読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

ホテル・ウィリアムズチャイルドバード、通称〈鳥籠荘〉の住人たちは、清潔で早寝早起きでエコロジスト、良識ある真人間ばかり。あそこの住人は立派な信頼できる人々だと近隣の住人からも讃えられている。建物は古いが、きれい好きで勤勉で器量よしの掃除人たちがいつもぴかぴかに磨いて住み心地を維持している。山田パパはブランド物のスーツが似合うエリートビジネスマン。衛藤キズナはぐるぐる眼鏡の根暗な女子高校生。浅井有生は明るい性格の美大建築科学生。井上由起は売り出し中のグラビアアイドルで——あれ? なんだか全体的に変?
住人たちが集まって騒ぐ最後のウエディング・パーティーを皮切りに、〈鳥籠荘〉に終幕の時間が迫る。住人たちの行く末は? キズナ、浅井、それぞれが選んだ道は——。(カバー折り返しより)
鳥籠荘第5巻。キズナ、浅井、由起の三人に決着がつき……最終巻が気になる!
浅井が吹っ切れる話、第4話「それは非可逆的でありながら断続的であり」にうるっときた。こう、芸術家のキャラクターが壁にぶち当たって何も出来なくなっている、そこからの這い上がりの話が好きすぎるんだよ! ちょっと弱っている双子の老人の片割れっていうのも反則だ。
それからキズナの話が好きだ。段々現実の中に入っていく、子どもでなくなる私たち、みたいな感じがもうすごく好きだ。
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●デルフィニア国王の愛妾ポーラが気晴らしにとコーラル城下に出かけたがこれが大騒動に発展——!〈ポーラの休日〉
●リィとウォルの婚姻も間近なある日シェラは超絶技を駆使して平穏な日々を送っていた……?〈シェラの日常〉
デルフィニア物語が二中篇+一短篇にて久々の登場!(裏表紙より)
外伝2。茅田作品漬けになっていて、それが天使シリーズだったから、久しぶりにデルフィニアの面々に会うことができてとても嬉しかったし面白かった!
いちいちリィのツッコミに吹く。「とんだ一大仮装大会だな」。
あと「王と王妃の新婚事情」の扉絵に吹いた。それからウォルの「新婚か……。今の俺には縁遠い響きだ」にも吹いた。おまえら! おまえらー!(じたばた)
本のタイトルが「平穏な日々」ですが全然平穏じゃない! と笑い転げて、楽しかったです。

黒い天使がセントラル星系を崩壊させかねない災厄を起こしていた一方で、彼らは平穏で地道な一般市民的(天使及びゾンビ主観において、ではあるが)学園生活を送っていた!
渾身の作の小論文に『不可』を出されヴァンツァーは落第の危機に。教授の特殊な趣味を知って行動を起こす彼らの活躍を描いた「一般市民のすすめ」など中・短篇4作を収録した外伝2。(裏表紙より)
金銀黒天使と暗殺者少年たちの学園ものになっていました。海賊と女王もちらちらでてきて、読んでいてにやにやにやにやしました。楽しそうだなあ! 少年たちが仲良しで本当に嬉しい。もっとなかよしして!
とりあえず、天使シリーズはここでおしまい。海賊と女王にもっと活躍してほしいんですが、続くクラッシュ・ブレイズシリーズでは登場するんだろうか。楽しみである。
「趣味の時間」は嬉しかった。帰ってきた……と思った。やっぱり女性になってる方が好きだよー。

リィ捨て身の攻撃でルウの暴走は抑えられた。セントラル宙域の壊滅は免れたのである。しかし脱出を急ぐ一行の前にふたたび‘悪しきもの’が立ち塞がり、執拗にルウに迫るのだった!
『天使の舞闘会』で語られなかった脱出劇の顛末を描く『嵐の後』。さらにダンの息子ジェムが、母親のルウを探しに行くと言い出して大騒動になる『宇宙一不幸な男』の2篇を収録した外伝(裏表紙より)
6巻の続き、というかリィとルウの戦いの後から話が始まるので、あとがきやカバー折り返しで茅田さんが仰るように明らかに続刊である。
ファロット組がほんとかわいい巻でした。デル戦を読んでいる頃は、つい国王夫妻に邪魔者が! という気分で読んでいたのでレティシアのことがあまり好きではなかったのですが、天使シリーズになってからこの暗殺者少年たちがとてもかわいいことに気付きました。仲良し! 仲良し!
夫婦喧嘩に笑う。もっとばったんばったんクーア夫妻には喧嘩をやってもらいたい。

