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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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神ノ恋ウタ あめ つち ほし そら (講談社X文庫―ホワイトハート)
「私は巫女です。お勤めをきちんと果たしてから死にたいのです——」思いがけなく最高神・伊布夜に気に入られ、大神殿に招喚された巫女・雪荷。その道中襲われ、落人の里で土地神の生け贄にされそうになる。
 雪荷の命を救ったのは、荒々しくも美しい炎のような若神・炬だった。雪荷は、神としてはまだ未熟でありながら純粋な炬に巫女として仕え、この里を甦らせたいと決意する。そんな雪荷を伊布夜は捜し続けて……?(裏表紙より)

面白かった! 日本神話と、和風ファンタジーならではの設定や言葉が好きな自分としてはうはうはでした。やっぱり、普通の女の子が、高貴な人に迎えにこられたり、誰かのために一生懸命になってその人に恋をしたり、というのは、ときめきだなあ!
病弱ですぐに喘息や貧血を起こしてしまう雪荷。己の力を持て余し乱暴に振る舞う炬。ぎすぎすするかもと思った組み合わせは、雪荷が大人だったおかげで、とてもうまいことおさまったなあと思いました。里で暮らすふたりの、穏やかで平和な日々に、すごく心が和みました。平和なのに、毎日のことが楽しくて、嬉しくて、温かく見守っていました。
炬の正体はなんとなく分かっていましたが、彼がどんどん成長し、感情を知り、神として立派になっていく、物語全体を見通してみる過程が、嬉しくて、悲しくて切なくて。しかし、当て馬だった伊布夜は、最後の最後でいい勝ちをさらっていったので、なんだこいつ! 好き! ってなって悔しいです。
最後はちょっとあっさり謎が解けてしまったので、ちょっと残念な気もしつつ、やっぱりすごく好きな話だなあとしみじみするのでした。面白かったです。
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反逆の花嫁 (ルルル文庫)
父王の再婚で居場所をなくしたジークリンデは、神様の花嫁である〈聖剣の巫女〉となるべく聖地へ渡った。巫女仲間との日々は、王宮とは違い楽しく穏やかなものだったが、ディーハルトの登場により突然破られた。ディーハルトは、王国で謀反が起こり、ジークリンデは新しい王の息子である自分の婚約者になれと告げたのだ。強引な結婚は“悲劇の王女”の立場を利用するため? ジークリンデはディーハルトに絶対に心を許すまいと誓うが……!?(裏表紙より)

横柄巫女シリーズと同一世界観。横柄巫女の開始より約五十年くらい前の話なんだろうかと見当をつける。レグルス王国の王女ジークリンデと、彼女付きの貴族の娘カリンは、共に聖地に渡り、巫女として修行していたが、故国の革命によって呼び戻され、利用されることになる。
ジークリンデの腹黒さとディーハルトのあくどさを楽しむ話なので、横柄巫女のように宗教はがっつり絡んでこないのですが、王国内の陰謀はやっぱり込み入りつつも面白いなあと思います。鮎川はぎのさんは、そういう作中の世界情勢を楽しめる作家さんだなあ。
ジークリンデが、腹黒と言われつつも、しっかりした賢い姫君なのと、何より口調が男らしいのでとてもかっこよかった。自分の目的のために人を観察したり立ち回ったりするのは性格が悪いと感じてしまうこともあると思うのですが、彼女はそういうところが許される悪っぽさがありました。
面白かった。
そういえば、グリセルダも同一世界観なんですよね。なんとかして読んでみたい。
横柄巫女と宰相陛下 もっとふたりで (ルルル文庫)
宰相陛下に戻ったカノンと普通の女の子になったノトがいよいよ結婚。挙式を前に、二人のときめき生活が物語に! 怪しい占いに余命宣告をされたリリィがついにミー様に……!? 白の貴公子キルテが結婚を前にレノウとの愛を再認識する事件とは……!? スライとローロのラブっぷりも目が離せない! エリオとラメダの不思議な恋模様も必見! オールキャストの恋の行方がわかる、幸せ花嫁達の番外編!(裏表紙より)

