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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ (角川文庫)
最後に話した男性は、よく行く焼き肉屋さんの店員……というダメ生活を脱却すべく、「結婚」を目標に始めた怒涛のトライアル。だけど、どの占い師からも「仕事を頑張れ」と言われ、ボクササイズで死にかけ、断食道場を終えてからは短気になり、しかも合間に焼き肉&ビールのコンボでは、そりゃ「結婚」の文字も遠のく!? 著者のダメ女っぷりに爆笑、そして勇気がわいてくる脱力系体験エッセイ、待望の文庫化!(裏表紙より)

単行本版を抜粋、再構成した文庫版。
電車で読んでいたんですが噴き出しそうになって咳き込んだ。「結婚への道」が面白い。私は、他人の占い結果を読むのがすごく好きなのだ……。弟さんの出番は今回はほとんどなし。家族の話もなし。女性向けの恋愛と占いの雑誌に掲載されたものだからか、占いとか健康とか美容の話が多めです。
ところで、『海馬が〜』より後、菅野さんは新しい猫を迎えられたことがあとがきに書かれてあって、なんとなくほっとしました。
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大祭の夜に 神々の迷宮 (講談社X文庫―ホワイトハート)
 冬至と新月が重なる十九年に一度の特別な夜をむかえるフィリグラーナ王国では、その「冬の大祭」の話題ばかり。祭の火神役に国王直々に指名された軍人ルーザ=ルーザも、舞の練習にはげむ日々を送っていた。
 一方、迷宮管理庁で暮らすようになった海人の少年ワツレンは、地底湖の調査中に奇妙な剣を発見する。それは、国の運命を左右する和睦の剣だった……。
 神聖な祭のさなか、ワツレンは魔物に立ち向かう!(裏表紙より)

『神々の夢は迷宮』から続くお話。孤児になった海人の少年ワツレンと、迷宮と人々のファンタジーで、この世界観がすっごくすっごく好きなのである。今回はパズルネタは少なく、神々と世界の秘密にちょっと踏み込む話でした。
ワツレンが、素直で本当にいい子! きっと大人になったらいい人タラシになるよ!
ルーザ=ルーザとオレクタンテがいい感じのケンカップル(?)でとてもいい。女心の分からないルーザ=ルーザと、仮面を被りすぎて頑なになってしまったオレクタンテ(ちょっと妄想入り)とか!! なんだそれもっと見たい!
続きはもう出ないそうなのですが、西東さんのサイトで続きが連載されているので、また読みたいと思っています。
砂の覇王 8 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
ドミトリアスの皇妃となるか、はたまたミューカレウスに輿入れか——。カリエの結婚問題がロゴナにおける最大の関心事となる中、ある日、突然彼女はロゴナ宮を離れ、先帝の住まうコーフィリア宮に連れていかされた。その夜、カリエのもとに訪れた一人の客人。なんとそれは、『炎の貴妃』ビアンだった!! そして、告げられた衝撃の事実に、カリエが自らの進むべき道として下した決断とは!?(カバー折り返しより)

カリエの本領発揮! カリエの激動の運命の秘密が明かされ、次第に彼女は台風の目と化す。髪が長くなって、挿絵の彼女もとても綺麗になった!
いやしかし、でもあれはないわー。ないわー。ヒロインがあれって。しかしそういう展開に持っていった須賀さんに憧れるぅ。悪い予感しかしないんですが、大丈夫か本当に。あちこちで嫌な予感がするんですが、うおおおおお。願わくば、カリエが絶対に負けることがないように!
抽象的すぎる感想で申し訳ない。
砂の覇王 7 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
海賊王トルハーンと天才指揮官ギアスの激しい戦闘に巻き込まれたカリエ。狙撃手として敵の提督を銃で撃ったものの、自らも肩に銃弾を受け、海に落ちてしまう。傷の痛みと水の冷たさで意識が遠のく中、なんと敵の旗艦に救助されるという強運に恵まれるカリエだったが、呼吸は止まりかけ、体はぴくりとも動かない瀕死の状態に。それを知ったトルハーンとバルアンはある決断を迫られるが!?(カバー折り返しより)

