読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

「俺とお前は今日から敵同士だ。殺し合おうぜ」終戦後、久々にランセからの誘いを受けたロディア。待ち合わせ場所へ向かったロディアが見た光景は、海賊船を率いるランセの姿だった!!「——俺にさらわれるか?」と囁くランセをきっぱりと退ける。そして海軍軍人として自らの手で必ずランセを捕まえる決意をしたロディアは、マディス王国初の女性艦長となり、再びレーン号に乗船する決意をするのだが!? 波乱の新章スタート!(裏表紙より)
ごろんごろんごろん(転がる音)
かっこよすぎです。なのに切ないです。きゅんとします。
海軍もの少女小説の四巻目。アルモニアの消滅によってマディス王国に平和が訪れ、ロディアはランセたちレーン号の面々と会わないまま、半年ばかりが過ぎ……。
冒頭の目覚めやお茶会のシーンににやにやしっぱなしで、ランセに「——俺にさらわれるか?」と聞かれるところはときめきゲージがぐーんと上がる。それに対するロディアの答えがかっこよくて!
艦長として、一生懸命になっているロディア。そんな彼女は、結構普通の人より色んなことができてしまうので、多分精神的にぎりぎりだったんだろうなあ、と思った。でも一瞬、まじでランセが出てきたのかと思った……(あの人ならやりかねないという想像で)。それから、アルデアが本当に苦しい思いをしているのに、ものすごく転がりました。
そしてロディアがランセに追い付いたところで……まさか「追い抜いたー!!?(精神的に)」と思うことになるとは……。あれって追いかけてましたけど追い抜きましたよね、黙って俺に(以下略)ですもんね。死にたがりやは愛に包まれるべき! ロディアのどきどきが伝わってきそうなシーンもあり、盛りだくさんで、続きもとても楽しみ!

年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー「香菜里屋」のマスター・工藤が、謎と人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリー。第52回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門受賞作(裏表紙より)
連作短編集。日常の謎もあるけれど、もうちょっと事件性の高いものもあり、面白かった!
語り手はそれぞれ違うけれど、六つの話でどこかの話の人物が顔を出したり、リンクしているところがいい。香菜里屋のマスターである工藤が探偵なんだけれど、彼自身の心情は語られず、おおよそにおいて語り手である人物が、それぞれの解答を手にしていく。
表題作が好きだなあ。草魚さんの出てくる話がすごく好きだ。ひっそりとした俳人というところもそうだけれど、胸の内に秘めたものがなんだかしんみりして好きなのだ。俳句と交えてある表題作はぐっとくる。

絵のヌードモデル、引きこもり新鋭画家、女装の麗人、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、妄想癖の美女、不気味な双子の老人たち——〈鳥籠荘〉に棲みついたちょっとおかしな住人たちの、ちょっとおかしな、けれどいろいろフツーの日常をつづる物語第3弾。——今回のお話は、〈鳥籠荘〉の奇妙な嵐の一夜をめぐるちょっとしたホラー&ミステリイ。誰も素顔を見たことがない管理人さんの正体は? 着ぐるみパパの中身がついに暴かれる? さらにその晩、〈鳥籠荘〉で殺人事件が発声。住民の惨殺死体が発見され、浅井が殺人容疑をかけられてしまう。事件の真相を追うキズナの身にも危険が——!? 着ぐるみパパのデートをめぐるこぼれ話も収録。(カバー折り返しより)
鳥籠荘の住民たちの奇妙な日常を追っていくお話。メインのお話がちょっとずつ動いている印象。キズナと浅井の行方は、一巻では殺伐としていたような気がしていたんですが、二巻、三巻と読んでいたら、なんだか不器用な二人なりにちょっとずつ歩み寄っていてきゅんとしました。キズナの葛藤の色々が本当にかわいいんだよなあ。一巻のときはそんなにきゅんとしなかったのに。
——どうしてわたしじゃないんだろう。
(中略)
……好きになんてならない。
この葛藤がね、胸キュンなんだよね!

“ホテル・ウィリアムズチャイルドバード”、通称〈鳥籠荘〉には、普通の社会になじめない一風変わった人々が棲みついている。衛藤キズナ(17歳の少女。バイト・絵のモデル)、浅井有生(新鋭画家。ほぼ外出しない)、井上由起(有生のイトコ。超美形で女装癖あり)。彼らを中心に、妄想癖の美女、ゴスロリ小学生、ネコの着ぐるみ、不気味な双子の老人たちも加わり、繰り広げられる——ちょっとおかしな、けれどいろいろフツーの日常がつづられた物語。今回は、キズナを慕う後輩の女子高校生の話、浅井有生と井上由起の子供の頃のキュートなヒ・ミ・ツのお話、キズナと由起のハプニングな1日の話を収録。(カバー折り返しより)
1を読んでからかなり間が空きましたが、2巻を読んでもさほど違和感はなく、2話目の有生と由起の話が新鮮で面白かったと思いました。変人ばっかりだけれど、なんだか童話めいていて愛おしい。
「ザリガニ/万引き/スケッチブック」は、オチと、その次の「彼女と彼の気まずい日曜、彼女と彼女?のハプニングな土曜」で明かされる由起の台詞に、そういうことか! と噴き出した。そうか、だからどちらも一生懸命だったわけだな!
でも「ザリガニ〜」で気持ち悪いところがあるのは変わらないな……とそこだけ後味が悪いと思いつつ。
「ザリガニ〜」で登場した、海の底から謎の巨大甲殻類が云々は、きっと有川浩さんの『海の底』だろうと思ってにやっとしました。

