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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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崖っぷちだよ、人生は!―ショッピングの女王〈3〉 (文春文庫)
女王様、人生最大のピンチです! 銀行預金は差し押さえられ、財布の中身はたったの千円。ガス代さえ払えないのに、住民税を納めろと、区の職員“タイノーセイリマン”に追い込みをかけられる死闘の日々。青息吐息の家計を尻目に、またもや買い物してしまうのは何故!? 女王様は今日も崖っぷち人生をひた走る! 解説・森 奈津子(裏表紙より)

2に続いて、逼迫した家計。1の頃と比べて買い物の話も少なくなっていますが、借りる話はどんどん大きくなっている……。お金を借りるというのが恐い私は、なんだか想像がつかない世界だ。
中村さんが最後の方になって繰り返しかかれている東電OL。依存症というものに、2で登場した、しゃべり場の若者たちの話が思い出される。強迫観念とか、執着。自分の価値を認めてほしいということなのかなと思う。飢餓感というのは、自分の中で一番苦しい感覚で、何をしても満たされないということは生きることに意味を見出せていないということで。それがどういう方向で表に現れるか、が足掻きやもがき、生き方なのかなと思う。
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浪費バカ一代―ショッピングの女王〈2〉 (文春文庫)
高級ブランド品を求めて東奔西走の毎日。強欲にお買い物を楽しんでいたうさぎ女王様の元に、とうとう恐怖の住民税の催促が。支払いを求める区の職員“タイノーセイリマン”とのバトルは熾烈を極めることに……。はたして女王様の運命やいかに? 大爆笑の夫婦対談も収録した、好評エッセイ第2弾。 解説・清水草一(裏表紙より)

別世界過ぎて、この人ちょっと……と恐くなってきた。ブランドに取り憑かれているとしか思えない! でも周囲の人が「あれいいわねえ」って言ってるのを聞いてほしくなる気持ちはとてもよくわかる! でも金銭感覚が違いすぎてやっぱり恐い!
でも、そんな中で、途中で挟まった、真剣10代しゃべり場の話(p216)が、なんだかすごく響いた。
バス・ジャック事件について話していたようで、少年たちが語る内容に、中村さんが「ここまで彼らを追い詰めたのはなんだろう」と考えた、その内容。

(前略)「今の自分じゃダメだ」という漠とした不安感、そして「何かやりとげなくちゃ、何者かにならなくちゃ」という切なる強迫観念である。


今でもそう思っている自分は、ツイッターで叫んだ通り中二病継続中なんだなあと思う。
ショッピングの女王 (文春文庫)
「それ、いただくわ」。このご時世に、この浪費——。シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドからエロ・グッズまで。住民税を滞納し、“むじんくん”にまで手を染めながらも、うさぎ女王様の物欲は止まらない。物欲のままに無駄遣い生活を続ける女王様のトンデモない日常を描く爆笑エッセイ。 解説・ピーコ(裏表紙より)

面白いエッセイ本が読みたい! ということをゆるく募集したらおすすめされました。面白かったです! あんまりのおばか加減ににやにや。ブランドに対する風刺とか、読んでいるこっちがこれはないわーと思うけれど気になる商品にどんどん手を出していくところや、エロ・グッズなんかも書かれていて、すごく面白い。すごくだめだめな人に感じられるのに、全然憎めない感じ。
続巻も手に入れたので読む! おすすめありがとうございました!
A戦場のプリンセス (角川ビーンズ文庫)
謎の『あしながおじさん』の援助を受け、弟たちと暮らす伯爵令嬢ハル。貧乏生活から脱するため彼女がはじめた仕事は、王子様の身のまわりのお世話をすることだった。性格最悪・死ぬほど甘党という王子に仕える気苦労はたえない。おまけに王位を狙ってと思われる陰謀と、いい男からの誘惑(?)がさらにハルを悩ませて……? 不思議だらけの遊園地の国で、少女は王子を守ることができるのか!? スラップスティックファンタジー!!(裏表紙より)

