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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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白雪姫 (大学書林語学文庫)
ドイツ語と日本語訳が書かれた、白雪姫、ヘンゼルとグレーテル、ホレ夫人の三つ。
ドイツ語専攻なのでざっと見たけれど、全然読めないや、ははっ! とか落ち込む。単語は拾えるので、必要箇所だけ抜き出したりした。白雪姫は、本来訳すべきは「雪白姫」。
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大好きな本 川上弘美書評集
新聞などに掲載された書評を集めた一冊。

書評なんですが、なんだか読みにくかった気がします。本の内容がよく分からないということがあったんですが、それでも非常に文章が綺麗で、面白かったです。本当に全く違うタイプの読書傾向でした。うん、小説を書くように書評を書かれるなあ、言葉並びが綺麗で、丁寧に自分の心情を本の良さに絡めて解説している感じ。
本を読む時のTPOの話がちらりと出てましたが、私も時々考えます。「気分がいいからこの本」とか、「今日は○○があるからこの本」とか。

メモ
斎藤美奈子「紅一点論」ビレッジセンター出版局
筒井康隆「わたしのグランパ」文藝春秋 「銀齢の果て」新潮社
柴田元幸 訳「むずかしい愛」朝日新聞社
ジュンパ ラヒリ「停電の夜に」新潮社
久世光彦「女神」新潮社 「謎の母」新潮文庫 「蕭々館日録」中公文庫
スティーブン・キング「小説作法」
伊井直行「お母さんの恋人」講談社
酒井順子「枕草子REMIX」新潮文庫
吉田修一「パレード」幻冬舎文庫
グランドマスター!―あらたなる旅立ち? (コバルト文庫)
誘拐された姫総長・シーカをとり戻した〈黎明の使者団〉一行。ミトラーダ修練会も落ち着いて、早々と旅立った使者団が向かったのは、一見平和で鄙びた町だった。ハルセイデスは、その町のミトラーダ支部にいる、ある人物に会いに来たのだが、その人物は法皇に所縁のある男だった。その頃、町では不穏な動きが…!? カタブツ青年団長・ハルセイデスの苦難と世直しの旅、第2章開幕!(裏表紙より)

終わったんじゃなくて良かった……! という声があちこちから聞こえてくるサブタイトルでした。本当に新たなる旅立ちで安心。
ハルさんがすっかりシーカを守る覚悟を決めた感じ。団員たちに対する厳しさも、これから起こるであろう戦いのためなんだろうなと切ない。ノリはいつも通りだが、ときどき挟まる誘拐時のシーカとハルの様子がどきんとする。髪を拭くシーンはときめいたけど笑った。さすがゴーレム。グランドマスター! の素敵ポイントは、ゴーレムと天然総長の意地の張り合いや駆け引きにあると思うの!
この巻ではどこにいるんだろうと思っていた黒衣青年シラスの過去の伏線が。この話の結末がどこにいくのか分からないので、楽しみにしています。
スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
旧友の招きでスタイルズ荘を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。屋敷の女主人が毒殺されたのだ。難事件調査に乗り出したのは、ヘイスティングズの親友で、ベルギーから亡命して間もない、エルキュール・ポアロだった。不朽の名探偵の出発点となった著者の記念すべきデビュー作が新訳で登場!(裏表紙より)

綺麗な印象のミステリー。なんだかとてもシュッとしているのに、じっくり読まされた。
視点は名探偵ポアロではなく、親友のヘイスティングズ。彼の私感が入るのが面白いなあと思った。犯人指摘はとてもびっくりした。色々疑いつつ読んでいたのに、ええそうなの!? という。
ラストはとても素敵だなーという感じだった。誰かと誰かがくっつくのってとてもチャーミングでかわいいなあと思った。
雪蟷螂 (電撃文庫)
 涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を——。
 長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう”雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。
 果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は……。
『ミミズクと夜の王』『MAMA』に続く”人喰い物語”最終譚。(カバー折り返しより)

