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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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紅霞後宮物語 第九幕 (富士見L文庫)
 司馬氏の追放、思わぬ形で告げられた鳳の死——。また、小玉を支えていた梅花までいなくなったことで後宮の規律は乱れ、皇后の負担は増していた。そんな小玉を支えたのは、彼女に親愛を示す紅燕と真桂だった。
 しかし、実子でない鴻が立太子すると、小玉に反旗を翻す妃嬪が出現。さらに鳳に関するある噂が後宮にまで届き——?
「この後宮で、初めて友を得ました」
 後宮は小玉の敵となるのか、味方となるのか。文林から離れない決意をした小玉が新たな絆を紡ぐ新章開幕!(裏表紙より)

新章開幕。登場人物紹介がすごい文字がみっちりで、長いシリーズになってきたなあと思いました。
宸という国の出来事とみるとものすごい壮大なんだけれど、小玉をはじめとした登場人物の視点と語りがあくまで一個人の、苦難と幸福に浴びせかけられるただの人々の物語になっているので、不思議な読み心地だなあとしみじみしました。小玉は皇后なんだけれど本当に、普通の人なんだよなあ……。
女性陣の成長や、いいのか悪いのかまだ判断できないけれど確実に時間が経って老いてきている感のある(そんな歳でもないはずなんだけれど)文林なんかがすごく不穏なんですが、どんな結末に至るのか楽しみです。
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第三王子は発光ブツにつき、直視注意! (一迅社文庫アイリス)
人のオーラが見える貧乏伯爵令嬢のリナ。彼女はある日、第三王子ジルベルトの婚約者を決める夜会に強制的に参加させられることに。場違いだし、王子をちらっと見たらさっさと帰ろうと決意した矢先……。なんですか、あれ! オーラが眩しすぎて目がつぶれる!? 絶対に関わりたくないっ——と思った翌日、どうして挨拶すらしていない私が王子の婚約者候補になってるんですか!?
オーラが見える貧乏伯爵令嬢と(オーラが)眩しすぎる王子の王宮ラブコメディが短編つきで書籍化!(裏表紙より)

貧乏伯爵家の出身で、ちょっとマイペースな気質を持ち、オーラが見えるがゆえに素直な令嬢のリナ。オーラが眩しすぎる王子様を直視できずにいたところ、その態度が気にかかったジルベルトの妃候補の一人に加えられてしまう。周囲は身分も立場も教養も素晴らしいご令嬢方ばかり。しかし純朴な性格のリナは彼女たちに気に入られることになり、さらにはジルベルトも接近して……。
目が潰れるー! 眩しいー! っていうラブコメかと思ったんですが、意外と政治要素も絡み、王位継承問題の決着をみることに。トリアンナ妃がとても頭のいいすごーくいい人で、リナと会えてよかったねという気持ちです。実の息子たちに警戒されているトリアンナに対してまったく物怖じしないリナが微笑ましい。
ヒロインのたらしぶりが楽しかったです。
かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。 (富士見L文庫)
 あやかしの棲まう“隠世”にある老舗宿「天神屋」。
 亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生・葵は、得意の料理で野良あやかしを餌付けていた最中、突然「天神屋」の大旦那である鬼神に攫われてしまう。
 大旦那曰く、祖父が残した借金のかたとして、葵は大旦那に嫁入りしなくてはならないのだという。嫌がる葵は起死回生の策として、「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言してしまうのだが……。
 その手にあるのは、料理の腕と負けん気だけ。あやかしお宿を舞台にした、葵の細腕繁盛記!(裏表紙より)

