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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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おこぼれ姫と円卓の騎士 女王の条件 (ビーズログ文庫)
優秀な兄達の“おこぼれ”で女王即位が決まったレティーツィア。そのためレティは兄達と【とっても仲が悪く】なければならず、理解不能な兄妹仲に、レティの騎士・デュークはやきもきするばかり。そんなある日、呪いの魔法陣が王宮内に描かれる事件が発生! 次期女王たる自分への挑戦かと怒り狂うレティだが、浮かび上がった犯人像は——え? グイードお兄様!? 最強女王伝説、驚愕の第2弾!!(裏表紙より)

視点人物が文章の途中で入れ替わるので、若干読みづらかった。
女王となるべくしてなるレティーツィアの物語、第二巻。一巻を読んでから間が空いたのでだいぶと話を忘れているんですが、王宮ものとして裏側がだいぶとどろどろしているの、面白いなあ。その中で兄妹としての絆を守ろうとするレティを応援したくなります。
自分の騎士であるデュークにも完璧に線引きをして「王女」の顔をするレティは本当にかっこいんですが、彼女が心を許す誰かが現れる日はくるのかな。楽しみだ。
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ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ (コバルト文庫)
闇の精霊だけに心を許し、長年引きこもりを貫いてきた魔術師の少女ビオレッタは、突然「光の巫女」に選出される。しかも巫女修行をサポートするのは……並外れた腹黒さを秘めたアレサンドリ神国王子・エミディオで!? 目指せ、任期最短の「光の巫女」!? そのうえ……ゆくゆくは王子様と政略結婚することに!? うしろ向きに前向きな、ザンネン姫の奮闘・成長・時々涙のラブ・コメディ。
王子様(注:腹黒)と、今日も今日とて巫女修行……(涙)(裏表紙より)

不思議な弾け具合のラブコメ……でいいのかな。コメディなのは確かです。
ひきこもりという割に結構いろんな人と交流しているビオレッタと、腹黒にしてはわかりやすいエミディオ王子。エミディオに振り回されまくり、精霊たちに好かれる彼に嫉妬するビオレッタは、知らず知らずにうちにこの国の秘密に関わっていて。
全体的に短編や小さいエピソードをつないだような話なので、ブツ切れ感が読みづらかったのですが、軽くて可愛いお話でした。
しかしタイトル……ちょっとなんかもっとなかったのか笑
レシピブログで夢をかなえた人たち (ヴィレッジブックス新書)
料理ブログからレシピ本を出版したブロガー6人の軌跡をまとめました。「料理ブログをステップに本を出したい」「料理を仕事にしたい」という方たちにうれしいブログの書き方から夢に近づくための方法を含めて、一人ひとりの個性あふれるストーリーが詰まっています。本書がみなさまの夢をかなえるきっかけとなりますように……(カバー折り返しより)

料理ブログからレシピ本を出したブロガーたちの成功体験のお話。2009年の本です。
こういう感じで書籍化になるんだなあとか、料理が好きだったり、意識が高い人たちが料理ブログをやるんだろうかと感じたりなど、知らない世界の話で面白かった。みんなこつこつと「こうやってみたらどうだろう?」「こういう人たちに届けたい」っていうビジョンがあって続けてるんだなあ。勉強になりました。
「女子」という呪い
すべての生きづらい女子たちへ。夫の不倫を謝罪する妻、男以上に成功するなというダブルスタンダード、女子力や女性の活躍という言葉に覚える違和感。日本に生まれた女子たちが生まれながらにかけられた呪いを紐解く。

すげえ本を読んだぞ……という気持ち。ジェンダーに関する私自身のもやもやをすごく的確に語ってくれていて、ああーそうなんだよーそうなんだよー! とぶんぶん頷いてしまう。
この国の中にある「女だからなんとかかんとか」っていうのがずっと昔から違和感で、同時に「男だからなんとかかんとか」もすごく嫌悪感があって。個人を尊重される時代だからこその何かにならなければいけない閉塞感はあるけれど、生まれついた性別だからこうしなければならない、ああしなければならないって変じゃない? って思う人はやっぱり増えているんだなあ。
すごく印象的で象徴的なエピソードとして「生まれ変わったら男になりたい? 女になりたい?」という問いかけのやりとりが書かれているんですが、ここで「女! だって男って大変そうじゃないですかー」と答えて男性を頑張っていると持ち上げてあげなければならないのだというのが、もうすっごくすっごく気持ち悪かった。なんだそれ。なんだそれー!!(地団駄)
ルポ 消えた子どもたち 虐待・監禁の深層に迫る (NHK出版新書)
本人の意思や傷病でなく、保護者の都合により保育所や学校に通えず社会から「消されて」しまった子どもたちの実態を調査・報道するために2014年8月、報道局の記者・ディレクターにより結成。同年12月に放送されたNHKスペシャル「調査報告"消えた"子どもたち〜届かなかった『助けて』の声」は全国に衝撃を与えた。(裏表紙より)

放送に際して取材されたものを元に書かれたもの。虐待などのネグレクト、貧困によって社会から消えるようにしてこぼれ落ちてしまった子どもたち、当事者の声が書かれています。
彼女たちはぎりぎりなんとか救われた側で、一方で救われずに命を落としてしまう子どもたちもいて……。その原因については言及せず、ただ現実にこうして存在しているのだということが書かれているんですが、ナミさんが講演をしたように、こうして「消えた子どもたち」の存在はあるんだということを知ることは大きな意味があると思う。知っていると知らないではまったく違うんですよね。
聖者の異端書 (C・NOVELSファンタジア)
——弱きもの。汝の名は女——
わたしの目の前で、夫となるはずだった人が消えた。しかも、結婚式の最中に。「死んだと思え」と言われても、納得などできない。
彼を取り戻すため、わたしは幼馴染の見習い坊主を連れて城を飛び出した——
封印された手稿が語る「名も無き姫」の冒険譚! 第一回C・NOVELS大賞特別賞受賞作。(裏表紙より)