人喰い物語三部作の最終譚。主人公は、愛した者を喰らうと例えられる情熱を秘める強い女たちのいるフェルビエ族族長アルテシア。冒頭から凄まじい寒さと吹雪が感じられて、同時にとても熱かった。世代を超えて交錯する想い、というのがとても素晴らしく冷たく熱く描かれていたように思う。見開きの挿絵はぞくぞくした。
恋というと抱きしめあったり隣り合ったり、背中を合わせたりするイメージがあるけれど、誰の姿も見えないような吹雪の中で隣にあることを信じている恋、みたいだったこの話。
これ一気に読んで正解だった。風みたいに駆け抜けるように読まなきゃならない気がした。
レプリカ・ガーデン 水葬王と銀朱の乙女 (B’s‐LOG文庫)
人形は夢を見る。恋もする。初めての恋に落ちたら、胸の魔抱石に性別を与えられ、人間になる——。イファは、数ヶ月前に生まれた”魂持ち”の人形。いつか運命の恋をして立派な男になるまで、人形師のヘィディや弟子のアーセルと楽しく暮らすはずだった。突然の別れも、その先に待ち受けていた”水葬王”フォルトナートとの最高で最悪な出会いも、そしてまさか自分が”女の体”になってしまうなんて、全くの予想外で……!? 恋をするすべての人へ贈る、栗原ちひろの新境地ラブファンタジー!!(裏表紙より)

表紙がかなりきらきらしいのが、20歳になってから手に取るのがとても恥ずかしくなった……。思わず最後の挿絵見て友人と「ひょー!」と叫んでしまったことだよ。
主人公イファの魔抱石の出自が呪われていて、その出自に関係して相手役フォルトナートがイファに対して憎しみを抱いている、というゴシックファンタジーなのだけれど、文体と台詞の明るさからか暗い気持ちにはならなかった。私はオペラシリーズみたいな文章が好きだったんだけれど、でもこの底の方できらきらしている明るさは好きだ。イファが見出したフォルトナートの魂みたいなものなのかな。
フォルトナートがバラッドの塔へ踏み入るあの辺りがとても好きだ。「砕けて、なくなっちゃったね」の台詞がなんだか好きだった。
イファの性格が本当に良くて、主人公だな、救い手だな、という感じで栗原さんのことだからきっと素敵な終わり方をするんだろうなと思っていたら、ラストは素晴らしかった。これ映像にしたら綺麗だ……。しかし一方でフォルトナートの所行の悲しみと暗さがある気がするんだけれど、でも、本当に綺麗な光景が浮かんだ。
グランドマスター!―姫総長は失業中!? (コバルト文庫)
カタブツ青年団長ハルさん率いる〈黎明の使者団〉は、諸国漫遊の旅からの帰途についていた。その道中、団員たちはどうも変態姫総長シーカの様子がおかしいと心配していた。そして久し振りに帰り着いた本部近くの街で、シーカが書き置きを残して忽然と姿を消してしまった! どうやら秘密はシーカの”力”にあるようで…!? 痛快コメディ・ファンタジー、怒濤の急展開!(裏表紙より)

急展開だった。前巻から出ていたシーカの秘密についての話が本格的に表に出てきた。この先が本格的に世界の救済がどうのになったら美味しすぎてどうしよう。
登場人物がそれぞれ個性があって面白い。尋問のシーン爆笑した。よく書き分け出来るなあ……。
シラスが結構お気に入りなんだが、彼が何故使者団に入ることになったのか気になる。前の巻に書いてあったっけ。なんとなくドゥルガとウマがあってたり、ハルさんに結構信頼を置いていたりしてるっぽいところが、なんかいい。
ハルさんがはっきりシーカを守ると決意したっぽいので、この先のときめきが楽しみ。
グッドラック―戦闘妖精・雪風 (ハヤカワ文庫JA)
突如、地球への進行を開始した道の異星体ジャム。これに対峙すべく人類は実戦組織FAFをフェアリイ星に派遣、特殊戦第五飛行戦隊に所属する深井零もまた、戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに熾烈な戦闘の日々を送っていた。だが、作戦行動中に被弾した雪風は、零を機外へと射出、自己のデータを最新鋭機へ転送する——もはや人間は必要ないと判断したかのように。人間と機会の相克を極限まで追求したシリーズ第2作。(裏表紙より)

