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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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花は桜よりも華のごとく (角川ビーンズ文庫)
時は戦国の世の狭間。京の都に美しい能の舞い人、白火が現れる。その噂を知った名門一座の次期太夫、蒼馬は白火を自分の座に引き抜こうとするが、手ひどく断られる。実は白火は女の子。性別を偽り、女人禁制の舞台に立っていたのだ。しかし、蒼馬は白火が女であることを知らずに、彼女に惹かれていってしまい——!? 桜降る能舞台で、男装の舞姫の伝説が始まる。
第8回ビーンズ小説大賞読者賞受賞の能楽恋絵巻、開演!!(裏表紙より)

これ、すっごくすっごく好きです! ものすごく好きだー!!
和風の男装ものというだけで私にとってはめずらしい気持ちなのですが、能を舞うというのがまた面白くて! 舞台のシーンがすごくぞわぞわして面白かったです。
登場人物もみんなかっこいい、かわいいでした。白火は本当に一生懸命な芸人で、自分のそれに誇りを持っているし、子どもっぽいところもあってかわいい。ヒーロー役の蒼馬は、余裕たっぷりの美男子で、彼もまた誇り高くて、白火に惹かれていくというよりも好意を持っているところがすごく身近に感じられて素敵でした。剥くシーンはこれ書いていいのか!? とびっくりしましたがしかしその辺りからときめき度が急上昇で、ものすごく面白かったです。
ちょっとだけ不満を言うなら! 颯佐の理由や蛇紋がちょっとこじつけっぽかったので、そこがちょっと!
でも和風ファンタジーと男装ものというのでお好きな方は多そうです。
おすすめです。
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スターダスト (角川文庫)
あの流れ星を手に入れたら願いが叶う。恋に焦がれる青年と、王国の相続を狙う3人の王子、そして永遠の命を求める魔女が、摑んではすり抜ける星を巡って大騒動。だましあいにすれ違い、不思議な国を舞台に壮大な旅物語が繰り広げられる。競争相手を出し抜いて、最後に幸せを手にするのは誰? 多くの文学賞を総なめにし、世界中で愛されているストーリーテラー、ゲイマンが描く胸躍る冒険ファンタジー。話題の映画原作!(裏表紙より)

妖精の国の冒険物語。こちらの世界より、不思議な国の人々の方がよく描かれているので、ヴィクトリア朝と言われてもぴんとこないです。児童文学にしては子どもに言い聞かせる感がないのですが、ユーモアや登場人物の魅力、冒険小説に大切な爽快な結末のつけかたが、すごく感じられる物語でした。
あんまり主人公のトリストランが好きじゃなくて。というのは、冒険に出た理由が、恋人が星を取ってきてくれと言ったからで、もうそれ一直線の愚かさというか盲目さというかが、もどかしくて。けれど最後の選択、歩いていく、イヴェインとしばらく旅に出るというのは、かなり評価が上がりました。
すごく結末が好きです。トリストランがその後どうなったか、イヴェインがどうなったか。そのエピローグの描き方が、時間の流れや歴史を感じさせてすごく好きでした。
ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
 額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。
 願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。
 全ての始まりは、美しい月夜だった。
 ——それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。
 第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作、登場。(カバー折り返しより)

何度目かの再読。いつ読んでも、幸せで、なのに切なくて、胸がいっぱいになる。
登場人物のみんな愛おしいこと。豊かな表情をしているのが浮かびます。文章は平易で簡単なのに、それがいっそう物語の優しさを引き立てている気がします。素晴らしいお伽話だなあと、何度読んでも思います。
合わせて、何度も本を開いてしまう理由はあとがきにもあります。あとがきの、静かに語る文章。物語の力を信じている者にとっては、何度も開いてしまうのでした。
オススメされた本でもありました。

これを読んだ直後くらいに。
同世界の続編が、11月に刊行されることが、紅玉さんの個人サイトで発表されました。(ttp://red.s137.xrea.com/dk/dk.html)恋物語とのことなので、すごく楽しみです!
うわさの神仏 其ノ二 あやし紀行 (集英社文庫)
「仏には惚れる。神には擦り寄る。妖怪とはちょっと親しくなりたい」自他ともに認めるミーハー・オカルトオタクの著者が、北は東北、南は沖縄・台北まで、謎と不思議を求めて、数々の「聖地」に出発。パートIよりもさらにパワーアップした突撃精神、無謀ともいえる行動力! 果たして道中はドジとトホホの連続、よくぞ無事に戻って来た…。神仏やお化けにたっぷり接近遭遇できる、類まれな紀行エッセイ。(裏表紙より)

