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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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身代わり伯爵の求婚 (角川ビーンズ文庫)
リヒャルトに熱烈なキスをされて以来、奇行を繰り返すミレーユ。煩悩を振り払いながら敵国シアランで新米隊員として捜査を続けていたが、劇団員に紛れ、女装で神殿への密使として潜入することに!! 任務を遂行しつつも幽閉された神官長と接触を図ろうとするが、団長に正体を疑われ、事態は驚きの方向に!?
かくして『身代わり伯爵』と捨て身の求愛騒動が巻き起こる!!
じれったい2人の恋模様も進展する、注目の急展開!!(裏表紙より)

求婚だー!! という身代わり伯爵7巻。当たり前といっては当たり前ですが、そうか、その段階に昇るか……とちょっと感慨深かった。ミレーユがリヒャルトと一緒にいると読んでいてすごく嬉しくなるのは、二人が好きだからだろうなあと思う。何より、ミレーユの思いが本当に恋する乙女でいいなあ。誰かを救いたい、助けたいという思いで突っ走るミレーユは本当にかわいい。しかし無自覚なのが転がりポイントである。
思いがけない秘密まで明かされ、これはどこに決着するんだろうとどきどきする! 早く既刊最新刊に追い付きたいなあ。
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幸せな花嫁になる十の方法 (角川ルビー文庫)
セレブ専門の結婚相談所で働く優也は、実はゲイで超オクテな童貞。ある日、スタッフとして働くお見合いパーティで、超男前社長・鷲宮寛貴の担当をすることになるが、生真面目でウブな態度に興味を持った鷲宮から「俺の運命の相手はお前だ」と甘く口説かれて、流されるまま一夜を共にしてしまう! 彼に遊ばれただけと感じながらも惹かれる気持ちを隠して、鷲宮の“運命の相手”探しに奔走する優也。けれど、鷲宮の父が突然、お見合い相手の女性を選んできて…!?(裏表紙より)

受け側がゲイなのかーと思いながら読みました。基本的に攻めの方がリードすることが多いので……。こちらも攻め側がリードしてましたが、とすると攻めはバイだったのか……と下世話なことを考える。
面白い職業と強引系攻め、というテーマで人に選んでもらったのですが、このお話は結婚相談所とセレブ。富裕層というステータスはBLには必須なのかなあ? と何作か読んで思う。大きな度量で受け入れることが必要なのかもしれません。しかし東京タワーでいたしちゃっているのは笑ってしまった。
主人公の優也の視点での三人称で、読みやすくもありました。この主人公が乙女のようでかわいい……。理想のデートを思い描いていたり、運命の赤い糸の話をしたりと、ピュアでかわいいなあと思いました。
本に埋もれて暮らしたい (桜庭一樹読書日記)
サクラバカズキは忙しい。
ドナドナになったり、暴走族になったり、
白い魔物(あいふぉん)に翻弄されたり……
それでも嵐が来ようが、風が吹こうが、
やっぱり毎日、書店に行き、毎日必ず、本を読む。
読書魔サクラバの好評ウェブ連載単行本化!(カバー折り返しより)

この辺りになると、私もウェブ連載に追い付いていて、いくつか読んだ記憶のある文章がある。これだけ本の話ができるのは幸せだよなあと、今日はとても羨望の思いで読み進めていた。
巻末の『トワイライト』についてちょこっと語ってある対談がすごく好きだなと思う。読書日記にある本はほとんど読んだことがないので、知っている本が出てくると、すごく特別なことのような気がする。
うれし恥ずかしなつかしの少女マンガ
〈TVチャンピオン少女マンガ通選手権〉で二回連続優勝してしまった著者が、70年代から80年代のマンガを振り返る。

エッセイよりも軽い読み物な印象。各少女マンガ誌(当時)の印象や、ふろくの話、ヒーロー像、流行したものなどについて、軽いタッチで触れてある。アンケートも取ってあるらしく、ちょっとだけ紹介される。
印象としては、スポーツもの、特に『エースをねらえ!』が割合に多い……かな? 見所は、少女漫画誌の印象とか代表作の軽いまとめだと思う。本格的に論じてあるわけではないので、紹介程度。ブックガイドが本の三分の一くらいあるのだけれど、有名どころが多い印象でした。
お好みの本、入荷しました (桜庭一樹読書日記)
作家・桜庭一樹は稀代の読書魔である。
お風呂でも本を読むのである。
今日も今日とて本を読みつつ、
ラスベガスへ、アイルランドへ、そして鳥取へ、
サクラバカズキは世界をめぐる!
そして突然の結婚に至るまでの一年間。(カバー折り返しより)

