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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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雅の婚カツ戦争 (幻狼ファンタジアノベルス)
超有名な大手銀行で活躍する九条雅は、誰もが羨む美女であるにもかかわらず、結婚相手が現れない。自らの相手を探すため、友人のあずさと夏希、幼なじみの京介を誘い、会社を退職し結婚相談所《マリッジプランニング》を立ち上げることになった。しかし、告知を始めるもののなかなか相談者が現れず、会社の資金も底をつきかけたとき、母親をともなった女性が現れ…。(裏表紙より)

容姿端麗、有能とすべてに恵まれた雅。仕事についていけず鬱になったところを雅に助けられた可愛らしい容姿のあずさ。雅の友人の快活美女、夏希。ほどほどな作家、でも食べていけないという、雅の小中の同級生だった京介。この四人で立ち上げた結婚相談所と、雅の恋の話。
雅が、これでもか! というくらい女王様。でもカリスマがあるのか、それほど嫌みじゃないような。案外夏希やあずさに可愛いって思われてるからかなー。
売れない作家でもてない男の京介のハーレムなので、ツッコミが頻発し、あらすじを読んで女性のサクセスストーリーを想像していたのですが、あーそういう話だったかーと思いました。がっつりちやほやしてもらっているわけではないのですけれども、ちょっとえって思った。
一番アツいと思ったのは武藤さんのエピソードです! いいよなーそういう人柄のいいひとーしかもお金持ちー。読みながらなんとなく想像していたけれど、結婚相手が見つかってよかったよかった。いい人は幸せになるべき。
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4 Girls (メディアワークス文庫)
悲しくてあったかい女子高生の物語。
 あこがれの同級生に、告白する間もなくふられた僕。そして僕をふった張本人である彼女は、僕を無理やり連れて学校をさぼると言い出して——「scratches」。偏屈そうなおじいさんが一人で暮らしているはずの隣の部屋のベランダで、タバコをふかす変なおじさん。おじいさんの親戚だという彼と、ベランダでぼんやりすることが多い私は、次第に話をするようになり——「サブレ」ほか計4作品を収録。4人の少女たちの、トホホでワハハな日々を描く、哀しいけれどあったかい、珠玉の青春ストーリー。(裏表紙より)

「scratches」「Run! Girl,Run!」「タカチアカネの巧みなる小細工」「サブレ」の四編。
ラノベと言われるような作品をたくさん出しているレーベルで出る短編っていうと、あんまり上手じゃないものが多いように思うのですが、柴村さんは短編中編でもばっちり面白いなあ。個人的に、短編は「スベッてない」ものが面白いと思うんです。
「scratches」は『プシュケの涙』などの由良三部作関連作品。最初にこれがくるとおっと思うなあ。
それから、やっぱり「サブレ」がいい! 日常の中の特別とか、変だなって思いながら学校社会を生きてるところがいい。学生ものはそういうところが、びしびし刺さっていいなあ。
女修行 (講談社文庫)
女を忘れて20代の日々を仕事に費やし、ある日ふと「素敵な大人の女性」にはほど遠い自分に気付いた著者が一念発起。食事のマナーやメイク法、護身術、社交界デビューから介護に至るまで、大人の女性に必要なすべてを体験取材! 2年をかけて学んだ22のレッスン。さあ、貴女も一緒に女を磨き抜きましょう。(裏表紙より)

体験エッセイです。女磨きものを読んでいるのは、別に自分がしたいからではなく、読みやすくて面白そうなエッセイ、作家さんで選ぶと、そういうものを無意識にチョイスしているからです。
中身の体裁は、桜庭一樹読書日記みたいな。下段に注釈や写真が入ってるやつ。
インタビューから実践まで、お仕事紹介みたいな内容でもあって、丁寧な文体なのにちょっと卑屈に皮肉ってる感じが面白い……。
個人的に外資系OLになる回が面白かった。何故、そのチョイス! いやでも確かに気になるけど! 恋愛小説でオフィスものがたくさん出ているせいでかなり気になってた! 注釈がいちいち面白いです。
道徳という名の少年
「愛してるわ! ずっと昔から……。子供の頃から、愛していたわ!」
町でいちばん美しい、娼婦の四姉妹が遺したものは?(1、2、3、悠久!)、
黄色い目の父子と、彼らを愛した少女の背徳の夜(ジャングリン・パパの愛撫の手)、
死にかけた伝説のロック・スターに会うため、少女たちは旅立つ(地球で最後の日)、
——桜庭一樹のゴージャスな毒気とかなしい甘さにアーティスト野田仁美が共振してうまれた、極上のヴィジュアルストーリー集。(帯より)