前回は考察っぽかったですが、今回は実際に訪れた紀行エッセイでした。ちょっとぞくり、でも面白かった。この世にはまだ、こういうところがあるんだなあと思うと、ちょっとだけ嬉しい気もする。
取材先の神様に好かれているか否か、の考えがとても好きです。悪いことがあったら「気に入られてない……」とか、いいことがあったら「好かれたかな?」という。
わくわくしてしまったのが、台湾台北の占い紀行。行ってみたい。
悪魔のソネット  永遠の扉は二人のために (角川ビーンズ文庫)
想いが通じ合ったレクスとジャスティン。しかしレクスの寿命が残りわずかな事を知ったジャスティンは葛藤する。また魔界の双方の王・キュリオスによって、レクスは瀕死の重傷を負い、魔界へと連れ去られてしまう。その隙に退魔庁が魔界の植民地化を企てクーデターを起こし、魔界でも人間との全面戦争に動きが出始める!! ジャスティンはレクスが不在の中、このピンチに立ち向かうが!? ゴシックファンタジー感動の完結巻!!(裏表紙より)

面白かったー! コメディとラブ、楽しかったです。前巻が心配なところで終わったので、どきどきしながら読んだら、ジャスティンは最後までジャスティンらしく、自分の出来ることをやる女の子だったなー。
思いがけずレクスがあっさり戻ってこられたのに、もうちょっとだけどきどきしたかった! と思いつつ、最後は人間側を止めるために、という戦いがとても燃えました。一番恐ろしいのは人間なんだろうなあ。
ベネットとアンドレアは、大人なのにあまりにも幼いので心配になりました。決着の付け方もやるせない。
やるせないと言ったらキュリオス。彼は最後非常にいい役で、うっかりうるっとしてしまった。彼は結局何を得ることができたんだろう……と考えると、何故かきゅんとします。
ルーナエは最後の最後でもぐーんと成長し、エルデンは最後までかっこよかった! エルデンが戻ってきたところ、彼が男前過ぎてきゅんとしました。
伯爵がやっぱり『お父さん』なのに噴き出し、悪魔のノリが非常に軽いのに噴き出し、あとがきの「硫黄の煙の代わりにバラをまけ!」に撃沈。そうだよなーやたらとバラまいてたなーと思ったらだめでした。
非常に楽しいシリーズでした。
悪魔のソネット  探偵稼業も悪魔の仕事 (角川ビーンズ文庫)
退魔庁からの依頼で探偵と称し、悪魔祓いのバイトを始めたジャスティンと大悪魔・レクス達。監視役のユリアンに小言を言われつつも、不可思議な事件を解決しようと悪戦苦闘していた。そんな中、少しずつ変わっていくレクスとジャスティンの間にも変化が起き始める。しかし追いかけていた事件に大物が関与している事がわかり、大ピンチに陥ってしまい——!?
クライマックス直前! ゴシック・退魔ファンタジー第4弾!(裏表紙より)

ごろごろしました。レクスがすっかり人間らしくなっていて、でもちょっとだけずれてて変で、それがいいなあ! と思う。お互いに自覚し合って、ほっと一安心したのに、やっぱり出てくるキュリオスに、なんだか生温く笑ってしまいます。レクス好きすぎだな……!
ルーナエもすっかり落ち着きましたが、一番いいなあと思ったのはエルデンだったりします。ジャスティンに向かって正直に、もうちょっと見てほしいと言いながら、でも一番大切なのはレクスなんだと思わせるところが、かわいいなあと思いました。
ベネットに関してはまあ大体そんなところだろうと思っていましたが、それにアンドレアが関わっているとは思いませんでした。彼女の意志はどこにあるんだろうなあ……。
悪魔のソネット  豪華客船は悪魔と一緒 (角川ビーンズ文庫)
相変わらず美形大悪魔のレクス達をどつき倒す中、いきなり校長会から学校対抗試合の招待状が届く。ジャスティンが学校長として認めてもらうためには優勝のみ! 魔法の力を使わずに勝負すると豪語するジャスティンは、生徒やレクス達と共に、対抗試合が開催される豪華客船へ乗り込む事に!! しかし事態は退魔庁と、エルズバラ冒険者クラブの思惑に辿り着き——!?
栗原ちひろ×新條まゆが描く悪魔召喚ラブファンタジー!!

