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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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そして花嫁は恋を知る―黄金の都の癒し姫 (コバルト文庫)
突然の結婚を言い渡された、ブラーナ帝国の皇女エイレーネ。相手は隣国ファスティマの若き王アルファディルだという。十五歳にもなれば覚悟はしていた政略結婚だが、まさか言葉も宗教も違う国だなんて……! けれど、少なくとも、皇后にいじめられる毎日からは解放されると思ったエイレーネは海を渡る。せつなく胸をしめつけるような恋と、思いがけない運命が待っているとも知らずに——。(カバー折り返しより)

政略結婚もの! という噂は聞き及んでいたのですが、最近めっきり新規開拓をしていなかったので手を伸ばしづらかったんですが、折りに手に入れたので読んでみました。
政略結婚というと、少女小説だと恋愛要素が深く関わってくると思うんですが、この本はあんまりそういう甘いのではないのだなあという印象。むしろ、政略そのものであったり、人の思惑であったり、他人との意志の戦いという部分が大きい気がしました。それがなんだか心地よくて、一気に読みました。
姉妹と母親の関係については大体想像していたんですが、改めて考えてみると執念……だよなあと。書き込むと更にえぐくなりそうなので、私も考えるのを止めました。陰謀盛りだくさんで楽しかったです。
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別冊 図書館戦争〈2〉
昔の話や、気になっていたあの人たちの行方などが語られる、図書館戦争シリーズ完結編。

ごちそうさまでした! 別冊1を読んでから一年経ってようやく読みましたが、楽しかった。
柴崎の行方は気になっていたんですが、彼女の彼女なりの苦しみや葛藤が、何故かとても好きで、大切にしてあげたいとか考えてました。すごーく羨ましそうに郁を見ていたのが、本編四部作でじわっと滲んでいたからかもしれない。柴崎は本当にかわいいと思う。
そんな彼女が幸せになるのは、やっぱり一筋縄ではいかんのだなあ……と。最後の話ひたすら怖かった。多分そんなことだろうと思っていたけれど、男も女も怖いです。
さりげなく、郁の母親が堂上に対して打ち解けた描写があって安心しました。みんな幸せに! と願うことの出来る完結編で、読み終わった後、楽しかったと思いました。
イシュターナの祝鐘 (角川ビーンズ文庫)
アダルシャン王弟アレクシードは、カストリア帝国に乗り込み、ようやく幼妻のユスティニアと再会する。しかしその喜びも束の間、再び離ればなれに!! 約束の場所を目指す二人だったが、アレクは美貌の皇太子ルシウスに捕らえられ、絶体絶命の大ピンチ!! 二人は敵対する母国を平和へと導くことができるのか? すべては、ハッピーエンドのために!! 年の差カップルが贈る〈アダルシャン・シリーズ〉ついに感動の最終巻!!(裏表紙より)

それぞれの選択が導く物語の終わり。
セオが少年らしい思いを抱いていて、だから許せないというのが非常に痛いです。
アレクとルシウスの対峙シーンが滾りました。ルシウスの言葉に対して、「……あなたの妹は、そうは言わなかった」と言ったシーンにはっとしました。何故かユティのことがぱっと過って、風が吹いたみたいに神聖な気持ちになりました。
兄弟の再会と、エリアスの選択も良いように終わりました。兄弟が相変わらず兄弟で安心。ユーゼルは本当に王者だなあとか。しかし努力の賜物なのは短編集の「ユスティニアの花束」で分かるので、ユーゼルにこの先も長く王座にあってほしいと思ったり。
意外とあっさり終わってしまって、アレクとユティは進展の気配を見せつつ……で終わってしまったし、騎士団やアゼリア、ファーナも出てこなかったし……とちょっぴりそこだけ不満です。できれば、大人ユティが見たかった! 彼女非常に綺麗になってるはずだ!
面白かったです。文章が好きでした!
ユスティニアの花束 (角川ビーンズ文庫)
それはまだ、ユスティニアが嫁ぐ前。彼女を誰よりも大切にしてくれた騎士との切ない約束を描いた感動作『花の約束』、貴婦人を目指すユティのハタ迷惑な奮闘が可愛い『未来の花嫁』、幼いアレクシードと兄王との絆を描く『てのひらの記憶』、近衛騎士フラッドとのアレクの出会い『ひだまりの誓約』に加え、ユティとフラッドの浮気疑惑(!?)や、アレクの初めての記念日など書下ろし新作を3本収録。芳しい物語の花束をあなたに!(裏表紙より)