タイトルの意味が、わからない!笑
伯爵令嬢と王子という単語がありますが、舞台はかなり未来の別惑星、テーマパークが運営される独立国。人種が入り交じっているので、主人公の名前は坂崎春香。移住民の主な人種はフランス人が多かったので、王子様の名前はエリック。設定は好みなのに、あともうちょっと何かが足りない! ともどかしかったです。解決してるのかしてないのか分からない終わり方でもあったので。
ただしっかり者なのか、それとも適当に生きるだけなのか、よく分からないところもあった気がします。でもともかく主人公の女の子が一生懸命でかわいいなという印象でした。
月満ちる式使い (一迅社文庫)
死んだ者の魂を現世に呼び戻し、式神として使役する《式使い》。死に瀕した少女・輝夜は、大切な人を救うため式神になることを決意する。彼女の主になったのは、強い力を持ちながら式術を捨てたいと願う、式使いの美しい少年・慧だった。式術を嫌う慧に戸惑う輝夜だが、共に過ごすうち彼に心を開いていく。しかし、彼女の心を占めるのは最愛の幼馴染の存在で…? 満月の夜に出会った式使いと式神が紡ぐ、甘く切ない和風ラブロマン!(裏表紙より)

面白かった! 年下少年と怪力少女のやりとりかわいすぎる!
式使いの存在が衰退を始めた時代。式使いと武士の小競り合いが続く、変わりつつある天ツ都が舞台。式使いの後継が道具扱いという時点で、もうかれらの時代は終わったのだなあと最後まで読んでしんみりする。
一生懸命なのにどこか幼くて不器用な輝夜と、年下なのに要領がよくませている慧、二人のやり取りが本当にかわいいんだ! たかいたかーいに電車の中で噴いた。食べ物を渡すシーンに、真紅でも思ったけれど、ささやかなプレゼントがすごく大事だよなあと思ったり。主人公が式神なので、この食べ物というのがまた切なくて。
真紅はすれ違いっぽいのが多かったですが、月満ちるは主要人物、その他脇の登場人物でも随所で切ない雰囲気が漂っていて、切な系スキーとしてはたいへんおいしかったです。
アヴェントの娘 (Regalo)
海は毒に汚染され、真水が貴重な世界。毒素を浄化できる力を持つ一族《水の一族(アヴェント)》の娘シェルタは、周囲に隠されて育った十七歳。シェルタはある夜、紅い瞳のカルフ王子と、帝国軍人ソティラスに出会うが、二人は利用価値の高いアヴェントの娘を手に入れようとしていた。

発売間もないので、続きからにしておきます。
天使ズ。 (角川ビーンズ文庫)
「俺たちと組まないか?」ある日クロゼットの扉がいきなり開いて二人組の天使が現れた。
いじめられっこの高校生・奈々は、つまらない毎日をやり過ごしていた。今日も誰とも話してないし。あの子みたいにかわいくないし……。でも。——奈々はもうひとつの世界「霧王町」では選ばれた存在だった。翼も、頭に輪もない天使たちが奈々を戦いに連れ出した! 異世界アクション・ファンタジー。(裏表紙より)

アクションファンタジーというか、青春、成長ものでした。野梨原さんの「口の悪い」女の子炸裂で楽しかった。
天使によって、あちらとこちらの世界を行き来するけれども、かといって重たいわけでもなく、ちょっとゲームっぽい感覚で読みました。天使、悪魔の謎は深く追求されませんが、主人公の女の子が生きることを見出していくのは、凛としていてかっこよかった。変に説教臭くもないし、教訓じみてもいなくて、清々しかった。
奈々が実は○○していて、とあるから、それまでの出来事が都合のいい出来事だったのかと一瞬絶望したのも束の間。そういえば、奈々は天使ズと出会って変わったのでした。だから彼女が望むように世界は動き始めて、新しい日々を見出していけるんだ。そう思うと、にやっとしてしまう。
天使の屍 (角川文庫)
思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。動機を見出せなかった父親の青木は、真相を追うべく、同級生たちに話を聞き始めるが……。《子供の論理》を身にまとい、決して本心を明かさない子供たち。そして、さらに同級生が一人、また一人とビルから身を投げた。「14歳」という年代特有の不可解な少年の世界と心理をあぶり出し、衝撃の真相へと読者を導く、気鋭による力作長編ミステリー。(裏表紙より)

