪物、ジル・ド・レェ伯爵が放つ狂気はこの世ならざる強大な魔物・“海魔”を召喚するに至る。冬木市に、そして世界に壊滅の危機が迫る中、聖杯戦争に集う英霊らは“海魔”の暴走を阻止すべく絶望的な共闘を開始するが……。左手の傷が癒えぬまま奮闘するセイバーに、“約束された勝利の剣”の一閃はあるのか――?
これは始まりに至る物語――。怒濤の四巻!(裏表紙より)

アーチャーによる誘惑から、ランサー組との決着まで。
アニメを見たときにも思いましたが、切嗣の戦法が外道過ぎて……。あのシーンはさすがに目を見開いて笑う顔をしながら「このげどおおおおおおお」と叫びましたからね!
アニメは原作とは若干演出が違いましたが、キャスター戦でのアニメの”約束された勝利の剣”発動のシーンがとても素晴らしかったです。アイリスフィールによるエクスカリバーとアーサー王を讃える言葉は、非常に美しく素晴らしかった。
脱落者が出始めると急速に面白くなってきたなあと思います。それまでも面白かったんですが、それぞれの望みの真意、心の奥底にある夢がどうしても届かないという葛藤は、読んでいて非常にたぎる。
まいなす (ミステリーYA!)まいなす (PHP文芸文庫)
那須舞は飛魚中学校に通う本好きの14歳。
彼女の弱点は、英語読みしたときの自分の名前。
Mai Nasu=マイ・ナス=マイナス。
これって、最悪。
だからそれを吹き飛ばすくらい、明るくふるまってる。

そんな舞だから、つい日常的に人助けをしてしまいがち。
その日も、クラスメイトの唐突な頼みを断りきれず、不思議な伝説のある祠へ行き、ケガをしていた男子学生を助けるはめになる。
だが、それがすべてのはじまりだった……。

「未来を見た」と言う少年が口にした予言が、小さな町を震撼させ、悪意に満ちた事件を引き起こす。
予言は本当なのか?
いったい何が起きているのか?
途方に暮れながらも、舞は真相をつきとめようと奔走する。
少女の揺れ動く心をのびやかに描く、みずみずしい青春ミステリー。(カバー折り返しより)

文庫でも出ているのですが、私が読んだのは単行本。
自分の名前が大嫌い。マイナスな人間だと思われるのが嫌で、校則は堅苦しいほどに守り、人の頼みは断ることができず、自分はそういう役回りなんだと諦めている少女舞。みんなから遠巻きにされている、自分勝手で何にも考えていないような美人のクラスメート、茅香の頼みで、特に親しくもないのにタイムスリップの伝説が残る祠に行くと、そこに学校の先輩が倒れていた。彼の口にしたことが、街を大きく騒がせることに。
誰かを守ろうとする小さな嘘や、気持ちが、取り返しのつかない大きなものに発展していくところが一番恐かったです。舞はそういうところを「自分で決めなさい」という感じで突き放すのですが、それはそれで正しいのだけれどもちょっともぞもぞする。作中の犯人は罰せられてほしいというわけではないけれども、これが現実なんだと分かっているけれども……という気持ちになりました。
このお話、些細なエピソードに心当たりがありすぎる。クラスメートたちのぶしつけで子どもっぽいところを冷めた目で見ていたり、親を評価してみたり、大切なものを蔑ろにされて突然ぶちぎれたり、死んじゃおうかなと考えたり。
けれども少しずつ舞の世界が変わっていく感じが、いいなあと思ったりもして、子どもから大人への過程を踏んでいくところが分かり、マイナスがプラスへと変わっていくのが読んでいて嬉しかったです。
Fate/Zero(3) 王たちの狂宴 (星海社文庫)
“魔術師殺し”こと衛宮切嗣の悪辣極まる謀略によって、第四次聖杯戦争は早くも佳境を迎えつつあった。その最中、征服王・イスカンダルは“王”たる“格”を自他に問う、真剣勝負の「聖杯問答」を仕掛ける! 英雄王・ギルガメッシュ、そして騎士王・アーサー・ペンドラゴンが全身全霊を懸けて答える“聖杯の王”に相応しき「王の器」とは――!?
これは始まりに至る物語――。白熱の三巻!(裏表紙より)

キャスターによるアインツベルン城襲撃から、三人の王による聖杯問答まで。
アニメでは、割とすんなりアイリは舞弥のことを受け入れてたのかなあと思ったら、実は結構葛藤があったというのをこれを読んで知る。もうちょっと達観しているのかと思っていたけれど、とてもちゃんとした女の人で、しかも切嗣を守るという気持ちが一緒だからという理由で「一緒に守ろうね」と考えられるアイリスフィールまじ聖女。
綺礼の、切嗣への執着もはっきりと分かる。改めて、綺礼は本当に寂しがりやというか、同じところへ堕ちる人が欲しい人というか、歪んでるなあ……と思う。
凛のエピソードはアニメではかなり盛ってあったんだなー。この本では主に葵と雁夜のためのエピソードになっている気がしたので、アニメぐっじょぶ。
聖杯問答は胃に痛かったです。時代が違えば求められる王の器も違うよね……と、思うけれども、stay/nightのセイバーを見ていると痛々しかったので、はやく士郎!(Zeroでは最後にしかいないけど)
Fate/Zero(2) 英霊参集 (星海社文庫)
究極の決闘劇、「聖杯戦争」においても手段を選ばぬ“魔術師殺し”こと魔術師・衛宮切嗣と、あくまで己の騎士道を貫かんとする英霊・セイバーの亀裂は決定的だった。
不協和音を抱えた二人を襲う数多の英霊たち、そして、切嗣の前に妖しく立ちはだかる聖堂教会の求道者・言峰綺礼の影——!
これは始まりに至る物語——。緊迫の二巻!(裏表紙より)