装丁がすごく素敵なので購入しました。赤の紙や、印刷、中表紙の紙などがすごく凝ってて素敵だ……。中に入っている絵もぞくっと怖くて艶かしくていい。
町でいちばんの美女が生んだ四姉妹の末っ子と、父違いの弟から始まった、のろわれたひとたちの話……と感じたのは、みんなが「うつくしい」「薔薇のかんばせ」という美しさという呪いを受けているように思えたからです。美しい=呪い、残酷、みたいな。そこからぽろっと落ちたものとして現れる、音楽や芸術といった、刹那的に輝く(爆発的に広がる)もの。世界というものがぎゅうぎゅうと凝縮されたら、こういう気持ちの悪い話(ほめてます)になるのかなあ。
気がついたら繰り返し読んでそう。すごく贅沢な本だった。
羽衣姫は甘い蜜に囚われて 黒の皇子の独占愛 (ジュリエット文庫)
「止めるなよ。この溢れる蜜はおまえも俺を求めている証じゃないか」仙人に授けられた羽衣を失くして地上をさまよう天女候補の天華。ならず者に襲われかけた彼女を助けた美しい青年・飛龍は、辺境に派遣されていた世継ぎの皇子だった。飛龍の仮初めの妃候補として後宮に入る天華だが、強引な彼の求愛と愛撫に、淫らな悦びを感じてしまう。天女になるためには肉欲に溺れてはならないのに——!?(裏表紙より)

羽衣伝説をモチーフにした中華風作品。ヒロインが初心でかわいいなー! だめだめと言いながらどんどん溺れていくなんて、なんて官能的なんだ。飛龍は強引なくせにところどころでだめで、これって「天華がかわいいから悪い」みたいなヤンデレっぽいところがあってちょっと好きだなと思ってしまいました。
ところどころ台詞とかツッコミしたいとかずっこけるところがあったりもして、その可愛らしさがこの作品の味か……と思いました。しかし、ヒロインがかわいいわ……。綺麗なところにいる女の子を堕とすのが好きなんだろうか。
女に生まれてみたものの。 (ウィングス文庫)
「触れなば落ちん風情の」女になることをめざして、著者の修行は始まった。でも、なんでアイドルめざして、義太夫を? はたまた女子アナめざして紙芝居? 全国をまたにかけて、謎の修行に挑むことに!! でも、問題が一つ。会津女と長州娘。二人三脚であるべき著者と担当編集の間には、深くて大きな溝があったのです……。山口へ、そして会津へ。ふたりの旅は、今につながる歴史をもう一度見直し、新しい絆を作るものへと変化する!? 話題のエッセイ、待望の文庫化!!(裏表紙より)

編集さんである村田嬢がレギュラー(?)として登場する体験ものエッセイ。編集さんってこういう感じなの……? と若干不安になるような、押せ押せなお方です。団鬼六先生にお会いしたり、義太夫やったり、フラダンスやったり、紙芝居やったり、女……磨き……? と首を傾げるところばかりに行っていますが、その道のプロの方にお話を聞いたり実際に体験をしてみたりという内容で、とても興味深く読みました。
その中でずっしりくるのが、会津と長州、お互いの場所へ行くというもので……お恥ずかしながら、そういう確執が未だに(初刊行は2008年ですが)残っているとは知らなかったです。会津に長州の人が行ったら、「山口県の」と名前を呼ばれた瞬間に大勢の人が振り返る、それってすごく、なんというか、こわい。根深いものが見えた気がして。
喪の女王〈8〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
さまざまな仲間たちの助けを得て、ようやく王宮からの脱出を果たしたカリエ。傷ついた体を癒す間もなく、エドやセーディラと合流するため再び旅を続ける。その頃バルアンは、神の山の噴火も意に介さずルトヴィア帝国への侵攻を決意し兵を進める。一方、帝国の崩壊を食い止めようと苦闘するドーンとグラーシカには運命の時が訪れ——。大河サバイバル・ファンタジー、感動のクライマックスへ!!(カバー折り返しより)

最終巻。流血女神と女神の花嫁、そして女神の娘の、最後のお話です。
ああああ、同人誌版買っとけばよかったああああ。
帝国の崩壊、ユリ・スカナのバンディーカ女王と子どもたちの終わり、エティカヤの流転と、盛りだくさんな内容でした。特に、ルトヴィア周りは、感慨深かったなあ……。あの皇子宮から始まった、吐いたり殴られたり蹴られたり、凄まじい試練を与えられた少女が、ここまで来ると自分の大事なものを守らなくてはと必死になるところは昔と変わらないけれど、そのための力、考え方、友人たちを得ているというのが感慨深い。
ラクリゼのシーンがもう、ぐっと迫ってきた。ようやく別れを告げることができたんだな……。
ラストは、何故そうなった! 詳しく! と思ったので、やっぱり同人誌を買っておくんだったと……後悔しています……。
最後はちょっと駆け足で、カリエとラクリゼの物語と分かっていても、その他の人々、特にユリ・スカナのネフィシカについてや、後年のバルアン、ミュカや、ガゼッタはどう就職したかというのも知りたかったのですが、しかし、とても壮大で骨太な、生きる、という物語でした。
面白かったです。ありがとうございました。
喪の女王〈7〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
女王ネフィシカのもとでの軟禁状態が続くカリエだったが、過去の恐怖を乗り越えてザカリア神殿に出かけ、信者の中に入り込みながら、ひそかに脱出の機会をうかがいはじめる。一方、崩壊の危機が続く帝国では、ユリ・スカナから戻った皇后グラーシカが、生死の境から復活した皇帝ドーンとの再会をようやく果たすが、彼の口から出たのは意外な言葉だった…! 大河サバイバル・ファンタジー!(カバー折り返しより)