読んでいて楽しい。面白そうな本がいっぱいあるなあ。前の『書店はタイムマシーン』よりも少し落ち着いた感じがあって、読んでいてそんなに苦しくならなかった。
「現実は小説よりも奇なり」という言葉が嫌いで、だからこそフィクションはそれを力ずくで無理矢理超えねば……という一文がすごく好きだ。入籍されたときの読書日記はネットで読んだ気がする。餃子の下りを覚えているんだが、やっぱり画面と紙はちがうなあと思う。
書店はタイムマシーン―桜庭一樹読書日記
再読。無性に直木賞受賞の辺りが読みたくなったので。面白かったー。
再読まで二年の間が空いているんだけれど、いつの間にか知っている本が多くなっていたのでおおーと思う。
対談の「文学少女はもういない?」が今回面白かった。
身代わり伯爵の潜入 (角川ビーンズ文庫)
リヒャルトに会いたいと願い、自らヒースに攫われたミレーユ。しかし目を覚ました場所は、敵国の騎士団駐屯地だった! 不本意な特技(!?)の男装を活かし、見習いとして志願したミレーユは、女の子とばれないようにしつつ、合格目指して大奮闘。しかし相手は、アルテマリス王宮にも勝る美形の曲者揃いで!?
かくして、『身代わり伯爵』の大胆なスパイ大作戦がはじまる!
ミレーユとリヒャルトの仲も大進展! シアラン編本格始動!!(裏表紙より)

様々な伏線が提示されつつ、ミレーユの心境に変化が、という巻だったのかな。相変わらずミレーユかっこかわいいです。筋肉系に好かれるミレーユアニキ。シアラン編は背景が複雑で把握しづらいのですが、随所で噴くところがあるので腹筋的に辛いです。今回は冒頭からフレッドの黒さ全開でフレッド好きだ。
「リヒャルトが好きなのか」と言われて、今までは否定、考え込むという態度を取っていたミレーユが、「それを確かめにいく」と言ったところにたぎりました。うおおおお、これを待っていた!
しゃべれどもしゃべれども (新潮文庫)
俺は今昔亭三つ葉。三度のメシより落語が好きで、噺家になったはいいが、目下前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、頑固でめっぽう気が短く、女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に話し方指南を頼む物好きが現われた。でもどいつも困ったもんばかりで……歯切れのいい語り口で、言葉にできないもどかしさと不器用な恋を描き、「本の雑誌が選ぶ年間ベストテン」第一位に輝いた名作。(裏表紙より)

面白かった! 文章のひとつひとつが小気味よくて、読んでいてすごく気持ちがいい。ヒロインの十河を描写するとき「猫」とか「黒猫」とか「黒猫の凍死体」などと表現が幅広くて面白いなあと思う。
みんな何かしら自信がなく、傷を持っていて、けれど寄り添いあうのではなく、集まって自分でひたすらに何かを掴もうとする姿勢がいい。気が短い主人公の三つ葉が、情に厚くていい。劇的なことはなかなか起こらないし、みんな悩んでばかりだけれど、最後まで読むとほっと息がつける物語でした。
そばかすのフィギュア (ハヤカワ文庫 JA ス 1-4)
新作アニメ「ダグリアンサーガ」のキャラコンテストで最優秀賞を受賞した靖子。彼女のもとに送られてきた村娘アーダのフィギュアは、最新テクノロジーで自在に動き、設定に応じた感情まで持っていたが……。少女とフィギュアの優しく切ない交流を描き星雲賞を受賞した表題作、高校在学中に発表されたデビュー作「ブルー・フライト」、文庫初収録のファンタジイ「月かげの古謡」など、初期傑作8篇を収録した待望の作品集(裏表紙より)

短編集です。どの作品も素晴らしいお話で大好きになった!
共通しているのはSFが絡んでいるということ。宇宙だったり機械だったり遺伝子操作や試験管ベビーだったり。一番最初に収録されている「雨の檻」からしてもう悲劇的な予感がしてならなかったのですが、オチにびっくりして、やられた! と思いました。多分そうなんだろうと思っていたんだけれど、そこに容赦なく時間の流れを示してみせるか!
表題作の「そばかすのフィギュア」は心温まるお話で、優しくて。フィギュアと生活する日々がとてもいいなあと羨ましく思う。靖子がフィギュアの村娘アーダと自分と重ねあわせていても悲観的なところはあまり感じられなくて、小さな子どもと母親を見ているような気もする。暖かいまなざし。文庫版の表紙が温かで、読んでから眺めてみるとすごくいい。
大好きな作品集になりました。おすすめです。
身代わり伯爵の脱走 (角川ビーンズ文庫)
リヒャルトとの急接近に戸惑い、小麦粉をぶっ叩き続けるミレーユは、自らの存在が国内外に漏れた事を知る。ジークは「政略結婚をするか、後宮に入るか」という究極に最悪な二者択一をミレーユに持ちかけ、暴れるミレーユを拉致してしまう!! さらにリヒャルトの正体が判明し、彼はある決意を固めるが!? かくして『身代わり伯爵』の大波乱の脱走劇がはじまる!! ついにミレーユが初キッス!? 怒涛の新章スタート!(裏表紙より)

新章シアラン編第一巻。シアランで起こった過去の陰謀劇のため、リヒャルトが動き、ミレーユが巻き込まれ、フレッドたちもまた動き出す。すごくシリアスな巻のはずなのに、読んでいてすごく楽しいのは、みんながみんな、大事なものを守ろうとしているせいなのかな。
男前ミレーユの悶々がかわいい。「好きになんてならない」にごろごろした。つまりそれは「好きになっちゃいけない」ってセーブをかけていることだよね!!! フレッドのリヒャルトとミレーユラブにもにやにやする。リヒャルトの肝心なところで何も言わないところにも悶えた。すごく嬉しいくせに、自分をセーブするんだから、もうじれったくて!
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Author:月子
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