アニメを先に見ていたので、読んでいると勝手に音声が付いてしまう笑
「かくりよの宿飯」シリーズ第1巻。タイトルがこうですが、嫁入りはしていません。嫁になれと冒頭で言われるものの、大旦那様は特に葵をめとるために何か働きかけるわけでもなく、読めない人だなあという感覚がすごく強い。まあ幼少期の葵を助けたのは彼なんだろうけれど……。
アニメでの葵の口調があまり馴染みのないものだったので不思議だったんですが、あれって原作に忠実だったんですね。口語的でない台詞がちょっと引っかかったものの、最初はぼんやりしていた葵が、天神屋で自分にできることを見つけて少しずつ顔を上げるように生き生きとし始めるのが素敵でした。
国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)
14歳で欧州一人旅、17歳でイタリア留学。住んだところは、イタリア、シリア、ポルトガル、アメリカ。旅した国は数知れず。ビンボーも挫折も経験し、山も谷も乗り越えて、地球のあちこちで生きてきた漫画家をつくったのは、たくさんの本と、旅と、出会いだった! 古今東西の名著から知られざる傑作小説に漫画まで、著者が人生を共に歩んできた本を縦糸に、半生を横糸に綴る地球サイズの生き方指南!(カバー折り返しより)

人生の山と谷にはいつも傍らに本があった……という「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさんの半生を書いたもの。ものすごい経歴というか、グローバルだなあ! 孤独に磨かれた感性という言葉が浮かぶんですが、音楽家のお母様の存在と子どもの頃の寂しさ、外国に渡ってから自分を助けられるのは自分だけと思って暮らしてきた強さ、他の芸術家の卵たちとの触れ合いで得た孤独と気高さという、すごく芸術家の人生を送っているという感じがする。いやそれにしてもすごい。たくましい。図太いんじゃなくて、すごく考えて生きてるって感じがしました。面白かった。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…2 (一迅社文庫アイリス)
前世でプレイした、乙女ゲームの悪役令嬢カタリナに転生した私。未来はバッドエンドのみ——って、そんなのあんまりじゃない!? 破滅フラグを折りまくり、ついに迎えた魔法学園入学。そこで出会ったヒロイン、マリアちゃんの魅力にメロメロになった私は、予想外の展開に巻き込まれることになって——!?
破滅エンドを回避しようとしたら、攻略キャラたちとの恋愛フラグが立ちまくりました? 悪役令嬢の破滅回避ラブコメディ第2弾!!(裏表紙より)

第1巻が序章だったことがわかる第2巻。乙女ゲームの本編開始です。
カタリナのひとたらしが余すところなく発揮されて、主人公と攻略キャラのイベントを奪う始末。カタリナの気付かなさっぷりがすごいですが、彼女の性質は悪役令嬢なんかではなく前世の頃から「主人公」であることに本人だけが気付いていないのか!笑 あっちゃんとの出会いとか完全に主人公だろ!
無事にゲーム本編を終了させたようで何よりでした。みんな仲良しがやっぱりいいよね。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…1 (一迅社文庫アイリス)
頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したら、公爵令嬢に生まれ変わっていた私。え、待って! ここって前世でプレイした乙女ゲームの世界じゃない? しかも、私、ヒロインの邪魔をする悪役令嬢カタリナなんですけど!? 結末は国外追放か死亡の二択のみ!? 破滅エンドを回避しようと、まずは王子様との円満婚約解消をめざすことにしたけれど……。
悪役令嬢、美形だらけの逆ハーレムルートに突入する!? 恋愛フラグ立てまくりの破滅回避ラブコメディ★(裏表紙より)