さあ、カリエも動くぞ! という巻でしたが……物語が動くにしても、これは! これは……!(言葉にならない)。イーダル殿下ぁぁああああ……!
そうだよなー。バンディーカ女王の影がそれぞれの心に闇として宿ったなら、確かに例外はないんだけど。これは、きつい。だからこそ、カリエの活躍に期待する! カリエが自分の言葉を違えることなく、彼を助けにいく瞬間を。だって、グラーシカやいろんな人に「彼女はこういうひとだ」と信じてもらえるようになってるんだから。
そして私はルトヴィア皇帝夫妻にもえたよね……。グラーシカ、生真面目で優しい人だとは分かっていたけれど、もっと活き活きして、かつすごいヒロインに。「そろそろ私に惚れたか?」って、惚れましたー!!! と内心で絶叫しました。そしてドーン。ドーン!!! それだけに不安が、不安がああ。
これ本当に次で終わるのかなあ!? とどきどきしつつ、最終巻読みます。
喪の女王〈6〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
セーディラとエディアルドの消息も知れぬまま、相変わらずの軟禁状態が続くカリエ。そこに届いた、ドミトリアス暗殺未遂の報せ。事件をめぐって複雑に絡まる状況に、帰国もままならない皇后グラーシカをはじめ、第二子出産を控えたサラ、皇帝を支え続けていた弟・ミューカレウスと、それぞれの心が激しく揺れ始める。一方カリエは、自分を縛る多くの陰謀からはたして脱出できるのか——!?(カバー折り返しより)

幕に向けて準備中、と思いきや、どうやらそれぞれが位置についた様子。カリエも脱出方法を見定め始めたようだし、風が起こるぞーという予感です。
一度崩壊した方が、神の存在がはっきりくっきりと感じられるのはどうしてかなあ。人がそれぞれの心に形をさだめるからだろうか。漠然とした支配感よりも、誘惑したり、負けないと見据えたり、いるかいないかを誰かと語り合ったりする方が、なんだかくっきりとして、そこにある、という感じがする。
それで、あちこちに死亡フラグが見えるんですが……! 戦いには犠牲が必要といえども、ここまで続いている物語にいなくなってしまう人がいるかもしれないのは辛い。
伯爵様はエロスなロマンス小説家: たくみな指先は純情姫を喘がせて (ティアラ文庫)
伯爵にして売れっ子ロマンス小説家のファジルに買われたリリム。冷徹で強引な伯爵の官能的な指先は超一流! ベッドではもちろん、緊縛されて施される巧みな愛撫。長い指が自分でも知らなかった快感の泉を繊細に撫で、新たな愉悦に目覚めさせられる。彼は玩具として弄んでいる? それとも私に本当の恋を? 激しい執着愛に戸惑うなか知った伯爵の初恋の人——それが私だったの!?(裏表紙より)

狙いまくったタイトルが崩れ落ちそうになるほど面白いです(褒めてます)が、内容紹介を読んでえっと思いました。そういう話では……なかったような……。
公爵令嬢リリムは、伯爵と彼に愛される乙女の性愛小説とその作家ジュリエット・ラバーに夢中。けれど、ある日父親が言うには、遠縁のラングール伯爵のところでメイドをやれという。援助の代わりにリリムを求めているというのだ。かくして執事長見習いのエルダーと向かった先は、気難しい伯爵の壮麗な城。けれど、時間外だからと別門に通され、水をかけられ、冷たい目をした美しいメイドに追い出されようとする始末。そこへ現れた伯爵は、美しいながらも厳しくリリムを虐げるようなことばかりを口にする若者だった。
愛され系ヒロインというより、いたぶられるためにいるような可愛い女の子。何も知らなさすぎるところで泥水啜らされるような話が読みたい! と思ったんですがこれはそういうレーベルではないことをすっかり忘れていました。なので、ヒーローにサディスティックに責められ、言葉責めされ、果てはセックスメイドと呼ばれる始末。それはそれで美味しいんですが、もうちょっと反抗してくれてもよかったのよ! 屈辱、と感じて奮い立たそうとする心を折るのが楽しいと思うんですが、これはそういう(以下略)
ヒーローの言動が、ツンデレではなく、歪みきった人という感じです。ヒロインだけに甘く、他の人は厳しすぎるほど厳しいので、ちょっと後味が悪いです。これで裏では実は、みたいなことがあったら、ファジルのことが好きだったんだけどなあ。
しかし、エロかったです。言葉責めたのしい。女の子がかわいいっていいよなー。
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Author:月子
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