海賊生活は終わり、カリエはルトヴィアへ。平和なルトヴィアでの生活だったが、王宮に巣食う魔物がカリエを覆い始めて。
6巻からちょっと一息ついてる感じですが、大人たちが不穏な空気を抱きつつ動いているので怖いよーでも面白いよーという。カリエは選択できないと考えているけれども、多分選択せざるを得ない状況に追い込まれるのだろうな。
バルアンはどうしてるんだよおい。そしてエドのことを思い出さないカリエちょっと!笑
砂の覇王 6 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
クアヒナの港から海路でリトアへ向かったバルアンとカリエの船は、海賊船に襲われた。船倉に放り込まれ、ひどい船酔いで気を失ったカリエが目を覚ましたのは、最初の船とは別の大きな船の中だった。そして現れたのは、ラクリゼとエティカヤの大海賊・トルハーン! ラクリゼは、トルハーンと接触し、彼のもとにバルアンたちを送り届けるように命じられていたという。いったい何のために——!?(カバー折り返しより)

国から離れ、自由な海の上でしばしの時を過ごすカリエたち。しかしエティカヤではマヤライ・ラガが決まり、ルトヴィアはトルハーンたちを捕らえるために動きだし……という巻。エドが不在だということに読み終わってから気付く……。
カリエが、みんなで力を合わせて危機を乗り越えることが初めてで……というようなことを考えているところで可哀想になる。主人公の宿命とはいえ、カリエにはすごい運命が降り掛かるよなあ。捻くれないところがカリエらしくてたくましくて好きだ。
ザカリア女神の影がちらちらとしながらも、カリエがえらいことになって引いたので、続き続き! となっています。
マイ・ブルー・ヘブン 東京バンドワゴン (東京バンドワゴン) (集英社文庫 し)
終戦直後の東京。華族の娘、咲智子は父親からある文書が入った〈箱〉を託される。それを狙う敵から彼女の窮地を救ったのは、堀田勘一という青年だった。古本屋「東京バンドワゴン」を営む堀田家で、咲智子はひと癖もふた癖もある仲間たちと出会い、敵に連れ去られた両親の行方と〈箱〉の謎を探るため奮闘する。いつも皆を温かく見守るおばあちゃん・サチの娘時代を描く人気シリーズ感動の番外編!!(裏表紙より)

東京バンドワゴンシリーズ番外編。本編の語り手、堀田家のおばあちゃん・サチが十八歳の時のお話。今回はミステリーというよりも、家族小説っぽい雰囲気が強かったです。たくさんの出自、民族、素性を持った人々が、家という場所に集って力を合わせるというお話で、全編を通してとても優しく、じんわりとしました。
今回、勘一さんがちょうかっこよかったー!! がらっぱちな江戸っ子なくせに、キングズイングリッシュを使いこなせるとかどやねん! 男前ー! できればもっと寄り添ってくれてよかったのよ! お嬢さんをくださいのシーンがほしかったよ!
面白かったです!
砂の覇王 5 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
ドミトリアスの戴冠式で、亡国・ギウタ最後の皇女と同じ、カザリナの名で、バルアン王子の正妃として披露されたカリエ。晩餐会にも出席したカリエは、同席したヨギナ総督・シャイハンに、その素性を追及されてしまう。その場は乗り切ったが、会の後、別室に現れたサルベーンによる、聞き覚えのない言語での語りかけに、カリエは一瞬、真っ白になる。そして、彼女の口から出た答えとは……!?(カバー折り返しより)

晩餐会の後カリエの素性が問いただされ、更にラクリゼの登場によって後宮が大混乱に陥り、カリエには運命の影がちらつき……という第5巻。カリエが突然神がかったようになった巻だったなと思いました。彼女には大いなる運命があるようだ。カリエは本当に段々と綺麗になってきたなあ。男性っぽさも女性っぽさも身につけるのがカリエというキャラクターなのかな。
砂の覇王編にも去っていく者があり……。これから何が起こるのか、早く読みたい。
砂の覇王〈4〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
女の身でありながら、小姓としてバルアンに仕えることになったカリエ。彼女は、ドミトリアス皇子の戴冠式とグラーシカ王女との婚礼に出席するため、タイアークへ向かうバルアンに同行することにもなる。その出発を数日後に控えたある朝、恒例の散歩の途中で、カリエはエディアルドとしばらくぶりに再会する。その時、彼の不審な態度に訝りつつも、カリエの身体に思いがけない変調が……!?(カバー折り返しより)