どつき倒す、という裏表紙の紹介に噴く。全然間違ってない!
レクスの口説き文句(?)というか、甘い台詞が段々すごみを増していくというか、レクスとジャスティンの絡みがかわいくてたまらんです。分かってないという駆け引きがとても楽しい。にやにやしてしまう。一方で、船上の夢のようなひとときは、甘いはずなのに胸に痛い。
ルーナエも落ち着いたようなので、次がどうなるのか! キュリオスはストーカーで決定なのですが、ベネットの位置が段々怪しくなってきて、気になるところ。
悪魔のソネット  男子校で秘密の召喚 (角川ビーンズ文庫)
美形嫌いのジャスティンは、ひょんなことから全寮制男子校の(影の)学校長となることに。生徒たちの熱烈なラブコールや、スキンシップの激しい超絶美形の魔王・レクスをはっ倒しつつ奮闘するジャスティンの許に、学校の支配を企む転校生がやってきた! 真相を探るべく、レクスとその部下たちを学生に変装させ捜査を命じるが、事態は魔界の陰謀も絡んできて……!?
栗原ちひろ×新條まゆが放つゴシック・ラブファンタジー!(裏表紙より)

一巻がたいへん面白かったので二巻もするするっと読んでしまった。この巻は主に魔界の事情とバトルがメインです。エルデンが、切ないような可愛いようなかっこいいような! という、魅力たっぷりの巻でした。
レクスがなんだかんだ言いつつ……正確には言ってなくてぼーっとしているけれどジャスティン大好きオーラを出しているのににやにやにやにやでした。彼には人間の理屈が通じていない、という齟齬を見つけるシーンにはっとしました。その瞬間、たまらない! 面白い! と思いました。
次はルーナエの出番かな。楽しみ!
悪魔のソネット    美形悪魔は契約しない!? (角川ビーンズ文庫)
美形嫌いのジャスティンは世界中を旅していたけれど、祖母の見舞いを頼まれ帰国することに。戻ってみると城は父親の友人に乗っ取られたあげく、なぜか全寮制の男子校になっていた!! ジャスティンはメイドに扮して男子校に潜入するのだが…!? 古い本から飛び出した「魔王」級の超絶美形悪魔・レクス(とその部下)を従えて、ジャスティンの冒険が始まる!
栗原ちひろ×新條まゆが贈るゴシック・ラブ(!?)バトル!!(裏表紙より)

面白かったです! 甘く見てました。全寮制男子校なんだろーつまり逆ハーなんだろーとか思っててすみませんでした! 中身はとてもファンタジーでコメディありバトルありラブありでした。
栗原さんが書かれるラブの、さじ加減というか、タイプが絶妙にツボをついてくるので、色々悶えました。ラブだけでなくて、家族や仲間や絆というものも描かれるので、ほんっといいよなあ! と思います。そして、ジャスティンとレクスのキャラクターが絶妙で、すごく楽しかった。それから、バトルいいなあ! と思います。呪文が出てくるのでそれにもきゅんとしました。
楽しかった。続きも読もう!
うわさの神仏 日本闇世界めぐり (集英社文庫)
神社仏閣に行くと興奮し、オカルトや宗教の話が大〜好き! という”神仏ゴシップ芸能記者”加門七海。第一部は、古事記の神々から七福神、鬼・妖怪までを大胆不敵に俎上に載せた、神仏・オカルトうわさ話。第二部は、日本全国の”祟る?””出る?!”の現場を訪ね歩いた、肝試し、いえ、命がけの突撃ルポ。読めばあなたも神や仏と仲良しに! 怖くて笑える、超異色エッセイ。(裏表紙より)

恐い話は得意ではないのですが、恐いもの見たさとか、どういうことがあるんだろうと知りたい気持ちがあって、読みました。神様について、その信仰、由来などについて書かれていて、面白かった。神様は本当に日本に根付いているのだな。それがすべて優しい神様ではないということも分かった。
第2部は実際その土地を訪れて、という話で、気持ち寒くなりました。
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Author:月子
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