好きなのは『ひだまりの誓約』と『てのひらの記憶』。フラッドの内心が分かってやっぱり腹黒だったかと思いながら読んだ。ユーゼリクスとフラッドの関係はここから来てるのかな。何故かユーゼルとフラッドの会話が好きなので、この短編で少年たちの会話が見れたのは嬉しかった。あとがきにあった幼いアレクの三パターンが爆笑ものでした。
『てのひらの記憶』にそれが集約されていて、噴きました。兄弟が、幼い子ども同士なだけに、兄は容赦なくて、弟は純粋というおばかで。楽しかった。
シェーンベルムの騎士 (ビーンズ文庫)
離宮への突然の襲撃により、アダルシャン王弟アレクシードは、幼な妻のユティと離ればなれになってしまう。元傭兵の色男・カジャに救われ、辺境の森に身を寄せていたアレクあdが、ある衝撃の事実を知り、ユティを探してカストリアに乗り込むことに!! 一方ユティも、アレクに再会するための計画を練るのだが!? 離ればなれの二人の、そして敵対する二つの国の運命は!? ユティの唇も狙われて、最高潮の盛り上がりのシリーズ第7弾!!(裏表紙より)

乙女巻でありました。王宮で暮らすユティの葛藤や事件と、救出に乗り出したアレクがどうしたら会えるのか! というものです。ユティの家族は母上がどんな人物かいまいち分からんのですが、でも非常にやり手な気がします。ユティの家族を見ていると、王の寵愛がどうたらという感覚がないようだし非常に王の趣向に理解がありそうです。
そんなことよりも、アレクですが彼は非常に女性相手に取り繕うのがうまいですね! 普段はどうしようとかすぐ考えてしまうのに、何故女子供相手になるとこうも紳士になるのか!! お姉様方が気になるところなのですが(喋り方フェチなのでアウレリアが好き……)、彼女らを前にしてもアレクが普通の騎士の態度なので絶賛ニヤニヤ祭りでした。皇女×舞踏会×救出はときめき。
カストレーデの皇子 (角川ビーンズ文庫)
アダルシャン王弟・アレクシードは、幼な妻のユティと離宮で穏やかに暮らしている。しかし故郷カストリアに近いせいか、ユティは昔を懐かしんでいるようで、アレクはちょっと複雑だ。
そんなある日、王都から衝撃的な報が届く。そこにはユティの兄・皇太子ルシウスの名が。やがて離宮の二人に魔の手が伸びて!? アレクはユティを守れるか!? 二人を想う人々も登場で波乱の予感!! アダルシャン・シリーズ、ドラマティックに急展開!!(裏表紙より)

ユティの、アレクに抱いた最初の思いが巡ってくる話でした。復讐心を抱いてユティは来たけれど、彼女は非常に頭のいい子だったから、何が悪いのかをよく分かっていたけれど、好きな人間を失った気持ちは変わらなくて、という、彼女もまた等身大の悩みを抱いていて。
今思うと話の進みが結構遅い感じがしますが、ひとつひとつのエピソードが大切にされている感じがして、こういうのを絆としていくんだなあと思ったり。
ルシウス兄上が非常に嫌な人物でにやにやどきどきしました。明確な悪役というのがこのシリーズにはいないようなのだけれど、戦争を仕掛けようとする兄上が悪役になっていて、夫婦の間に困難が! というのがときめきます。でもやっぱり悪役ではないんだろうなあと思ったり。
バルハールの姫君 (ビーンズ文庫)
王弟アレクシードは、幼い花嫁ユスティニアと、港町・バルハールの離宮で暮らすことに。遊び仲間(=夫)が一緒で嬉しそうなユティとは反対に、アレクは穏やかな生活に馴染めない。
そんなある日、バルハール最大の祝祭で、アレクはユティの危機を救った剣士と出会う。燃えるような紅い髪を持つ彼の、剣の腕に驚くアレクだが、彼のせいである事件に巻き込まれ…!? 一方ユティに恋の予感も!? アダルシャン・シリーズ新章開始!!