面白かった! 淡々とした名もなき女性の語りで、この世の秘密が語られているのが、とても暗示的だなあ。
主人公というか語り手が「わたし」で、「◯◯の娘・◯◯の女」でしか呼ばれない世界で、彼女は狭い世界を飛び出して無知と無垢と生来の賢さで世界の秘密に触れる。すべての登場人物の配置がファンタジーとして美しくて、読みながらぶるぶる震えてしまった。すべてのものが予定調和的に配置されていて、「わたし」は役割を逸脱しない、けれど大それたことをやり遂げてしまったという結末もすごく好み。
「わたし」の手稿が、旅の同行人であったイーサンの手にあるっていうのが、救いでもありおかしみでもあって、最後までめちゃくちゃ面白かった。こういう淡々としたファンタジー大好きです。
人形姫オペレッタ 魔王様からの挑戦状 (一迅社文庫アイリス)
ぼくを満足させたら、きみの望みを叶えてあげよう——末娘マリーゼに父である魔王クリスから持ちかけられた挑戦。それは魔物に関係する品々を盗み出すこと。目的を果たすため聖都の教会に忍びこんだ彼女の前に立ちふさがったのは、凄腕の退魔師ソロンだった。出会いは最悪、敵同士の2人だったけれど、偶然の再会からお互いのことを意識するようになって——!? 退魔師の青年と、魔物の姫が奏でるラブファンタジー!(裏表紙より)

魔王と人間の女性に間に生まれたマリーゼ。父の挑戦を受けた彼女は怪盗として活動することに。それを追うのは退魔師の青年ソロン。意地っ張りで不器用な二人の攻防。
バトルもあり、カードゲームという頭脳戦もあり、見せ場の多い話だと思ったんですが、マリーゼとソロンの駆け引きがさっぱりしすぎているせいか何故かちょっと物足りない。少女向けの皮をかぶりつつ若干少年向けっぽい話だったからかなあ。しかし爽やかで前向きで楽しいお話でした。
黒猫邸の晩餐会 (講談社文庫)
地味リケジョの律を夕食に迎えたのは、和服イケメンの竜弥とほんわか老女の文絵。謎めいた話を聞き出す竜弥と、五十年前から時が止まっている文絵が交わす会話はまるで夫婦!? 見つめるだけで料理をおいしくする不思議な黒猫・フミエも怪しい。おいしさと切なさに溢れるほっこり系ミステリ。(裏表紙より)

少々特殊な面接を経て奨学金をもらい、大学を卒業した律。その奨学金の出資者である楢本文絵から、夕食に招待したい旨の手紙を受け取る。お礼をしたいと言ったのを断っておきながら今更なぜ? そう思って楢本家を訪問した律だったが、文絵は孫ほどの年の竜弥と夫婦のように過ごしている。竜弥から事情を聞くと、どうやら彼女は、自分を結婚したばかりの年齢だと思い込んでいるらしい。
不思議な状況下で行われる謎解き。このエピソードが面白い! 現実感がありつつも、いい要素ももやっとした要素も含む謎で、もっと読みたい! となりました。
最後の竜弥の招待が意外というか、最後の最後でオカルト? ちょっとホラー? な部分が入ってきたのは意外でしたが、読了感も含めて面白かったです。
女子と貧困
原発事故による自主避難者、最低賃金1500円を掲げる女性、生活保護世帯でも大学に進学することを望む女性、キャバ嬢……貧困や社会的立場の弱さに苦しむ女性たちを取材する。

本当に日本って、暮らしにくいし子どもを育てにくい国なんだな、と思わせる実態の数々。よりよい暮らしを、それも最低限の生活を守れるのは自分だけだっていう状況をまざまざと見せつけられるようで悲しくて辛い。奨学金の問題とか、育休とか、ハラスメントとか、なんでこうなんだろうとやるせない。これは女性だけじゃなくて、男性もそうなんだよというのを感じられる社会になってほしい。
あやしバイオリン工房へようこそ (集英社オレンジ文庫)
楽器販売店をクビになり、衝動のまま仙台に向かった惠理は「あやしバイオリン工房」と書かれた看板を見つける。そこには男性店主の他に、伝説の名器ストラディヴァリウスの精が棲んでいた!? 店主以外の人には見えないはずのバイオリンの精・弦城の姿が見える惠理は、成り行きで、工房に持ち込まれる不思議な事件に巻き込まれる羽目に…。心温まるあやかし事件簿。(Amazonより)

誠実であるがゆえに傷ついた女性が、辿り着いたバイオリン工房で、バイオリンの精と店主に出会う。「あやし」という苗字のせいで、楽器にまつわるオカルトを解決する仕事がメインになっている、彰志の工房の従業員になる形で、惠理の新しい日々が始まる。
音楽を愛する人と、心からの弾き手(相棒)を望む楽器の精。お互いがお互いを必要とする優しさが溢れた作品で、じんわりといい作品だなあと思いました。惠理と弦城のことがわかる第3章はよかったなあ。ファンタジックな感動にあふれていた。
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Author:月子
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