読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
名ばかりと噂の第15代王・韓眞を新たに迎えた太陽宮に仕える宮廷女官の李明花。没落した一族に頼らず、持ち前の明るさで女官最高位への大出世を目指すが、上司に目の敵にされていた。そんな時、宮中で美麗な武官に出逢い、奇妙な取引きに応じてしまう。すると翌朝“承恩尚宮”―王の側室候補になるよう命じられ、王の秘密に迫ることに!?嫉妬と陰謀が渦巻く宮廷で少女の決意が国の歴史を変える―運命の韓流ファンタジー!(Amazonより)
おおーおもしろー!! 韓流な世界観の少女小説、めちゃくちゃ相性がいいなあ!
没落した元貴族階級の少女は、針の腕で出世を目論み、上役の冷たい仕打ちに耐えながらも日々を過ごしていたある日、お飾りの王と出会い、側室候補に任じられる。実権を握る大王大妃からこの国を取り戻すためには彼女の力が必要で。
細々としたディティールが世界観を表現していてすごく面白かった。ミョンファがすごくいい子で、貴賎や自らの振る舞いについて考え込むところなんかも葛藤が描かれていてすごく感情移入しやすかった。あと政争に敗れた人間は悲惨に処罰を受けるのは、勧善懲悪ですごくわかりやすい。
ミョンファがどうやって正妃になるのか知りたかったけれど、続きはないんだな……。
とても面白かったです。
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女王陛下の青い薔薇が見つかり、緑竜王国とも和解の道を歩みつつある光竜連合王国。元ローズベリー青伯爵のアッシュはアンと結ばれ、屋敷の者たちもまた夢を叶えようとしていた。みんなが幸せになる、その欠片のお話。
大団円! 拍手! これが読みたかった!!! というエピソードが詰まっていました。
ベンとシドニーとカラとノラ、オリーブとサイモン、ナッシュとリアノン、そしてプリムローズとオウァイン。さらにはケント白公爵夫人ロザリンドと帰ってきたローズベリー青伯爵サイモン。みんながいいところに収まって、本当によかったよかった。
船上の夜でのアンの怒ったところが、本当にもう可愛くて可愛くて。これはアッシュもめろめろだなあと思いました。仲良しで何よりです。楽しい番外編でした。
秘密を抱えるアッシュ、そして執事のアン。借金はなんとかなり、少しずつ暮らし向きが楽になるローズベリー青伯爵家だったが、女王暗殺未遂の容疑者としてアッシュが捕らえられてしまう。そして明らかになる女王の求める青い薔薇の真実とは。
ややこしい! 家系図! と思ったら巻末に載っていた。歴史の影にかなり犠牲になった人がいたり、信仰が踏みにじられたりしたのだと思うと手放しで喜べないのですが、みんなが正しい居場所に戻れたり、選べたりすることはいいことだと思います。
アンとアッシュがお互いに好意を持つ過程をもっとじっくり読みたかった。アンはアッシュのどの辺りがよかったんだろう。優しい(思い込みも含めて)部分だけではちょっと物足りない気がする。
青伯爵家を受け継ぐ者として見つけ出されたアッシュ。孤児院にいる彼を見出したのは、執事のアン。借金だらけの伯爵家に、青い薔薇の謎、そして”アッシュ”自身の謎に加えて、アンは実はアンジェリカという名の女の子。秘密と謎だらけの物語の結末はいかに。
開幕、という感じの謎ばらまきな一巻め。借金だらけの伯爵家にやってきた新当主のアッシュと、男装の執事アン。そのほかもわけありな使用人たち。腹に一物抱えた貴族たち。もう何かない方がおかしいでしょうという内容です。
アッシュが変だな? やっぱり変だ! というのをさらっと書かれてしまって、結局なんなんだ続きが気になるぞ! という終わり方。アンのこともほとんど触れなかったし、これから怒涛のように明かされるんだろうか。続きが気になる。
ところで、和泉さんの本って、読み始めがすごくしんどい。『姫君返上!』のときも思ったんですが、見開きの印象が非常に読みづらい。読み進めていくとそうでもなくなっていくんですが、なんでなんだろう。
「嫁いできてくれ、雪緒。……花の褥の上で、俺を旦那にしてくれ」
幼い日に神隠しにあい、もののけたちの世界で薬屋をしている雪緒の元に現れたのは元夫の八尾の白狐・白月。突然たずねてきた彼は、雪緒に復縁を求めてきて——!? ええ!? 交際期間なしに結婚をして数ヶ月放置した後に、私、離縁されたはずなのですが……。
薬屋の少女と大妖の白狐の青年の異類婚姻ラブファンタジー。(裏表紙より)
おおー美学の世界だなあ! 糸森さんの書きたいものやこれが面白いでしょうという要素がいっぱいに詰め込まれた和風もの。しかも甘いだけじゃなくて怖い。ホラー要素めいた民俗学的なものもあって、あと「嫁」は「夜女」という意味で、という言葉のあれそれが好きな人にはたまらない世界観だと思いました。
ここに異類婚姻譚のときめきと怖さが入っていて、面白すぎる……と唸ってしまった。会話のテンポや次から次へと起こる事件という緩急が独特で。最後の種明かしが、雪緒自身が「こういうことなんだろうなあ」と思うに止まったのがちょっと残念だったのですが、とても楽しく読みました。
売れない作家と腹黒編集者の痛快! バディミステリー!!