新章というわりには国の一大事ということはあまりなく……結構地味な印象の巻です。ほのぼのしてます。本当に普通の夫婦というか、平和に生活してますね……。
アレクのうじうじがまたあって、これで正しかったのかと考える様は、本当に普通の若者。彼に対して悪感情は抱けないんだよなあ……。うまく出来なくて、悩んで、考えて、それでも出した結論は、端から見たら愚かなのかもしれないけれど、でも彼には彼の信念があってそれを貫き通そうとする、その強さが非常に好感を抱くんだと思います。それを支えるユティがまたいい。

「それで、そなたはそれを悔いておるのか?」
(略)
「もし悪いと思うなら、謝れば良い。人は誰しも過つものじゃ。取り返しはつかぬが、次に同じことをせぬようにすれば良いと思う」
「…………」
「したが、悪いと思うておらなんだら謝れぬ」


「きっと、義兄上はお解りだと思う」
(略)
「お怒りではあるやも知れぬが、そなたに謝れと仰らぬであろうよ。(略)」


一方で陰謀の匂いを漂わせつつ、以下次巻。
さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)
「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…<未来予報>。
ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう<手を握る泥棒の話>。他2篇を収録した、短篇の名手・乙一の傑作集。(裏表紙より)

晴れというテーマで本を探した時にこれが出てきたので、久しぶりに読み返してみた。何回目かの再読。
乙一さんの書く愛が好きなので、「未来予報」はかなり好きな作品。未来の予言に捕らわれて、未来を違えてしまったのかもしれないけれど、いつでも未来は不確定という古寺の『予報』の言葉が染みる。
「手を握る泥棒の話」もいいなあと思いながら。最初に読んだ時は、もっと不安定な気持ちだったのだけれど、今読んでいると、なんだか登場人物がみんな身近に感じられて、それでいて頑張ろうと思えるようになっているのが不思議。
「フィルムの中の少女」「失はれた物語」は乙一節全開だなと思った。
羽住都さんの絵がまた好きでたまらなくて、カラーページをずっと眺めてしまう。
エルヴァインの末裔 (角川ビーンズ文庫)
アダルシャン王国の辺境・グラーレンの地で、王弟・アレクシードは自分の出生の秘密を知る。驚く彼に、真実を告げた男は、兄王を裏切るようささやきかける。
「あなたこそ、この国の真の王。玉座を、全てを、あなたへ」
兄王への誓いと、王都で囚われている幼い妻・ユスティニアを思い苦悩するアレクシード。そして決意のもとに、兄の待つ王都へ攻め上るが…!? アダルシャン・シリーズ衝撃の第4弾!!(裏表紙より)

実はこの感想を書く時点で完結まで読んでしまったので……感想が色褪せているんだが。
エリアスの思いが非常に痛いのでした。彼ほど過去にとらわれている人はいないだろうなあ……。幼い子ども相手というのが彼の後悔の元なんだろうなあ……。しかし完全な悪役になるには、彼はアレクに忠実すぎたわけで。
この巻の非常に萌えたところは、夫婦二組の図ですな! 気になっていたユーゼリクスとアゼリアの関係が、やっぱりそうかー(ニヤニヤ)なのでした。妻に弱いユーゼル……。アゼリアは普通の女性だけれど、心の支えなんだよな……。多分政略結婚の意味合いが強い夫婦なんだけれど、でも絆が強くて非常に好きなのだ。
この巻で王都編に決着がついて、アレクとユティの行く末も決まる。アレクが帰ってきてユティはまず平手を一発、というのがいいなあ。どっちも相手がすごーく大切なんだ。
兄弟は相変わらず食い違って不器用であるので、にまにました。無理強いできない(多分己のプライド9割相手を思って1割くらいで)ユーゼリクスがいい。
ブラザー・サン シスター・ムーン
綾音、戸崎、箱崎の三人は、学生時代を思い出している。それぞれに、それぞれのものに情熱をかけた、大学生の頃。告白する者、今まさに走る者、思い出す者……。三つの視点で語られる「別れるための物語」

いつもと文体が違ったので読み始めてぎょっとした。大丈夫かなと不安になりながらも、第三部の「陽の当たる場所」の締め方は恩田さんの好きなテーマっぽいなーと思った。
物語としては面白みにかけるかもしれないけれど、みんな大人になりかけた頃に感じたもの、がかなり細かく描かれているように思う。私は非常に随所でどきっ、どきっとした。
特に第一部。「あいつと私」は、小説家になりたいとは言えない気持ちが分かった気がしてぎくっとした。

 小説家になりたい、なんて、口が裂けても言いたくないし、そう心の底では思っていることを認めたくなかった。


 第一部は小説家、二部は音楽、三部は映像という創作物に絡めているけれど、詳しい話は語られない。まるでそれはこれを読んだ自分が作るんだというようだった。
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Author:月子
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