切嗣と舞弥合流から、聖堂教会によるキャスター討伐命令まで。映像とどう違うのだろう、どう文章で表現するのだろうというところが、今この本を読む楽しみ。結末が分かっているだけに痛い痛い痛いというところがいっぱいある。なので、ライダーとウェイバーのパートはちょっと安心して読める……。
やっぱり噴いたのは、英霊参集のシーンかなあ。アニメでも噴いたけれど、膠着状態になってしまったあの瞬間すっごく笑いました。時臣と綺礼の苦悩が手に取るように分かって爆笑。英雄王まじブレない。
Fate/Zero(1) 第四次聖杯戦争秘話 (星海社文庫)
あらゆる“奇跡”を叶える「聖杯」の力を巡って、七人の魔術師が七人の英霊を召喚して覇を競いあう究極の決闘劇……聖杯戦争。
大人気ゲーム『Fate/stay night』(シナリオライター/奈須きのこ)では断片的に語られるのみだった前日譚「第四次聖杯戦争」の真相のすべてが、虚淵玄の剛筆によって今語られる。
これは始まりに至る物語——。堂々の開幕!(裏表紙より)

Zeroはアニメでしか見ていなかったのですが、原作に手を出しました。第四次聖杯戦争のお話。ちなみに第五次はPS2のゲームでプレイ済み。
アニメではなんとなくでしか感じなかったキャラクターそれぞれの心情が描かれていて、特に切嗣の絶望はあそこへ至るのかと思うと武者震いが止まらない。
アイリとセイバーのきゃっきゃうふふが好きです。でもセイバー陣営だけではなくて他の陣営にも筆が割かれているので、全員が主人公みたいになっていて、それぞれがどんな絶望と希望を見出して終わるのか楽しみです。
青い鳥文庫ができるまで
作家、イラストレーター、デザイナー、そして、校閲や販売、印刷会社、取次、書店……。一さつの本を世に出すため、奮闘する人々。四か月におよぶ取材にもとづいた、臨場感あふれる現場の姿。これを読んだら、あなたも本を作りたくなっちゃうかも。(カバー折り返しより)

講談社青い鳥文庫で一冊の本ができるまでの流れを、お話仕立てにして解説する一冊。面白いなあ! 本ができるまでにこんなたくさんの人たちの手が入るんだなー。この本に必要とはいえ、校了までの進行がデスマーチで胃が痛かった笑 皆さんいつもおつかれさまです。ありがとうございます。
面白かった!
イギリス・妖精めぐり―はじめての出会い (面白BOOKS)
イギリス、ブリテン島やアイルランド島の各地に伝わる個性的な妖精話をまとめた一冊。分かりやすくて面白い本でした。「妖精を知る12章」の章がすごく参考になりました。ひとつひとつの話は子どもの頃に聞いたことがあったんですが、改めて読むと妖精物語のくくりになるんだな。
妖精が悪人を懲らしめる話はまだしも、人が妖精を出し抜く話が私はあんまり好きでないのですが、多分ネズミのアニメや漫画の印象が強いのだなと思います。良き妖精、ヒロインを手助けしてくれる妖精たちのイメージ。なので、遥か海を渡ってアメリカまでついてきてくれた妖精の話がすごく好きでした。
十角館の殺人 (講談社文庫)十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリ研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生きて残るのは誰か? 犯人は誰なのか?
 鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。(裏表紙より)

私が読んだのは講談社文庫の旧版。
おお面白かった。孤島もので館もの。殺人事件が起きた孤島にミス研の七人がやってきた。しかし不吉な気配はかれらに忍び寄り、最初の犠牲者が出てしまう。
誰が犯人なのか、二つの視点をどう結びつけるのかというところで結末を想像していたんですが、あんまり書くとネタバレになるんですが、最後の最後で「キター!!!!」というオチになったのがすごく興奮した。最初からどっぷりトリックにはまってしまっていたぜ。エピローグの綺麗さがまたたまらない。
すごく面白かったです。
ユニコーンの恋文 (講談社X文庫―ホワイトハート)
 魔法に支配されている世界〈夢の平原〉に暮らすカタリアは、自分を現実世界に連れ出してくれる花婿を待っていた。カタリア以外の乙女たちはみな、外の世界から迷い込んできた青年と結婚して出ていった。カタリアは最後のひとりになってしまったのだ。
 甘い結婚を夢見るカタリア。しかし、現れたのは、予想外の男……。「自分の幸せは自分で手に入れる!」と決意したカタリアの、体当たりの恋は叶うのか!?(裏表紙より)

常春の国を思わせる魔法の世界の暮らす乙女の恋の物語。メルヘンチックで乙女チックで、とてもかわいらしい話で、最後は泣かせやがるぜ……! という感じの優しい恋のお話でした。石和さん大好きだ。
「自分の幸せは自分で手に入れる!」という言葉から私は結構お転婆で激しい性格を想像してしまったんですが、そうではなくて、心優しく一生懸命で、ちょっと世間知らずの女の子がとてもがんばってくれるのです。心がずたずたに傷ついて、自分を汚いものを思ってしまっている青年・エルダーと、このカタリアの思いの過程があたたかくていいなあ。
魔法という奇跡がつないでくれたものがもう泣けて仕方がない。魔法の世界に愛された二人だから手に入れられるハッピーエンドでした。
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Author:月子
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