ものすごく、面白かった……。厚くて、冷静に熱い。ラストの余韻がしばらく抜けなくて、時間を置いてラストだけを何度も読み返してしまった。
一作目を読んだのは4月。その時の感想は「存在関係を深く書いた作品」と書いてあって、今回も結局零と雪風の存在関係を書いたのかな、それで最後がとても心に響いたのかも。
内容が濃すぎてどこを抽出すればいいのか分からないけれど、とにかくすごかった(私の鳥肌的に)のは雪風がコンタクトを取るところ。Lt.FUKAIの表示が出た時、零は冷静に受け止めているけれど、読んでいる身としてはぞくっとした。「戦略偵察・第二段階」「戦意再考」の時も、すごくわくわくして読むスピードが上がっていた気がする。
本当に雪風とコンタクトを取るところは面白かったなあ。それから、最後の「グッドラック」の章、特殊戦の面々がそれぞれに戦いに散っていくのがすごく盛り上がった。直前の会議のシーンもほのぼのしていて泣き笑いになりそうだった。
そして私は零が好きだ。「俺には関係ない」がまた。雪風とのコンビ(というにはこれを読んだ後では語弊があるかも)がすごーくすごーく好きだ。
マリア様がみてる―未来の白地図 (コバルト文庫)
試験休み、祐巳に柏木から電話がかかってくる。瞳子が家を飛び出して、戻ってこないのだという! 乃梨子や可南子など、心当たりに電話しようとする裕巳。しかし、捜すまでもなく瞳子は裕巳の家に現れる! 近所で帰宅途中の祐麒と出会ったのだった。瞳子に家出の事情を訊けないでいる裕巳だったが…! 裕巳と瞳子の関係に変化が…!? クリスマス・イブに何かが起こる、シリーズ最新刊!

見つけたら買って読むようにしています。取りあえず今はここまで。
話の進みがすごく遅くなっている気がするのはきっと気のせいではないと思う。三薔薇さまの卒業辺りまでが好きだったかもと思ったり。
この巻は「何となく」の重要さみたいなのが書かれていたと思うけれど、祐巳がどうして瞳子ちゃんがいいと思ったのかとか書かれるんでしょうか。そして個人的に黄薔薇の由乃さんがどうなるか気になります。
覆面作家は二人いる (角川文庫)
姓は〈覆面〉、名は〈作家〉——本名・新妻千秋。天国的な美貌を持つ若干19歳の新人がミステリ界にデビューした。
しかも、その正体は大富豪の御令嬢……ところが千秋さんには誰もが驚く、もう一つの顔があったのだ!?
『推理世界』の若手編集者、岡部良介を混乱させながら、日常世界に潜む謎を鮮やかに解き明かすファン待望のシリーズ第一弾。お嬢様名探偵、誕生!(裏表紙より)

おかしな原稿が『推理世界』に送られてきた。とても面白いのだが、テレホンカードをよく分かっていなかったり、突然世にも難しい言葉が出てきたり、取ってつけたような手順のベッドシーンがあったり。編集者岡部良介は本人に会いに行くことになるが、そこはびっくりする大豪邸、出てきたのは執事、そして美しいお嬢様。
北村さんのミステリは大好きだ。テレホンカードというのがすでに過ぎ去った感じだ……。単行本発行が平成三年。妹が生まれてちょっとくらいだ。
設定だけ書くとライトノベルに出来そうだけれど、中身は飄々とした小説という印象がある。北村さんのコンビもののミステリに出てくる二人は、本当にテンポが良くて面白くてかっこよくてかわいい、素敵なコンビだ。
良介に双子の兄がいながら、お嬢様に内と外があるという対比が面白いなあ! もしどっちも双子だったら少女漫画だ。それもちょっと見たいとか思ってしまう。
面白かった! 続き探そう。
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Author:月子
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