最後の一冊は番外編。女子たちの恋の成就、つまりその後が描かれています。あー終わっちゃった……。でも、最後にべた甘なノトとカノンが見られてよかったー! カノンはやっぱり押せ押せな人だったか笑 はばかるところのない彼は非常にあまーいヒーローだったので、ごちそうさまでした。
一番びっくりしたのは、リリィ様ですよ! なんだかんだで勝ち組リリィ様。ミルンもすごいパワフルな奥さんをもらうことになって、運勢的には安泰でしょうか。彼ならリリィ様の起こす事件を上手く解決してくれそうです。
すごいあっさり人死にが出るし、すべての人たちが本当に幸せというわけではなく、身分や情勢の不安定さに揺らいでしまう弱い立場の人たちもいましたが、それぞれが支え合って、大事なものを見つけて、一緒に歩もうとする、いい物語だったと思います。
面白かった!
横柄巫女と宰相陛下 ずっとふたりで (ルルル文庫)
シリウス王国の存亡をかけた戦いに赴いたカノンのもとに、ノトの命が危ないという急報が届く。同時にこの戦いが女神ターラの陰謀であり、それを止められるのはカノンだけだと知らされる。神々と人間、それぞれの思惑が絡み合い、聖剣の巫女として、聖剣の王として、ノトとカノンに波乱の運命が待ち受ける! 怒涛の展開にどきどきの最終巻! そしてふたりの恋の行方は……!? リリィとエリオも大活躍。(裏表紙より)

女神ターラとの決着と、星神ポウレアとの対決。
すごかった。誰がって、リリィ様がすごかった! 別に改心もしていないしいつも通りなんだけど、そのまま突っ走って世界を一部救ってしまった。運の神様に恵まれてるんだな。少し前の巻から、エリオの改心の様子がありましたが、リリィとエリオが合わさると、どんな無茶でも通ってしまうからすごいなあ。おかげで、真面目で正直な人たちはぽかーんとしていますが、救われているところがあると思います。
というわけで、ノトとカノンはおめでとう。これまで関わった人たちが助けてくれるって展開はやっぱり熱い。
神様がとても深い形で関わっている世界の話でしたが、これから少しずつその手を離れていくのかな。それが楽しみのようであり、少し恐くもあるけれど。
とても面白かった。残りが外伝だけというのは寂しい。
横柄巫女と宰相陛下 聖なる檻 (ルルル文庫)
国王カノンの結婚式が行われる中、聖剣の巫女としてその幸せを願うノトだが、なんだか心が痛い。カノンへの想いを振り切りながら、懸命に誓いの儀を続けようとしたその時、賓客であるシュトルーフェの敏腕宰相の身にとんでもないことが!? 結婚式は中止、カノンは国王として難しい局面に! 一方ノトにも、聖剣の巫女としての試練が! そこには神々とシリウス(犬)の隠された因縁が絡んでいて……!? 恋と物語、急展開!(裏表紙より)

結婚式、開戦、神との戦いと、最終エピソードが怒濤のように押し寄せる。結婚式が粛々と進んでいくのでえっまじで結婚すんのって思いました。まあ、それをやってしまっては枚数が足りないので、急展開になるんですけれども。
カノンとノーラの幸せな未来、という言葉が出ても、すごく平然と読んでいたんですが、その幸福な未来が本当に書かれていて、自分でも想像以上にすごいショックで、めちゃくちゃ辛かった。
ファンタジー展開でうわーっていっているうちに、次巻へ続く。
横柄巫女と宰相陛下 煌めく嘘 (ルルル文庫)
不穏な国際情勢のなか、幽閉中の王弟エリオが脱走!? ある事態を危惧してカノンはエリオの行方を国王自ら追うが……。一方、謹慎中のキルテは宮廷復帰をかけて、自領での華やかな宝石市を成功させようとしていた。リリィに連れられて宝石市に出かけたノトを、待ち受ける難問とは……!? 恋を封印しながらも、微妙な想いが心に残るノトとカノン。聖剣の巫女と国王の許されない恋心が揺れる、王宮ロマンミステリー!(裏表紙より)

人物紹介に綺麗なお姉様がいるぞ! でもこれはもしかして……と思ったら案の定でした。くると思ったんだよなあ、話だけだったけど気が強そうだったし。カノンに向けて「棺に片足を突っ込んだような人生になったと思うわ」といってのけたのはすごい。カノンは冷静だけど無感情というわけではないので、呆然としたのはおかしかった。
エリオの活躍がすごかった! 徐々に改心してるなあ。でもきっと、馬鹿はなおらないと思うんだ……と心配。
横柄巫女と宰相陛下 ある少女の思い出 (ルルル文庫)
国王としてきちんと婚約者を決めたカノン、聖剣の巫女として夏至祭をりっぱにこなしたノト。密やかに想い合いながらも、二人はそれぞれの道を歩き出した。ノトは、カノンと離れて夏の休暇を先代巫女ローザの一族と過ごしていた。そんな中、近くの湖で思わぬ事件が起きる。カノンもある経緯から事件を探ることに。真相を探るうち、ノトは様々な形の愛を知る。そしてカノンへの愛を模索していくうち……。(裏表紙より)

