読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

あやかしの棲まう“隠世”にある老舗宿「天神屋」。
亡き祖父譲りの「あやかしを見る力」を持つ女子大生・葵は、得意の料理で野良あやかしを餌付けていた最中、突然「天神屋」の大旦那である鬼神に攫われてしまう。
大旦那曰く、祖父が残した借金のかたとして、葵は大旦那に嫁入りしなくてはならないのだという。嫌がる葵は起死回生の策として、「天神屋」で働いて借金を返済すると宣言してしまうのだが……。
その手にあるのは、料理の腕と負けん気だけ。あやかしお宿を舞台にした、葵の細腕繁盛記!(裏表紙より)
アニメを先に見ていたので、読んでいると勝手に音声が付いてしまう笑
「かくりよの宿飯」シリーズ第1巻。タイトルがこうですが、嫁入りはしていません。嫁になれと冒頭で言われるものの、大旦那様は特に葵をめとるために何か働きかけるわけでもなく、読めない人だなあという感覚がすごく強い。まあ幼少期の葵を助けたのは彼なんだろうけれど……。
アニメでの葵の口調があまり馴染みのないものだったので不思議だったんですが、あれって原作に忠実だったんですね。口語的でない台詞がちょっと引っかかったものの、最初はぼんやりしていた葵が、天神屋で自分にできることを見つけて少しずつ顔を上げるように生き生きとし始めるのが素敵でした。
PR

14歳で欧州一人旅、17歳でイタリア留学。住んだところは、イタリア、シリア、ポルトガル、アメリカ。旅した国は数知れず。ビンボーも挫折も経験し、山も谷も乗り越えて、地球のあちこちで生きてきた漫画家をつくったのは、たくさんの本と、旅と、出会いだった! 古今東西の名著から知られざる傑作小説に漫画まで、著者が人生を共に歩んできた本を縦糸に、半生を横糸に綴る地球サイズの生き方指南!(カバー折り返しより)
人生の山と谷にはいつも傍らに本があった……という「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさんの半生を書いたもの。ものすごい経歴というか、グローバルだなあ! 孤独に磨かれた感性という言葉が浮かぶんですが、音楽家のお母様の存在と子どもの頃の寂しさ、外国に渡ってから自分を助けられるのは自分だけと思って暮らしてきた強さ、他の芸術家の卵たちとの触れ合いで得た孤独と気高さという、すごく芸術家の人生を送っているという感じがする。いやそれにしてもすごい。たくましい。図太いんじゃなくて、すごく考えて生きてるって感じがしました。面白かった。

前世でプレイした、乙女ゲームの悪役令嬢カタリナに転生した私。未来はバッドエンドのみ——って、そんなのあんまりじゃない!? 破滅フラグを折りまくり、ついに迎えた魔法学園入学。そこで出会ったヒロイン、マリアちゃんの魅力にメロメロになった私は、予想外の展開に巻き込まれることになって——!?
破滅エンドを回避しようとしたら、攻略キャラたちとの恋愛フラグが立ちまくりました? 悪役令嬢の破滅回避ラブコメディ第2弾!!(裏表紙より)
第1巻が序章だったことがわかる第2巻。乙女ゲームの本編開始です。
カタリナのひとたらしが余すところなく発揮されて、主人公と攻略キャラのイベントを奪う始末。カタリナの気付かなさっぷりがすごいですが、彼女の性質は悪役令嬢なんかではなく前世の頃から「主人公」であることに本人だけが気付いていないのか!笑 あっちゃんとの出会いとか完全に主人公だろ!
無事にゲーム本編を終了させたようで何よりでした。みんな仲良しがやっぱりいいよね。

頭をぶつけて前世の記憶を取り戻したら、公爵令嬢に生まれ変わっていた私。え、待って! ここって前世でプレイした乙女ゲームの世界じゃない? しかも、私、ヒロインの邪魔をする悪役令嬢カタリナなんですけど!? 結末は国外追放か死亡の二択のみ!? 破滅エンドを回避しようと、まずは王子様との円満婚約解消をめざすことにしたけれど……。
悪役令嬢、美形だらけの逆ハーレムルートに突入する!? 恋愛フラグ立てまくりの破滅回避ラブコメディ★(裏表紙より)
乙女ゲームに登場する悪役顏のご令嬢カタリナ・クラエス、その8歳のときに前世を思い出した私。このまま何も対策を打たないままだと、ゲームの通りに死亡か国外追放ルートに突入してしまうと気付いたカタリナは、考えつく限りの手を打って、剣術の稽古と畑仕事をすることに。
突飛な発想力と行動力によって、公爵令嬢らしからぬ言動を繰り返すことになったカタリナは、ゲームの登場人物(主に攻略キャラ)に逆に好かれて、逆ハーレム状態に。このたらしっぷりが楽しい作品でした。あまりの気付かなさっぷりに、早く気付けー!笑 と思いますね。