売れない小説家の白川照は、今日も愛と勇気と正義(と怖い担当編集者)のために、原稿執筆に精を出す。ところが、照がヒラめくのは原稿の展開ではなく日常に潜む“謎”の犯人ばかり。犯人しかヒラめかない謎が気になって原稿が進まない。そんな照に締め切りを守らせるため、担当編集者の黒澤は、その謎の過程を推理することになるのだが——。犯人だけ当てる作家とその過程を“校正”する編集者の、痛快バディミステリー!(裏表紙より)
何もかもすっ飛ばして「犯人は○○だ!」と言い出してしまうがために事件を引っ掻き回してしまう売れない小説家。そんな作家の手綱を握る、冷静沈着なイケメン編集者。二人の暴走や漫才っぷりが楽しい作品。
作家と編集者の面白コントという感じで、いちいち照の言動が楽しく、地の文もテンポよく読めて面白かったです。出てくる人みんなキャラ濃すぎなのに、ああーこういう人どこかにいそうーと思ってしまう謎。
デュークがキルフ帝国でこぼした台詞が忘れられないレティだが、一旦頭を切り替え、次の王の専属騎士勧誘に動き出す。候補は、若くして未亡人となった女伯爵マリアンネと、流行には敏感だが幼女趣味の伯爵子息ウィラード。しかしマリアンネには“個人的な事情”であっさり断られ、ウィラードは多忙でつかまらない。ようやく交渉できたと思いきや、ある条件が出され……!? 最強女王伝説、第8弾!(裏表紙より)
急に方向転換をしたのか、それとも展開をすっ飛ばしたのか、というものすごい速さのプロローグでだいぶと戸惑ったんですが、レティがちゃんと女王候補として政治をやっているのは楽しい。でもなんだか突然読みづらくなった気がするんですが、なんでだろう。
第六席、第七席が埋まって、折り返しという感じでしょうか。女性の味方が増えたのはすごくわくわくします。それがまた年上の色っぽい女伯爵とか!
黒十字騎士団団長ヴィンセント王子との結婚が三ヶ月後に決まった田舎貴族の娘フィーリア。準備に追われる中、たくさんの人に祝福されたり三年に一度王都で開かれる白薔薇祭りの姫役に選ばれたり、といいことばかり! 幸せいっぱいで浮かれていたけれど——。どうしてヴィンセントは特殊訓練なんてしているの? 白薔薇祭りに必要ってどういうこと!?
一途すぎる王子に油断禁物? 溺愛ラブコメディ第6弾!!(裏表紙より)
すごいところで次に続いた。いよいよクライマックスかな?
フィーリアのツッコミが相変わらずおかしい。ヴィンセントにはフィーリアがいないと本当にだめだなあ。彼女の素直な発言が面白くて、地に足がついた娘さんだなあと楽しい。
ヴィンセントはようやくデレてくれたので、もうちょっとフィーリアを甘やかしてくれていいのよ! と思いつつ。この緊迫した状況下でやってきたら悪魔閣下と呼ばれてもおかしくないよな。楽しみだ。
「私を、助けてくれないか?」
16歳の誕生日を機に、城外で働くことを決めた王城の侍女見習いメリッサ。それは後々、正式な王城の侍女になって、憧れの竜騎士隊長ヒューバードと大好きな竜達の傍で働くためだった。ところが突然、隊長が退役すると知ってしまって!? 目標を失ったメリッサは、困惑していたけれど、ある日、隊長から意外なお願いをされて——。竜の集まる辺境伯領の領主になった隊長のお役に立つのなら、竜達の接待と恋人役、お引き受けいたします!
堅物騎士と竜好き侍女のラブファンタジー。(裏表紙より)
竜がいる世界のお話。竜と竜騎士の設定や日常的な習慣の描写が細かくて、おおー面白い! と思いました。こういう一見些細なところが丁寧なのすごく好き。
勤労がごく当たり前の価値観だからか、メリッサがとても身近に感じられてすごく応援したくなる。竜が好き! という生き物が好きという感覚がとても素直で、健やかな主人公だなあと思いました。
ヒューバートのちょっと疲れてる感というか、次男っぽさも楽しかった笑 案外抜けているというか完璧じゃないところに好感を持ちました。使用人たちに支えられつつ、彼らを普通に頼っているところがよかった。