砂の覇王4巻。エティカヤにやってきて一年が経った。カリエは小姓としての仕事をこなせるようになり、外歩きも慣れるようになったが……。カリエの月のもの話に嫌な予感しかしない、けどぎりぎりで回避できるって信じてる!
ドーン兄上とグラーシカの結婚式と戴冠式が行われ、そこにカリエが引っ張り出されて……という引き。
『天気晴朗〜』を読んでいるので、ランゾットとトルハーンがここで出るのかーというかあれは過去話だったのかーと今更ながら認識する。
夜の帳、儚き柔肌 花降楼シリーズ第三弾 (花丸文庫)
捨て子だった忍は、男の遊廓・花降楼の楼主に拾われ、色子として働くようになるが、おとなしい顔立ちと性格のため、客がつかず、いつも肩身の狭い思いをしていた。そんなある日、名家の御曹司で花街の憧れの的・蘇武貴晃とふとしたことから知り合い、一夜をともにしてしまう。二度と逢うこともないと諦める忍だが、彼はその後も忍の許へ通うようになった。贅沢な贈り物をされ、濃密な愛撫に溶かされるうち、次第に彼に惹かれていくが……!? 綺蝶&蜻蛉の番外編を収めた花降楼シリーズ第三弾!(裏表紙より)

『婀娜めく華、手折られる罪』が第四弾で、これは第三弾。男の遊郭・花降楼の少年たちと客のお話で、『婀娜めく華〜』でも椿に地味だなんだの言われていた忍と、蘇武グループの若様の恋物語です。
この、忍が、かわいそうで儚くて! 派手で華麗な少年たちの中で地味で大人しい娼妓なのですが、いつもお腹をすかせていて、なのにお客のために頑張ろう、自分はお客を喜ばせるものなんだから。明日も頑張ろう、そうして買われたお金で総菜のお魚やお漬け物を買おう……と考えている、本当に可哀想な少年で、思わずぶわっとしてしまいました。ひたむきで、一生懸命で、でも報われない……。どうしてこれが女の子じゃないんだ……!(苦悩)いやかわいいけど。かわいいけど……!(苦悩)
ヒーロー役の蘇武は爽やかな若様のように思えたのですが、あんまり裏が分からない人だったのが残念かなあと思いました。遊び人にしてはしっかりしているし、特に派手なことをするわけでもなく。この人もある意味地味だなと思ったり。
しかし、忍が本当に可哀想で一生懸命でそしてかわいらしいので、とても楽しみました。
五人姉妹 (ハヤカワ文庫JA)
バイオ企業を率いる父によって、成長型の人工臓器を埋め込まれた葉那子には、臓器スペアとして4体のクローンが用意されていた。やがて無事に成長した彼女は、亡き父の想いをもとめ“姉妹”との面会を果たすが……クローン姉妹の複雑な心模様をつづる表題作、『永遠の森 博物館惑星』の後日譚「お代は見てのお帰り」など、先端科学が生みだす心の揺れを描いた9篇。“やさしさ”と“せつなさ”の名手による珠玉の作品集(裏表紙より)

再読。
『永遠の森 博物館惑星』の後日譚を含む、SF短編集。菅さんの短編は本当に素敵だ。うっとりする。ちょっとバッドエンドなところもあるお話も多いのも好きな理由のひとつ。
ロボット、試験官ベビーなどが普通に存在する世界の人々のお話で、主人公は女性が多くて、男女間の恋愛ばかりではなく、人の心が描き出されている……という風に感じました。表題作の「五人姉妹」は五人のクローン姉妹のお話で、会話や語り手の目線から浮かび上がってくるものが、切なく痛くて優しい感じ。
一番好きなのはやっぱり表題作かなー! これを再読して思い出したのですが、食パンを真ん中から食べるという行為にどうしてこんな親しみを覚えるんだろうと感じていた理由が、この「五人姉妹」にあると気付いて、うわーっと叫びました。初読時は中学生とか高校生だったと思うんですが……よっぽど印象的だったのだな。
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Author:月子
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