夫クロウの遺髪を見せられても、「あの人は死んでない!」と強がるフェルだが、実際の安否は不明なまま。皇宮ではいつの間にか、クロウが『いなくなった皇子』となり、弟のパールとフェルが結婚したことになっていた——なんて冗談じゃない! 反撃に出るフェルだが、パールもおぞましい計画を立てていて!? 離れてこそ夫婦の絆が試される! 激動のニセ未亡人(?)生活第10弾!
夫の留守を預かるのは、妻の役目です(キリッ)。(裏表紙より)
クロウが死んだ? フェル(シレイネ)が結婚したのはパール? 旦那様の生存を信じて行動するフェル。兄を取り戻したい弟たちや危機的状況を察知した面々と、だいぶと最終決戦に近づいてきた感があります。
皇帝の思いや過去は夫婦スキーとしては結構くるものがありました。すれ違いが極まっていてだいぶとあれですが……。
そしてシレイネ! きてくれると思ってた! ガウェイン先生となんだか面白いコンビになってるので最後まで一緒に戦ってほしい。

「冬のソナタ」にはじまる韓流ドラマは、日本社会にすっかり定着した感がある。なぜそれほどまでに惹きつけられるのであろうか? 「初恋」「私の男の女」「レディプレジデント」等二五本のドラマの社会的・歴史的背景にふれながら、女性の生き方に焦点をあてて読み解く。韓国社会の今や、苦難に立ち向かう女性の姿が浮かび上がる一冊。(カバー折り返しより)
家族が韓流ドラマを楽しそうに見ているのを横目で見ることが増えたのですが、作品のヒロイン像が様々ですごく興味を持ったので、それを読み解くヒントがないかと思って手に取った一冊。
なるほどなあ! 韓国社会についてほとんど知識がなかったので、女性の立場や結婚の考え方を強く反映した作品群なんだなということがわかって面白かった。2013年の本なのでいまはまた違う描き方をされているんでしょうが、いつかちゃんとどれか一作全話きちんと見てみたいものです。

亡くなったはずのクロウの弟・パールが生きていた。誰か的確なツッコミを!! な状況にたじろぐフェルだが、皇宮の人々は彼が当たり前に存在するかのように過ごしている。何とか正体を探ろうと試みるも、事態はエルラント帝国がフエルの故国ユナイアの侵攻にまで発展。このままではフェルが人質に……。戦争を止めるには“アレ”をやるしかって、旦那様、本気ですか——!?
正体不明の弟冬樹おで、嫁が人質!? ニセ新婚生活第9弾!(裏表紙より)
死んだはずのパールが生きていた!? しかも皇宮では五人のはずの皇子が「六人」生きていることになっている。どうやら呪毒のせいでパールが生きているように操作されているらしい……。
ホラーみたいな展開もありつつ、最後の最後で凄まじいどんでん返しをかまされてもうどんな顔していいかわからない。うわあああああみんなあああああああ!!!
フェルには頑張って欲しいし、なんならシレイネ姫が助けに来てくれないかと思っている。

異動、昇進、出征……小玉の環境は目まぐるしく変化していく。新しい人との出逢い、初恋の人との再会、突然訪れた兄の死——。
そんな中、小玉と文林の関係は上官と副官として、息の合う良好なものに変化していった。
しかし、小玉にまたも異動の辞令がくだる。行き先は小玉の実家にも近い僻地。……まごう事なき、左遷。
それを聞いた文林は怒り狂って酒をあおり、宥める小玉もまた酒をあおった。そして翌朝——記憶のないまま二人は同じ寝台で目を覚まし——?(裏表紙より)
こんなに個性的な文章とテンポだったかなあ。なんかだんだん癖の強い文章になってきている気がするのはこれがカクヨム連載だったからだろうか。
それはともかく。
小玉と文林の関係が現在のものになってしまった過誤。本当に過誤だな!! というやらかし具合とその後の展開。甘さなんてなかった。二人がもうちょっと感情的だったら男女の関係になれただろうに、本当にもう……。
しかし帝姫との出会いといい、小玉の身内の死といい、文林の動きといい、少しずつ運命が動き始めた感があるなあ。

血を分けた兄妹ゆえ底知れぬ官能の深みに堕ちる兄王祥紀と妹淑雪。背徳の愛を阻まんと、宮廷に渦巻く数多の陰謀。妃の座を狙う女、政略結婚、兄妹を引き裂こうと狙う臣下たち……。中華の覇王となった兄は「おまえだけを生まれた時から愛していた」と囁いて愛を貫こうと決意し、ついに妹を妻として迎えることを宣言! 禁じられた結婚の行く末とは——!? 究極の近親恋愛浪漫!(裏表紙より)
近親相姦、兄妹もので中華もの。第二巻に当たります。
人道に悖るということで祥紀と淑雪には報いが待っているわけですが、ここまで書き切ってもらえてよかったです。前巻に引き続きかわいそうな人が何名かいるのですが(正妃、次の正妃の座を望んだ異国の女、再びの政略結婚相手となった別国の王など)清々しいほど自分たちしか見えておらず、このずるずると地獄に引きずり込まれるような感じが面白かったです。TL小説でバッドエンド好きだわあ……。
兄妹が狂った遠因として恐らく不貞を働いた実母たる王太后の存在があると思うんですが、二人が最後ああなってどうなってしまったんだろうと思い、少し可哀想な人だったな……と感じました。何も知らないまま、気付かないままで、国が滅ぶところを見たんだろうか。