下司祭が終わり、休暇として、避暑地に行くことになったノトたち。カノンとノーラたちは別行動のはずが、思いがけず合流することに。
顔を合わせるとノトが苦しくなるのが分かるので、もうなるべく二人でいないで! と思うほど恋愛的につらい状況です。最初の頃はよかったよなー……ノトの不器用さをカノンだけが理解して、オディルやリリィ、キルテやスライにそれぞれが支えられて……。今は、お互いを大事に思う気持ちが、禍根を遺すんじゃないかとノトが怖がっているので、だから最後のノトの宣言は、悲しいけれど強いなあと思うものでした。
というか、すんごいおおざっぱな予測でノトには伝説関係の障害がとか言いましたが、本当にそういう方向に進むんですね!? 複雑化してきてるので名前と所属を整理するのが大変だよ!
横柄巫女と宰相陛下 肖像のない王女 (ルルル文庫)
王と王巫女ゆえに、愛し合うことは許されないカノンとノト。だが王宮には各国から縁談が舞い込み、カノンは妃選びを迫られる。国王として本心を抑える決心を固めるカノンだが……。そんな中、ある情報が入ってきた。アリオト王国の王女暗殺が、シリウス国内で企てられているという。それは戦にも発展しかねないこと。国の危機にカノンは……!? 様々な思惑が、ノトとカノンに降りかかる。恋と陰謀に揺れる王宮ロマン!(裏表紙より)

冒頭の約束から「キミらそれアカンやつや!」と叫ぶ。どう考えても叶わない約束です本当にありがとうございました。
どんどん登場人物が増え、七聖にまつわる事情が明かされつつあるので、終わりに向かってるんだなあと思う。やっぱり婚約するかー……とまじ凹みしてしまった。障害がないとロマンスじゃないけど、二人とも辛いなあ。実はイラストをぱらっと先にめくってしまったのでぎゃーと思ったんですが、ちゃんと物語を追うと切なくて切なくて。
横柄巫女と宰相陛下 楽園の塔 (ルルル文庫)
ノトたち聖獣殿の皆は、縁結びで有名なキーカ神殿に行くことに。恋人を!と張り切るリリィを横目に、カノンへの恋に悩むノトは、彼と離れることにほっとする一方寂しくもあった。その頃、カノンに「藍の民」という一族の王宮女官が消えたという情報が入る。またノトからは、キーカ地方で毎年「藍の民」の娘が消えているという手紙が来て。奇妙な符号の一致にノトを案じたカノンはキーカに赴くが……!?(裏表紙より)

女官長代行だったオディルの赴任先が決まり、別れることになったノト。けれど赴任先からオディルの手紙がまったく来ず、不安に思っているところで、オディルの特徴でもある藍色の髪を持つ、藍の民の娘が消えているという話を聞く。カノンと合流し、十年前に悲劇があった街キーカを調査することに……。
物語は、かなり重く悲しい。政治にまつわる悲劇があったり、人があっさり死んだりするので、ちょっとこのシリーズ気が抜けない。
さて、ノトとカノンですが、冷静な男の人が、内心すごい葛藤してるのはときめきます! 思いきっていってほしい! と思う自分と、だめー! と叫ぶ自分がいて、楽しい……。カノンはいつぷっつんするかなー楽しみー。
カノンとノトがお互いに思い悩む一方で、キルテとレノウ、ローロとスライの話が挟まるのでちょっとほっとしました。キルテたちはともかく、スライはこれからどうするつもりなんだろうか!
横柄巫女と宰相陛下 届かぬ君へ (ルルル文庫)
シリウスでは新年を迎えるため1か月続く大祭祀が始まり、六卿それぞれは夜会を開くことに。そしてキルテ主催の夜会に、衝撃的な急報が届く。それはキルテの人生に大きく関わり、ノトやカノンも巻き込む事件へとつながり…! 一方王宮の外では“首裂き”という通り魔が人々を怯えさせていた。華やかな夜会の陰で様々な思惑がうごめく! キルテの秘めた想いの行方は!?そしてキルテの幸せを願って奔走するノトに、カノンの心は揺れる。(裏表紙より)

跡継ぎの男として生きることを決めているキルテの政略結婚と恋の話と、ノト自覚するの巻。恋心自覚おめでとう! おめでとうって言えない雰囲気だけどおめでとう。どんな状況でも、ひとりだったノトに特別な人ができたというのは喜ばしい。
カノンがものすごい押せ押せになってきており、優しいけれど葛藤しているというのにときめきすぎて胸が苦しい。冷静な表情の下で触りたいって思ってたり、何でもない風でさらっと「かわいい」とか褒めてるカノンがにくたらしい!
事件の結末はじわりと後味が悪いですが、シリウス王国もまた揺れてくるのかな。
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Author:月子
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