乙女ゲームに登場する悪役顏のご令嬢カタリナ・クラエス、その8歳のときに前世を思い出した私。このまま何も対策を打たないままだと、ゲームの通りに死亡か国外追放ルートに突入してしまうと気付いたカタリナは、考えつく限りの手を打って、剣術の稽古と畑仕事をすることに。
突飛な発想力と行動力によって、公爵令嬢らしからぬ言動を繰り返すことになったカタリナは、ゲームの登場人物(主に攻略キャラ)に逆に好かれて、逆ハーレム状態に。このたらしっぷりが楽しい作品でした。あまりの気付かなさっぷりに、早く気付けー!笑 と思いますね。
(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚しちゃうと絶体絶命!?~ (ビーズログ文庫)
夫クロウの遺髪を見せられても、「あの人は死んでない!」と強がるフェルだが、実際の安否は不明なまま。皇宮ではいつの間にか、クロウが『いなくなった皇子』となり、弟のパールとフェルが結婚したことになっていた——なんて冗談じゃない! 反撃に出るフェルだが、パールもおぞましい計画を立てていて!? 離れてこそ夫婦の絆が試される! 激動のニセ未亡人(?)生活第10弾!
夫の留守を預かるのは、妻の役目です(キリッ)。(裏表紙より)

クロウが死んだ? フェル(シレイネ)が結婚したのはパール? 旦那様の生存を信じて行動するフェル。兄を取り戻したい弟たちや危機的状況を察知した面々と、だいぶと最終決戦に近づいてきた感があります。
皇帝の思いや過去は夫婦スキーとしては結構くるものがありました。すれ違いが極まっていてだいぶとあれですが……。
そしてシレイネ! きてくれると思ってた! ガウェイン先生となんだか面白いコンビになってるので最後まで一緒に戦ってほしい。
女たちの韓流――韓国ドラマを読み解く (岩波新書)
「冬のソナタ」にはじまる韓流ドラマは、日本社会にすっかり定着した感がある。なぜそれほどまでに惹きつけられるのであろうか? 「初恋」「私の男の女」「レディプレジデント」等二五本のドラマの社会的・歴史的背景にふれながら、女性の生き方に焦点をあてて読み解く。韓国社会の今や、苦難に立ち向かう女性の姿が浮かび上がる一冊。(カバー折り返しより)

家族が韓流ドラマを楽しそうに見ているのを横目で見ることが増えたのですが、作品のヒロイン像が様々ですごく興味を持ったので、それを読み解くヒントがないかと思って手に取った一冊。
なるほどなあ! 韓国社会についてほとんど知識がなかったので、女性の立場や結婚の考え方を強く反映した作品群なんだなということがわかって面白かった。2013年の本なのでいまはまた違う描き方をされているんでしょうが、いつかちゃんとどれか一作全話きちんと見てみたいものです。
(仮)花嫁のやんごとなき事情 -離婚のはずが大波乱!?- (ビーズログ文庫)
亡くなったはずのクロウの弟・パールが生きていた。誰か的確なツッコミを!! な状況にたじろぐフェルだが、皇宮の人々は彼が当たり前に存在するかのように過ごしている。何とか正体を探ろうと試みるも、事態はエルラント帝国がフエルの故国ユナイアの侵攻にまで発展。このままではフェルが人質に……。戦争を止めるには“アレ”をやるしかって、旦那様、本気ですか——!?
正体不明の弟冬樹おで、嫁が人質!? ニセ新婚生活第9弾!(裏表紙より)

死んだはずのパールが生きていた!? しかも皇宮では五人のはずの皇子が「六人」生きていることになっている。どうやら呪毒のせいでパールが生きているように操作されているらしい……。
ホラーみたいな展開もありつつ、最後の最後で凄まじいどんでん返しをかまされてもうどんな顔していいかわからない。うわあああああみんなあああああああ!!!
フェルには頑張って欲しいし、なんならシレイネ姫が助けに来てくれないかと思っている。
日本まじない食図鑑: お守りを食べ、縁起を味わう
地域の祭りで振舞われる縁起物の料理などを「まじない食」と定義し、それをいくつかの地域で食べたものを記録したもの。
紀行文みたいなところがあって、とても柔らかで面白かった。地域を訪ねて、祭りを見て、地元にいる人たちとささやかな交流を持つ。そういう旅行ってすごく憧れるなあ。
縁起を担いだ振る舞い料理って歴史や伝統があって面白いと感じた一冊でした。
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Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
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