「死ぬな、ロディア。俺のために生きていろ。これは命令だ」
上層部に啖呵を切ったロディアは、軍規違反の罪で投獄される。しかしランセの友人・カザルス提督の協力も得て、釈放されることに。その後ロディアは、密かに敵国の皇子誘拐を続行するため、再び仲間たちと海へ出た!! マディス王国軍の敗戦が色濃くなる中、人々は切り礼となるランセとロディアが率いるレーン号の帰還を待ちわびるが——!? 海軍出世物語、第3弾!!(裏表紙より)
男装軍人海軍ものの第三巻。この巻も非常ににやにや巻でした! 面白かった! レーン号の面々は基本的にランセとロディアが好きすぎだ。
ランセとロディアのストレートな会話が、噛み合っているようで噛み合っていなくて、にやにやにやとする。お互いが大切で、二人ともそれぞれ「愛」について主張しているのに、お互いのことになると根本的な理由(愛だと思う)に気付いていないという。最後にランセはなんとなく気付いたようですが、それでも淡い感じなのでじれじれします。
決戦のロディアの台詞は普通ヒーローが言うのではないかなあ! と楽しく読みました。かっこよすぎです。多いにときめいた巻でした。一段落しているけれど、続きもある、とあとがきにあるので、これからも楽しみだ!

不思議なツタにとりつかれ、淵国につれてこられたカナンを待っていたのは、呪われた体を持つ五人の皇子たちだった。奇跡の実の力で第四皇子・善の呪いを解き彼の求婚を受け入れたカナンだったけれど、四人の皇子はいまだ絶賛呪われ中……。そんなある日、王宮で花嫁修業するカナンに第一皇子・律が急接近! 情熱的な言葉をかけてきて——!?
恋の行方は嵐の予感? 西洋乙女と皇子たちが繰り広げる、中華風王宮恋愛ファンタジー!(裏表紙より)
面白かったです! 前巻よりもパワーアップしている、というか、カナンがすごくすごくかわいくなってめろめろになりました。皇子たちのあしらい方も覚えてきて、多分王宮で最強になるんだろうなあ……。その前には皇帝を乗り越えなければならないか。
「ここ、空いてますよ」に「春日のここ空いてますよ」@○ードリーを思い出して噴く。
領主を問いつめるシーンで、こっちも暗のことを疑ってしまったところからのひっくり返しがすごかった。律かっこいい。しかし、律かわいい。ピュアすぎてかわいい。
古戸さんの作品は、本当に何気ないことにはっと気付かされることが多くて、そういう発見というところでもすごく楽しくて面白い。続きを楽しみにする!

自動車事故で記憶喪失におちいった未紀のノートにしるされた過去——「パパ」を異性として恋した少女の崇高なまでに妖しい禁じられた愛の陶酔を強烈なイメージで描いて、特異な小説世界をくりひろげる。未紀と青年Kとの愛、未紀と「パパ」との愛、Kとその姉Lとの愛、三つの愛の錯綜した展開のなかに、不可能な愛である近親相姦を、選ばれた愛に聖化することを試みた書下ろし作品。(裏表紙より)
読んだのは版が古いものですが、こちらを貼っておきます。
愛は愛でも、毒を含んでどろどろとした泥のような愛ばかりが出てくるのですが、読み終えた後は不思議と静かな気持ちになりました。あんまり後味がいいとは言えないのになあ。
少女・未紀の愛にはあまり感動することはなかったのですが、確かにこれは聖「少女」だなあと感じたりしました。でも、未紀のノートの部分はとても興味深く、面白く読みました。という点では、私は最初からこれは小説なんだろうとは感じていたのかな。
これはもう少し繰り返して読みたいなあ。まだ消化しきれていない。

「私にしかできないことだろう? ならば、達成してみせる」
実力が認められ、憧れの艦長・ランセが指揮を執るレーン号の副長になったロディア。王から受けた新たな任務は、ランセと犬猿の仲であるコーツ艦長との共闘だった!! 問題だらけの出航、次々と襲いかかるトラブルにたち向かうクルー達だったが、起死回生を賭けた作戦は、ロディアの命を懸けた潜入捜査で!?
深紅の美しい薔薇が激しく舞い踊る、海軍出世物語、第2弾!!(裏表紙より)
登場人物が濃いレッド・アドミラルシリーズ。「大好きだ!」という言葉が色んな人から飛び交う話はとてもめずらしいんじゃないだろうか! しかしみんな仲良しでにやにやです。何があっても、みんなはお互いのことが大好きなんだなあ! あとやたらと手に口づけたり、頭を撫でたり、スキンシップが多いのににやにやする。ランセとロディアはお互いに無自覚で触ったりなんだりでときめきすぎる。
そしてロディア男前! 女だと自分でも忘れてたところにぶっと噴いた。潜入調査はロディアらしすぎて面白かった。そして夜会で踊る→救出、っていうのはもうときめきだな! 顔が壊れるかと思った(にやにやしすぎて)
この巻は色んなエピソードが詰まってて楽しかったですが、アスファル帝国の皇子たちは後にも出てくるのかなあ。色んな変人が集まってて、今後が楽しみ!