リィの身体が光る。黄金の髪は輝き、額には第三の眼のごとき濃緑の宝石をはめ込んだ銀細工の輪。腰に剣を佩くその姿は——シェラのよく知る第一級の戦士の雄姿だった。
「おまえが迎えに来てくれ」という一言をシェラに残して、リィは暴走するルウの元に跳ぶ。たとえ二人の再会が死を意味したとしても……。暁の天使たち、完結篇。(裏表紙より)
完結編と言いながらまだまだ続くお話である。デル戦組とスカウィ組が合流し、ルウの暴走を止めたところでおしまい。ルウが非常にこわいひとになっていた。
やっぱり19歳のリィやシェラたちが好きだな! と思ったり、ちょろちょろ書かれるデル戦を示唆する文章にもだえるのは、やっぱりあの世界のあの人たちが好きだからだ。ファロット一族組も活躍し、シェラは嫌っているけれども一族組が揃うのがなんだか嬉しい。
番外編があるので続き読む。

ルウが復活し、キングも帰還し、女王は覚醒し、ダイアナも起動した。だがキングは連邦情報局に捕えられ、女王とダイアナには《ダイダロス・ワン》が繰り出した精鋭部隊が接近しつつある。
この“加速する非常識”をルウの力で見せられたダンは呆然と呟いた。
「……あかい、ひこうき……」
絶好調、暁の天使シリーズ最新刊。(裏表紙より)
非常識怪獣夫婦大暴れの巻。ケリーとジャスミンとダイアナにもう一度会えて嬉しいなあ! このシリーズのとんでもで都合のいいところは忘れるようにしているのである。
二人ともお互いが必要不可欠な存在であるのに、やっぱり「愛してる」とは言わない男前具合が。読んでる身にはあなたたちが相手に惚れ込んでいるのが丸分かりですから! にやにやした。友人たちが早く集まってこないかなあとわくわくするのであった。

キングは蘇ったとたんルウの死体に遭遇する。何が起きたのかさっぱり訳が判らなかった。リィとシェラは数百光年を一気に飛んだ。しかし事態を何も把握していなかった。混乱の中、一同は《ダイダロス・ワン》——連邦情報局本部に集ったのだ。
だが、彼らは互いの存在を知らぬがゆえに相手を容易ならざる敵として認識、必殺の攻撃を繰り出した!(裏表紙より)
きゃーキングー!! となった巻でした。ジャスミンも登場して嬉しい! 軍曹とミリィの話は泣けるからやめて!
夫婦が夫婦で本当によかったです。でも、そうか、ケリーには四十年ほど、ジャスミンには一週間か。やったね旦那ちょっと有利だよ!(そういう問題でもないか)
リィとシェラが完璧に傍観者になってて寂しい気もしつつ、読みながらきゃーケリー! ジャスミーン! ってなったからもうどうでもよくなった。私はこの夫婦が好きすぎるんだ。なので合言葉がもう、もう……! という感じでした。

「きみのお母さんが生きている」
突然アレクサンダーから告げられてダンは呆然とした。しかも「お母さんの復活に伴ってお父さんも蘇ってくる」とは何事だ!?
ところがこの“彼”の再生体が連邦情報局によって強奪された!
己の中に本物の彼を宿しているルウは困惑し——そして奪われた“彼”を追って連邦に乗り込むが!?(裏表紙より)
再読? 当時デル戦の知識しかなかった状態で読んでいて、この辺でもう無理と思って投げた覚えがある。
リィとシェラが終盤になるまで出てこないので、ああこれはスカウィの世界なんだなと思う。
ケリー周りの事情説明が長いよ! と思いながらも、その長さの後に『彼』が出てくるのが非常に嬉しくてにやっとした。次の巻ではどんな無茶な無双、チートをやってくれるんだろうか! 早く夫婦は再会しろ!

異世界から来たシェラにとって〈この世界〉は魔法に満ちていた。科学という〈誰にも平等に使える魔法〉が、人の代わりに何でもやってくれる。しかしシェラは知っていた。〈限られた者たちにしか使えない魔法〉の存在を。——魔法惑星ボンジュイの存在を。
ついに黄金の太陽リィと銀の月シェラ、そして闇のルウの3人が集う。この世界——宇宙に何が起きるのか?(裏表紙より)
再読? かな。第1巻目の連邦大学での事件の、その少し前に時間を戻して、シェラがこの世界の不思議を実感する、というエピソードが本の半分以上まである。リィの養い親とは、という話があったり、ボンジュイとラー一族、そして太陽と闇と月の伝説、など世界の根底に関わるお話をした、と思ったらスカウィ関係の話にいきなり爆弾が! という引きでした。話は全然動いていないですが、細々とサービスシーンがあって読むのが楽しいです。ちらっとデル戦の話をしたり、少年四人組が集まってたり。