多分再読。真相に至って、そういえば読んだ気が……と思ったので。読んだような読まないようなという感じで本棚にささっていたのでした。
息子の死因はいじめによる自殺なのか、独自に調査を始めた父親の青木。新任教師、息子の友人たちを当たって話を聞きにいく。その内、青木を脅す者も現れた。死の真相は果たして。
十四歳って、本当に独特。子どもの論理は、大人の常識が通用しない。かれらはかれらで社会の構成員だから、かれらなりの世界の考え方がある。登場する青木も、その妻も、他の飛び降りした生徒たちの大人も、誰かに辛く当たることなく常識的に悲しみを受け止めるだけに、真相はひどく歪で、そしてよく分かるものでした。
真紅の式使い―華の絆、永久の約束 (一迅社文庫アイリス)
「僕があなたの式神となりましょう」
死者の魂を現世に呼び戻し、式神として使役する《式使い》。式使いの少女・彰は、最愛の式神・司を取り戻し、幸せな日々を送っていた。しかし『司をまた失ってしまうかもしれない』という不安は消えない。司をつなぎとめる方法を探すため、式術を学び直す彰。そんな彼女の元にやってきたのは、式神が降ろせないはずの彰の新たな式神で…!?
彰と司、すれ違う2人の心の行方は——?(裏表紙より)

式使い三巻。お話としては最終巻、なんでしょうか。
ごちそうさまでした! すれ違いやら、吹き込まれやら、ライバル登場やら、心理戦的ならぶ要素が盛りだくさんでおいしゅうございました。でも、バトルがもうちょっと! 見たかったです!(永野さんのバトル描写大好きなので!)
彰も司も、自分のことを他人に頼らずに解決しようという性質なので、すれ違う度に「がんばれええええ!」と応援していました。応援せずにはいられない、まっすぐな登場人物たち。この二人に限らず、式使いの登場する人物はみんな自立心が強くて。だから、終章の、みんなが爽やかに、どっぷり支え合うわけではなく、お互いを思い合っているようなかたちは、やっぱり「支え合い」に感じられてすごく幸せでした。
この物語は、きょうだいが美味しいです。彰姉妹も、司兄弟も。特に姉妹が非常にかわいかった……。きょうだい仲良しがすっごく見てみたいです。
もちろん、彰と司のらぶもすっごくときめきでした。待つ、と言った司にこの人完璧攻めに回ったな、と珍しくオタク的に考えたのでした。絶対振り回されるに違いない。彰、ガンバレ……!
そうだ、無料配布されているというペーパーの所在が分からなくて、しょんぼりでした。田舎めええええ!〇| ̄|_
真紅の式使い幻影の帝、寵愛の君 (一迅社文庫 アイリス な 3-2)
「君を縛りつけてしまうかもしれない」
死者の魂を呼び戻し式神として使役する《式使い》。最愛の式神・司を失い、式使いの少女・彰は彼への想いに囚われつずづけていた。ある日彼女の元に、臣と名乗る美しい青年式使いが訪れる。彰の秘められた能力に気づき、興味を持った臣によって、次期天帝を決める争いに巻き込まれていく。彰に惹かれ司を忘れさせようとする臣だったが、戦いの中で出会った黒衣の式神は、司にそっくりで——!?

二巻が出たー!! ということで喜び勇んで買いに行ったのですが、大切すぎてなかなか読めなかったという。前回より分厚いな! 嬉しいな! と思っていたんですが、前も結構文量があった様子。本文用紙が変わったとのこと。
口絵が色っぽいです。彰が悩ましげー。
めちゃくちゃ予想もつかないところから始まったので驚きました。また少女が非日常へ連れ込まれてしまうのは、とてもおいしかったです。それから、やはり自我を取り戻す辺りは、永野さんらしいなあ! と思ったりしました。女子の涙も、女子の狂気も、とてもごちそうさまでした。男子のもやもやもそれぞれにあって、続きがとても楽しみです。挿絵の増田さんのブログに、次の表紙のテーマカラーの話があって、なんとなく、続きがありそうな感じが。
ところで、最後の挿絵を電車でめくって、慌てたあまり手をばたつかせてイヤホンがすぽーん!! と抜けたのは私だけじゃない! きっと!
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Author:月子
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